チョッとした工夫と変化を (FC岐阜戦レビュウ❷)

リーグ戦を時系列にながめると、試される戦法、メンツには変化があるだろう。

なにせ、進化すべき余地が我がチームには多くあって、チャレンジは続くのだから。

でも。

チームのやることが、ゲームの度に、コロコロとめまぐるしく動くようでは、積み上げができません。

チーム好不調の、ゲーム毎の乱高下は、

そのおおかたが、観ている側の、感情にろ過された印象論のおもむきが強い。

感情的で、不当な評価に、上手くつき合わざるを得ないのは、クラブもチームも、ご苦労さんの話。

そもそも。

〈おまえら〉というコトバで応戦したくなるようなシーンを、なんの特権があるかは知らんが、

挑発的にしかける者に、こちらから降りていって、いい子いい子する必要などまったくないが、

負けの腹いせのご表明であっても、

たとえ、それが下劣な者であっても、やんわり応じるように指導しました……というのが、クラブからの発信内容に相違ない。

おっと、話が逸れた。

岐阜戦は、山雅手法の基軸を保ったまま、

わづかな調整、工夫を織り込んでいて、それがけっこう〈きぼう〉に思えた

その前提は……、

岐阜さんが、オーソドックスな4バックを採り、育ちのよいサッカーをしてきたのと、

攻撃のスイッチを、多く、#7中村、#22ムン、それと途中投入の #97福田が入れるのが了解されていたことと、

岐阜によるサイドからの侵入に、手厚い態勢で迎撃したこと……このみっつ。

(それでも、#7,#22 からは、鋭いキラーパスが何回か出て、あわや!決定機ものでありました)

さて、山雅の工夫のひとつ

ゲーム開始10分頃までは、田中 想来ねらいの単調なロングフィードが、〈それでも競れません〉といった趣きで幾度も試された。

ゆえに、ゲームの入りは、こっちにとって、面白い状況は生まれず。

やがて。

相手からの奪取、イーブンなボールへの速い寄せをベースに、

入手したボールを、カウンター気味に、大きくサイドを変えて、フォワードに供給することをやるようになる。

たとえば、26分あたり、菊井が逆サイドの村越目がけて、大きく蹴り出す。

ダイナミックにピッチを使うことで、岐阜の攻守の網目を拡げ、そのゴールに迫るシーンが創れるようになっていった。

こういう流れのなか、ペナルティエリア侵入が、あのPKゴールの発端になったのだから、勝機を引き込んだ工夫というべき。

ふたつめは

これは、タッチライン沿いに張って前進をうかがう樋口には、成長のヒントだと思うけれど、

サイドバック馬渡 和彰の、変幻な動き。

16分、46分。

馬渡は、左サイドから、するするとサイドを変えて、右に回り込むと、クロスを蹴り込んで魅せた。

こういうのは、相手守備を攪乱して、こちらに待望のスぺ-スを創り出すから、

ゲーム中、何度かやっていた、センターバックの攻撃スペースへの駆け上がりを含め、おおいに要望します。

いわば、ドリブルを咬ませた、スペースの創出、ってやつで、

村越 凱光は、その意味で、今の前線には、必須なカードですね。

では。

見ごたえありの 辛勝 (2025.7.26 岐阜戦レビュウ 速報版)

