ダマすのは,相手だけ (鳥取戦プレビュウ❷)

間違っても、3 – 4 – 2 – 1 でゲームに入ることはないだろうし、

菊井 悠介を欠くのであれば、4 – 4 – 2 が濃厚。

とは思うけれど、

だからこそ、あえて、4 – 3 – 3 は、いかがでしょう?

超攻撃的に……、

前線から、連動的に追いかけまわす勤勉。

飛び道具(フリーキック、ロングスロウ)の充実。

最初から、飛ばせるところまで飛ばす覚悟。(タレントの出し入れのこと)

攻撃と守備を天秤にかけるような錯覚はせず、ひたすら守功一体的に。

……そんな願いを、上図のメンツに込めてます。
(ただし、交代できる枚数は限られてはいますが)

味方もドキッ、あれっ?、となるようなオシャレなことは要りません。

意表をついてだますのは、相手だけでよろしい。

サイドへボールを持っていくのは、サイド奥を深く獲りたいのは、

結局のことろ。

相手の守備を引っ張り出し、押し下げておいて、

中央、ゴールマウスの幅内でボールを撃ちたい、ただそれだけのこと。

マトモに、ゴール正面からシュートを打つ回数、それを増やしましょう。

ペナルティキックだって、正面から蹴られる最たるチャンスなわけですから。

では。

敏捷な攻撃は,要注意 (鳥取戦プレビュウ)

前回、アウェイでの対戦は、4 – 0 で制した。

セットプレイとカウンター気味な攻撃は武器になる、くらいの認識をするとして、

けれど、もう、あの勝利は忘れるのが良い。

数箇月が経てば、鳥取さんは確実に、そのサッカーを深めているはずだから。

 

攻撃面 ☞ ガイナーレは、ボールポゼッションを高めて相手ゴールに迫るサッカー。

となれば、持たせておいてどこかで奪う、といったやり方に自然に落ち着くのが良く、そういった割り切りがほしい。

新たな攻撃策は不要、やってきたことの精度アップ、それに集中。

必然、こっちのファールは多くなるでしょう。

が、自陣深い位置でつまらんファールを犯してフリーキックを与えるな。

攻める面のタイトルは、〈賢く狩れ〉

守備面 ☞  ボールを保持されてズルズルと後退する、ってのがいちばんいけない。

守備に繰り出す者(受け渡し)と、獲りどころをハッキリさせることです。

ふたつめ。

鳥取は、ペナルティエリアまでボールを持ち込むと、細かく速いパスワークによって相手守備網に穴を開けようとする。

この局面になっても、翻弄されずに、

波状的に寄せて来る2人目、3人目の侵入者をフリーにさせない、これでしょね。

また。

とにかく蹴り出せ、といった中途半端なクリアは、ご法度。

ゴール前の密集奥から、鋭いミドルを見舞われますよ。

守る面のタイトルは、〈その次を予測せよ〉

とにかく。

攻守ともに、単調で、一本調子な時間の過ごし方、これがいちばんいけません。

こっちが意図的に時間を使うことで、ゲームを有利に揺さぶりましょうよ。

なんたって、ホームですから。

では。

本質はそこなのか?

火曜日にソネさんに会ったら、彼が、

― 霜田さん、複数得点、無失点のどちらを獲るか、などと言い出したようですが、僕は、3バックにして、サイドバックをもっと上げ下げすることで、5バックで守るのがいい、と思います。
現状、常田と野々村によるパスワークを衝かれていて、そこからチャンスを与えることが目につく。ふたりのやりとりではどうも……。

たしかに。

こっちがハラハラの気分で観ていることもあってか、

センターバック間、あるいはそこから両サイドバックへのボール転送には、もっと気を効かせてたら?、と思ったりする。

ボール出しが定型的過ぎるし、そのタイミングと位置でもらっても、

サイドバックは体勢の作り方などから、ずいぶんと窮屈になって、前を向けないのでは?、のシーンが目に付く。

これ、サイドバックの技量にも関係するはずなんだが、特に、山本 龍平の場合、前へとボールを運べていない。

僕は、もっとボランチが降りていって、センターバックと絡み、そこでリズムやポジションを変えながら、前へボールを動かすしかない、と思っていて、

ゲームでもそういう動きをしているから、そこをもっと工夫、徹底すれば?、という希望かな。

ただし。

ここ3ゲーム、1 – 1 のドローゲームが続くから、そういう発想になるのは自然としても、

本当のところは、守備と攻撃に起動スイッチを入れられる存在、

つまり、菊井 悠介の不在が、大きいと診ます。

逆な言い方をすれば、直近2試合、負けていないのはまだマシ。

昨季の、菊井不在のラスト4ゲームを想い起すと、そこの戦績は、△●△● でした。

つまり、最終盤の星取りこぼし(4ゲームで勝ち点2)によって、9位まで沈んだ。

この事態が、すこし早めに起こった、とみるべきではないか?

