対面の、南ゴール裏には、
ダービーは通過点、俺らのめざすは……、という横断幕が掲げてあった。
こういう正確な自己認識を持っているところが、僕の、山雅ホームゴール裏に対する信頼感の根拠、といっていい。
ついでに、煽りあいをより演出するのなら、
信濃の国、♪松本、伊那、佐久、善光寺♪ の、善光寺の部分。
ここは、ハミングでやったらどうか?、と思ったけれど、この点に関しては、そうはしなかったゴール裏諸氏のほうが、筆者よりもはるかに上等な良識をお持ちのようだ。
ひと時の停滞を、スコア 2 – 1の3連勝でなんとか挽回。
ゲーム当り勝ち点2、をチョッと上回るペースにまで戻せたのが、このゲーム。(勝ち点63 > 31ゲーム× 2 )
萬年の勘は、ラストゲームまでシーズン目標達成がもつれ込む、と教えているけれど、
とにかく、最後が他者だのみになるにせよ、みづからのできることに全精力を注ぐこと。
いまは、ただ、イソップかめのこころで、
〈我、山に向かひて目を上ぐ〉のみ。
(旧約バイブル 詩篇第121)
過度な希望も絶望も、山雅には似合わない。
カード累積出場停止で、次節、佐藤、菊井のふたりを欠くとしても、です。
では。