悲観的な覚悟で 楽観的に参戦する、

……を、2023季の僕の心得として、決めたのである。

中山 陸は甲府に帰り、安田 理大は人生の次ステージに向かい、ピーター ウタカは、4季ぶりにヴァンフォーレに戻った、今。

たったの勝ち点2で昇格を逃した指揮官と訣別してでも、新たな現場指揮官にチームを託した以上は、

昇格、といった単年度の、薄っぺらい目標に惑わされないような覚悟と我慢を持ちつつ、

いざ、ゲームとなったら、新生山雅を、ワクワクした期待感で支持、目撃したい。

そんなところです。

今季から来季、2年をかけて、1部から3部までをすべて20チーム編成とする中で、

正直な話。

3チームが、J3からJ2へと昇格できる2024シーズンを飛躍の時として、じっくり、計画的にチーム強化してもいいのではないか。

契約更新と新加入の面々のラインナップを診た限りでは、そんな狙いを感じます。

では。

強いが 三度 (くどい補足)

問) 強いチームだから、愛される?

問) 誰から愛されることを願う?

問) 結果を出せないチームだから、人は去る?

 

こむずかしい議論はさておき、

早い話が、松本の街に在るチームだから、これを愛す

ある方の賀状に、
― 山雅は残念でしたね、でも毎週末が楽しみ、とあった。

ここらへんが、出発点。

であれば、たとえ、企業経営であっても、そこには、ファン&サポーター、市民に開放されて、共有される部分、いわば、クラブが聴く耳を持ってもらいたい、という要求はあるだろう。

ただし、実際にパフォーマンス(資金投下、競技のすべて)する側と、(一緒に闘うとは言うものの) 観る側の視点を、同一なレヴェルに合致させることに、特に、クラブ(=チーム)が汲々とする必要など、ありはしまい。

(前の記事における) 発信者と受容者の視点は別物、とはこのこと。

その例えが、ハードワークと規律性

かつては、そういった志向性がチームに必須で、しかも、成果を挙げ得た(と思われる)としても、

今そこにある山雅に、果たして無条件に求められるものなのかどうか、だ。

チームみづからが、戦略的に必要としているのかどうか、だ。

このふたつともは、あくまで、おのれのサッカーをマットウするため使うこと、人に見せるためのものにあらず。
手段と目的を混同してもらっては困る。

(力を出し惜しみしたり、融和しない気風が散見された、といった内部事情があるなら、また別の話)

なかなか勝利できない状況下、外部からの、昔はああだったのに、といった先祖返りの声に、安易に同調したところで、なんになろう。

負ければ敗退の一発勝負は、高校選手権に任せておけばいい。

プロチームとして、年間30数試合のリーグ戦をモノにしようとしているのだから、それを切り抜ける中、勝つ、負ける、あるいは、引き分けで勝ち点を積む、そこに集中しないでどうする?

昨季、足りなかったのは、単に、強い弱い、に解消できないような、
各ゲームの位置づけ(必勝なのか?、最悪捨てゲームにするのか?) と、勝つための工夫、巧妙さ、そんなものだった、と僕は診ている。

