奥ゆかしき コンバース。

……冒頭で、少々、対長崎戦レビュウに加筆しておきます。

思うところあって、ゲーム後半を観返してみたんだが、攻撃の組み立てでは最後のところでなかなか苦労はしていたけれど、基底部分で、ゲームは山雅のモノだったことが知れた。

長崎の、手馴れたボールの動かしに手こずる場面はあったものの、全体として先手でプレッシャーをかけ続けていたのは、山雅。
したがって、90+5分 の同点弾が偶然にして生まれた訳でもなくて、幾度ものチャレンジの、その先に用意されていた終結だった。

別の言い方をすれば、41分の玉田 圭司のゴールが、むしろ突然変異だったんであって、長崎は、ゲームを通じて自己のスタイルをほとんど全うできなかった、ということ。

守りでは、やっぱり橋内 優也のスピード豊かなディフェンスが効いていて、危機的な場面を幾度も救っている。

劇的な終わり方であったかも知れないけれど、それに至る仕込みが在ったればこそ。
不屈なチャレンジには頭が下がります……。

さて、お話変わって。

最近、コンバースオールスターのハイカットを履いていたら、それをすかさず認めたジョー氏、
―オールスターの(丸い)エンブレムって、どうしてシューズ内側についているんですかね?

さすがは、高校時代はバスケットボールでならしたジョー氏らしい。

たしかにね。

で、調べてみたらですね、これには、とても実用的な理由が在ったことが判明。

バスケットボールという競技特性上、内側のくるぶしを擦過しやすい。

そこで、その部分に、円形の布片(当てもの)を継ぎ接ぎすることで、くるぶしを怪我から守ることにした。

そういう確固たる目的があったらしいのですな。

その伝統を、頑なにずっと守ってきたのが、オールスター。

たとえエンブレムは見えにくくなろうとも、機能性を譲らない保守主義は爽快ではありませんか。

ちなみに、原語(=英語)では、ankle patch  と言う。
ankle はくるぶし、patch は継ぎ布 のこと。

日本語では、アンクル パッチ、との表記でしょうが、発音は、口をムリに横に拡げるようにして、エインクル、と少しくどい感じでよい。

これに対して、おじさんを意味する uncle は、日本語的に淡泊に、アンクル。

まぁ、この年齢になってのコンバースも、また楽しいもんです。

では。

〈コメント〉
☞ジョー 氏より (11/27 18:45)
“CONVERSE ALLSTAR”

カッコイイですよね。
中学の友人が、何人かコンバースのバッシュ履いてましたよ。
中学生当時のバスケ仲間の間では、NIKEは全く人気は無く、ミズノ ランバード、コンバース、アシックスが人気でしたね。
私自身はNIKEが好きでしたので、その頃からNIKEのバッシュを履きたかったのですが、流行りにおされてしまい、ランバードを履いていました。
今思い起こせば、くるぶしの所は分厚く作られていたのを覚えていますよ。
しかし、コンバースの内側のエンブレムは、その様な意味があったとは。
てっきり古くからのデザインをずっと貫いてきただけかと思っていました。
コンバースの歴史を感じましたね。

実は生まれてまだ1度もコンバースのシューズを買ったことがないのですよ。。
1度は履いてみたいオールスター。
ハイカットがカッコイイですよね。

勝ち点1 で勝利する (2020.11.25 長崎戦レビュウ)

DAZNを観入りながら、現地トラスタゴール裏の京子さんとのメールやりとり、そんな奇妙な二元中継の夜となった、今節。

ゲーム全体では、かんばしい魅せ場もあんまりなく。
しかも、あれだけ攻撃面で消化不良であったにせよだ、
ともかくも、90+5分にセットプレイからの渾身ヘッドで追いついた、 1 – 1 のドロー。

……、となれば、気分はもう勝利、ということで良いではないか。

プレビュウに書いたとおり、たとい引き分けであっても、それ以上のダメッジを長崎さんに差し上げることには成功したのだから。

❶塚川 孝輝のポジショニング
❷ジャエルの起用

これについてもプレビュウで注文をつけてあって、ほぼその要求を満たしてもらえたので、観る価値が在りました。
塚川のボランチ起用が要望でしたが、そこは途中投入の杉本 太郎が担ってくれたことでもあるし。

長崎については予想通り。
ペナルティエリアまでボールを運んできて、それからショートなパスで崩してくるスタイルを貫徹してきた。
かならずや前を向いて入ってくるプレイヤーに打たせるんだろうと予測していたことから、振り向きざまで打ってきた玉田 圭司には意表を衝かれる格好になってしまったのが、41分の失点。
あれはシュートも絶妙のコースだったので誰かれを責める、ってことでもなし。

長崎にしてみれば、特に後半、セカンドボールが拾えてオープンな展開になったぶんだけ、(ボール回しで)自分たちのテンポを創出できず、結果、追加点を手中にできなかった、という皮肉だったのかも知れない。

