何度もここに戻って来る『ディアハンター』(1978年)


(版権帰属先: オフィスウエストウッド)

一昨日、職場で、すれ違いざま。

清掃スタッフのご婦人が、

― 今度、(たしか)シネマライツに、ディアハンターがかかるらしいですよ、と声をかけてくださった。

― ほう、それで、観にいらしゃるんで?
無垢な青年たち、特に、デニーロとメリル ストリープ、いいじゃあないですか!!

― わたし、あのロシアンルーレットの場面、もう耐えられなくって、ダメ。

きっといつだったか、この作品を、この御方と話したんでしょう。

が、覚えがない。

でも、忘れずに注意を向けてくださるなんて、実に、嬉しいこと。

ちょうど一年前、僕は、作品の末尾で歌われる、ゴッド ブレス アメリカを紹介しながらこの作品について書いているので、その頃、お話ししたのかも知れません。

今回は、サウンドトラックで、カヴァティーナを聴いて、この冬を送りましょうか。

では。

秘湯の 条件 ❷

最低賃金額では、長野県よりもつねに下位にありながら、入浴料金が、端から 1,000円で始まるといった山梨県の温泉料金体系には、どうしても納得できない。

甲府から 60㎞走ってたどり着いた先でもやはり 、1,000円いただます、ってのは、どうもなぁ。

ま、それに見合う泉質と風情を持つ温泉も多いから、なんとか赦しているのだ。

ただし、僕の知るかぎり、山梨県では、秘湯と呼ばれる有名どころが、ここ数年で何軒か廃業(閉鎖)した。

秘湯とは、経営的に、まさに風前の灯火を感じさせる、あの寂寥感と、世からは遠い静けさの中になければならない。

これこそが、秘湯の条件のふたつめ。

よっぽど不愛想でなけりゃ、接客も、そこそこでけっこう。

で、地方政府(自治体)が肩入れしているところの、日帰り温泉施設。

変に細かいルールがべたばた貼ってあったりする割には、細かいところまで気配りが行き届いていないといった残念なところが多いけれど、

致命的な点は、なんといっても、湯の中、地元民が我が物顔にうるさく放談していることだ。

お互い顔見知りのご近所、はわかるが、湯あみは、やっぱり静かにあじわうのが礼節。

静けさを求めるならば、

夏だと、第一次産業従事者の皆様のお仕事が一段落する、午後3時頃以降は避けたほうが賢明だろう。

浴場で聞かされて心が和む声の張り上げは、仕切りの向こうへ、天井を越えて、これから出るよ、と声をかけあう家族の会話ぐらいなものだ。

では。

秘湯の 条件 ❶

秘湯、というからには、出来る限り、世評の外になければならない。

行けばいつでも、ほぼ貸し切り状態が、好ましい。

存続を願いながらも、混むのは嫌だという、身勝手さ。

これが、秘湯好きの、救いがたき正体なのだ。

僕の中の温泉熱が、いくぶん復活したようで、

浅間、穂高の代表的な日帰り温泉へと、立て続けに通ってみたが、これが、いまひとつだった。

設備的には近代的で、清潔なんだけれど、どうしてなのか?

思い当たったのが、温泉水の、次亜塩素酸ナトリウム臭。

浴場全体や、手に掬った湯からも、その香りが感ぜられる。

上水並みの消毒を、というのが保健所指導なんだろうから、致し方ないか。

でも、残念ながら、そのふたつの(有名な)温泉施設は、萬年のいう、秘湯からは除外です。

それが証拠に、今度は、美ヶ原温泉の中の、某ホテルに日帰りで行ったみたんだが、ここは、ジア臭がせず。

流石、萬年の隠し湯にふさわしいのでありました。

では。

素材は揃った (プレマvs神戸 からみえたこと)

いよいよ、鹿児島キャンプの始動。

おそらくは、戦い方の、より精緻な構築をする章のはじまり。

対ヴィッセル神戸とのゲームで、最も印象深かったことの、第一。

それは、山雅プレイヤー達が、気後れもせずにゲームに没頭していたこと。

(トレーニングマッチになると、ネームヴァリューが吹っ飛ぶ分、そこらはもっと顕著に)

まぁ、謙遜とリアリズムで言えば、3部に居るのがオカシイような山雅(資金力、保有タレント)なんだから、選手目線なら、それもあたり前のことかも知れない。

スターぞろい、というのはメディアの常套句だけれど、それをベースにしてあの程度の迫力である限り、ヴィッセルは、必ずしも勝てない相手にもあらず、か。

けれど、終わってみれば、シュート18本打ち込まれて、0 – 2 というのが、なかなか乗り越えがたい、キツイ壁なんですけどね。

(山雅公式サイトの、ゲーム結果の画面、スタッツ表示が新鮮です、お試しあれ)

印象に残る、第二点目。

登録メンバー18人の中に、新規に獲得(と復帰)のプレイヤーがすべて含まれていたこと。
藤谷、喜山、滝、渡邉、鈴木。

多分にうがった観方にはなるけれど、

チーム編成と、それを駆使する現場との間に、部門間ギャップがない、とみたい。

これからチーム創りの過程でレギュラー獲りがどう展開するかは別にして、従来、これほどの緊密さを感じるシーズンはなかったのは、事実。

獲ったのに、なぜ使わない?、とかね。

逆を言えば、 獲得資金を無駄にできない、という台所事情もあるやも知れず降格2シーズン目は、それ相当の覚悟、と思っていたい。

チーム創りが深まっていく中、今後の課題は、実質的な 背番号#10を、誰が担うのか?、これでしょう。

果たして、開幕に間に合うのかどうか?

では。

改名ゲームには つき合わない?

先日、夫婦でドライヴィング中に。

このたび、長野銀行と、八十二銀行が、統合/合併する件について、

― 行名がね、新しくなるんだって、と家人。

僕は、吸収する側の 八十二の名称が、そのまま存続すると断じてしたので、かなり意外。

山雅の背中から〈長野〉という限定的な地域名がなくなるだけでもいいかぁ、と思っていた僕からすると、

いまだに、そう信じて疑わないのが、本心ではあります。

でも、まぁ、いいや。

ならばと、やおら車中で、新名称ゲームを始め出す。

― 信濃銀行とか、信州銀行ではね、芸がありませんよ。

この際、信濃の枕詞〈みすずかる〉から採って、みすゞ銀行、ってのはどう?

音の響きにも、万葉以来の典雅を感じるし。

でも、それだと、みすゞ飴とかぶるから、〈み寿ず〉と洒落るとか。

こんなことを語っていると、相方はもううんざりして、知らん顔をしてる。

それにもめげず、どう?、萬年の推奨案に賭けてみる?、とか煽ってみても乗ってきやしない。

なんなら、みすゞ令和銀もあり、でしょうけれど。

読者は いかに?

では。