これぞ山雅の新手法。

2024季に目だったのは、

これでもか!の、活発なグッズの投入だった。

小都市、小経済に立脚するクラブなのだから、

あっちで少し、こっちで少しと、小銭をかき集める、というのが商売の常道。

プレイヤーのJリーグ通算出場、初ゴールにかこつけて、これほど手厚く商品化するのは、かつてないほど。

ひとつ、欲を言うなら。

服飾分野で、エンブレムやクラブカラーにこだわらない視線で、

街着として使えるアイテムを揃えてもらいたい、とも思う。

要は、宣伝よりも、洗練、これです。

ちなみに、我が家の最近のお気に入りは、なめらかチョコクッキー、であります。

― あれぇ、もう食べっちゃったのぅ?、と家族間でまるで争奪戦の様相。

さて。

クラブ編成(フィールドマネジメント交代を含む)でも、来季にかけて、

なかなか面白い順序で、公式リリースがなされている。

これを、〈新手法〉と呼ぶのは、失礼な言い方か。

現場トップの交代と、チーム編成を、ほぼ同時に進めねばならぬ、という事情と察する次第です。

どなたが、どこまで、あるいはどこから、イニチアチブを執っていらっしゃるのかは存じませぬが、

日程的にもタイトな中で、まことにお疲れ様でありまして、

特に。

この度退任される指導者には、心からの御礼を申し上げたい。

ありがとうございました。

そして、できればまた、山雅の周辺でお会いしましょう。

では。

【2024総括おわり】上質で誇れるサッカーのために。

来年の今頃になったらやはり、同じことを言っているんだろうか?

2024シーズンの山雅は、

僕にとって、過去いちばんに成長ぶりが楽しめるチームだった。

観戦者それぞれの、チームに求める到達点が違ってアタリ前だろうけれど、

クオリティがだんだん上がっていくことに瞠目することが多かったのが、ありがたかった。

そんな中、もうひとつの着目点は、Jリーグの定める〈フェアプレイ賞〉受賞が、ほぼ確実であること。

重大な反則(カード呈示)などの多寡によって、ゲーム当り1ポイント以下であったチームに与えられる栄誉。

山雅は、Jリーグサイトをみると、

ポイント 31。これは、沼津と並んで リーグ 2位。(1位は福島)

カードを貰わなかったゲーム数は、12で、これは、リーグ3位。

(☞ ちなみに、総反則数では、山雅は リーグ 3番目に少ない)

自分たちがイニシアチブを執ってゲームができれば、反則を犯してまで相手を阻止する機会も少なくなるだろうし、

ファールを与えなければ、セットプレイによる危機もない。

だから、サッカーの質という点で、好ましい指標。

さらに。

反則ポイントには、〈キックオフ遅延分数〉が含まれる。

キックオフ指定時間に間に合うようピッチに登場したか、という数値。

上の順位には、すでにこれが加算されているはずで、山雅の場合は、1(分)だった(と記憶)。

2022年、3部リーグ初年度。

山雅の反則ポイントは 87 で、リーグ最下位(つまり多い)。

僕の記憶では、加算されたキックオフ遅延分数が 相当に大だった。

このリーグをなめていたのか、チーム規律が緩んだか、あるいはハーフタイムのミーティングに熱中していたか?

