ドリフターズ (The Drifters) とは、流れ者、漂流者、という意味。
けれど、あのグループには、そういった悲壮さ、吹きだまり人生の敗残感はなかった。
〈毒〉のない笑いだから、(小中学生に) オーっす、の挨拶で通用してた。
平凡な中年男を演ずる坂上 二郎を、ステージの端まで追いかけて行って足蹴りを入れる、不良青年役の萩本 欽一。
こっちのほうには、スネたような毒が満載で、僕の趣味には受けました。
息もつがずにあくせくと、忙しく生きる。
だからこそ、たまには、ホッとする生活。
ま、最近は、自分を追い込むことから逃げているから、おかげで、ホッとする瞬間に乏しいうらみもあったりで。
こんな曲を聴きたくなるほどに、熱心に生きなくては。
『Drift Away』(1972年発表) 。
漂いつづけて
だんだん こんがらがっちまった
降りしきる雨をとおして 灯りを見てるようさ
なんとかモノにしたいのに
このストレスを 一体どうしたものか
時間をムダに費やしているように思えてくる
やってることが わかっちゃいないんだ、と
外の世界が いやに辛く見えるんだ
なぁ、やり抜くために 力を貸しちゃあくれないか
そのビートだよ、僕のこころを解き放ってくれるのは
ロックンロールに浸って 漂いたいのさ (☜2行 繰り返し)
こころが自由を感じた時には
メロディーが 僕を突き動かすだろう
憂鬱になったら
ギターの音色が 慰めてくれるだろう
喜びをもらえて 感謝してるんだ
僕は 君の歌を 必要としていて
リズム、韻、ハーモニー
そのすべてが 僕を強めてくれる ってね
良曲ゆえに、多くカヴァーされていますが、今回は、リンゴ スター&錚々たるメンツで。洒落た編曲です。
では。