今回のゲームから学ぶべきは、長崎の守備であったかと思う。

が、山雅のほうも、ボランチ的なタレント陣が、佐藤 和弘を底にして逆W形にならぶ中盤はそれなりに機能していた。

ということで、佐藤と、2列目を形成した前 貴之と塚川 孝輝の3人を、ゲームの帰趨を決めた殊勲プレイヤーとして推したいところです。

さらに、ボランチと連携しながら、最終ライン(センターバック)からのボール配球は、かなり余裕を見せてきていて、これも大きな収穫。

今回しょぼかったは、サイドのえぐりとクロス供給の回数。
ここをカイゼンすれば、次節には、さらなる光明が見えて来ると思いますね。

それにしても、主審の松尾さん、カードの切り過ぎ(6枚)ではありませんかね?

ゲームが壊れるのを抑止したかったんだろうけれど、コンタクトがより粗く(=荒く)なるのは、如何せんJ2の特性であるから、そこを勘案しても良いのでは?

最後に。
現地参戦で、チームに力を注入してくれた京子さん、無事な帰松を祈ります。

では。

みづから不利を選ぶなら (長崎戦プレビュウ)


*長崎産「西海(読み方しらん)みかん」がなかなかイケて、黄色くなった指でキーボードを打っています

〈前提要件 その1〉
Vファーレン長崎は、2018年シーズン、クラブ予算が、前年比200%強のアップとなった。
これは、某通販会社大手の完全子会社化されたことで、確かな資金が流入するようになったためだが、その後も予算は堅調に推移していて、その額は、20億円台の中盤。
これは、我が山雅と、ちょうど、どっこいどっこいの規模だ。

―ということは、両チームが対戦すれば、ほぼ同様な年俸取り同士の対抗戦となるので、拮抗したゲームになるのが、必然。

実際、リーグ前半のホームでは、2 – 2 のドロー。(正直、山雅の側に勝ち越しのチャンスは微笑みかけた)
その後、両者とも、移籍加入による補強に動いていて、戦力差はほぼ同等とみる。

〈前提要件 その2〉
❶対戦においては、両者スタイルの特性から、長崎がボールを保持し、山雅が構えて立つ、という構図になることは必至。
長崎の保持率は、60%弱くらいか。

❷4バックを採用する長崎であるが、実運用は、左サイドバック#5鹿山はワイドに高い位置を取るので、3バックの様相。

さらに、ボランチのひとり#40カイオセザールがアンカーに落ちるから、ワントップの場合だと、中盤で、5人のタレントが躍動するような景観が生まれる。

厚い中盤からの飛び出しで、彼らがペナルティエリアへ侵入するのだから、突出したゴールゲッターはいないものの、4点以上を記録するプレイヤーを、9人も抱えるという豪勢な話になるわけ。

❸攻撃の一番の武器は、左サイドから。
次に、中央を突破して、の順。
中央突破の場合は、ペナルティキックがみえたあたりで、一斉に走り込んだ味方のひとりに相手ディフェンスの意表を衝いたショートなパスが渡って、即シュートに持ち込んでくる。
じりじりと侵入をゆるした時点で、8割がた勝負がついているとも言えるか。

と言っても、パスに殉ずるわけでなく、ロングボール一閃の攻撃も繰り出す。

❹守備をながめれば、リーグここまでで失点は、34。
試合当たり1点未満だから、最終失点が、40点のペース。
ここらは、監督交代後の山雅と、ほぼ同じ失点率なんで、そこそこ堅い守りが出来ている。

〈取り立てて新しいチャレンジはするな!〉
相手に多くボールを持たれるという状況には、ひたすら我慢。
要は、詰めに行くのか行かないのか、どこを追い込むのか、どこへ逃がすのか。
―パスコースを消すための位置取り、守備の受け渡し、こういうところでスキをみせずに集中すること。

時間帯の目安を決めておいて、飛ばすところ、いなすところの強弱の味付け、そんなところまで手が回れば、とは思います。

とは言うものの、特にゲームに入る時は傍観者的にならずに、適宜、長崎の攻撃の芽を摘んで、そこからカウンターを仕掛ける。
この繰り返しをゲームを通じて、飽かずに実行することに賭けましょう。

結局は、いままで高めてきているスタイルをもっと高度化する仕事がそこに在る。
ゆえに、フラストレーションには、まったく無縁のお話で、無益な昂ぶりも要らない。
そんな緊張感は、長崎のほうに任せておけばよろしい。

攻守の要となる中盤で、どれだけ優位に立てるか?、ひたすらそこに注目。

となると、我がチームにおいては、塚川 孝輝のポジショニングが気になりますなぁ。
萬年的には、浦田 延尚をサイドに使うならば左に入れて(最初から高橋 諒でも可)、前 貴之を右サイドに置いて、長崎の左サイド攻撃を抑止。
塚川は、佐藤 和弘とボランチのセットを組ます。
あとの前線3枚は、多いタレントの中から、ご自由に。

