【すこしお詫び】誤審(競技規則適用ミス) の続報。

前回記事の、誤審(正確には競技規則の適用間違い) についての続きです。

実は、案件の決定は既に、投稿前日の夕、Jリーグから公式リリースされていました。

それを確認せずに、萬年、翌日になって投稿した。

内容については、論旨はあれで良しとするが、〈最終決定待ち〉としたのが、その時点で誤りでありましたことを、お詫びいたします。

Jリーグによる説明は、上にリンクを張っておきますので、ご参照いただくとして、要は、再試合となった。

先のゲームから 2日経過する中で決定が発表された、というのはまぁまぁ迅速なのではないか。

山形、岡山両チームには、誠にお疲れ様のことですが、特に山形におかれては、リーグ戦を約5分の1 消化して、現在順位が 19位とあっては、負けが取り消されて再試合、を大切なこととしたいだろう。

ところで、審判団の不手際は明確に指摘されていますが、今回のことによる処分はないんでしょうかね。
或いは、そういう条項がないのかも知れません。

家人など、主審の姓(清水)を聞いて、
―この人、大分戦で岩間 雄大に不当なレッドだした人じゃあない?、とか発言する始末。

―いやいや、別のお人です。

ことほど左様に、ファン&サポーターにおいては、いつまでも恨みのネタになるんでしょうし、そういう悪評こそが、ご本人にとって、いちばんの処罰なんでありましょうか?

では。

〈物言ひ〉の有りや無しや? (誤審を前提にせよ)

― こないだ、2部リーグでミスジャッジが、あってねぇ。

― はいはい。そうみたいね、とレスポンスするところをみると、ほぉ、丹念に情報を集めていらっしゃる。

でも、一応は、ことの重さもあるから、家人に向かい少々レクチャーに及ぶことに。

J2第8節、モンテディオ山形 vs ファジアーノ岡山 (4/3 14:00~ )。

ゲームが開始して10分で、それは起きた。

山形ディフェンスからのバックパスが、あわや無人のゴールマウスに吸い込まれそうになる。
ゴールキーパーは猛ダッシュ、ボールがゴールラインを割る直前で、右手でこれを掻き出し、オウンゴールの難を逃れる。

すると、主審清水某は、GK後藤 雅明に対して、レッドカードを提示。

直後の間接フリーキックは無失点で乗り切ったものの、残り80分間、山形は、10人で闘うハメになった……、というのがおおよそのこと。
(註 : ゲームは、90分に岡山が得点して、1 -0  で勝利)

その後、Jリークは、ゲーム帰趨に明らかに影響を及ぼすような誤審があったことを認めた。

現時点では、今後の裁定、つまり、このゲームをどう扱うのか?、の決定が待たれるところ。

さて。

ゴールキーパーは(ペナルティエリア内で)、味方のプレイヤーが意図的に蹴ったボールを、手や腕で処理することはできない。

このキックを、ふつうバックパスと呼ぶが、たとえそれが後方からであっても、とにかく意識的に、意図して蹴ったものは、これを含む。

ゆえに、GKが手や腕で処理しまうと反則が宣せられ、相手側に、間接フリーキックが与えられる。

ディフェンスとGK間で、チンタラとボールを蹴ったりキャッチングをおこなうことで時間を浪費させないこと、それが、本ルールの主意。

ところが、JFA(日本サッカー協会)の競技規則12条には、
〈間接フリーキックが与えられるが、懲戒の罰則は与えられない〉と明記してるんですね。

このゲームの主審は、この条項を知らなかったのか、あるいは知っていてそれに従わなかったのか、とにかく、懲戒のしるしとして、赤いカードをキーパーに対して呈示した……。

この程度の見識の者が、こういうゲームで笛を吹くのはいかがのものか?、はともかくとして、僕が不可解なのは、2人の副審と4番目の審判の計3人は、この時、どう考えたのか?、ってこと。

皆でヘッドセットを身につけているのは、一体何のためなのか?

誰も主審が間違ったことに疑義を唱えなかったのか、或いは、抗弁された主審がそれを無視して自分のジャッジに固執したのか。

まさかとは思うが、全員が競技規則に無知だったのかも知れん。

そこら辺を、言い訳としてでなく、事実として、知りたいところです。

サッカーで、複数人の審判員でゲームを仕切ったり、あるいは、最近ではVAR(ビデオ アシスタント レフェリー)制度が導入されているのは、そもそも、一回こっきりの、やり直しがきかない一瞬のプレイを、独りで完全には判断かつ裁定できるのは困難と考える、つまりは、誤審も在り得る、という前提であるはず。

極端な話、サッカー審判は、性善説に則るのではなく、性悪説でジャッジすべきであって、シュミレーション(被ファールを装うこと) というものを想定していることが、それの証拠。

