カエルの子はカエル、

などと口走ったら、諺を知らぬ子に、

―カエルの子はオタマジャクシでしょ。

と言われてしまうかも知れない。

TVを観ていた家人が、
― この犯人役の男性、蟹江 敬三の息子よ、たしか。ずっと前に朝ドラに出ていた時に知ったのよね。

昔々、蟹江 敬三が凶悪犯といった、凄みのある犯罪者役に精を出していた頃、子供が友だちから、お前の親父は大悪人といじめられるので、ずいぶんと悩んだ、という話を聞いたことがあった。

切なく辛い思いをした幼な子が、父とおなじ道を進んだことを知って、なんともいえない気持ちになった時、フト思い出した諺だった。

夏、かならず思い出す曲を、今は聴く。

では。

 

最上の音楽と……。

たまたまビル エヴァンスの、ダニーボーイが、車内に流れている時のこと。

― いいじゃない。こういう曲なんだよなぁ。とおっしゃる。

― いやいや、これに限らず常に極上のモノをご提供しているではありませんか。

― そうかしら? ねぇ。

……、ときたもんだ。

昨日まで再生していたのは、エヴァ キャシディ。
それにご不満があろうとは。

人の好みは、単に数十年を近くに暮らしているだけでは、合一、せめて、ごく近しいものへ、とは決してならないのが、現実ではありますな。

今度、こういうのを聴かしてみようか?、と思案する夏。

では。

朝顔と訃報。

おや、今年最初の朝顔の花、と庭を眺めていた日。

夜になって明日は七夕か、と思っていたところへ、友人からの電話。

敬愛すべき先輩が昨日亡くなった、という報せだった。
どうも、癌だったらしい。

久しぶりの連絡が訃報というのはまったく恐縮ものです、という挨拶だったので、

いや、これも〇〇さん(故人)の功徳のなせること、と思いますよ、と返す。

今夜、星が見えても見えずとも、どうでもいいけれど、ただ、こんな曲を聴いて過ごそうか。

では。

どこに『鷲は舞い降りた』(1977年) のか?

前回記事の末尾。

7/3の夜、アルウィンに待望のゲームが舞い降りた、と書いた僕の心底には、
ジャック ヒギンズ著『鷲は舞い降りた』(原題:The Eagle Has Landed 1975年発表) が在った。

小説は早くも翌年、英米合作で映画化。

日本では、1977年8月13日に夏休み映画として公開されている。

ドイツ空軍空挺部隊の精鋭による、英首相ウインストン チャーチルの拉致作戦(とその挫折) を描いたストーリー。

原題(英文)は、パラシュート兵が、作戦遂行の地、英国ノーフォークの田舎への降下に成功したことを、本国(司令部)に伝えるための暗号、という仕立て。

ドイツ軍人を、魅力と人間味に溢れた人物として描いているところが、なにより新鮮。

主人公のクルト シュタイナー中佐は、プラハでユダヤ人少女を助けたことが軍規に触れ、懲罰的な任務へと追放されていたところを、その能力を買われて作戦実行のリーダーに起用される。

対し、連合国側(米英)の軍人が、無能と唾棄すべき人格として描かれるのは、作者のサーヴィスだろうね。

映画では、クルト シュタイナーを、マイケル ケインが演じている。

彼のベストな演技とは言えないけれど、すこし前の『探偵スル―ス』(原題: Sleuth 1972年)では、ローレンス オリビエと堂々渡りあった演技を魅せて、名だたる英国俳優の地位を築きつつあったケイン。

その彼が、敵国ドイツの腕っこきの軍人を演じたことを、当時(終戦から30年後)のグレイトブリテン人の観客は、どう感じたんでしょう?

例えばですよ。
これ日本ならば、高倉 健が、国民党軍の辣腕スナイパーとして、東条 英機(大戦当時の首相)狙撃作戦に投入される、そんな設定ではありませんか。

(まぁ、これくらい奇抜なシナリオで撮ってしまうようなエナジー、今の日本映画にはないでしょうがね)

マイケル ケインでいえば、『サイダーハウスルール』(1999年)の演技は良かった。
望まれない出産や堕胎に手を染め、その憂さをドラッグで紛らわしては、看護師と関係を続けるような日々を送る、孤児院の医師の役。

実を申せば、『鷲は~』では、作戦の立案責任者である、ドイツ国防軍情報部の中佐マックス ラードルを演じたロバート デュパルを真っ先に推したいのが、萬年。

いままでも、どこかで書いたような記憶がありますが、怜悧なまなざしのドイツ将校を演ったらピカいち、と思います。

小説のほうは、菊池 光の訳で(1976年 早川書房 刊)ハードカヴァー版を読んだような覚えがあって、今回、本箱を探してみたがどうしても見当たらず。

はて、果たして映画だけを観たのか知らん僕?、と、実にいい加減なことです。

でも、本箱を眺めたおかげで『破滅の美学』(笠原 和夫著 2004年ちくま文庫)に再会。
すこし読み始めていますが、ちなみに著者は『仁義なき戦い』などのシナリオライター。

では。

梅雨に憧れる 『さらば恋人』

ジャガー氏は先日、リハビリを兼ねて、車山高原に登った。

人の出はどうだったの?、と訊いたら、近くの駐車場は満杯。

なんで、すこし離れたところに駐めました。

山は恋人、という方々はこの季節、多く繰り出しているんだなぁ。

ニッコウキスゲには、まだ早いとのこと。

ジャガー氏が、はて?、それから八島湿原に足を延ばしたのかどうか、会話の最後のほう、いい加減になってしまって定かではありません。

そのジャガー氏情報によれば、国道19号の〈芳野〉交差点のたもと、元ガスステイションの在った場所に、現在、一風堂の松本店が建設中。

へぇー、これで彼、八ケ岳の帰りに諏訪店に立ち寄らなくとも、もっと近くで楽しめる、ってわけか……。

では。