となりの芝生……。

家人が、近くのDIY店で芝生の目土 を選んでいたら、
或るご夫婦が近づいて来て、こう尋ねた。

―どうも、うちの芝生は育ちが悪くていけません。
なにか良いやり方でもありますかねぇ?

―そうですか。
とかく隣の芝は青くみえる、って言いますからね。

なかなか気の利いた受け答えだったではありませんか、とホメておいた。

でも、そのご当人が今度は、助手席から近所のお宅の芝を盛んに品評するんですね。

他者のことがなにかと気にかかる習わし。

これを棄て去るのはむづかしい。

で、先日、一緒に買い物にでかけた時のこと。

―いま、ひとつ閃きました!

隣の芝生は青く、隣のレジは早く流れる、これなんか実感でしょう?

ただし、残念ながら、この格言、家人には響かない。

なぜか?

スピーディーなレジ係を見究める眼力には相当な自信を持っていらっしゃって、常にそこに並ぶからだ。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より (7/30 16:25)
急ぐその先にあるもの。

 

降格なしに、うつつを抜かす?

どこまでも、いい加減な世の中。

それにマジメにつき合っていたら、身が持たぬ。

詐欺商法への警告を訴える記事のすぐ隣では、ダイエットや抗加齢商品が違法ギリギリな煽り表現で宣伝される。

この国ではいまだ、ベビーブーマー世代 (1946~1964年生れ) のふところをアテにしたマーケティングがもっぱらだ。

節操なき報道姿勢は、サッカー関連でも散見される。

たとえば、アントラーズがリーグの冒頭で 4連敗したら、クラブ史上初とかいって、やたら大騒ぎする。


では、エスパルスが開幕から5戦全敗で、それほど大きく取り扱ってもらえたか?

こういう差別は、とてもマズイ。

清水ファンにとっては、きっと噴飯ものに違いない。

いくら今季は降格がないとは言えだ、トップリーグのチームには分相応の矜持が必要で、世もそれを強く要求すべきだろう。

しかも、降格なしにうつつを抜かした結果、来季は酷い辛酸が待っていないと、誰が言えようか。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より  (7/29  13:19)
物を売るのは大変だけれど。
昔、家庭用品を販売店様に売っていた頃、商品説明をする私より、販売店様の方が遥かにその商品に詳しいのに、流暢でなくても誠実に一生懸命説明すれば、まあそんなに言うならと、しぶしぶながらも買ってくれた。

食品を売っていた頃、その食品がいかに美味しいかを、どうしても売りたいと言う気持ちから誇張を加え説明してしまう。
お客様はその食品がどんな味か、だいたい想像はついている。それも、そんなに一生懸命薦めるならと買ってくれる。
消費者は賢く優しい。やたら多い誇大広告、この商品が広告の説明どおり効能があるとはだれも思っていない。
それでも買うのは、まあ試してみるかと言う気持ちか、あるいは本当に困っていて藁をもつかむ思いかである。
違法広告ギリギリで商品を売っている皆様、自分達の生活を支えてくれているのは、そんな賢く優しいお客様のお蔭であると日々感謝し、そんな誇張した宣伝をしなくても売れる、より本物の商品を開発販売して欲しいものです。
では、また。

スタイルを全うした者が 勝つ (町田戦プレビュウ)

〈すべて拮抗の、ディビジョン2〉
26日のナイトゲーム、町田 vs 栃木を リアルタイムで少し観た。

―上手いサッカーだわぁ、と家人。

町田、栃木ともに自分のスタイルをまっとうすべく、キビキビとボールを素早く動かして主導権を握ろうと、激しくぶつかっていた。

特に、町田は果敢に縦パスを使う。
そのパス精度と連携の妙を指して、上手い、と表現したのだろう。

フツーのオバさんが、こういう感想をフツーに吐く、これこそサッカーが日常化している証しでありましょう。

布氏がいう通りで、J2リーグのチーム力は非常に拮抗していて、これはイタダキと思われるゲームなどひとつも、ありはしない。

そのことを、例えば、栃木SCの戦いぶりを観ていて、つくづくと感じた次第。


〈堅守速攻の見本、町田〉

7/15第5節、町田はアルビレックスをホームに迎え、3 – 3のドローを演じた。
89分にタイスコアに持ち込まれたものの、先手先手を取って得点した。

4 – 4 – 2の布陣で堅く守り、ボールを奪うやすばやく攻撃を仕掛ける。(ゲーム平均タックル数は、リーグトップの、25回)
前線からの守備は、新潟最終ラインからボランチへのパスコースを消す頭脳的な位置取りが効いていた。

〈対する山雅の針路は 〉
データ上では山雅47%、町田43%の平均ボール保持率。
となると、やはり山雅がボールを持ち込む側になる。

ボールを効果的に動かしてペナルティエリアへ侵入、という面は、より精度をあげてフィニッシュする、ということでいいけれど、手当が必要なのは、その前段となる、町田の入れてくるロングボールへの対処だろう。

山雅のサイド、あるいは最終ラインの裏や中間に放り込んでくるボールを、漫然とはね返して相手に渡してはいけない。

中盤でボールが忙しく行ったり来たりは、山雅流アタックのリズムを乱し、プレイヤーの距離を台無しにてしまう。
フラストレーションが増せば、冷静なボール回しに水を差す。