審判団にしても、互いのジャッジを、厳しく、批評的に判断すべきでは?
しかも、今回の案件は、ジャッジ基準の一貫性以前の、初歩的な部分。

こう考えてくるとですよ、大相撲の柔軟性というか、先進性が羨ましくもなる。

いまから半世紀も前からビデオ判定を採り入れてきたし、そもそも、行司軍配(勝敗のジャッジ)に対して、複数人の審判委員から〈物言ひ〉の申し立てができる制度とか、しかも、最終的な裁定理由が、会場に審判長から告げられること。

さらに、この〈物言ひ〉は、控え力士にも、発動権があるんですよ。

なんとも、オープン、かつ、民主的なことではありませんか。

あのゲーム、レッドカードの直後、山形キャプテン(おそらくは)の 南 秀仁はなにか未練そうに主審に話しかけたのがチラと観えたけれど、果たしてそれが、
― こういう時に、カードが呈示されるって、規則でしたっけ?、とかだと嬉しいんですが。

せっかくの解説者は、こういうジャッジの不可解にも、シビアに言及してナンボだと思うんですけれど、実際は、どうだったんでしょう。

レッドカードのお蔭で、皮肉にも、今季初出場できたのが、元山雅戦士の藤島  栄介だったのが唯一の救いでは、あまりにもお寒い話ではありませんか。

では。

攻守一体サッカーの体現者 (続/相模原戦レビュウ)

相模原戦のMVPは、誰か?

EPSON月間のほうには、2得点の横山 歩夢が書き込まれるだろうことは、必定。

それはそれで当然として、萬年式のやつでは、

ボランチをそつなく、というより、かなり攻撃的にこなして魅せた住田 将に。

まづ、いろんなところに顔を出してボールに絡もうとする機動性が豊富。

それによって中盤で攻撃の起点となっている。

横山の一点目は、住田がボール奪取して即横山に出したパスから始まった。

ついでに言っておくと、相模原ディフェンスを追い越して、ドリブルする横山に並んでしまうほどに長い距離を走り込んだのも住田。

村越 凱旋とふたりして、相手守備の注意を分散させることに成功したのだ。

と同時に、相模原の攻撃をスピードダウンさせることに寄与。

高身長だから、足もよく伸びるので、相手からボールを獲る迫力に優れる。

さらにさらに。
ついでに言うと、2点目を決めた横山のところに真っ先に祝福に行ったのも、住田だった。

(言われてはいるんだろうけれど)、自らが責任を引き受けて発動しているようなプレイスタイルは魅力ですわ。

いままでは右サイドに配されていたが、ベストはボランチ、が証明されたんではないか?

それにしても、今季は、プレイヤーたちに素質があるんだろうが、とにかく、ユーティリティなポジション配置が各所で効いている。

つまり、奪ったら前へ速くの、攻守一体型サッカーが、ますます浮かび上がって来ました。

そのシンボリックなやつが、ペナルティエリアの外縁あたりで、後方から走り込んでくるプレイヤーに、打ちやすい、優しい横パスを供給するアイデア。

これ、速く、先手先手で駆け上がっているからこそ可能になるプレイ。

惜しくも圍にせーヴされた、菊井 悠介のミドルシュート。

それをお膳立てするパスを出したのは、そこまで上がって来ていた宮部 大己でしたからね。

相模原戦、攻撃シーンの多くで、白いユニフォームが4人くらいは、ペナルティエリアに侵入していて、これ、ここ3年はなかなか観られなかった光景でありましたよ。

こういったことが、どのゲームでもできるようになること、それがテーマ。

たしかに失点0で締めたゲームは今季まだ無いにせよ、ここまで攻撃的な容貌を持つようになったことを、素直に喜ぼうではありませんか。

では。

3割は差っ引いておく (2022.4.03 相模原戦レビュウ)

まづは、冷たい雨中、現地で闘ったチームと、参戦のファン&サポーターには深く感謝します。
なにとぞ、無事なご帰宅を祈るばかり。

結果は、4 – 1 の勝利。

これを、バースディプレゼントとして貰った家人が、いちばんの果報者か。

常に2点差でないと安心できなくなっているココロからしても、最後まで手を抜かずに前を向いたゲーム運びを、高く評価したい。

どれだけ前へ速くボールを運べるか?が、今節観たいポイントのひとつだったので、その点を全うしたのは、今後への大きな財産だ。

〈なんで差っ引いて考えるのか?〉
さて、ゲームの帰趨を左右した要因は、主に、

❶サッカーの基本テクニック、❷中盤における強度と執拗さ、❸攻撃アイディアの多寡、この3点だった。

これらは、我が方に、若干の! 優位があったのは確かであって、プレイヤーの資質を見抜き、それを惹き出している現場首脳の手腕は評価されていい。

若い才能たちが、軽快、快活、ワクワクしながらプレイしている姿、これが今の山雅なんだ、とファン&サポーターのココロに刻まれた、そういった意義あるゲームだと思う。

若手のホープ(希望)が次々と現れる、この新鮮な嬉しさに浸ろうではないか、今は。

このスタイルのどこが泥臭いのか、僕にはとても信じがたく、浮つくこともなくオシャレなことが、ボール運びや、スペースの奪取においてできるようになっている。
(☞ 註: 泥臭いのは、もともと嫌いなタチです)

