超預言作! 『家族ゲーム』(1983年)

― 家でもね、マスクをするべきなのよ。

ついに、家人がこう言い出すところまできたか、このパニック。

誘導された騒擾によって、なにがなんでも感染防止、がはなはだしいけれど、角をたわめて牛を殺す、って領域に入りつつあるかも知れない。

コロナ怖しの一辺倒でやったあまり、生活そのものが崩壊する、ってこと。

もう相手はウイルスそのものではなく、人間の描いた幻想っぽいな。

やる/やらないの限界点を一向に明確にせず、限界に近い困った困った、などと言ってオドすばかり。
だから、ナショナルおよびローカルのリーダーは、ますます信頼を失くす。

いまや、拙宅では、スーパーマーケットへは敢えてふたりして行かない。

テーブルの片側に、ふたり並んでの食事ですよ。

この前など、間仕切りを作って置こうか、なんて話にまでなった。

あぁ、これ。
映画『家族ゲーム』が、40年も前に透かせて見せてくれた、互いの信頼を喪失した家族が向かう、食卓風景そのもの、ではありませんか。

深刻な話題になると、家から出て車の中に座り、前を向いたまま相談する中年夫婦(伊丹十三、由紀さおり)の姿もまた、預言的だった。

ホンネのところですでに破綻している家庭に、大学7年生の家庭教師(松田 優作)が入り込んできて、トドメを刺すさまを描いたコメディ。

萬年ランキングでは、11~20位あたりに入っています。

松田のコメディアン的な要素が、新鮮。

だが、オロオロと定見なき母親を演じた由紀さおりの演技に、いちばん惹かれる。

では。

レジェンドは ここに居る。

〈カリスマ〉は、やたら居ると価値を下げるが、〈レジェンド〉は多いのがいいに決まってる。

栃木SCを満了になった岩間 雄大が、藤枝MYFCに移籍となった日。
早速、京子さんから、その旨のメールが入った。

岩間こそが、レジェンド of Kyoko。
これで、南長野へ会いに行くチャンスも生まれたわけだ。
そこでは、岩間と宮阪 政樹が、ディビジョン3で、敵として戦うことになる。

安藤 淳(京都サンガ)が、このたび、現役から引退するという。
山雅で2年半。最後のほうは、怪我に悩まされていた。
かつて知人からは、某温泉施設で一緒になった折、彼、しきりに怪我のことを気にしていてね、と聞いた。
そのチャントの最後。一呼吸おいた『じゅん!!』には、力が入りましたよね。

2015年、トップリーグに初参戦していた6月。

安藤(当時はC大阪)、それと工藤 浩平(京都サンガ)が、ともに完全移籍で加入するという報に接した時には、ほぉ、山雅も一丁前のチームになりつつあるんだ、という実感に浸ったものだ。

その元山雅#10の工藤は、今回ジェフを満了となって、栃木シティフットボールクラブ(旧栃木ウーヴァFC)へ移籍、背番号#8を背負う。

クラブ戦略統括責任者の、岸野靖之氏(元喫茶山雅、やきにく岸野店長) に誘われたんだ、と思いたい。

栃木シティFCは、昨季関東1部リーグで優勝、全国地域サッカーCL2020に出場した。
決勝ラウンドまで駒を進めたが、最後の最後、得失点差で3位、無念にもJFL昇格を逃している。
今シーズンこそ、昇格を果たしてもらいたいたく、その動向もチェックせねば。

こうやって挙げたら切りなきレジェンドたち。
いずれも、我がチームを、画期的に飛躍させてくれた恩人だ。

山雅での献身をこころから感謝しつつ、新しいステージでの活躍を願ってやみません。

では。

【急投稿】フィル スペクター逝く。


モルゲンロート(2020.1.18 7:00AM)

16日に、フィル スペクターが、収監先のカリフォルニア州ストックトンの刑務所で亡くなった。

昨日の夕方になって知った。

うすっぺらな内容のニュースで、癇に障ったが、日本ではほとんど忘れられた存在だから、致し方ないか。

その死に深くココロが揺さぶられる音楽人は、萬年の中では、ロイ オービソン(故人)、チャック ベリー(故人)、荒木 一郎(その時がくれば)、そして、フィルくらいだろう。

享年81。
その死因は、どうもCOVID-19らしい。

2024年には、仮釈放の予定であった。

ブルース スプリングスティーンが、アルバム『Born to Run』(1975年発表)を制作するにあたって、
― ボブ ディランのような詩を、フィル スペクターのような音作りで、デュアン エディのようなギターに乗せて、ロイ オービソンのように唄うこと―  を目標にしたことは、有名な話。

だから、そのアルバムのサイド2。
4番目の、最後の曲『Jungleland』を聴きながらフィルを偲ぼう。

(不思議なことに、この曲、二日くらい前、急に聴きたくなって再生していた)

フィルの霊よ、安かれ。

では。

我がチームを知る ❻ (マジメに順位予想)

順位予想のタイトルの下、どうやらご贔屓のチームを第1位にしているやつ。

で、そのあとに、第2位以下が客観視を装うようにズラリ並んでいるのをみると、なんとまぁ、身勝手な厚顔かと、笑ってしまう。

こういうのはキチンと、〈順位願望〉と断わるのが仁義だと思うんだが、せいぜいこの記事が、その二の舞にならないようにしなければ。

まづは、我がチームの自動昇格圏入りの願望をば、棚上げ。

で、J2の順位予想となると、その判断基準は、おおよそ決まっていて……、
①クラブ営業収益(=予算)の多寡
予算が多ければ、人件費(年俸)を用意して、より優秀な選手を集められる。クラブ施設もより快適であろうから、プレイヤーにとっては魅力。

②指揮官の手腕
チーム創りの継続性(指揮年数)と深化もそれに含まれるので、初年度の場合、評価は慎重にならざるを得ない。

③チームスタイルとプレイヤーの適合可能性
個の優秀性ばかりではダメで、戦術に見合ったカードと、その組み合わせであるか?、ということ。……、と、 こんなところ。

これらを、昨季の、特に終盤戦績と、そこから差し引きされた陣容をみて、予想の鉛筆をナメるわけだ。(表現が前時代的?)