(4バックでいくならば)デイフェンス4人によるボール処理と、中盤への配球が、このゲームの肝だろう。

あとは、町田がコーナーキックで、サインプレイを仕掛けてくることへの対応。

〈鹿島の幻影をみながら〉
山雅には、杉本&久保田、他方の町田には平戸&小田。

これらはアントラーズ出身で、現在チームの主力でプレイする4人。

いづれも、中盤から前で動いて成果を出すべきミッションを背負う。
彼らの出来不出来が、ゲームを決める大きな要素には違いない。

では、アルウィンで。

 

 

沈黙の ブランド。

20年ほど前に他界した叔父(母方)は、洋服の仕立て屋だった。

仕事場の壁には、最新流行のスーツ姿が描かれたポスターが貼ってあった。
おおかたが、アメリカントラディショナルだった。

米国発トラッドブランドの老舗が経営破綻した、というニュース。

ブランドかぁ……、と考えていたら、

〈ユニクロ〉とは、沈黙することで世界を制覇したブランドなんだ、という事実が強く迫ってきた。

ロゴマークは看板のみ。

デザインや商品そのものからはエンブレムを一切消し去る。

佐藤 可士和監修の、白黒で統一した、無機質な店舗空間。

無記名、没個性の徹底ぶり。

個性なんてのは、着る方が表現/演出してくださいね。
フェデラーだってそうですよ、という思想なのだ。

で、買う側は無個性のアンダーウエアから入り、やがては縫製の確かさやコストパフォーマンスに参って、上から下までユニクロでいいや、となる。

自らを発信しないブランドの勝利をもっと肯定すべきだ。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より  (7/27 16:08)
たかがオシャレ、されどオシャレ。
裸でまちを歩くわけにいかないから服を着ている、そんな感覚だからおしゃれには程遠い。もちろんユニクロに足を踏み入れたことは一度もない。
そんな私でも、ラコステ、マンシングウェアなどのロゴの着いたポロシャツなど着るのは「ダサイ」くらいの認識はある。
私にとっての衣服は、着ていて全く違和感を感じず、自分を取り巻く空気の中に溶け込ませてくれればそれで良いと言う感覚だ。
従って、シャツもズボン、いや最近はパンツと言うのか、そのどちらもが、地球に溶け込む無地のアースカラーでなくてはならないと言う不文律がある。
そんなだから、着るもので個性を演出するなんてとても…。
要はセンスがまったく無いと言うことです。
では、また。

☞ルノワール氏 より  (7/27 16:28)
9630です
万年式日乗ブランドについてを拝見しました🍀
ブルックスブラザーズ
残念です
品質とデザインは申し分ないのですが、今日日アメリカントラディショナルの愛好家を探すのが至難の業です
愛好家の年齢が
高齢になり
ブルックスブラザーズを購入する資金力が☁
これが一因ではないでしょうか☁
あのワーゲンビートルが
生産停止になったのに似ているような
確実に1980年は遠くなりにけり
ですが
アメトラを愛する事は
私の、私達の誇り
であります
アメトラよ永遠に❇

☞萬年より  (7/27 18;20)
ご両人、コメントを感謝いたします。
つーさん へ
ラコステのポロを、いかにもではなく、褪色させてクタっとさりげなく着るのはなかなかテクニックを要すると思います。
要は、まとう側の中身で勝負、ということでしょうか。

ルノ氏 へ
アメトラ!
加山 雄三とランチャーズは、ほぼ正統なアメトラでした。
あぁ、旅人よ、を聴きたくなります……。
ブルックスブラザーズは、どこかが買収して存続するでしょう。
ひょっとしたら、まさか、中国資本だったりして。
どうする、アメリカ。

このサッカーを究めよ (2020.7.25大宮戦レビュウ)

0 – 1 の敗戦。

強引にこじ開けられた、といった趣きの失点、でありました。
温存していた切り札の黒川#10が投入されると、そこでボール回しとテンポが活性化された大宮。

とは言え、スコアなりの拮抗した内容であって、メンバーをいじりながらもこういったゲームを展開できるようになった。
これチーム力のアップに違いない。

前半を 0 – 0 で持ち堪える出来、かつ総体として大きな破綻が無かった山雅。
複数人で囲い込んでいくディフェンス、相手のミスを好機へと繋げる反転も機能していました。

J2だから、ここまでできる?、と常に自分に言い聞かせて、より高みを狙っているべきではありましょうが。

とは言え、厚みある攻撃のチャレンジは随所に見られ、チームとしての錬成も表現できる。

唯一の不満は、サイドを深くえぐったクロスが見られなかった点。
相手が3バックなんで、ここはこだわってもらいたかった。

ゆえに、次回対戦のとき、大宮の固いディフェンスを、左右縦横にどれだけ翻弄できるか?
その宿題をもらった、と考えるべきでありましょう。

山本 龍平、榎本 樹とくれば、今後、村越や山田らの登場もありか?

布采配の雰囲気からは、そのような登用が期待され、おおいに楽しみ。

メンツのテコ入れをみると、続くホーム2連戦、いろいろと仕込んでありそうな気配もあって、期待が膨みます。

では。