あぁ、懐かしの富山戦 (プレ,プレビュウ)

2014シーズン。

山雅にとって、トップリーグ昇格を引き寄せつつあった、上げ潮の時季。

たしか、湘南ベルマーレが断トツ首位で走っていて、当方は、2位狙いの位置につけていた。

リーグ第38節は、ホームに、最下位にもがくカターレ富山を迎えての一戦。

(このゲーム以降、富山とはやっていない)

しかしまぁ、この年の、安間監督率いる富山は、錚々たる(特に若手)メンバーを擁していたんですなあ。

中島 翔哉、白崎 凌平、宮吉 拓実、内田 健太……。

そしてそして、2014年10月26日のゲームには、#39 前 貴之 (札幌よりレンタル)が、MF登録で先発していたのだ。

僕はアルウィンにいたはずなんだが、ゲーム内容はほとんど忘れている。

たわいもないような、8年前の奇縁。

だからこそ、明日は勝たないとな。

では。

悩みどころが違うでしょう?

ここ数日外気温が落ち着くと、途端に、電力不足が言われなくなってしまう。

かわって、某通信会社が、いいように叩かれる。

でも、暑さが戻れば、きっと、また蒸し返すのだ。

なんとまぁ、僕らの時代は、浅薄で、移ろいやすい論調で溢れていることか。

節電が求められると、
いやいや熱中症はそれこそ命取り、困って追い詰められた国民をどうしてくれるのよと、マスメディアは、あたかも(弱い)民の味方を装いながら、為政者やリーダーを批判する。

けれど、この事案の出口は、原発再稼働でしかあり得ないことは、ちょっと考えればわかること。

でも、いままで脱原発の流行りに乗っかって論陣を張ってきたメンツがあるから、容易に原発にまで言い及べないメディア。

なんとも切ない光景、ですなあ。

でなくて、メディアがすべき主張は、政治的リーダーに対し、いかに計画的、かつ、日本技術の巧緻を結集して、限りなく安全に原発を稼働していくのか、その道筋を明確にさせることでしょう。

この点は、為政者も同罪で。

今回の国政選挙で、国家の存立の視点から、エネルギー安全保障を最大論点にしないのは逃避以外のナニモノでもない。

家計やりくりの悩みにとって、電気料金が低減、安定するのは、相当な仕合せでしょうに。

こうなったら、高騰しつつある電気代は、脱原発論者が負担すべきでは?、とさえ思うが、どうだろうか?

僕は、化石燃料を使った発電に背を向ける必要は決してない、と思っているけれど、効率と環境へのダメージからいけば、原子力が総合的に優れる、と考える。

自然エネルギー、たとえば、太陽光の利用は、家庭レベルで風呂の湯わかしくらいならば罪もないが、これを大規模にやって、現在どのくらい、山野、畑、隣近所の住人にダメージを喰らわせていることか。

太陽光、風力などの非効率で一定しないエネルギーのために、いままで膨大な資金が投入されてきている。

けれど、そのお金を、原発の安全立地や、運営/稼働技術に投じていれば、ヨーロッパの戦争や、外気温上昇などでこれほど右往左往しなくても済んだはず。

東北大地震から10年も経って、こういう観点からの総括は誰もしていないし、今後もしないような気がする。

そういう仕事では、決して人気や誉れは獲れない。

というのは……、

大衆はいつでも、耳ざわりの良い言葉を好む  (by  萬年)   から。

でもね、たとえ不人気のそしりを負ってでも、責任をキチンと引き受けるリーダーが、時間をムダにせず、マジメで地道な議論に取かからないといけない。

戦争はイヤだ、平和は大事、を繰り返すだけでは、夏目 漱石が『三四郎』(1908年発表) で予見したとおり、この国は終わる。

では。

なぜ、回りくどい話になるの?

久しぶりに、塩尻市図書館に出かけた。

ほぉ、以前やってた、ご利用の1時間制限はもはや廃れている。

調べもので少々ボーっとしたアタマを休ませようとして、給水するためロビーに降りてみると、
ホール壁一面に、スカイブルーと黄色の短冊が張り付けてある。

〈ウクライナ支援〉寄せ書きコーナーなんですね、これ。

おいおい、支援の気持ちを表明することより、今やるべきは、侵攻している側を(言論でもいいから) 痛烈に叩くことだろうに。

戦争は、明らかに侵略の様相なのに、被害者に同情を寄せよう、みたいな発想が一体どこから出てくるのか、正直、僕には理解できない。

虐待(いじめ)する側を成敗せずしておいて、被害者に、お前にも落ち度はあるよな、でも頑張れ、って言うのと、どこが違う?