もちろん、チームだって、菊井の穴をどう埋めるか腐心してやっていることだろうから、それを見守り支援するしかないけれど、

もともと、2 – 0、2 – 1 をめざすサッカーなんだから、いまさら〈舵切り〉はおかしい。

ま。

僕は、メディアがなにかの修正を言わせようとしていることに対する、

特定のプレイヤー不在に言及したくない霜田氏の、

リップサービスぐらいにしか考えませんけどね。

では。

危うい前半,雑な後半 (金沢戦レビュウ❷)

おそらくは。

ボール保持率は、前/後半ともに、つまりはゲームを通して、山雅に傾いたはず。

その理由は……、

前半 ☞ 金沢が、相手を喰いつかせておいて、ボールを奪取したら、その後方へとサイドから侵入するやり方を採用したこと。

後半 ☞ 金沢右サイドバック #25が、前半終了間際に負傷交代し、そこの推進力が減衰したことによって、山雅がサイドをかなり自由に使えるようになったこと。……に存する。

こういう事情がゲームの基底にあったので、

総評的な〈苦言〉を申すならば、

……勤勉さは大いに買うけれど、もっと〈頭を使え〉と言いたいわけです。

前半 ☞ ボール回しが巧くいかず、それが相手に渡り、なんとか奪い返そうとしてファールを採られる、という悪い循環となった。

(ファール基準うんぬんは別として)今節、後方からのアタックで相手が倒れると高い確率でファール。(双方にファールが多いゲーム)

ボールを奪い返すに必死になるのはわかるけれど、

ひとつのセットプレイからの攻撃をなんとかしのいだら、その数秒後には、また同じ位置でフリーキックを与えている、そんな笑えないシーンもあったりで。

相手の精度に欠けるシュートには救われました。

特に、センターバックのところでの窮屈なボール保持は、ボランチが降りていってひと手間かけるといった工夫が必要、とは思いますが、

とにかく。

ギクシャクした攻撃の頓挫、挽回せんとしたファールの繰り返し、こういう悪い流れをみていると、

相手にボールを持たせ、こっちもそれに報いるような裏狙いに徹したほうがよかった、と思います。

実際のチャンスも、それでつくっていました。

それと。

こっちは身長のないツートップ、金沢はタッパの有るスリーバックという構図の中での選択だっんでしょうが、

それほど、磐石のスリーバックでもなかったから、村越のロングスロウは使ってもらいたかったですね。

後半 ☞ 金沢左ウイング西谷の、単発的な突破侵入をのぞけば、サイドは山雅が制する状況であり、

特に、後半の後半は、相手守備が疲弊していたから、サイドから思う存分攻め込めた山雅。

得点源(アシスト)となった藤谷からのクロスは成功例でしたけれど、

もっと丁寧にボールを中へ投入、運んでいれば……と惜しまれます。

急く気持ちはわかりますが、同点にされても、まだ時間は 20分近くはあったので、

もっと冷静に、丁寧に手間をかけて、ペナルティエリアに入っていって仕事をすべきでした、その技量はあるのですから。

相手の単調さに、つきあう気前の良さなど要らず、こういうもったいないことは、要修正。

けれど、もったいない、と思わせるまでの攻撃はできていたので、

㊗高井 和馬の復帰もあわせ、次節は、そこを魅せてもらいましょう。

では。

4位のシッポがみえてきた(2024.10.13金沢戦レビュウ❶)

常田 克人のヘディングで先制するも、セットプレイから同点弾を浴びて、

1 – 1 のドロー 決着。

(しっ!!と言いながら)
ここだけの話。

金沢クラスとやると、良くも悪くも、相手とこっちの〈真価〉が暴かれてしまうようなゲームになりました。

つまり、2部リーグ中下位との力量と、(今の山雅が)そことどこまでやれるのか?が、うすうす腑に落ちた感じ。

で。

シーズンで 2敗を喰らったのが、いまだひとつ(八戸)だけ、というのは、

僕からすると、山雅は確実にしぶとくなっている、と評価したい。

今節、すぐ上の3つが負けたので、順位の 8 は変わらないが、

4位とは、勝ち点 3 差まで詰めてきた。

だから、現実的なゴールの〈シッポ〉だけでも、まづは射程圏に入った、と考えます。

もちろん、サッカーの勝ち点は減らないので、上に居るのが圧倒的に優位ではあるけれど、

最終節の沼津だけですからね、山雅がこれから、(今現在の)上位と当たるのは。

これがある意味〈鍵〉かも知れん。

それもあって、したがって。

これから 6ゲームを過すのに、決してやっちゃあいけないのは、

相手よりもゴールをひとつでも多く獲るというサッカー流儀を曲げてしまうこと。

なぜならば、そういうサッカーを貫くために編成した指揮陣とプレイヤーでずっと闘ってきているわけであって、

この期に及んで守備面だけをあげつらって、そこをことさらいじっても

決して改良にはならない。

要は、角を矯めて牛を殺すようなことはするなかれ。

では。