最大の遺恨は,これ (対クロアチア戦) その❸

このゲーム、敗戦で失った、最大のたまもの。

それは、現時点で (おそらくは) 世界最高峰のサッカー、つまりは、ブラジル代表と交戦するチャンス、これを逃したことに違いない。

最近は若干、日本に分が悪いとは言え、この国とほぼ同等の力量の、南鮮代表。

そこを相手に、前半で 4得点してしまう

すると、後半は (観てもいないけれど) かなりアクセルを緩めて、
次戦のためにエネルギーを温存してたんであろう、その剛性と洗練。

勝ち進めば、ほとんど本気のブラジルと、しかも、大檜舞台で当れたのに、なんということよ。

……と、まぁ、こんなもの、どうしようもない愚痴、ですがね。

では。

できなかった境界突破 (クロアチア戦に寄す)その❷

前田 大然の 先制ゴール。

これを、嬉しく、誇らしく思う山雅ファン&サポーターの心情はよくわかる。

その成功物語が、我等が松本山雅で始まったのだから、まるで、近親のシンデレラストーリーを観られた歓喜と感謝の気分。

もちろん、J1 (横浜Fマリノス) で得点王を獲った大然みづからが切り拓いた代表への道であることに間違いはなく、山雅が彼に恩を着せることでもありゃしない。

そんな中で、他方、僕のココロの時計は、2019年7月へと巻き戻された。

当時、大然は、2020年東京オリンピックで日の丸を背負わんと、ステップアップを狙って、CSマリティモ (ポルトガル1部) へ移籍(期限付き) して行った。

〈境界突破〉を掲げ、2度目のトップリーグ参戦をモノにしようとしている最中で、貴重な得点源を流出していいんだろうか?、という疑念がないではなかった。

くわえて、レアンドロ ぺレイラも放出(➩広島)したのだから、極端な話、正気かよっ、との感。

で、何が言いたいのか?

かようにひとりのプレイヤーの成功を喜ぶ同じ口が、

指揮官選定から始まって個々のメンツの出し入れ、要は、チーム編成に関する批判、これを、軽々に口にするのもオカシイだろう、ということ。

喜怒哀楽は否定しませんが、

せいぜい論理的に、温情のココロ、首尾一貫した立場で語るべきでありましょう、山雅ファン&サポーター諸氏よ。

では。

壁、壁と言うのなら (対クロアチア戦など) その❶

昨日。
スタッドレスタイヤに交換するため、いきつけのスタンドに出かけていった。

精算を待っていると、そこの社長がやってきて、

― 寝不足なんではありません?

一瞬、意味がわからずにいると、テーブル上の新聞、その一面記事を指で示す。

― あぁ、実はね、関心もイマイチで。
日本のゲーム、フルタイムで観ることもなくて。社長さんはどんな?

― はい、(クロアチア戦は) 同点にされたところで、寝ちゃいました。

― どのくらいやれていたの、日本チームは?

― 巧さでいえば向こうに分がありましたが、そこそこ対等に戦えていましたよ。
日本チームの平均身長は、179㎝。
もはや身体的に見劣りすることもなくなったことが、かなり大きいと思います。

公式記録はあくまで、1 – 1 のドロー。PK戦は、かなり水モノだしね、と会話は続いたんだけれど、

でも、(統計的に) 成功率が80%のペナルティキックを、ふたりも失敗する、ってのはマヅイでしょ。

〈壁〉とは、これでクロアチアと3回やって、ひとつも勝てないこと(通算2分1敗) を意味しているんだったら、別の話だけれど、

〈ベスト8の壁〉などと、さも重大事に言うんならば、それをだ、たかだかPK失敗で獲り逃したことについて、汚点、屈辱的な負け、くらいに騒ぎ立てないと筋が通らないはずなんだけれど、結局は、強豪をふたつも撃破してご苦労さん、で終わってしまうような気配。

ベスト8 を目標に掲げておいて、それを達成できなかった首脳陣は、もちろん解任でありましょう。
まさか、次の4年間を、ペナルティキックの練習につぎ込むわけでもあるまいし。

(後記、そうしたら、スペインが、PKを3本失敗してモロッコに負けたのを知って、唖然としている)

では。

流儀にこだわらず 果敢に!! (新監督の船出)

霜田 正浩氏の監督就任を、家人からのショートメールで知った。

後で聞いたら、既に、昨日のシンマイ朝刊にはその報が載っていたらしい。

意識的なリーク(フライング)、ってやつですな。

決まったからには、ファン&サポーターとしては、これを支持して新シーズンを楽しみにするしかありません。

シーズンパスについての公式リリースもあったことですし。

これから形成される新指導陣によって、おのずから変化の潮流は生じるでしょうから、あまりにも山雅流に固執しなくてもいい、と思います。

萬年にしてみれば、確実に攻撃的サッカーへと変貌するだろうから、それを期待しつつ、

ひょっとしたら、佐々木 匠(愛媛FC) や、安在 和樹(沖縄SV)の加入とか、はたまた、田中パウロとの再契約とかもあるんじゃあないか?、などとの突拍子ない妄想を抱いたり。

誰であってもいいけれど、背番号#10の出現だけは、お願いしますよ。

では。

本気ならば 彼を獲れ。

― 飯田 真輝が、今度はさぁ、と家人。

最近発表された、㈱松本山雅の組織改編の中で、
彼が、強化(編成) 部門へと配転になった件を言っているらしい。

― これまでの、よくわからない役職より、はっきりしていいんじゃぁない?

すべては〈強い〉トップチームを創るための方策なんだろうから、あぁ、そうなのか、くらいに僕は思っている。

企業統治、組織内機能分担の見直しに関することは、外部の人間が、どうこう言うことでもない。

ただ、ステークホルダーに対する説明責任を果たす、ということは必要なんだけれど、あまり丁寧を尽くしてもどうか?、とは思いますね。

ああいうセッティングって、メディアの要求なんでしょうか?

ヘタをすると、山雅らしさ、強さとは?、といった、答えの出ないような堂々巡りの議論に陥ってしまって、ひどく生産的でない。

それほどに、降格、昇格失敗のショックは大きかった、とは言え、自分自身を責めてみせることで、必要以上にクラブを弱くすることもあるまいに。

この後、指揮官選任が、手順の初めにあるにせよ、僕の見立てでは、

ここ5年にわたる、攻撃力の貧弱を克服できなったことが、結果、チーム力を落とした根底にあるわけだから、そこらに集中してテコ入れを、図るべき。

背番号#10 を背負う者が不在、はその象徴でしょう。

堅守ばかりにしがみついたところで、得点できなきゃあ勝ちはないのだから。

たとえば、齋藤 学 (元名古屋グランパス)、あるいは、佐々木 匠 (愛媛FC)を獲って、あのような攻撃的タレントを、山雅で復活させ、活かせるようなチーム創りをしないと、強くすることにあっての、言行一致とは言えませんよ。

では。