前節長野戦、すべての時間帯において、パルセイロのボール保持率は、 60~70% に達した。
つまり、山雅のほうは、せいぜいボールを40% 前後握っていたに過ぎない。
ま、こういうのが、我等が通常運転。
そういう局面を生じさせておいて、培った体力、走力を活かし、マメにボールホルダーを追っかけ、追い詰めては、ボールを奪う。
これが徹底されていた。
〈体力〉
だから、あれだけ出来が良かった前半は、ボールを持ち続けたためのものではなくて、奪う勤勉と迫力と、押し込む力量が効いていた、ということ。
それが、後ろに引き寄せてボールを回し、それから、やおら攻撃に転ずる長野のやり方と好対照をなしていて、よけいに輝きを増したのではないか。
ゲーム前ピッチ練習に登場した長野のプレイヤーらが、まるで高校生のようにみえたのは、山雅を見慣れている目に、彼我の体幹の鍛え方に格段の差があったことの証拠だろう。
〈走力〉
同点になり、長野が交代カードを切りながら攻撃を厚くしてきた時間帯は、ますます保持率が長野に傾いていったけれど、注目すべきは、山雅のほうは倦まずにボールホルダーにアプローチし続けたことだった。
おそらく、山雅プレイヤーは、相手の 3倍近くは走って(走らされて?)いたはず。
フレッシュなメンツを投入しつつ、前後への躍動レベルを決して落とさないで、機会をうかがう、これが勝機を呼び込んだと思います。
カターレ富山とやるに際しては、このような体力と走力に裏打ちされた〈速さ〉、これが勝敗を分けそう。
その理由などは、プレビュウ❷で。
では。