八朔の白、それと赤。

昨日は、 8月1日。

古式な言い方では、八朔 (はっさく、8月ついたち、の略)。

ジャガー氏 (職場の同僚、登山ガイド) は、その学生時代を京都で送っていたから、

彼に、もしやこの日、

白い着物すがたの芸妓さんが、習い事の師匠宅に、お礼の品を持って挨拶にまわる風景を観た?、と訊ねたら、

一切なかった、とのことだった。

そりゃあ、そうだろうな。
彼、夏季休暇も、バイトで明け暮れしていた学生だったらしいから、住む世界が違うか。

しかし、白尽くめのイデタチで、炎暑の洛中を、涼やか?に歩く、なんてのは、昔の人は洒落たことを発案したものだ。

これが、平清盛が京都の街に放った、秘密警察になると、

真っ赤な衣装に、オカッパ髪の若者たちであった。

どこが秘密?、と言いたくなるが、

その恰好で歩き回り、平家政権への不平不満分子を摘発した、という。

……、ということで、来夏は、ジャガー氏にガイドをお願いして、梅雨明け直後の今頃、

〈八方池〉行を考えています。

ジャガー氏によれば、ゴンドラとリフトを使って行けてしまうので、とても登山とは言わないそうだけれど、それでも〈山行〉、と思って楽しみにしよう。

では。

宿題につきあって。

この夏。

小学1、2年生の、夏休みの宿題につきあう機会と時間が多い。

この年代だと、学ぶことはおもに、算数の足し算引き算、ひらがな漢字の反復練習で、それをひたすら覚える、こなす。

よって、やらされる側は、退屈だろうが、それほど葛藤も多くない。

やらせるほうも、これくらいは身につけておかないと、生活するに支障があるだろう、くらいに考えるから、淡々と出来具合を見守っている。

ただし、こうやってつきあっていると、こういう学習なるものが、

やがてはきっと、出題者によって用意されている〈答え〉が(確実に)在って、

おもには記憶力でもって、そこに辿り着いた者を高評価するような教育へと進むんだろうなぁ、と感じるし、

僕らの世代が受けてきたのが、まさにそういうものだった。

正しかろうが、期待されていようがいまいが、たとえ他人に認められなくっても、自分でこうだ!!、と決めつけて進む。

で、上手く行かなかったら、べつの仮説を立てて、また、やり直す。

そういう試行を踏んで成長するような人格、ってのはいいなぁ、とつくづく思う。

では。

君は,きぼうを観たか?(愛媛戦レビュウ ❷)

サッカーコートと、ほぼ同じくらいの大きさ(底面積)を持つ、国際宇宙ステーション。

これが、7/29,30の両夜、(月齢12~13日の、空の明るさの中) 肉眼で観られたことを、まづは、ご報告しておきます。

愛媛戦については、

こっちが犯した3倍以上のファールを受けながら戦って、

むこうの 約3倍のシュートを打った。

つまり、かなり、ワンサイド的なゲームだった。

この数値は、両者サッカー(観) の違いから発生する話でもあるので、

とにかく。

山雅は、対戦者のスタイルを踏まえたとしても、極端に対処的サッカーに走ることなしに、相手の〈牙〉を抜く、と同時に、こちらの強みでトドメを刺す、これを追求する。

つまり、愛媛戦は、今のやり方をブレることなく遂行せよ、という象徴的なゲームだったように思います。

チームが出来上がるなか、先発メンツに連携が深まれば、今後はその分、交代枠の活用と、交代プレイヤーの力量、これがもっと課題になります。

というのは、ゲーム終盤の被弾ばかりが話題になり、失念されがちなことがあって、

それは、山雅が、全得点の 30% を、76分以降に挙げていること。

(もちろん:、失点が、76分以降に、50%を占めることは、修正事案)

要は。

交代プレイヤーが投入されるにほぼ等しい時間帯に、得失点ともに花ざかりであるからには、

交代カードの切り方が、後半戦では、ますますゲームの帰趨を決めそうです。

ということは、ゲーム強度を考慮して、先発をどこまで引っ張るか?、と表裏一体の話。

では。

やっとここまで (2023.7.29 愛媛戦レビュウ❶)