そう思いながら覗き込むと、何百枚もの紙片の中には、〈プーチン、戦争止めろ〉という書き込みが多々あるので、気分が少し救われた。

おそらく、ウクライナが今欲するのは、気持ちよりも具体的な支援、つまり先立つモノだろうと思って手許のテーブルをみたら、小さいなりに募金箱が在ったので、ますます救われた。

77年前の手痛い敗残と辛苦、それに加え、西側陣営で割り当てられた役割とアジア情勢のゆえから、幸運にも! 日本人は、国家の名において人を殺めたり他国を侵したりすることなく過ぎてきた。

けれど、それ以前の40年間は、東南アジア地域に対して、今の露国と同様な、非難を受けるにふさわしい武力行使をしたことを、僕たちは都合よく忘れてはならない。

だから、武力侵攻の見本としてパールハーバー突入を引き合いに出すことはいたって正当であるし、これに反論することなど、到底できやしない。

では。

44% を振り返る。

これ、我が山雅の、今季ボール保持率通算(46%) に近い数字でありますが、

ここは、リーグ戦全34試合のうち15節、つまり、その44%を消化して、ここまでたどり着いて、さて、どうなんだ? というお話。

❶勝ち点の積み上げは、昇格ペース(ゲームあたり2点)をクリアしているので、合格圏。

❷昇格するには、リーグ終了時、2位より上にいること。
これが、絶対。

現在、3位で、首位と勝ち点差は最小の1 点なんで、順位的にもよくやってる。

首位は、数箇月前、萬年が最大の強敵とみなした、鹿児島ユナイテッド。
まぁ、予想どおりと言えましょう。

前線、2列目、ボランチの、特にセンターラインに配される4人(#9、#10、#30、#35)は、2部で十分通用するタレント。
彼等の連携がそこそこ出来て、落ち着いたゲーム運びができれば、いまの好調が簡単には崩れそうもない。

2位は、当方と同じ勝ち点で、いわきFC。

Jリーグ昇格早々の躍進ということで、メディア的興味からすれば、注目株。

ここと、あと2週間あまり後(今月23日)にはご対面、というのが肝でございますが、強度高く前進あるのみのサッカースタイルは、先の対戦で了解できた。

ショートカウンターのスピードに対処すること、
それと、最後の決め技が案外限られているから、最終の打ち手を手厚く抑え込むこと、その2点を上手くやれば、勝機は引っ張ってこられるだろう。

❸では、我がチームの強化、進化度はどうなのか? (最重要項目)

チームを再建しながらの今季、という課題を抱えながらのリーグ戦。

当初からの指揮という、あたり前の有利さを押し出しつつ、
ルーキーを積極的に登用、2列目あたりでチーム主軸に組み込む戦略は大いに奏功した、と診る。

昨季、けっこう授業料を払わされた準ルーキー(新卒2~3年目) がそれなりの成長をみせていることが、なによりもそのベースとなっています。

守備陣の安定、前線で身体をはれるフォワード(小松 蓮、榎本 樹)の成長、横山 歩夢の売り出し、なんかがそれ。

もともとインサイドハーフ(ボランチ)陣は豊富だから、佐藤 和弘をひとつ前の2列目で活かせるのが、かなりのアドヴァンテージ。
前節対八戸戦では、実質的MVPの活躍でした。

そういう意味で、ほぼほぼやり方にはメドがついたのが現在地。

おかげで、田中 パウロ淳一がゲーム登録からはじき出される、といった贅沢な現象が起こっていて、なんともです。

夏期の移籍は多くて、あと3名出て、2名加入くらいで推移か?、なんて思っていて、出場機会に恵まれないディフェンダーを修行に出したいのでは?
これは、むしろ要望です。

じゃあ、去年に比べてどうなんだ?、ということですが、
2敗した対戦相手は、鹿児島と愛媛。

両者が2部リーグの香り豊かなチームであることを考えれば、3部相手にはそこそこできるようになったけれど、まだまだ成長の余地多し、でありましょう。

たとえば〈蹴り出し守備〉は相変わらずで、加えて、全方位にそれを敢行できる視野と度胸がそなわっただけ、被コーナーキックは増加傾向、という有り様。

渡るべき河、越えるべき山はけっこうありますけれど、ひ弱さからの脱皮、という視点で、これから楽しみますか?

