【2024総括】ベストゲームは?,の矢先に。

ベストを、あえて ふたつあげると、

ホーム岐阜戦(3.31)、それと、アウェイ岐阜戦(8.31) 。

❶ホームは、後半アディショナルタイムに失点して、1 -2 の敗戦。

でもね。

このゲームでは、クロスを 30数本投入、シュートは 20本弱撃ち込んだ。

山口 一真が躍動(得点も彼)、チームとして攻撃性がかなり発揮されたゲーム。

❷アウェイは、台風襲来で、開催が危ぶまれたゲームで、1 – 0 の勝利。

村越 凱光のロングスロウを、常田 克人が頭で後方へ送ると、飛び込んできた樋口 大輝が、これまたヘッドで押し込んでゴール。

デザインしたリスタートが,、ピシャリとハマったシンボリックな得点。

さらに、このゲームでは、中村 仁郎が、ドリブルとカットインで、山雅の一員として存在感を魅せつける。

❶❷ともに、攻撃的サッカーの面白さが満載、

それと、若手の抬頭のうれしさ、という点で萬年のご推奨。

(もちろん岐阜という対戦相手にも恵まれた面が、大いにある)

……と、ここまで書き込んでいると、

霜田氏退任(契約満了による) の、公式リリースに出会う。

おまけに、見たくもない、メディアのリード(要約された書き出し)が目に入ってきて、

昇格に失敗、という結果を重くみて、新たな契約を結ばない……云々。

なるほど、なるほど。

萬年的には、
個とチームのクオリティは、シーズンを追うごと上がっていたから、

これを継続して、適宜に修正を加えていけば面白くなる、と診ていた。

つまりは、続投でよかろう派

しかし。

クラブが舵を切ったこと自体は尊重し、その判断を支援したい。

ただし。

ふたつ気になる点があるので、ソッと呟いておきます。

❶監督の契約が、何年単位かは知らないが、

昇格〉を、彼の仕事に関する最大の評価基準とした場合、

魅せるサッカー、観るに値するサッカー、というプロセス、

つまり〈上手く、巧く〉の追求との塩梅を、どうするのか?

また。

昇格という結果をもたらさなければ、指揮官は、次から次と変える?
(名波氏も霜田氏もそうだった、として)

おいおい、狙った人材(指導者とプレイヤーともに) がすべてなびいてくれるクラブなのか、山雅は。

秋春制への移行時時期にあたる 2026シーズンは、昇降格が凍結されるはずだから、

ならば。

2025の単年で結果を出すことがマストだろう。

その覚悟を、チームトップ交代で始まるチーム編成で、どう具現できるか?

❷昇格を逃したは、ひとつの結果に過ぎず、

その最大要素をどこに求めるのか?

まさかそれが、イチかバチかのPO決勝の引き分け、ではあるはずもなかろうけれど、

そうなると、年間順位で 3位以内を確保できなかった通年の采配ぶり、というところとなる。

その時、終盤の7戦不敗は、どう評価されたのだろう?

…結局は。

同じ事象を前にして、

コップに水に半分しかない、と観るか、あるいは、

コップに水が半分たまったではないか、と観るかの違いなんでしょうね、こういうのは。

(チームの内部事情を100%不承知である身の、勝手な言い分です)

では。

旗を畳んで、次へ。

湿ったゲーフラを乾かしてから、しばらくは仕舞っておこう。

カーディガンをクリーニングに出すついでに、巴屋さんのご厚情にのっかって、ユニフォームもタダで!!洗ってもらうことにする。

あとは、DAZNの解約手続き……。

2024季の締め、旗をたたむ年末。

ただし、2箇月はすぐに経って、2月中旬には開幕だから、

契約満了で始まる来季編成も、それなりに急がれているわけだな。

退団するプレイヤーのコメントは、人柄が表れていて、感慨深く、感謝の念に堪えない。

そこには、同じ〈仕事〉とは言っても、僕らよりずっと厳しい査定が働いているのを実感する。

本人の力量評価が、雇用の有無にあからさまに直結する、といった世界。

契約の当事者でもない者がいうのもなんだが、

(相場があるとは思うけれど)松本山雅で闘うプレイヤーには、よりおおくの報酬が支払われてほしい、と願う。

良質なサポーター、歓声のアルウィン、それも大切だろうが、

究極は、能力評価の対価としての〈お金〉(年俸)ですよ。

デロイトトーマツ(監査法人)が、毎年Jリーグカップと称し、Jクラブのビジネスマネジメント評価をおこなっている。

そこでのモノサシのひとつに、

〈勝ち点1あたりの(トップチーム)人件費〉がある。

勝ち点を稼ぐのに、どのくらいの選手費用がかかっているか、という見方なんですが、

その視点からすれば、少ない費用でたくさん勝ち点を獲ることが、費用対効果がいい。

この観点を、否定はしない。

ただ、これを鵜呑みにすると、危険なところがあって、

人を安く使って多くの収益を上げようとすることばかりの追求になる。

コストパフォーマンスの字句など使っちゃって。

強欲な経営者がやりそうだし、実際そんなのはザラにあるだろう。
そういう会社に限って、人手不足と嘆く(アタリ前のことだよ)。

山雅のトップチーム人件費は、2022年、2023年と、ほぼ 5億円で横ばい。
(推定では、かつての半分に近い)