(けれど、ジャエルのフォワードとしての雰囲気は捨てがたく、結果を残してもらいたい)

自動昇格圏内を狙う長崎に対してダメージを与えたいのであれば、たとえ引分けでも十分。
勝てれば望外、くらいの醒めた頭脳が、今は大切だと思います。

では。

どうしても、追加点 (2020.11.21 岡山戦レビュウ)

、といった話になるのは、
―今日は地上波でやりますので、是非ご覧ください。
まぁ、ミスが無い限り、順当ならば、3 – 0 で勝てる相手ですから。
と職場の仲間に言い置いてから、アルウィンに向かったからに他ならない。

もちろん、1 – 0 で手堅く勝ちをモノにしたからこその、更なる欲求であることは承知しているんですが……。

ゲーム開始早々、(岡山の圧力に手こずって)なかなかエンジンがかからなかったこと、全体に鋭さを欠いたサッカーであったこと、後半はほとんどシュートまでいけなかったこと、スタジアム観戦していると、こういった不満が生じてしまう。

特にシュート本数の少なさは、ペナルティエリアに侵入して、しかもできる限りよい態勢で打つ、打たせる、という狙いでやっていることもあるんだろう、きっと。

(よーい! どんっ、で相手最終ラインの裏へロングボールを入れる岡山のやり方もまた、あまり可能性は感じませんでした)

ところが不思議なことに、あらためてDAZNで観てみたら、こういう印象は画面からはほとんど伝わってこない。

となれば、おおかたの県民の皆様には、勝利のため、それなりに巧くゲームを進めた山雅が刻まれたということになるので、至極けっこうな話ではあった。

レギュラークラスでは、セルジ―ニョ、佐藤 和弘、それからセンターバック3人。
彼らが90分のフル稼働だった他は、いくらかでも運動量をセーブできたので、実質中2日となるアウェイ長崎戦には、それなりの布石ができたことも良し、としておきましょう。

とにかく、勝利するってことは、ほんとうに有り難いこと。
順位もふたつ上がりましたし。

こんな、ホッとした気分にもなれますから。

では。

山雅、来シーズンの算段と皮肉。

監督交代後、つまり、リーグ後半戦における戦績は、

13戦して、5勝5分3負の、勝ち点20。

これはおおよそ、リーグ6~8位にランクインしてくるチームの勝敗の進捗だ。

ゆえに、監督交代の企図は、おおよそ成功した、とみてよい。

前節、家人が、
―DAZNのインタビュウで、町田の監督が、山雅を最強チームと絶賛してるよ。

―いや、そうしとかないとさ、敗れたら自分に救いがないからだよ。
、とは言ってみたが、その評価、あながちウソでもなくて、山雅の復調度は、相当なものだとは思う。
もともとポテンシャルある集団だってのも、もちろんあるが。

で、そうなったらそうなったで、来季に向けての算段において悩みが出てくるわけ。

これで良いのなら、柴田 峡氏でそのまま行ったらどうか、といった議論が起こってもおかしくない、ということ。

J1監督経験者で、とかあまり軽々とバルーンを上げても、後で尻すぼみだとみっともないしね、社長。

現在のところ来季戦力の発表は、学卒者の内定とユース昇格に限られているが、あと一箇月あまりもすれば、レンタルと完全が入り混じった移籍がリリースされ始めるだろう。

その情報の端々から、勝手な推測に日を過すのもまた、年末年始の密やかなお愉しみなんでしょうね。

ここで、フライングのお叱りを覚悟で、いくつか。

❶育成型レンタルの森下と常田、ふたり流出の可能性大なので、なれば、センターバック再編への手当て。

❷復調の目玉となった、強化された中盤の保持。
つまり、インサイド、アウトサイドハーフのタレントたち、特にレンタル組の去就。

❸もともとが、それほど枚数のないフォワード陣。
速さ、巧さ、高さ(強さ)を、どうやって揃えるか?
今季復調をみせているセルジ―ニョならば、J1チームは必ずリサーチするはず。
この先二桁得点ならば、なおさらだろう。
例えば、ガンバやセレッソとか。

活躍すればするほど、引き抜きの対象となるディビジョン2の辛さよ。

萬年は、榊 翔太(栃木)に声をかけるべき、と思っている。
栃木でフル稼働でもない現状だから、山雅で輝くチャンスでは?

❹外にレンタルしているタレント、彼らの去就。
大然は、前 貴之とトレード的に完全移籍に移行だろうか。
それは望むところ。
小松 蓮は、もっと厳しい環境、たとえば栃木で修行とか。
そうなれば、さらに榊に声をかけやすい。

……、切りもなしの妄想です。

とにかく、残りのゲームで、最後まで伸び切るぞ、この送球のように。

(マニ― マチャド(パドレス)のプレイは、これこそ、お金をもらう価値有り!)

では。