ゴール裏よ どこへ行く? (鹿児島戦レビュウ ❷)

ゴール裏の変節、または、退行について、が今回。

負けを責めて、

― 勝つ気あるのか !、とメインや指定席あたりから飛ぶ、単発的なヤジは、(不快ではあるが) かわいいもんだから、それを、いちいちどうこう言わない。

しかし、相当高いレベルで、組織/統合された応援と、求心的な感情の発生する(であろう)南ゴール裏が、

あれほど盛大なBOOをチームに浴びせるとは、

今回、ついに一線を越えたね、という感が深い。

ゲーム後、端から不穏な雰囲気は読み取れたものの、

(気持ちがわからなくもないが) ハッキリ言って、あれは、ない。

あのゲームを、チームの帯同者としてキチンと観ていれば、ああいった対応にはなるまい、というのが僕の考えで、

こうなると、今後、惨敗(際どい負け)をするたびに、BOOを飛ばすことになるんだが、ほんとうに、それでいいのかい?

集団的なBOOをやるならば、そこには、理論的な根拠が必要だと思うけれど、
きっと応援に夢中なためか、おそらく、アタマを使ってゲームをとらえていない。

ひょっとしたら、長野戦の憂鬱を、挽回してくれる、といった期待を裏切られたことへの腹いせ?

あるいは、なんらかの他意を含む?

いずれにしたって、こうだと、ゴール裏は、相当にメンタル的にか細い、ひたすらアンチ長野に生きる諸君の集合体、と受け取るしかない。

これじゃあ、早晩、

こんな成績では、組織応援をやめます、を実践したどこぞのクラブのゴール裏と、精神性の程度において、似たような場所になりそうです。

そもそも、チームに相応の結果を求めるならば、まづは、自分らのエリアを満杯にしてみせる、ってもんでしょう。

北ゴール裏。

僕の隣では、

― ここから、這い上がろうぜ!、と挨拶するチームに檄を飛ばしていた御仁。

萬年の真情は、まったくそれと一致する。

では。

辛い総括と光明 (2023.5.28鹿児島戦レビュウ❶)

(ここ数日、舌炎に苦しんでまして、それによって筆が湿らないようにと自戒しながら)

2度先行するも、逆転をゆるして、4 – 2 の敗戦。

終盤80分過ぎに、立て続けの 2失点は、沼津戦のデジャブで、こういう終わり方は、なんとも切ない。

後半開始早々に同点に持ち込まれたのが、最大の痛恨。

かつ、ゲームコントロール上のいちばんのポイント(伏線)、でありました。

それによって、交代カードの切り方が、ずいぶんとむづかしくなったために。

ベースボールに譬えて、おおざっぱに言えば、

防御率が、3点台近くの先発陣でゲームに入るということは、
3点以上の得点がないと、勝ち点3 は、なかなか手に入らない。

ゲームを上手く締めるには、有効な中継ぎ、クロージングが必須なんだが、

そらあたりの弱さ、というか、芸の乏しさが修正されない……そんな総括です。

けれど、光明も多く見出されたゲームであって、

僕がいうところの、変形的なタレント配置からは足を洗って、本来的な布陣が戻ってきたことが、いちばんの安堵。

ここが、前節長野戦とは比較にならないクオリティであって、シュートは 20本(相手の倍)を積み、要は、リーグ戦態勢の、最低基準には回帰できた。

もうちょっと突っ込んだ内容は、その❸へ送りますが、

こんな不安定運転の出現と、ひと月で勝ち点3だけの停滞が、リーグ戦残り10ゲームを切ったあたりでないことは救い。

では。

木も 森も 見る(鹿児島戦プレビュウ)

第9節長野戦に戻ろう。

当夜、それぞれの先発フィールドプレイヤー10名の平均年齢(シーズン開始時)を算出すると、

長野パルセイロ   ☞  27.2 歳

松本山雅        ☞  26.4  歳

さらに深掘りしてみると、

長野 ☞ 34歳の宮阪をかしらとして、30歳オーヴァーが、計4名

松本   ☞  30オーヴァーは、パウロ(34)と、橋内(35) のふたり ……。

サッカーは年齢のみでやるものでもない。

けれど、長くプレイすれば相当の経験値が蓄積されるから、その部分では、長野に分が在った、と言える。

いくら、山本、村越、菊井が、ふてぶてしくプレイしようとも、

両者、対戦の基本構図は、

より若いタレントを集めた山雅 vs それよりかは若干経験値を有する長野、だった。

何故、ここから説き起こすか?

今節対戦する鹿児島ユナイテッドの、

前節先発フィールドプレイヤー10人の平均年齢 ☞  29.2 歳

を言いたかったから。

そして、10人中、各ポジションにまんべんなく、7名が30歳オーヴァー、というマコトに象徴的な編成なんです。(しかも、ロメロフランクは、不出場だった!)

