アヒルこそ美しい お話。

グラマンJ2Fダックは、米国製の水陸両用機

1933~1945年の間に、600機あまりが製造されたようだ。

映画『マーフィーの戦い』(1971年公開) で、ピーター オトゥ―ル演ずる主人公が、飛べるように整備したのが、これ。

それに搭乗して、ドイツ海軍のUボートに対し、たったひとりの交戦を挑むために。

先日、松本駅前のホビーショップで、これのプラモデルを見つけたんだが、店内をあれこれ物色中に、どこに在ったのかを見失ってしまった。

再度出かけていって購おう、とひそかに思っている。

数日前、ダックの飛行動画を見つけ、その美しさに感じ入ってしまった。
特に、水面のさざ波にだんだんと近づいていく着水シーンは素敵。

ひょっとしたらこれ、映画で使用されていたのと同一機で、現在は、米国空軍博物館に展示されている機体だろうか?

なお、クリーデンス クリアウォーター リバイバル(CCR)の曲『Fortunate Son』が使われているが、ウォーター(水)に掛けた洒落なのだろうか?

それとも、支配階級に生まれた〈幸運な〉連中(=息子)が、俺たち(大衆)を戦争につぎ込むのさ、という皮肉な歌詞のためなのか、どうなんでしょうかねぇ?

では。

着々と、来季へつなぐ。

11/30と 12/3、ファジアーノ岡山の公式サイトには契約満了のニュースが出た。
三村 真、後藤 圭太、赤嶺 真吾、椋原 健太と、ほぼレギュラー級の面々。

J2昇格を決めた秋田も、12/4に契約満了をリリースし始めていて、来季戦える戦力の作り込みに入っている。

これ、決して他人事でもなく、我が山雅にしたって発表はともかく、所属プレイヤーと、来季の契約に関するお話しが進んでいるということ。

―このまま柴田監督で行けばいいじゃん。
と、家人はおっしゃるが、ことはそう簡単でもなくて、チーム編成の活況時期をクラブとしてどう乗り切るか、かなりしんどい2020年の瀬と拝察する。

―ま、柿本氏、鐵戸氏が踏ん張る、ってもんでしょうかね?

やがて、満了、更改、移籍などが公けにされていき、一喜一憂の年末年始になる。

クラブがやるべきことは、ファンサポーターに耳ざわりの良いニュースを提供することではなくて、もっと魅了して勝利するチームを披露するところにあるのだから、保有カードについては、(収益減が厳しい昨今でもあり) 冷徹な取捨選択が必要だ。

心の動揺を内に抱えながらも、残り4戦に賭けるプレイヤーには、こころより感謝するのみ。

The Parting Glass (別れの杯)は、スコットランド民謡。
かの地では、友人たちの集まりがお開きになる時に歌われる、という。

少々早いけれど、今のうちに口ずさんでみる。

では。

上手の手から 水は漏れ。 (2020.12.2 群馬戦レビュウ)

違う言い方だと、猿も木から落ちる、とか。

上手(=その道の達人)も失敗することがある、というたとえ。

監督らは、前半の布陣であわよくば先制、後半はさらに、攻撃の強度をより高めて群馬を圧倒する  ― そんな青写真だったに違いない。

ところが、実際にゲームをするのはプレイヤーたち。

山雅は、ゲーム開始早々からずっと、群馬に圧倒されまくってしまった。

相手の拙攻に大いに助けられる格好で、前半は無失点でこらえたものの、自分たちのサッカーをさせてもらえず。

ミス、のほとんどが、イージーな、相手へのプレゼントパスであれば、リズムも創れずに後手後手の印象。

で、後半は交代カードを次々に切ったことで、主導権を握れるようになる。

決して個を責める訳ではないが、ボランチの仕事において、米原 秀亮は、まだまだ佐藤 和弘に学ぶことは多いなぁ、という感じ。
もちろん、佐藤と同じプレイスタイルを、君に求めているわけではないけれど、判断およびプレイの速さ、視野の広さ、これらはかならず深めていかないと。