1 – 0 の勝利。

ペナルティキック(by 馬渡 和彰)によるゴールを、勝ちにまでつなげられた。

ゲームにおいて仕事をして魅せること

それを見せてもらう。

特に、なんでも走ればいい、ってもんじゃあないってことを。

#7馬渡が先発したことで、左サイド奥が、菊井とともに活性化したし、

ボールの持ち出しということで、樋口 大輝が学べることは多かったと思う。

後半 50分以降は、押し込まれる展開が多かったけれど、

守功両面において、ルーズなボール局面をふくめ、

マメに、執拗にボールに寄せ続けた点が、高評価で、

それを体現した宮部 大己(敢闘賞)は、馬渡と並んで 実質的 MVPに推します。

……ゲーム前半の戦いぶりを、もっと深掘りすれば、活路になる、との思いで、

チノ氏とは、大芝生行きシャトルバスの最後尾をめざして歩きながら、

北西から、東南東へと輝いて飛行していく国際宇宙ステーションを、

嬉しい気分で見上げられた夜の余韻……。

岐阜さんでは、やはり。

#7 中村 仁郎がトップ下で、ドリブル、他を活かす縦パスなどで良い仕事をやってのけた、昨季の山雅でやっていた時の数倍も。

ゆえに、☞ ふたりの #7が光ったゲーム、がサブタイトル

― でも、(山雅の)今季のチームでやっていたら、仁郎は、もっと活きているよ、とチノ氏。

また。

― コンスタントに 10ゴールをあげられるプレイヤーを放出してしまうといった山雅のゲーム戦術とは、一体なんなんでしょうかね、

と、チノ氏。

決して後ろ向きでないココロで、

山雅を去ったふたりのプレイヤーから、今後の山雅をみつめる感慨です。

浅川 隼人の加入で大いに刺激を受けた高木 大輔が活躍することで、次の対戦相手であるFC琉球が、長野に、2 – 0 で勝利する、とは、なにかの因縁か。

となれば。

2勝3敗で、結局は、負け越しの 7月につづいて、

リーグ中断明けも、苛酷なゲームが続きそうですね。

では。

仁郎,石丸さんが やって来る(FC岐阜戦プレビュウ❶) 

#7 仁郎は、前節奈良戦では、とびきりの存在感を示したばかり。

さらに、石丸氏は、采配 2ゲーム目として、それぞれアルウィンに、ご来蹴。

なんとも言えない、舞台設定ではありませんか。

ところが、キャプテンマークを巻く外山 凌は、警告累積による出場停止。

水臭いぜ、外山。

岐阜さん、現在、 19位に低空飛行。

だが、

攻撃的スタッツに関しては、我がチームと、トントンな実績であるから、

そして、おそらくは、新監督は、その守備を攻撃的にテコ入れするだろうから、

まったくもって、気の抜けないゲームであることは、明々白。

我が方にすれば、万が一、勝ち点3を差し上げることになると、直近 5ゲームで、1勝 4敗となって

山雅丸は、いやでも、指揮官更迭の議論が浮かぶ喫水線へと入る。

……さて。

ゲームのポイントは、ざっくり、ふたつ。

❶攻撃面について、サイドのスペースを、いづれが、多く、上手く使えるのか。
(サイドからのカットインを含めて)

❷守備陣が、いかに多く、攻撃に参加できるか。

山雅が、

前節長野戦から取り出すべき課題は、

前半20過ぎまで相手を捕まえきれない試合運びであったことと、

その後、形勢を挽回してからも、拙攻に終始したこと、この2点。

それも、観ていて、場当たり的で、納得感や、やり切った感に乏しい攻撃。

ゲーム後半は、相手に、シュートを1本も打たせなかったほど、こっちが攻め続けていたのだから、余計に残念だった。

(☞ 相手に圧倒された、というのは、印象に惑わされた不当な評価に過ぎない)

今節。

その難題を、どう修正してくるのか?、興味は、そこに尽きてしまう。

ロングフィードとグラウンダーパスを織り交ぜるとして、

ロングボール一本槍、あるいは、お決まりのボール移転だけでは、相手の意表も衝けない。

パスで前進するならば、

そこには、(個の)ドリブルと縦パスを挿し込むサイドチェンジを有効に使う、そういった変化をつけないと、相手守備に穴は開きません

石山 青空を獲ったのは、高い位置で、ボールを活発に動かすサッカーをめざすからだと思うが、

緩急の変化が、最近は、菊井のワンタッチパスでしか観られないのは、寂しい。

では。

〈いつか〉などやって来ない (長野戦レビュウ❸のつもり)