では。

ほぼ満点とせよ (八戸戦レビュウだめ押し)

 

 

せっかくだから、陸奥の国に学ぶ……。

北信(長野)と中信(松本)の、歴史的な確執など、いまの時代では、そう云々することでもなかろう、と僕は思います。
(特に、地域的不仲を、サッカーに絡めるのは一切ご勘弁)

ところで、これとおなじような地域対立を巧く乗り越えたのが、青森県人の智恵。

津軽藩と南部藩の二大勢力によるムダな争いを回避するため、
弘前でも、八戸でもない、
陸奥湾に面した〈青い森〉が在った港町に、敢えて県庁を置いた、という発想は、ややもすると、理(ことわり)多くして事を進められない山中の蛙には、学ぶべきところは多い。

さて、KDDIの通信障害が、僕の生活にも微妙な影を落として。

ナイトゲームは18:00キックオフと勘違いした息子家族は、あらかじめ僕に電話がつながらないままに、ゲームセットの頃合いを見はからって、拙宅にご到着。

ところが、実際は、ハーフタイムあたりでして。

夜間の昆虫採集への熱心なるお誘いを、断腸の思いでお断りして、ゲームを観続けたんだけれど、どうしても集中を欠くことに相成り候。

そこで再度、見逃し配信で確認しておいて、このレビュウをダメ押しで書いているのでございます。(断りが長文となり失礼します)

で、ゲームの総括。

あらかじめ思ったほどに相手が熱心に前から押し込んでこなければ、ああいった展開になるだろうことを前提にした上で、
こういうゲーム運びと、得点に持っていく仕上げは、ほぼ満点だった、と思います。

❶特に、ゴール前30あたりに侵入した際、相手がディフェンス網を締めてくれば、ミドルレンジから打つべきのも選択肢。

今回、得点は生まれなかったけれど、けっこういいシュートが多かった。

相手が引いて守ってくる傾向は、今後ますます高まるはずなんで、次節以降に期待します。

❷ただ、中盤のせめぎ合いについて。
キッチリと執着してやってるんだけれど、ボールが偶発的に相手の側にこぼれてしまうと言う現象は、リズムを損ね、危い場面を招く。

こういうのは、ボールホルダーに向かっていくプレイヤーの周囲の者が、こぼれを予測した位置取りするしかないんでしょうかね?

❸ゲーム開始から、山雅の左サイドでの攻防が熱を帯びた。

こっちも外山 凌が盛んに仕掛ける、また、八戸も常田 克人の背後を執拗に狙う、という具合に。

そのため自然と、常田の守備が、クローズアップされることに。

実直な守備は有り難いんだけれど、ああやって後方からボールホルダーにいけば、相手はしなだれかかって来てホールディングのファールをもらおうとするだろうに。

とか、その身体の向き次第では、あのボールを蹴り出してもタッチライン沿いに前へと距離を稼げないないだろうにとか。

相手はロングスロウがあるんだから、その位置で蹴り出しはない、とりあえずセーフティといった守備なんだろうけれど、後処理を大変にするではないか、とか。

と、まぁ、いろいろ言いたくはなるんですが、常田、時として素晴らしいパスを供給してくれるからなぁ

❹多くクロスを供給する外山(あるいは下川 陽太)に、ボール精度を期待するのはもちろんとして、中に入ってくるプレイヤーが、クロスを活かす動きがまだまだ少ない。
ただ止まって待っていたって、それだけのことじゃんね。

で、山雅の右サイドは、左に比べ、やや停滞感があった。
でも、下川のゴールでそれを帳消しにしてくれたし、終盤、下川が左サイドに回ってからは動きに改善が観られたと思う。

❺65分、菊井 悠介から、浜崎 琢磨を経て、外山へと、ボールが右から左サイドへと流れるように展開した場面。

あれなんですよね、相手守備態勢と意識の、その上をいく攻撃とは。

4 – 4 – 2に変換した時の、パウリ―ニョと浜崎のダブルボランチと、その前の、菊井(右)、佐藤 和弘(左) の配置。

ここに(YS横浜戦以来?)久しぶりに回帰。
追記、いや相模原戦だったっけ。

というか、ゲーム中に選択のひとつとして持っているというのは、かなりの価値ですよ。

……以上、ゲームをこしらえたほぼ満点の仕事の評価と、❶~❺は、これからの注目点であります。

ここまで来ると、次節カターレ戦プレビュウに半分足を踏み込んでいるようなもんですがね。

では。