ゲーム終盤に先制するも、アディショナルタイムの被同点弾によって

1 – 1 のドロー決着……。

その息の根を、なかなか止められない愛媛、でありました。

石丸さんにとって、腐心のしどころは、
左サイドへの偏重/偏愛と、鳴かず飛ばずの右サイドの活性化、そのバランスをいかに保つことであった、と思いますが、

土壇場、その右サイドで起死回生の仕事ができんだから、まぁまぁでしょう。

でも、愛媛にあって、佐々木 匠は、なんとも起用のむづかしいプレイヤーになってしまってる。

その分、こっちは中盤を抑えやすくなって、助かりましたがね。

ひるがえって、山雅。

勝てなかったわけは、あくまで、2点目をモノにできなかったと考えるべきですが、

萬年の、ホンネを申せば、

よくぞ、ここまでチームを仕上げて来たな、という感慨が深い。

でも、勝てなかったから、〈やっとここまで〉と、少々、遠慮気味のタイトルにしたまで。

昨夜、11対11でやってみて、

愛媛が、このまま順当には行かないだろうな、とは思いましたが、

それにしても、あれだけの相手とやって、(まさか、あちらが手加減したはずもないので)

ほぼほぼ思いどおりのサッカーをさせなかった、というのは素晴らしい。

実質的にはもはや、総体として、2部でもやれるプレイの域に達している、とは言え、特に……、

❶安永が基底に落ちて、攻撃組立てをまかなっている分、安東が前を向いてプレイできている、攻撃的な中盤。

❷センターバックにおける初動のボール配球が落ち着きを見せているので、

❸左右サイド(下川、藤谷) が安定的な力量を示していることもあって、サイドチェンジを駆使することで、サイドで優位を獲れる。

❹その中、自由に動く菊井が、ラストパスの起点として機能。
前へ反転する決めどころで、今節は、ボールロストが 2度ほどあったものの、
先制点のアシストとなった、ハイボールをワンタッチで小松へ出したプレイは、絶品。

❺菊井 ☞ 小松のラインが、いかんせん効く効く。
菊井からのパスのトラップ。

あれ、いささか巧く納まらなかった、と思いきや、瞬時に〈ひとりボレー〉として打ってしまうとは!!、リーグ得点王は、伊逹じゃあない。

……、何点か、ピックアップしましたが、

この戦略と戦術を磨きつつ戦い続ければ、

よっぽどの事態がない限りは、

後半戦、なんとかなりそう?、と言い切れるゲーム、そんな総括です。

で、MVPは、藤谷 壮。

クロスは、(コーナーキックにも繋がって) ほとんどがチャンスを生み出していましたし、
左足で入れて魅せたクロスは、可能性をひとつ開発した価値がありますから。

では。

YMG,夏の陣は続く (運が良ければ,きぼうを)

連日の夕立ちなれど、季節はすでに、秋近し。

だから、残暑の陣、とするのが正確か。

本日の愛媛から続く、鳥取(超攻撃スタイル)、富山鹿児島今治との対戦は、

山雅にとっては、まさに〈天王山〉であるから、決戦の初秋。

ここでの戦績が、リーグ戦の行く末を大きく左右する。

……、なんてことは、山雅ファン&サポーターであれば、言われなくたって、先刻十分承知のことでありましょう。

以前、オソロシイ、と弱音を吐いたが、

考えてみれば、これらをモノにできれば、向こうの勝ち点を積ませないで、こっちが勝ち点を稼げるのだから、

またとないビッグチャンスが、しかも 5つも続く、と思えばいいんであって。

天王山を抑える(占拠する)かどうかは、そのまま、天下を獲れるか否か、に直結する。

……とは、山崎の戦い (1582年、羽柴秀吉軍 vs 明智光秀軍)からの教訓。

この際、〈三日天下〉の言葉も、思い出されたり。

それ、どのチームが背負うことになる言葉なのかは、わからんけれど、

チームが、この朝を迎えたであろう、松山の空に思ひを馳せて、

我らの健闘を、祈るのみ。

賢く、走り切れ、山雅。

では。

追伸。

今夜、松本平では、晴天ならば、
20:56から、国際宇宙ステーション(ISS) の飛行が見られます。

金沢付近の真上を通過するので、
北西の方角から入って来て、南東の空に抜けていくはず、この間、2分強。
最大仰角は、55°。

なお、明日は、20:07から、今夜よりも、東よりの空を飛行の予定で、5分間。