この金額自体は、3部リーグではトップクラス。

2024季でいえば、大宮、今治とだいたい並ぶ、と診る。

だから、それらと同じ程度の順位確保(=自動昇格)を期待する意見は正論、とは思う。

クラブには、2024季のフィールドマネジメントをその点で総括してもらいたい。

けれど。

成績がかんばしくないから、3部リーグでは突出しているから、などといって、人件費を絞り込みに走ることには、反対だ。

観る者をもっと沸かせ、魅せるサッカーをやって、結果として、上昇していくためには、より精鋭(と見なされる)タレントを結集する、そういう発想を望む。

敢えて、こういうことを言うのには、

僕らファン&サポーターには、(おそらく)山雅しかない、

つまり、山雅愛というやつ。

けれども、

プロのサッカー選手にとっては、山雅は選択肢のひとつに過ぎず、

しかも、

最優先のクラブであるかどうかを、確実視できるほどにお気楽にはなれないからです。

では。

忘恩……。

ジャガー氏(登山ガイド)と雑談していると、

例の、不適切な発言、という言葉が、氏から出た。

萬年を介し、なにかと山雅にまつわる話題が目に入る、そのうちのひとつ、と思う。

ま、僕にとってみれば、ファン&サポーター冥利に尽きることなんですが、

こんな会話になりました。

― 愚かで、人品に欠ける者が、たまたま山雅のユニフォームを着てたのか、または、アルウィンに来場していた、ということでしょうがね。

どこまでクラブが責任を負う、ってのはけっこう微妙でして。

興行主に、愚行を犯した者を追放したり、あるいは処罰する権能が、はたしてあるのかどうか?
今回の場合は、不快を与える〈発言〉ですからね。

こういうのは、その時その場で、その無礼をくつがえしてしまうなんらかのアクションが、発言を聞いた者の中から起きないと、それまででしょう。

(……以上は、数日前の記事における見解と重複します)

で。

この話を、家に帰って家人にしたら、

― 恥ずかしい、とひと言。

たしかに、恥を知れ、と言いたいところだが、

こういう愚かな者は、そもそも、〈恥づべきこと〉と無縁の世界で生きているから、糾弾などは意味をなさない、効果がない。

それと同様に、POが終わり、

つくづくと、〈恩知らず〉なおこないを垣間見て、なんとも……。

 

シーズン、最後の最後まで楽しませてもらっておいて、

いざ望外の結果となると、

今度は、指揮官解任、が口をついて出てくる無節操と、忘恩。

監督と契約するのはクラブであって、たとえ事態がどこに落ち着こうとも、

すくなくとも、貴君の騒ぎ立てることでもなかろうに。

では。

松本山雅オリンピア、はどうか? 

― なんと言ったらいいのか……。

職場の方々からは、残念と、声をかけてもらっている。

こういった関心の多さが、山雅の真の〈強み〉なんだろうな、とつくづく感じます。(PO決勝、当地で地上波で放映されたんですね)

公式サイト上では、

感傷に浸るムダも許されないかのように、契約満了が出始め、チームは、既に来季編成に着手した。

今後。

誰が指揮を執るのか、どんなメンツを揃えるのかは、クラブの専決事項。

だからこそ、オフシーズンの楽しみのひとつとして、ファン&サポーターが、なんだかんだ言ってみるだけのお話で。

携帯にショートメールが入ったので見たら、

契約満了、藤谷君、残念!!、と家内から。

気持ちはわかるが、勤務中に、いいのかいな?

ここしばらくは、そんなふうに過ぎるのか……。

石の上にも三年、はあながち軽んずることではなくて、

(よほど誤った方向性でない限り) 執着してやり続けないから、成功/成果がみられない、というのは真理だろう。

実際、山雅の過去10年余年を振り返っても、3年ごとにひとつの成果を成し遂げた。

つまりは、4年に一度づつ、新しい地平をみてきた。

だから、チーム名を、松本山雅オリンピアに変えたらいかが?、は戯言なんだが、

2020~2022年の3年間。

この時季、山雅に貢献してくれた方々を責めてはいないが、

やはり、フィールドマネジメントに狂いが生じ、その流れがおかしくなったのは否めず、

2023季から新しい指揮官を据え、

新たなチーム像を刻みはじめて、今年で、2年目。

ラスト富山戦を含め、シーズン終盤の好成績(5勝2分)と、ピッチのプレイヤーらを診ると、

チームは、かなり、技量と連携に高まりをみせていることはたしか。

たとえば、得点が、偶然(奇跡的に)決まってしまった、というゴールでなくて、準備に裏打ちされた必然を感じるものになった。

(もちろん、山雅内部の諸事情など承知しない前提ですが)

上手く、巧くのサッカー追求は、いまだ道半ばであって、

この基盤を、すべてご破算にするほど、山雅の指導者らが愚かでないことを望みます。

では。

語られるにふさわしいチームになった(昇格PO決勝の感想)

後半アディショナルタイム、あと 3分を耐えられずに失点。

2 – 2 のドロー。

昇格はならず……。

僕は、日頃、○○劇場と形容するようなゲームは要らない、と思っていて、

ゲームに劇場を持ち出しす御方は、こういうゲームをも劇場と呼ぶべきでしょうね。

攻め込まれた流れをいかに〈巧く〉ひっくり返すのかという、突き詰めが甘かった課題は見逃してくれず、

また。

38回やったリーグ戦の順位、という事実が、最後に効いた。

でも、しかし!!

今シーズンの決算みたいなゲームを現地観戦していて、

眼の前の山雅は、確実に、〈語られるべき〉チームとして、

歴史のページに足跡を残した、と実感しています。

各個の技量は、かなりの上達を魅せていて、

このまま、ここから次を始められればいちばん良いが、

それも叶わないにせよ、

クラブとチームには、あと9週間もすればスタートする来季へと突き進んでもらいたい。

……そんなことを、

ゲーム後ピッチに並んでの挨拶もせずに、真っ先にゴール裏に向かう菊井 悠介をみながら思っていました。

とにかくは。

山雅界隈のすべての皆様、まづは、今季、お疲れさまでした。

では。