前節の300%は困難なゲームと予想 (鳥取戦プレビュウ❶)

ワールドカップ参戦中の、日本女子代表が好調らしく、一昨日のTVでそのことを報じていたので、

早速、JFA公式サイトで、対スペイン戦のハイライト(だけ) をツマミ食い。

観ると、日本は、とことん高速カウンター攻撃に特化していた。
要は、ボール奪取したら、相手ディフェンスライン裏を常に狙って、そこへボールとプレイヤーが侵入する。

フィジカル対峙を避ければ、走力では置いてけぼりにできるエスパニョールサッカーの〈弱み〉を、これほど徹底的に衝いたのだから、してやったり。
☞これぞ、約束事の徹底による、作戦勝ちの見本でありましょう。

スタイルは異なれど、鳥取も同じように、極端なまでに特徴あるスタイルを信奉するチーム。

表現が不適切かも知れんが、

3部リーグに〈上手く慣れ親しんだ〉雰囲気を持っている。

つまり、総合点はそれほど高くないが、ここぞ!!、という攻撃シーンの演出力を有す。

パスを多用する攻撃サッカー。とにかく、攻撃回数が多い。
鋭い縦パスを入れ、中央からペナルティエリアに侵入する傾向。

しかも、ペナルティエリア付近で自在にボールを動かして、相手守備に穴をあける手練。前線プレイヤーが、とにかく活発。

成績不振で監督が交代して約2か月、この間、どうも負けがないようだ。

結論をいうと、前節の愛媛FCみたいに悠長なサッカーとは無縁の鳥取。

ゆえに、ゲームのむづかしさは、比較にならないほど大きい、と診ます。

では。

君は,きぼうを観たか?(愛媛戦レビュウ ❷)

サッカーコートと、ほぼ同じくらいの大きさ(底面積)を持つ、国際宇宙ステーション。

これが、7/29,30の両夜、(月齢12~13日の、空の明るさの中) 肉眼で観られたことを、まづは、ご報告しておきます。

愛媛戦については、

こっちが犯した3倍以上のファールを受けながら戦って、

むこうの 約3倍のシュートを打った。

つまり、かなり、ワンサイド的なゲームだった。

この数値は、両者サッカー(観) の違いから発生する話でもあるので、

とにかく。

山雅は、対戦者のスタイルを踏まえたとしても、極端に対処的サッカーに走ることなしに、相手の〈牙〉を抜く、と同時に、こちらの強みでトドメを刺す、これを追求する。

つまり、愛媛戦は、今のやり方をブレることなく遂行せよ、という象徴的なゲームだったように思います。

チームが出来上がるなか、先発メンツに連携が深まれば、今後はその分、交代枠の活用と、交代プレイヤーの力量、これがもっと課題になります。

というのは、ゲーム終盤の被弾ばかりが話題になり、失念されがちなことがあって、

それは、山雅が、全得点の 30% を、76分以降に挙げていること。

(もちろん:、失点が、76分以降に、50%を占めることは、修正事案)

要は。

交代プレイヤーが投入されるにほぼ等しい時間帯に、得失点ともに花ざかりであるからには、

交代カードの切り方が、後半戦では、ますますゲームの帰趨を決めそうです。

ということは、ゲーム強度を考慮して、先発をどこまで引っ張るか?、と表裏一体の話。

では。

やっとここまで (2023.7.29 愛媛戦レビュウ❶)

ゲーム終盤に先制するも、アディショナルタイムの被同点弾によって

1 – 1 のドロー決着……。

その息の根を、なかなか止められない愛媛、でありました。

石丸さんにとって、腐心のしどころは、
左サイドへの偏重/偏愛と、鳴かず飛ばずの右サイドの活性化、そのバランスをいかに保つことであった、と思いますが、

土壇場、その右サイドで起死回生の仕事ができんだから、まぁまぁでしょう。

でも、愛媛にあって、佐々木 匠は、なんとも起用のむづかしいプレイヤーになってしまってる。

その分、こっちは中盤を抑えやすくなって、助かりましたがね。

ひるがえって、山雅。

勝てなかったわけは、あくまで、2点目をモノにできなかったと考えるべきですが、

萬年の、ホンネを申せば、

よくぞ、ここまでチームを仕上げて来たな、という感慨が深い。

でも、勝てなかったから、〈やっとここまで〉と、少々、遠慮気味のタイトルにしたまで。

昨夜、11対11でやってみて、

愛媛が、このまま順当には行かないだろうな、とは思いましたが、

それにしても、あれだけの相手とやって、(まさか、あちらが手加減したはずもないので)

