
ゲーム開始早々の4分、右サイドのカウンター攻撃が発動される。
ルカオからのグラウンダークロスに飛び込んだ、左サイドバック外山 凌の、左足一閃によるゴールで先制。
それが、決勝点となって、1 – 0 の勝利。
さぁ、これで、今季2度目の4連勝を達成だ。
ゆえに、DAZNによる勝利インタビュウは外山だったんですが、ゲームを勝ち切れた立役者は、ゴールキーパーのビクトルだから、彼がスポットを浴びてしかるべきゲームでした。
ここらは、ゲームが止まるセットプレイと、ゴールキーパーの出来良し悪しが勝敗を決めるかも、という萬年予想が当る。
けれど、ゴールキーパーが目立ったということは、やはり、ゲーム中に、致命的な難が在った証拠。
ゲームの入りはほぼパーフェクト、前線からの追い込みが奏功して、福島のパスサッカーを裁断することに成功しました。
ツートップと2列目が、福島センターバック3人とボランチ間のスペースを巧く埋めて窮屈にしながら、パスコースを失くしていた。
かつ、ボール奪取もねちっこくて、グッジョブ。
これだけやったもんだから、福島をして、前線へのロングボール戦法への転換へ追い込めたわけ。
ただし、相手をそうやって誘導するならば、ロングボールとワントップとの競り合いでボロを出した、大野と常田の守備はいただけません。
まぁ、これら失策のいづれも、ビクトルの好セーブで事なきを得られたわけで、今後、攻撃的なチームとやって、相手が窮地のロングボール戦法を採った場合の対処としては、緊急的な要改善事項と考えます。
時節、常田がイエロー累積で出場停止ならば、これ幸いと、新たなカードを開発するくらいの采配があっていい。
それから、あとふたつほど、苦言があります。
❶せわしない、ボールが行ったり来たりのサッカーとなるなか、
パスがずれる、あとはなんとかしてよ、といった無責任なパス出しが目立つ。
主導権をシッカリと握るためには、こっちへ時間軸を引き寄せるべく、もっと丁寧なプレイをしないと、大きな破綻が生まれます。
こういう場合は、浜崎 琢磨を活かすことで、山雅独特のペース創りを期待するんですけれどね。
❷それと関連して、前線へとボールを動かす場合、たとえば、小松 蓮にどういったミッションを負わすか、ということ。
それが、裏抜けなのか?、あるいは、ポストプレイなのか?、繋ぎの役目なのか?
これは、好調さを取り戻したルカオとの役割分担、という面で考えるべきなんでしょうけれど、とにかく、中途半端なプレイが散見された。
しかるべき場所にランニングしないとか、小松へのボールの出しと受けが合っていないとか。
横山 歩夢を欠いて、小松等FWにアピールの場を与えるとしたら、そこらへんの立ち位置を、個々もっと明確にすべきでありましょう。
残り10戦を勝ち抜くには、勝ったので全て善しとしないで、地道に課題をやり遂げないとなりません。
では。