だから、鹿児島のサッカーは、良くも悪くも、ヴェテランによる味付けによって多分に左右されるのであって、山雅が衝くとしたら、そういった部分だろう。

もちろん、それほど巧く衝けるはずもない。

けれど、前後左右に相手を動かせれば、我慢することによって、時間が進行するほどに、こっちが走り優れる限りは、優位にはなりそう。

つまりは、先手先手で追い込みに行かないと、反対に、相手の注文どおりに走らされて疲弊し、陣形が緩くなる、を意味する。

ところで、橋内右サイドバックには疑義を呈する僕ですが、おそらくは、第6~7節の3ゲームにおいて、 計8失点の不出来へのテコ入れの意図ではないか。

〈弱みでは勝てない〉論者の萬年からすると、両サイドバックは、攻撃的なタレント、つまり、相手陣内侵入を第一義にして本職を配置すべき、と再び言っておきます。

各局面における統合的な判断(森) と、個のクオリティに基づく瞬時のプレイ(木)の両立。

言うのは、簡単なんですけどね。

では、アルウィンで。

【コラム】山雅,今の基調 (鹿児島戦プレビュウの序)

プレビュウ(本論)は、明日リリースしますが、その前に確認したいこと。

第9節 対長野戦、先発のうち、橋内とパウリ―ニョのふたりをのぞいた、

残りのフィールドプレイヤー8人の、平均年齢(シーズン開始時)は、

24.4 歳でありました。

他クラブと比すれば、プレイヤー年俸の合算は、あきらかに多額

とは言え、(昨季のどこかで指摘したことはありますけれど)

3部リーグの2シーズン目を通過するなか、

チーム編成に、それなりの緊縮財政を強いていることが、こんなところにも表われている、と思います。

もちろん、それを言い訳にできないのは、今季射程に入れている目標からすれば当たり前のことですが、

ひとつだけ言っておくと、

山雅ウオッチャーとしてみづからを、

思い入れのデジャブ(既視)幻想から解き放っておかないと、いまのチームをまっとう、かつ真正面から評価できないのでは?

つまりは、大卒プラス2年目くらいのプレイヤーを主軸にして、この先もリーグを闘い抜く、ってこと。

その様態だけをながめてみれば、3部リーグの中でどんぐりの背比べ、なんです。

(なおかつ、ロングボール抛り込みのパワープレイは本来やらない、というサッカーを志向する)

で、問題は、このことが、ファン&サポーターの胸に落ちているのかどうか?

過去をひきずるあまりの、かつてはそうだったから、といった要求は、もはや、ないものねだりです。

では。

A Day In The Life (若葉の西早稲田)

一昨日。

家人の、職業上の講習会へと運転手を仰せつかったので、東京(武蔵野市) まで往復した。

会場は、三鷹駅から数分の場所。

その近くに駐車すると、さて、こっちはこれから、約4時間をどう過ごそう?

ひと駅となりの吉祥寺までいって、その辺りを散策でも、と思って、駅のホームに降り立つ。

と、ちょうどそこへ、地下鉄東西線へ直接乗り入れの電車が入ってくる。

所要時間は20分くらい、ならば、ひとつ早稲田界隈に行ってみよう、となった。

早稲田通りには、古書店が十数軒あるから、そこをひやかそう、という魂胆。

地下鉄早稲田駅から地上に出ると、〈馬場下町〉交差点を、そのまま直進し、穴八幡(神社)を左手に見ながら、早稲田通りを、高田馬場駅方面にむかってブラブラ。

開いている古本屋を、5,6軒はしごした。

近年は、リアル店舗への来店よりも、インターネット上 で古書を求める客が多いと聞くが、お店の話だと、COVID-19流行があって、客足は、ひどく落ち込んでいるらしい。

すべての店で、ご高齢の店主や夫婦が切り盛りしていて、こうなると、古本屋も今や、絶滅危惧種の感。

結局、今回は……、

〇 ピエル キュリー伝 (マリー キュリー 著、 当時の定価 480円)
〇 帝人事件 30年目の証言 (河合 良成 著、 同 590円)
〇 キンダーブック (昭和31年7月1日発行、同 45円)

……3冊を、別々の3軒で購って、計1,750円のお支払い。

我ながら、滅茶苦茶な趣味、と呆れつつも、ちょっとした散財をした気分にはなれた。

明るいうちに帰宅すると、早速、

ソファーにひっくり返えって、ウイルキンソンのジンジャエールを開ける。

で、ボブ ジェイムズ トリオが、原曲(by エルトン ジョン)以上に、そのメロディラインを、素晴らしく奏でる〈Roket Man〉を聴いていた。

こんな3拍子が揃えば、けっこう贅沢な一日。

では。