㊗!! 昇格決定。

北信越 JFA U – 18 サッカープリンスリーグ 2部 (2部は今季創設された)。

ここに参戦の、松本山雅FC U-18が、

リーグ戦残り2節を残して、2位以内を確定。

結果、来季からの 1部参戦(昇格) を決めた。

おめでとう!!

現在、12節を消化し、8勝3分1敗で 1位。

そして。

来たる 28日には、アルウィン(松本平広域公園球技場)で、

2位につける松本国際高校の諸君との、頂上対戦なのだ。

なんとも楽しみなゲーム。

惜しくも、僕は、勤務があって現地参戦は叶わないけれど、

U -18諸君の奮闘と勝利を願っております。

29日のアルウィンで、そのお披露目があれば、いいね。

では。

サッカーの〈不思議〉を活かせ (讃岐から奈良へ)

幻の 5点目となった、馬渡からのクロスに合わせた樋口のヘディング。

あれは、それをダメ押ししようとした村越のポジションがオフサイド、とジャッジされたのか?

相手キーパーの不安定さだと、村越が関与しなくてもゴールになったような気もして、とにかく、気の毒なことでした。

……さて。

前稿では、

リーグにおいて、シュート数では、山雅 1位、讃岐 2位、とご紹介しましたが、

このゲームでは。

それぞれが放ったシュートは

山雅 14 (枠内 6)、讃岐 23 (枠内 7)

時間帯でみると、讃岐は、前半のラスト15分でシュートを 11本撃った(で、1得点)、

さらに、後半61~75分には、シュート 8本を積んだ。

で、ボール保持は、ゲーム計で、讃岐 60%、山雅 40%。

こうなると、スタッツからだと、このゲーム、讃岐が〈優勢〉と見えてしまう。

ところが!!

前半は、シュート 6本で 2得点、

後半46~60分で、シュート2本で 2得点と、実に効果的にモノにすると、

讃岐の、ふたつの時間帯におけるシュートの固め打ちを、1失点でしのぎ切り、

ゲームラスト15分には、相手にはシュート 1本をゆるしたのみで、

こっちは 6本打ち込んだ山雅が、そこに在った。

(ここで追加点を獲れなかったのと、負傷の交代カードを切ったことで、山口を投入できなかったことが、このゲームにおける悔やみ)

ラスト15分のギアアップは、多分に讃岐の失意につけ込んではいるものの、

ゲームの趨勢が、タマタマそうなったのではなくて、

山雅が、讃岐サッカーを解析して、それ相当な作戦を遂行したことを、僕は信じるんですが、

こういったサッカーの不思議、につけ込む、利用することが、山雅には必要。

なぜなら。

相手と隔絶した力量は、残念ながら持ち合わせでいないので、

どうしたって、〈戦略〉、いや〈策略〉を持ってゲームに臨戦しなければならぬ。

たとえば。

敗戦(1 – 6)した5月のアウェイ金沢。

ボール保持が 55%でありながら、4失点を喫した前半のラスト30分の過ごし方。

ああいったゲーム運びをすっかり克服し、足を洗わないと、

決意と覚悟、といった精神論だけでは、ラスト 9ゲームを使った上位追撃はおぼつきません。

山雅が残りを全勝してやっと到達する、勝ち点69。

これを、すでにアルディージャは積んでしまっていることでもあるから、

いま、掘り込むべきは、ゲーム戦略と、それを支える技量のみ。

こうなれば、

ファン&サポーターの側にも、〈勝たせる戦略〉が求められているはずですが、

その意識化と組織化に動いているのだろうか、皆さんは。

では。

なぜ価値あるゲームなのか? (讃岐戦レビュウ❷)

ひとつめ。

対戦相手のサッカーの特性を読みこんで、〈巧く〉ゲームを進めたこと。

Jリーグの公式記録から、すこし拾ってみましょう。

2024季3部のここまでのデータによれば……、
❶シュート数(累計,以下同じ)
山雅 ☞ リーグ 1位
讃岐 ☞ リーグ 2位

❷フリーキック数
讃岐 ☞ リーグ 3位
山雅 ☞ リーグ 6位

❸コーナーキック数
山雅 ☞ リーグ 1位
讃岐 ☞ リーグ 3位

❹反則数(少ないほうから)
山雅 ☞ リーグ 4位
讃岐 ☞ リーグ 5位   ……が目につく。

つまり、両者ともに、〈攻撃主体〉のサッカーをめざしていて、

しかも、ボールを能動的に動かしたい、そういう姿勢。

かつ。

讃岐はカウンター発動を得意としていて、セットプレイをモノにする力を持つ。(セットプレイを得意としているのは、山雅も同じ)