ただし、息を吹き返した後半でさえも、シュートに持ち込む最後の詰めが、やっぱりと、ぎくしゃく。

89分、橋内 優也の蹴り出したボールが、そのまま相手に渡る(イージーなミス)とたった2本のパスで、失点。

最も恐れていた、大宮元#10コンビ(大前、岩上)に、見事な仕事をさせてしまった……..。

まるで長崎戦のデジャブ。
村山さぁ、ボールに向かって飛びつくぐらいしてもいいじゃんか。

あの時点でピッチにあってチームを構成していた面々は、現状、首脳陣が最強として推すパーツなんだろうが、それをしてもあんなでは。

得点力の無さ、ってのは数年来の悩みではありますけれど、なんともなぁ。

こうなったら、息吹、和音、榎本らで、リズムを変えてみたらどうかしら?
……、と愚痴りながら、他で気分を変えるのだ。

では。

聡明さが 救う。

人生、という旅路にあって、
高学歴とか、学校の勉強ができた、とは違った〈頭の良さ〉に出逢うと、けっこう救われる、というお話し。

今のように気軽にSNSを使える時代でない頃のこと。

知人の息子さんが、米国から帰国することになった。

息子さんからは、〇〇航空の、第〇〇便に搭乗する、という連絡だった。

けれど、遠い信州から成田へ迎えに出向くのであるから、どうしても確認をとっておきたい。

で、その航空会社に電話を入れ、これこれの事情なんだが、搭乗の有無を教えていただけないだろうか?、と訊ねる。

―誠に申し訳ありません、当社は、ご乗客に関する情報は一切開示することはできないのです、と男性の声。

それでも、なんとか、と必死に喰い下がると、しばらく沈黙したあとで、

―そうですね、もしもですよ、私が貴方であったならば、かならずや成田に向かうでしょうね、との返事。

双方に、大人の分別がないとできない会話なんだろうけれど、テロリズムが世界を浸している現在、こんなやりとりは、もはやできない相談かも知れないな。

では。

パイプラインで待つ気分 (京都サンガ戦プレビュウ)

苦しい時期を過した(いまだに苦しいかも?)けれど、チームの戦いぶりにも復調や上向き感が増しつつあるリーグ終盤。

渕東なぎさだって、現在の好調を喜んでいるに違いない。

ボトムから少しでも這い上がろうとすると、周囲のチームもそれなりに壁を破ろうとしているんだろうなぁ、との思いにかられるものだ。


前線にピーター ウタカ、最終ラインにヨルデ バイス、とセンターラインに強力な外国人を補強してスタートしたものの、昇格圏を逃がした京都サンガにしたところで、それなりにモチベーションを保とうと必死であるはず。

今節は、このふたりを筆頭に、その仕事をできるだけ無力化すること。
特に、中盤あたりから、ウタカや仙頭に縦パスがつながってしまうことを排除すること、それがイチバンの焦点だろう。

そのためには、陣形を間延びさせず、堅く保ち続ける、これが最上の策でしょうか?

攻撃面では、おそらく3バック同士の対峙になるだろうから、自分と同じポジションの相手プレイヤーを押し込むこと。

特に、両サイドバックは、優位に立つことで、侵入をゆるさずにみづからが侵入する。

あえて、キャプテン安藤 淳の脇を狙っていきましょう、高橋 諒よ。

まぁ、細かいことはともかく、COVID-19の威力によって、いつ打ち切りになるかもわからんリーグ戦を、スタジアムでワクワクしながら楽しむのみ。

ハワイオアフ島のノースショア(北海岸)には、絶好のサーフポイントがあって、そこはジャック ジョンソンの生活する場所でもあるんだけれど、その名を、バンザイ パイプラインと呼ぶらしい。

せめては、この曲を聴きながら、ゲームへの期待感を高めつつ、今日のアルウィンを待ち望む。

では。