手前の橋,と言ったのは, (早川監督らと)その❸

……再来年のことに、心を奪われるから。

2025季をとどこおりなくやり過ごすと(おそらく楽勝ではないが)、

2026季は、秋春制への移行のため、

春から秋(たぶん7月まで?) にかけて、〈シーズン移行期の特別大会〉が開催される。
(12/17、Jリーグ理事会で決定したので、本決まり)

ザッと言うと、(1部についても同様な感じだが、ここでは割愛)

2部と3部の 40チームを、地域ごとに10チームづつの、4つグループにわけて、

ホーム&アウェイで、各チームが、18ゲームを闘う。

引き分けなしの (PK決着での)勝ち負けを決着する形式。

それが終わると、今度は、

各グループの同一順位 4チームが、2回を戦って、そのグループ内での順位を決める。

たとえば、地域リーグで、1位だった 4チームが それぞれ2回やると、

1位から 4位までが決まる寸法。そうやって、40チームの順位が決まる。

要は、チームあたり、地域リーグラウンド 18、プレーオフラウンド 2、の計20ゲームを消化する。

勝敗に対し、賞金が用意されていて、

〈特別大会〉の戦績による昇降格はおこなわない (凍結)。

もちろん、この特別大会への参戦は、2025シーズンの結果による所属リーグに基づく。

さて。

来季のルヴァン杯は、今年と同様なレギュレーションらしくて、

我がチームは、サガン鳥栖と、3月の平日にやる。

アルウィンならば、

勝ちを願って観に行くけれど、鳥栖さんか……と、正直いって、非礼な気持ちはぬぐえない。
(お日様に向かって、唾を吐く図であることは承知してます、はい)

だいたいが、ルヴァンはやる価値もあるんだろうが、僕にとっては、どうでもいい。

それに比べれば、再来年の特別大会、だいぶ面白そうだから、

まづは、手前の橋(2025季) を上手く渡りましょう。

では。

〈強さ〉の証明 (早川監督らと) その❷

第37節の、アウェイ沼津戦でのこと。

たまたまお隣に座った男性、北信出身(ご実家)の伊東市在住のお方。

かつては娘さんとよくアルウィン観戦をしたらしく、久方ぶりに山雅のゲームを観る、という。

あのゲームは、中山氏の策略にハマり、陣形を引き延ばされると、サイドをいいように使われて、四苦八苦の前半だった。

それをなんとか凌ぐと、修正が功を奏した後半は、逆に優位に立った山雅。

いまだドローのさなか、お隣り氏が、つぶやいた。

― 以前の山雅とは違って、ここぞ!、というところでの勝負弱さが、今は感じられませんね。

あぁ、そういう印象なんだ、間をおいてみると……。

こういった直観は、案外、的を得ているから、参考にしている僕ですが、

しかし。

そもそも、強い弱いといった、かなり心象的、感覚的な形容詞は、軽々しく扱うべきではありませんよ。

特に、テーマとして掲げるには無理がある、がシーズン当初からの個人的な意見でして。

打たれ強い、なんて言い出したら、そもそも収拾がつかない。

で。

中には、〈かつての強い山雅〉を、郷愁と憧憬を込めて信仰している向きもある始末だから、

今後のため、〈ツヨイ〉に関し、褒めるにも責めるにも使用可能な基準値を、ここで示しておきます。

結論。

その基準とは、〈勝率〉

山雅については、(一般的もそうだが)、

勝率 50 %を、強弱の境界点に据えればよろしいかと。

5割とは、同時に、リーグ戦におけるおおよその昇格メドにもなるから、至便。

J参入以降、歴代をたどると……、

2014年 57.1%  (24勝/42節) ★

2016年 57.1%  (24勝/42節) ★

2018年 50.0%  (21勝/42節)

2022年 58.8%  (20勝/34節) ……ときて、直近、

2024年 42.1%  (16勝/38節)

昔語りをする御仁には、★印当時の残像が、記憶にこびりついている、きっと。

ですから。

来季は、今季に、少なくともあと 3つ勝ちを上乗せしよう。

……などと、ゲームごとに目一杯やって、ようやくたどり着いた 16勝を尻目に、

よく言うよ、ということですが、

ま、今だからできる、数字のお遊びです。

では。

まづは手前の橋を渡ろうか (早川監督らと) その❶

新監督が決まって、なにより。

クラブが決めたこと。

だから、支持して、共に戦う。

どんなサッカーでも良いが、

ともかく。

各個の技量と練度(チーム連係と意思疎通)に優れたゲームを期待する。

アタマの中の時計が、6年前で停止したままのファン&サポーター諸氏のごとく、

まさか、この僕が、走れとか、必死に、堅守速攻、とか言うはずもなく、

(サッカーの世界で、そんなものは、取り立てて言うことでもない)