ほぼほぼ思いどおりのサッカーをさせなかった、というのは素晴らしい。

実質的にはもはや、総体として、2部でもやれるプレイの域に達している、とは言え、特に……、

❶安永が基底に落ちて、攻撃組立てをまかなっている分、安東が前を向いてプレイできている、攻撃的な中盤。

❷センターバックにおける初動のボール配球が落ち着きを見せているので、

❸左右サイド(下川、藤谷) が安定的な力量を示していることもあって、サイドチェンジを駆使することで、サイドで優位を獲れる。

❹その中、自由に動く菊井が、ラストパスの起点として機能。
前へ反転する決めどころで、今節は、ボールロストが 2度ほどあったものの、
先制点のアシストとなった、ハイボールをワンタッチで小松へ出したプレイは、絶品。

❺菊井 ☞ 小松のラインが、いかんせん効く効く。
菊井からのパスのトラップ。

あれ、いささか巧く納まらなかった、と思いきや、瞬時に〈ひとりボレー〉として打ってしまうとは!!、リーグ得点王は、伊逹じゃあない。

……、何点か、ピックアップしましたが、

この戦略と戦術を磨きつつ戦い続ければ、

よっぽどの事態がない限りは、

後半戦、なんとかなりそう?、と言い切れるゲーム、そんな総括です。

で、MVPは、藤谷 壮。

クロスは、(コーナーキックにも繋がって) ほとんどがチャンスを生み出していましたし、
左足で入れて魅せたクロスは、可能性をひとつ開発した価値がありますから。

では。

YMG,夏の陣は続く (運が良ければ,きぼうを)

連日の夕立ちなれど、季節はすでに、秋近し。

だから、残暑の陣、とするのが正確か。

本日の愛媛から続く、鳥取(超攻撃スタイル)、富山鹿児島今治との対戦は、

山雅にとっては、まさに〈天王山〉であるから、決戦の初秋。

ここでの戦績が、リーグ戦の行く末を大きく左右する。

……、なんてことは、山雅ファン&サポーターであれば、言われなくたって、先刻十分承知のことでありましょう。

以前、オソロシイ、と弱音を吐いたが、

考えてみれば、これらをモノにできれば、向こうの勝ち点を積ませないで、こっちが勝ち点を稼げるのだから、

またとないビッグチャンスが、しかも 5つも続く、と思えばいいんであって。

天王山を抑える(占拠する)かどうかは、そのまま、天下を獲れるか否か、に直結する。

……とは、山崎の戦い (1582年、羽柴秀吉軍 vs 明智光秀軍)からの教訓。

この際、〈三日天下〉の言葉も、思い出されたり。

それ、どのチームが背負うことになる言葉なのかは、わからんけれど、

チームが、この朝を迎えたであろう、松山の空に思ひを馳せて、

我らの健闘を、祈るのみ。

賢く、走り切れ、山雅。

では。

追伸。

今夜、松本平では、晴天ならば、
20:56から、国際宇宙ステーション(ISS) の飛行が見られます。

金沢付近の真上を通過するので、
北西の方角から入って来て、南東の空に抜けていくはず、この間、2分強。
最大仰角は、55°。

なお、明日は、20:07から、今夜よりも、東よりの空を飛行の予定で、5分間。

挑戦者こそ,俺ら (愛媛FC戦プレビュウ)

前半戦終了の時点。

愛媛は、勝ち点ゲーム平均2 のペースで、首位を堅持。

そこから、勝ち点で 10ポイント離されているから、(順位的に) こっちが挑戦者。

……、と単純に考えてもらっては、困ります。

今節の価値は、

愛媛の手堅いサッカーを、リーグ第1位の得点力で粉砕すること、これに尽きます。

愛媛はここまで、11勝のすべてを、スコア1点差で、モノにしているのです!

さらに、逆転勝ちを 5回演じ、同点にされても突き放したのが、2回。

なんとも、シュアで、かつ、最後まで音を上げないんです、今季は。
(どおりで、得失点差は、たったの 4 )

Ehime FC Has Nine Lives ☞ 愛媛は、なかなかくたばらない

これはもう、最大の褒め言葉でありまして、

4度も逆転負けを喫した、どこぞのチームとは、まるで違う、を肝に銘じよ。

だからこそ、ニンジニアスタジアムに乗り込む山雅がめざすべきは……、

(おそらくは)ミラーゲームになれば、デュエルに手を抜かず、緩めず、引き下がらず、

前節、手応えを見い出した〈屈強、前傾の中盤〉を運用して、

攻撃的なサッカーをやり遂げること。

この際、ひと月まえのリベンジなどと、器の小さいことを言ってはいけませんぞ。

先の対戦は、イレギュラーな状況を余儀なくされた。

だから、そのまま参考にはなりません。

が、その教訓を活かすとすれば、

10人になってみて、かえって、どうやってゴールを挙げるかが、ハッキリしたこと。

つまり、一方に、堅いチーム内の意思統一があって、

他方に、得点のためには、準備した手立て(=強み) を出し惜しみしないこと。

この二刀流で、攻め切り、

フツーに11人でやれば、どっちが優るのか、を証明しましょうよ。

では。