まぁ、3番目の理由は考えにくい。

ともかく。

そこから2年をかけて、3年ぶりにたどり着いたフェアプレイ賞。

……日頃、ジャッジには多く不可解感をおぼえるにせよです、

地味なところでの精進を、見逃さないようにしたい。

……ここから、このままで来季をスタートする、はもちろん見果てぬ夢。

だが。

スクラップが、出来る得る限り最小限であることを願い

これからは、チームの再編成が進むのを楽しみましょう。

では。

【2024総括】ベストゲームは?,の矢先に。

ベストを、あえて ふたつあげると、

ホーム岐阜戦(3.31)、それと、アウェイ岐阜戦(8.31) 。

❶ホームは、後半アディショナルタイムに失点して、1 -2 の敗戦。

でもね。

このゲームでは、クロスを 30数本投入、シュートは 20本弱撃ち込んだ。

山口 一真が躍動(得点も彼)、チームとして攻撃性がかなり発揮されたゲーム。

❷アウェイは、台風襲来で、開催が危ぶまれたゲームで、1 – 0 の勝利。

村越 凱光のロングスロウを、常田 克人が頭で後方へ送ると、飛び込んできた樋口 大輝が、これまたヘッドで押し込んでゴール。

デザインしたリスタートが,、ピシャリとハマったシンボリックな得点。

さらに、このゲームでは、中村 仁郎が、ドリブルとカットインで、山雅の一員として存在感を魅せつける。

❶❷ともに、攻撃的サッカーの面白さが満載、

それと、若手の抬頭のうれしさ、という点で萬年のご推奨。

(もちろん岐阜という対戦相手にも恵まれた面が、大いにある)

……と、ここまで書き込んでいると、

霜田氏退任(契約満了による) の、公式リリースに出会う。

おまけに、見たくもない、メディアのリード(要約された書き出し)が目に入ってきて、

昇格に失敗、という結果を重くみて、新たな契約を結ばない……云々。

なるほど、なるほど。

萬年的には、
個とチームのクオリティは、シーズンを追うごと上がっていたから、

これを継続して、適宜に修正を加えていけば面白くなる、と診ていた。

つまりは、続投でよかろう派

しかし。

クラブが舵を切ったこと自体は尊重し、その判断を支援したい。

ただし。

ふたつ気になる点があるので、ソッと呟いておきます。

❶監督の契約が、何年単位かは知らないが、

昇格〉を、彼の仕事に関する最大の評価基準とした場合、

魅せるサッカー、観るに値するサッカー、というプロセス、

つまり〈上手く、巧く〉の追求との塩梅を、どうするのか?

また。

昇格という結果をもたらさなければ、指揮官は、次から次と変える?
(名波氏も霜田氏もそうだった、として)

おいおい、狙った人材(指導者とプレイヤーともに) がすべてなびいてくれるクラブなのか、山雅は。

秋春制への移行時時期にあたる 2026シーズンは、昇降格が凍結されるはずだから、

ならば。

2025の単年で結果を出すことがマストだろう。

その覚悟を、チームトップ交代で始まるチーム編成で、どう具現できるか?

❷昇格を逃したは、ひとつの結果に過ぎず、

その最大要素をどこに求めるのか?

まさかそれが、イチかバチかのPO決勝の引き分け、ではあるはずもなかろうけれど、

そうなると、年間順位で 3位以内を確保できなかった通年の采配ぶり、というところとなる。

その時、終盤の7戦不敗は、どう評価されたのだろう?

…結局は。

同じ事象を前にして、

コップに水に半分しかない、と観るか、あるいは、

コップに水が半分たまったではないか、と観るかの違いなんでしょうね、こういうのは。

(チームの内部事情を100%不承知である身の、勝手な言い分です)