でなくて。

目指すところと、やりたいことが、

観ていて、こっちの腑に落ちる流儀をご披露いただければ、と願う。

相手のある勝負事だから、

ひょんなことで勝ちを拾う、反対に、不運な出来事で勝ちを失う、そんなこともあるだろうけれど、

大勢は、それなりの濃い中身でなければ、勝ちを獲られるものでないのは明白。
☞内容と結果の二元論、あれは、ものごとを単純化し過ぎた、まやかしです。

もちろん、そこでは、〇〇劇場も、〈泥臭さ〉も、ご遠慮したい。

フツーにやって、ゲームの主人公で在ることを、全うしてください。
☞ 攻守に主体的なサッカー、とは、そういうことだろうと理解します。

リーグが始まれば、おそらくは、地味な、わずかな数字値差の競争なはず。

たとえば。

2024季は、最終盤の急追(5連勝)をしたものの、

なんのことはない、2023季に比べて、たったの1つ、勝ちが多かっただけ。(2023年 15勝、2024年 16勝)。

これだけみれば、なんだよ、となるが、けれども、他に動いた数字もあった。

負け数は、2023年 14 から、4つ減らして、10へ。
(その分、引き分けが、9 から 12 へと増加)

引き分けを勝ちにもっていけなかった悔いはあろうが、

負け数を減じたのは、リーグ戦をたたかう中で、ひとつの財産だろう。

さらに、得点と失点をみる。

2023年☞ 51 と 47、2024年☞ 61 と 45。

得点を 10上乗せできたのは、ひとりによる固め撃ちでなくて、多数のプレイヤーで得点を積んだ、ということも含め、攻撃に迫力を加えている証左。

最終的なチーム編成がどうあろうとも、❶❷の成果からスタートできるのだから、

来季は、大いなる アドヴァンテージでスタート、と考えたい。

では。

これぞ山雅の新手法。

2024季に目だったのは、

これでもか!の、活発なグッズの投入だった。

小都市、小経済に立脚するクラブなのだから、

あっちで少し、こっちで少しと、小銭をかき集める、というのが商売の常道。

プレイヤーのJリーグ通算出場、初ゴールにかこつけて、これほど手厚く商品化するのは、かつてないほど。

ひとつ、欲を言うなら。

服飾分野で、エンブレムやクラブカラーにこだわらない視線で、

街着として使えるアイテムを揃えてもらいたい、とも思う。

要は、宣伝よりも、洗練、これです。

ちなみに、我が家の最近のお気に入りは、なめらかチョコクッキー、であります。

― あれぇ、もう食べっちゃったのぅ?、と家族間でまるで争奪戦の様相。

さて。

クラブ編成(フィールドマネジメント交代を含む)でも、来季にかけて、

なかなか面白い順序で、公式リリースがなされている。

これを、〈新手法〉と呼ぶのは、失礼な言い方か。

現場トップの交代と、チーム編成を、ほぼ同時に進めねばならぬ、という事情と察する次第です。

どなたが、どこまで、あるいはどこから、イニチアチブを執っていらっしゃるのかは存じませぬが、

日程的にもタイトな中で、まことにお疲れ様でありまして、

特に。

この度退任される指導者には、心からの御礼を申し上げたい。

ありがとうございました。

そして、できればまた、山雅の周辺でお会いしましょう。

では。

【2024総括おわり】上質で誇れるサッカーのために。

来年の今頃になったらやはり、同じことを言っているんだろうか?

2024シーズンの山雅は、

僕にとって、過去いちばんに成長ぶりが楽しめるチームだった。

観戦者それぞれの、チームに求める到達点が違ってアタリ前だろうけれど、

クオリティがだんだん上がっていくことに瞠目することが多かったのが、ありがたかった。

そんな中、もうひとつの着目点は、Jリーグの定める〈フェアプレイ賞〉受賞が、ほぼ確実であること。

重大な反則(カード呈示)などの多寡によって、ゲーム当り1ポイント以下であったチームに与えられる栄誉。

山雅は、Jリーグサイトをみると、

ポイント 31。これは、沼津と並んで リーグ 2位。(1位は福島)

カードを貰わなかったゲーム数は、12で、これは、リーグ3位。

(☞ ちなみに、総反則数では、山雅は リーグ 3番目に少ない)

自分たちがイニシアチブを執ってゲームができれば、反則を犯してまで相手を阻止する機会も少なくなるだろうし、

ファールを与えなければ、セットプレイによる危機もない。

だから、サッカーの質という点で、好ましい指標。

さらに。

反則ポイントには、〈キックオフ遅延分数〉が含まれる。

キックオフ指定時間に間に合うようピッチに登場したか、という数値。

上の順位には、すでにこれが加算されているはずで、山雅の場合は、1(分)だった(と記憶)。

2022年、3部リーグ初年度。

山雅の反則ポイントは 87 で、リーグ最下位(つまり多い)。

僕の記憶では、加算されたキックオフ遅延分数が 相当に大だった。

このリーグをなめていたのか、チーム規律が緩んだか、あるいはハーフタイムのミーティングに熱中していたか?

まぁ、3番目の理由は考えにくい。

ともかく。

そこから2年をかけて、3年ぶりにたどり着いたフェアプレイ賞。

……日頃、ジャッジには多く不可解感をおぼえるにせよです、

地味なところでの精進を、見逃さないようにしたい。

……ここから、このままで来季をスタートする、はもちろん見果てぬ夢。

だが。

スクラップが、出来る得る限り最小限であることを願い

これからは、チームの再編成が進むのを楽しみましょう。

では。