そういう意味で、対人に相当の強さを魅せる宮部 大己も、最終ラインのポジションを確保するためには、もっとパスワーク練度を上げないとね。

……、とまぁ、全体に高評価には違いないんだけれど、それにしても、相模原の出来が悪すぎたように感じてしまう。

攻撃や、中盤の形成力も淡泊、良かったのは、右サイドからの突破くらいだった。
中盤に躍動感が出ないので、4バック(実質的には2センターバック) の最終ラインが見事に、低い位置で孤立。

平板な守備と化してしまい、山雅のボールホルダーへの寄せに迫力がないので、空いたスペースを使われて、いいようにシュートに持ち込まれた。

ディフェンスによってパスコースが限定されないから、失点のすべてを、サイドネット方向に打たれたGK圍 謙太朗は、さぞや辛かっただろう。

今回、山雅の枠内シュート率が高かったのは、余裕を持って打たせてくれた相模原守備の緩さ、それに負うところもある。

……てな訳で、こんな好調がこれからも続くなんてことは、ゆめゆめ考えずに、次なる連携の高みを目指せ、ってのが、今回の結論でして。

で、ゲーム観戦のふたつめのポイント。

すなわち、連動性ある攻撃、それと、水も漏らさないような守備態勢、これらに関する率先役として、現在、誰が存在感を魅せつつあるのか?

これについては、読者諸氏のご判断に委ねることとして、今は、敢えて断定はしない。

けれど、そのおかげで、たとえば、久しぶりの浜崎 琢磨が、かなり自由に持ち味を出せているのには、嬉しい驚きを感じました。

〈次節への布石とは?〉
たとえ、屈強なセンターフォワードを欠いたとしても、強力な前線を構成するための布陣と、攻撃のやり方、これが、新味として加わったことに活路を見い出したい。

では。

やるからには,シのゴの言うな。

昨日、職場のクレ君が近づいてきて、やおら言うには、

― スペインやドイツのファン&サポーターはもう、楽なグループに入った、と喜んでいるそうですよ。
彼ら、決勝トーナメント進出を、ほとんど確実視しているらしい。

確かにな。

予選4ゲームやって、ジャパンと、コスタリカorニュージーランドの勝者、この二者から、手堅く2勝と、見込んでいるんだろう。

でも、なにが起こるかやってみないとわからないのも、サッカー。

そのドイツにしたって、2018ロシア大会では、メキシコ、韓国に敗れてグループリーグで姿を消しているのだ。(註: たとえ、2014年大会の優勝国であっても)

そうだな、日本としては、あと6箇月の時間をかけて……、

❶前回大会でメキシコが魅せたような、鋭いカウンター攻撃に磨きをかける。
つまり、それが出来るプレイヤー選考と、メカニカルなまでに、いくつかの手法を確立する。
こちらの攻撃回数はきっと多くないので、必殺的なレヴェルでないとならぬ。

❷より優秀なゴールキーパーを選任する。
おそらくは、シュートを休みなく20本以上は打ち込まれるのだから、キーパーばかりでなく、身体を張れるディフェンスの確保。

参考までに、メキシコがやって魅せた得点シーンがこれ。(38秒あたりから)

まったく惚れ惚れしますが、これくらいのクオリティがなけりゃ崩せません。
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あれから4年経ってみたら、当時の開催国露西亜は、今やほとんどすべての国際大会から排除されていて、時代の変化というものこそ予想がつかないけれど、

果たして、入場アンセムには、どんな曲が採用されるんだろう?

あの時は、『Seven Nation Army』(by ホワイトストライプス 2003年発表) が使われたが、このタイトル、なんともご時勢に似合い過ぎていて、具合がいいのか悪いのか。
七つの国の軍隊、とはね……。

今回はそれを、2 CELLOS によるカヴァーで。

2018年、キエフで開催されたUEFAチャンピオンズリーグ決勝、スタジアムでこの曲を演奏したのが、彼らだった。

ピチカートで演奏されているリフレインはユニークで耳に残るから、この曲は、スタンダードナンバーになった。

では。