ゲーム開始前、メインスタンドの2階席から、松代の方向を眺めると、

これが、なかなかの絶景。

地上に噴出した溶岩がドーム状に固まった(=火山)〈皆神山〉(みなかみやま)が目に入る。

萬年の母方の先祖は、松代の山あいの住人だったので、思い入れもあって。

太平洋戦争が敗色濃厚な中、

大本営、皇室、それに、中央政府の機能までも、この山の地下に移転しようとする、なんともケッタイな計画に着手していたが、それも、敗戦で、頓挫、消滅。

〈信州〉は、〈神州〉と読める、とこじつけの断末魔。

こういうことを、為政者が真剣にやっていたのだから、哀しくも、笑える話。

それから、きっかり 80年後。

そこから数キロ離れたスタジアムで、フットボールに、10,000人の観衆が集まっているとは、当時、だあれも想像しなかったはず。

では。

10歳以下の幼児をのぞき、ほぼ全員が鬼籍に入っているだろう、今から 80年後のいつの日か

はたして、ここで、なにをやってるんだろうか、人々は。

しかし。

僕らが、自分を変えられるのは、いま、今日、明日、明後日、せいぜいこの一週間の話で、

〈いつか〉なんてのは、決して来ない、架空の未来……。

Someday Never Comes (1972年 by クリーデンス クリアウオーター リバイバル)

これ、名曲だよね。

では。

活発な,不活発 (長野戦レビュウ❷)

開始 5分。

失点直後の、小川 大貴の反応をみれば、わかるように、

斜め右後方から入ってくるクロスを、野々村が、そのままやり過ごしたのは、

ここで下手に頭を出したら、オウンゴールになってしまう!、との判断だったのかも知れないが、

やはり、あの場合は、ボールに触って、弾道を切る、変えるの動作はディフェンダーとして当たり前、と思う。

それ以外に、守ることに関して、愕然とさせられる無責任なプレイはなかった。

で、攻める部分ですよ。

意図を完結できない、または、その場しのぎになっていて、そもそもやり遂げたいアイデア(の共有) がうかがえない。

そういうのが、(診方が浅いのかも知れんが) 観る側には、強い不満足を残すんですね。

その本流を繰り返しておいて、

今回は、ふたつだけ、感じたことを。

ひとつ。

左サイド奥は、

菊井 悠介がそこに入ってきて動く分、山雅にとっては、攻めにおいてアクティブなスペース。

ただし。

(おそらくは)そうやって使うぶんだけ、サイドバック樋口 大輝のゴールラインへの突貫と、クロス投入を弱め、不活発にしているのではないか。

ボール回しすることで、サイド突破をチャラにしている、といった塩梅で。

長野戦、樋口からのクロス投入ありましたっけね?

最近では、樋口の存在感は、ペナルティエリア内の、折り返しヘディング要員として。

それでも、悪くはないだろうけれど、

ゲーム当りのクロス本数が、昨季 17.3本(リーグ 4位)、今季ここまで、12.4(リーグ17位)、

また、

コーナーキック数は、昨季 5.8本(リーグトップ)、今季ここまで、4.5本(リーグ12位)。

このデータは、サイド突破の手法が、確実に衰退しているから、でしょう。

浅川 隼人の活用度が極少化したのは、クロス本数の減少と連動してます、きっと。

ならば。

クロスをむやみに入れずに、基軸が、ドリブル突破に移行しているか?、というと、

ドリブラーに呼応する人と連動性のかけ方が、少ないよね。

さぁ、どうする、これから。

ふたつ。

加入したての、川上、藤枝が、途中投入でありながらも、

それ相当に存在感を魅せる、ってのは、それだけの才能を選りすぐって獲った証拠、ではありましょうけれど、

かなりフラットな選手起用は、誰が出て来ても同じに戦えるから、と言われれば、ごモットモなんですが。

せめては。

ピッチ内の、阿吽の呼吸といったものの醸成を、どこかで、きちんと担保してください、と願うばかり。

では。