山雅は、カマタマーレのカウンター攻撃に曝されないよう、ロングフィードとセカンドボール回収を心がけつつ、

讃岐がボール保持の局面になった際は、

ボールホルダーを挟撃までして、徹底してボール奪取と、相手の前進を阻止することに専念した。

飽かず、手を抜かない守備は、光りました。

ふたつめ。

各個のテクニックが増してきていること。
つまり、たしかに〈上手く〉なっている
パススピード、トラップ、守備における身体の使い方、とか。

これに加えて、ボールの展開、連携など、チームプレイが深化しているので、

讃岐の、全体的な、上下運動の緩慢を差っ引いたとしても、両者のボールを前進させる力量には、かなりの差があった。

総括すれば。

上手く、巧くの両面が、鮮明に浮き出て来たところに、このゲーム、いちばんの価値を見い出します。

ただし、依然として、比較的に守備的にやってくる相手をどう料理するのか?、が課題として残りますが。

さらに、さらに。

大量得点は、ゲームコントロールがハマった、単なる結果であって、

ポイントは、

4つのゴールすべてに、連動性と、個の強みが表現されていたこと。

正直いえば、60分以降、もっと丁寧にやっていれば、気落ちした讃岐から、あと2点は獲れたよなぁ、とは思いますが、

いずれのゴールも、準備の中で創られてきたことが感じられ、再現性が高い。

ゲームを決定づけた3点目(51分)を、ここでは特筆すると。

状況的には、

山雅の攻撃を一旦はね返して、ようやくチームとして前傾姿勢をとろうとしていた讃岐に対し、

ゴールキーパー大内 一生が、最前線の安藤 翼めがけてロングフィード。

それを安藤が、ダイレクトで足トラップしてグランドに落とすと、

その場で反転して、ノンステップで、ゴール右上に蹴り込んだもの。

ご本人たちに、かつてうかがったところでは、

大内は、ロング、ショートのフィードの選択を、ゲーム状況や相手の態勢を診ておこなうとのこと。

また、安藤は、(上背のない自分が)、ロングボールを収める技量は、自分の強みである、とのこと(自信を持っている)。

つまりは、ふたりの技量とチャレンジが、ジャスト融合した結果の得点だったわけです。

このゴールは、アシストが大内につくはずですが、

たとえば、

マンチェスターシティのGKエデルソンと、FWハーランドの間で同じようなゴールが成立する(9/14、対ブレントフォード戦)と、

メディアは大騒ぎで称賛するんですよね。

こういうリーグに縛られた貧相で、狭隘なサッカー観にはうんざりします!!が、

愛するチームが成し遂げた、この素晴らしいゴールを、僕らはしっかり心に刻むことにしませんか?

では。

持たされた失敗 (2024.9.22讃岐戦レビュウ❶)

雷雨蹴来により、1時間遅れで開始されたゲームで、

4 – 1 の勝利。

遠路参戦のファン&サポーターにとって、心地よい雨(@高松)になったんでしょうか。
お疲れさまでした。ご無事な帰宅を祈ります。

レビュウ❶は、多分に大ざっぱ(いつも?)。

チーム讃岐では、

#13前川、#11、#60あたりが、技量的に山雅とためにやれるといった、

どうしようもない両者の格差が、根底に、厳然として在って、

パスワークによってカウンター攻撃をかける仕掛ける(訂正)という、かなり手の込んだ(=ハイクオリティな、 追加)サッカーをやろうとしている讃岐が、

終始、ボールを持たされたこと、これが、カマタマーレにとっての最大な敗因でありました。

讃岐側からみた場合、ムダにボールを〈持たされた失敗〉とは、

つまりは、山雅からすると、〈持たせた成功〉になるわけで、

プラス、讃岐の入れてくるロングボールのほとんどを回収できていたから、

あとは、ボール奪取の起点をはっきりさせておいて、ひたすら反転攻撃に集中すればよかった。

ファールが山雅側に多かったのは、ボールを奪う執着性の結果でもあった。

ゲームでは、

一見すると、讃岐3バックを形成するディフェンダーが、こっちの攻撃に付ききれない緩慢さばかりが目につきますが、

実は、守備態勢を採るに遅い中盤(ボランチら)のバックアップの無さが、痛手だった。

とにかく、山雅としては、今治の3バックとやるに際し、

へたにボールを持つ側に回ってしまった反省が活かされた、ということだと思います。

では。

頭が下がります。

昨日、娘に会ったら、

先日、山形村開村150周年記念として、

村の子どもたちが、アルウィンのピッチで、元山雅戦士らと楽しく交流したことを聞いた。

OBと一緒に写り込んでいる娘の子の画像もみせてもらう。

高崎、中美、浦田、そして工藤ちゃん……。

家に戻って、山雅公式をのぞくと、

ちょうど、そのプログラム実施の報告が掲載されていた。

いろんな機を捉えて、こういう地道な取り組みをしてもらえることは、ありがたい。

企画や進行、参加して下さる皆様の働きには、すなおに頭がさがります。

で、家でくつろいでいると、

その子が、何を思ったか突然、僕に向かい、

立見席の手すりに凭れる僕の格好を真似ながら。

―ジジは、さぁ。

じーっと(ゲームを)観ているだけで、拍手や歌はしないよね。

― でもさ、ゲーフラを掲げたりしているよ。(ブログのことはさしおいて)

と、釈明せざるを得なかった僕なんだが、見ていないようでよく見ているものだ。

ならば、あのアルウィンでのピッチ体験にしても、

いつか忘れてしまうようにみえて、

この子の心のどこかに、記憶の根を下ろせば素晴らしい。

では。