では。

旗を畳んで、次へ。

湿ったゲーフラを乾かしてから、しばらくは仕舞っておこう。

カーディガンをクリーニングに出すついでに、巴屋さんのご厚情にのっかって、ユニフォームもタダで!!洗ってもらうことにする。

あとは、DAZNの解約手続き……。

2024季の締め、旗をたたむ年末。

ただし、2箇月はすぐに経って、2月中旬には開幕だから、

契約満了で始まる来季編成も、それなりに急がれているわけだな。

退団するプレイヤーのコメントは、人柄が表れていて、感慨深く、感謝の念に堪えない。

そこには、同じ〈仕事〉とは言っても、僕らよりずっと厳しい査定が働いているのを実感する。

本人の力量評価が、雇用の有無にあからさまに直結する、といった世界。

契約の当事者でもない者がいうのもなんだが、

(相場があるとは思うけれど)松本山雅で闘うプレイヤーには、よりおおくの報酬が支払われてほしい、と願う。

良質なサポーター、歓声のアルウィン、それも大切だろうが、

究極は、能力評価の対価としての〈お金〉(年俸)ですよ。

デロイトトーマツ(監査法人)が、毎年Jリーグカップと称し、Jクラブのビジネスマネジメント評価をおこなっている。

そこでのモノサシのひとつに、

〈勝ち点1あたりの(トップチーム)人件費〉がある。

勝ち点を稼ぐのに、どのくらいの選手費用がかかっているか、という見方なんですが、

その視点からすれば、少ない費用でたくさん勝ち点を獲ることが、費用対効果がいい。

この観点を、否定はしない。

ただ、これを鵜呑みにすると、危険なところがあって、

人を安く使って多くの収益を上げようとすることばかりの追求になる。

コストパフォーマンスの字句など使っちゃって。

強欲な経営者がやりそうだし、実際そんなのはザラにあるだろう。
そういう会社に限って、人手不足と嘆く(アタリ前のことだよ)。

山雅のトップチーム人件費は、2022年、2023年と、ほぼ 5億円で横ばい。
(推定では、かつての半分に近い)

この金額自体は、3部リーグではトップクラス。

2024季でいえば、大宮、今治とだいたい並ぶ、と診る。

だから、それらと同じ程度の順位確保(=自動昇格)を期待する意見は正論、とは思う。

クラブには、2024季のフィールドマネジメントをその点で総括してもらいたい。

けれど。

成績がかんばしくないから、3部リーグでは突出しているから、などといって、人件費を絞り込みに走ることには、反対だ。

観る者をもっと沸かせ、魅せるサッカーをやって、結果として、上昇していくためには、より精鋭(と見なされる)タレントを結集する、そういう発想を望む。

敢えて、こういうことを言うのには、

僕らファン&サポーターには、(おそらく)山雅しかない、

つまり、山雅愛というやつ。

けれども、

プロのサッカー選手にとっては、山雅は選択肢のひとつに過ぎず、

しかも、

最優先のクラブであるかどうかを、確実視できるほどにお気楽にはなれないからです。

では。

忘恩……。

ジャガー氏(登山ガイド)と雑談していると、

例の、不適切な発言、という言葉が、氏から出た。

萬年を介し、なにかと山雅にまつわる話題が目に入る、そのうちのひとつ、と思う。

ま、僕にとってみれば、ファン&サポーター冥利に尽きることなんですが、

こんな会話になりました。

― 愚かで、人品に欠ける者が、たまたま山雅のユニフォームを着てたのか、または、アルウィンに来場していた、ということでしょうがね。

どこまでクラブが責任を負う、ってのはけっこう微妙でして。

興行主に、愚行を犯した者を追放したり、あるいは処罰する権能が、はたしてあるのかどうか?
今回の場合は、不快を与える〈発言〉ですからね。

こういうのは、その時その場で、その無礼をくつがえしてしまうなんらかのアクションが、発言を聞いた者の中から起きないと、それまででしょう。

(……以上は、数日前の記事における見解と重複します)

で。

この話を、家に帰って家人にしたら、

― 恥ずかしい、とひと言。

たしかに、恥を知れ、と言いたいところだが、

こういう愚かな者は、そもそも、〈恥づべきこと〉と無縁の世界で生きているから、糾弾などは意味をなさない、効果がない。

それと同様に、POが終わり、

つくづくと、〈恩知らず〉なおこないを垣間見て、なんとも……。

 

シーズン、最後の最後まで楽しませてもらっておいて、

いざ望外の結果となると、

今度は、指揮官解任、が口をついて出てくる無節操と、忘恩。

監督と契約するのはクラブであって、たとえ事態がどこに落ち着こうとも、

すくなくとも、貴君の騒ぎ立てることでもなかろうに。

では。