それができるチームこそが強い、と言われてしまえば、それまでですがね。

では。

強い、が三度。

株式会社 松本山雅社長の、新年の挨拶を読む。

トップチームの形容詞として、〈強い〉が3回使われ、そういうチームを目指すらしい。

別の言い方だと、勝ちにこだわる(勝利の確率が高い)チーム、と戦略。

で、その際立った面影(スタイル) は、ハードワークと規律性、ということか。

経営トップであるなら、この程度の表現でいい、とは思うので、言葉尻を捕らえてどうこう言うつもりは毛頭ない。

ただ、もしも、トップチームの在り方を変えなくちゃあならない、と考えるならば、

山雅のサッカーについては、常に、発信と受容のふたつの側面からみていく視点を落としてはマヅイだろうな、とは思っている。

たとえば、そのサッカーに期待されるであろうとある、ハードワークと規律性なんだけれど、

❶チーム(発信者)としては、Jリーグで伍していくために、技量不足をそのふたつで補わなければならなかった必要性が時代的に、かつて存在した。

❷多世代からなるファン&サポーター(受容者)からすると、ハードワークと規律を守る姿勢は、観ていて、最もわかりやすい献身性ではある。

あくまで、この❶と❷をキチンと踏まえた上で、現有技量をみつつ、そのスタイルと戦略に落とし込んでいくのが、リーグ戦における勝ち負けをコントロールすべきプロチームだと思うんです。

ま、そこからは、現場の仕事なんでしょうが。

では。

大晦日の感謝。

今日に限らず、

感謝して事をおこない、できたことを感謝して生活できれば、なにより。

滝 裕太が、エスパルスから育成型期限移籍で加入するというニュース。

ユースからトップ昇格して数年の、23歳。

清水は、そのタレントに未練を残しつつ、山雅での活躍を測って、という魂胆なんでしょう。

2019年、アイスタでのルヴァン杯対戦。

ドウグラスがヘディングで落としたボールに反応すると、素晴らしいゴールを叩き込んだことは、いまだ僕の記憶にある。

なので、ミッドフィルダー登録であっても、前線で多く仕事をしてもらいたい、などと夢想します。

北九州からの藤谷 壮と同様、なかなかいい補強だと思いますよ。

プレースタイルは違っていても、横山 歩夢や外山 凌の抜けた部分を巧くカヴァーできれば、と願う。

これで、中山 陸が残ってくれればベストなんだけれど、2部クラブへの移籍交渉中なのか知らん?

夜になったら、知り合いのエスパルスファンには、挨拶がてら、滝貸し出し御礼のメールをしなければ。

では。

球にはサッカーを、

語らないと。

日没も後ろに延びつつあるし。

……、とは思うんですが、

来季トップチームの仕込みについて小出しのリリースがあるけれど、

僕のような者からは、その狙い、真意など、とうてい量りえないわけなんで、いまヒトツ興が乗らない、この無責任。

あぁ、3月には、数十年ぶりに奈良の地へ……が、今いちばんの愉しみなのだ。

で、頭の中を、いちおう整理しておくにとどめましょう。(12/28 早朝現在)

❶指揮官交代に続く、チームコーチ陣の刷新。

❷契約満了、完全移籍によるアウト。
早々に戦力外となったプレイヤーは、パウロ淳一、山田 真夏斗、安田理大の3人を除いて、移籍先が決まった。
他クラブへの転出(完全移籍) は、5 4人。
これ、案外に少ない、と診るべきなのか。
引退は、隼磨。

❸完全移籍による加入は、ふたり(喜山、藤谷 壮)。
喜山は久方ぶりの復帰。思い切って、フォワードに?、それはないか。
藤田は、(おそらく)右サイド突破要員ですかね?

❹ユースからの昇格は、ひとり(田中 想来)。
新卒は、5名。
学卒に関するスカウティング手腕は、山雅、かなり秀逸なんで、期待大。

❺レンタルからの復帰が、3名 (鈴木、米原、村越)。

……、現有戦力の骨格は(契約更新によって)、保持しつつ
出し入れは、11人とまったくの同数、大勢は、ほぼ決したんだろう。

これで、去就未決定は、ルカオ、中山 陸 (VF甲府からのレンタル)、山口 一真(ゼルビアへのレンタル) の 3人を残す。

ただ、山口は、靭帯をやっちゃってリハビリ中だから、実戦復帰はせいぜい来季後半、なんとも悩ましい。

20人くらいを盛大に入れ替え中の、相模原や岐阜さんに比べれば、かなり地味な動向。

でも、これは、2022季をそこそこやれていた逆証明、とポジティブに考えますけどね。

クラブの財布事情も知らずして、あの子がほしい、この子は要らんと、あまり注文つけるわけにもいきませぬ。

では。