萬年の場合、基準項目の比重は、①が 80%、② 10%、③ 10%、そんな感じ。

極論は、クラブ予算こそが、決定要素の大半、と思っている。
で、以下のとおり。

〈昇格争いトップグループ〉
2019年決算からすると、次の6チーム。
磐田(37.5億円)、大宮(34.5億円)、千葉(28.4億円)、山雅(27.1億円)、長崎(25.6億円)、新潟(22.5億円)。

要は、20億円規模でないと、昇格をなかなか語れないのが、リアルなお話。

京都(20.9億円)は、指揮官1年目であるから、変化の吉凶不明で、あえてこのグループから外す。

それと同じ理屈で、大宮はチト評価が落ちる。

長崎も1年目だが、コーチからの内部昇格、加え、主力がほぼ残留して高評価。

磐田は、補強になんだか熱心さを欠く、というか、現状オーライみたいなローカリティが鼻をつくが、やがて来日の外国人が不気味。

千葉は補強によって戦術の浸透を図りたいんだろう。
けれど、昨季の勝ち負け凹凸の激しさをみて、不安定感がどうしてもぬぐえない。

山雅の場合、降格救済金の恵みも消えて厳しい予算運営に加え、出入りの多さを不透明感としてネガティブに評価してみると……、順当にいって、

❶長崎 ❷磐田 ❸新潟 ❹山雅 ❺大宮 ❻千葉、こんなもんか。

長崎が本命、次に磐田で、あとは横一線。

〈トップグループを追う者〉
ここには、山形、京都、甲府、水戸、金沢あたりがランクイン。
中では、山形がソツなく補強しており、スタイル深度によれば、6位以内も可。

水戸と金沢は、プレイヤーを引き抜いた山雅への怨念で頑張りそう?

〈あとは わからん〉
残る半数11チームについては、失礼だが、どうでもいい、がホンネ。
(正直は、萬年の弱みでもある)

ただ、興味が湧くのが、北九州と秋田。

昨季躍進したばっかりに、主力大量流出の憂き目をみた北九州。
けれど、それを、どこまで挽回してみせるか。
小林式精錬術を楽しませてもらおう。

昇格の秋田は、J3連合みたいな実装をほどこした様子。
昨季の北九州のごとく、新奇性と初顔対戦で突っ走れるのか。

同じく新参者の相模原。
J2経験者も多く在籍していて手堅い陣容だけれど、その手堅さが、吉と出るか否定的に作用するのか?

〈最後に お願い〉
1年前の今頃も、同様な予想をしていて、けれど、自動昇格の2位以内を死守だ、とか言って、我がチームのお尻を叩いておった。

今年もまったく同じとは。
嘆息まじりのワクワク、とでも申しましょうか。

それでも昨季、勝ち点をモノにできなかった相手は、千葉と琉球のみ。
今季は21チームすべてから勝ち点を獲ること、加え、千葉と琉球のふたつからは、それぞれ勝ち点6奪取の意地を見せていただきたい。

では。

我がチームを知る ❺ (レボリューションの予感)


ケンタウロス(byブールデル)@山梨県立美術館

勝ち点84。

つまり、ゲーム当り勝ち点2のクリアは、J2リーグ優勝の必要条件であることは、ここ数年来の戦績で証明されている。

具体的には、42戦して、最低20勝がメドで、負け数が10を下回ること、そんな戦績が、結果として、試合当たり2点を導く。

で、これに加え……、
指揮官は壇上から、シーズン84ゴール、を宣言したのであります。

柴田氏のこういうところが、萬年、好きなんだ。

指導者として、プレイヤーを追い込む前に、自分自身を追い込まないでどうする?、という覚悟こそ良かれ。

先の記事のなか、お遊びで、現在籍プレイヤーの昨季ゴールを合計してみたら、
これが、50得点。

その内訳は、上位から……、
山口       15
ルカオ    10
阪野         9
鈴木         6
戸島         3     ……で、以下1ゴールが、7人。

さて、今季。
断トツのゴールゲッターが生まれるのか、あるいはフロンターレのようにまんべんなくどこからでも獲れる格好になるか?

いづれにせよ、試合当たり2~3点をゲットできる攻撃、それを開発して高める他に道はなし。

さらに、極論を言えば、虎の子の1点を守り切るサッカーを捨てる、ということ。

安定した守備、にいつまでも満足、固執するわけにはいかない。

となると、山雅サッカーにおけるひとつのレボリューションをやり切ることになるんで、大仕事なわけです。

こころの奥底では、ゴールが 60点台に乗ってくれば御の字が正直なところ。

でもね、2017年の名古屋(85得点、第3位)、2019の柏(85得点、優勝)の先例がある限りは、やってみようではないか。

ゴール数がこのレベルに限りなく近く、しかも、ゲーム当りの失点が1 (通算42)に限りなく近いこと。
つまり、得失点差は、40。

たとえ、他から白昼夢と言われても、それを目標にしませんか?

では。