日に日に、麦秋が近づいている。
聖書が言う、〈畑は、早白くして〉という情景に、スティング(1951年~) の『Fields of Gold』(1993年発表) なんかを思い出す。
麦畑の上を風が渡っていくと 僕らは想い出すだろう
太陽の下 輝いてうねる麦の海で
愛を語ったことを
あの夏の日から 幾年も過ぎて
子どもたちが 日暮れの麦畑を 駆けていく……
すると、心はすぐに、『Heart of Gold』に移っていく。
ニール ヤング(1945~)が、1972年に発表したアルバム『Harvest』の中に収められた。
僕からすると、バックアップコーラスに、リンダ ロンシュタットとジェイムズ テイラーが参加してる、ってだけで聴く価値がある。
僕は生きたい
僕は捧げたい
気高い心 ってやつを求めて
ハリウッドやレッドウッドにも行った
海を渡ってでも 求め続けてきた
まだそこにはたどり着けないけれど
高貴な心を 探し続けよう
そうやって 僕は齢を重ねていくんだ……
サッカーの高みを求め、長くやって来た、 田中 隼磨。
手術に踏み切った右膝ばかりではなく、満身創痍のことだろう。
でも再び、背番号3が、アルウィンに戻ってくることを願う。
その日、僕らは、Field of Gold で、Heart of Gold に出逢う。
きっと。
では。