嘘から出でよ マコト。

きっと、感性が古式なせいなのだ。

前日になると、今年はどんな趣向でいこうか?、などと思案する 4月1日。

で、ことしのは、これ。

朝、居間に入っていくと、寝起きの家人に向かい、間髪を入れず、

― ロシアが撤退する、ってさ。

 

なんとも言えぬ反応ではあったから、

― 今年のは、願望をウソにしてみたわけ。

とうそぶいたんだが、不謹慎の誹りもなかったので、ホッとする。

要は、不埒な侵略をネタにしているという意味では、辛い。

その前々日、『シンドラーズ リスト』を再び観て、大泣きしたという御仁でもあらせられるので、この嘘は、けっこう効いたのかも知れない。

人間のココロとは不思議なもので、悲しい時に悲しい歌が要るわけでなく、楽しい時に嬉しい歌を求めるわけでなく。

ジョー氏から奨められた森田 童子の曲は、先日ご紹介した他にもうひとつあるから、ここで引用しておきます。

もちろん、今日の話題とは、なんの脈絡もありません。

では。

君のともだち。

6、7歳の男子が好きなモノというと、きょう日は、ダイナソー、すなわち、恐竜というのが多い。

研究分野で続く新しい発見と知見が、若い好奇心と感動を触発している。

これは、わかる。

が、話を聞いていると、ウルトラマンとか、ウルトラセブンといった名が平気で出てくるわけです。

あと、キン肉マン、とか。

どうも、TVや雑誌で、リバイバル視聴しているらしい。

自分なりのヒーロー、ヒロインを持つ、というのはわけるけれど、

ウルトラセブンなんてのは、せいぜいいい歳をしたオヤジが、回顧趣味で愛でるべきものじゃないだろうか?

クラシックなものを尊重するのは好いとしても、

いまだに60年前のヒーロー(架空)を引っ張り出して来るなんてのは、この分野での創造力、企画力の衰退を、意味してはいませんかねぇ?

では。

たいした話題もないから、

無理にでも事を強調して耳目を集めようとするのが、マスメディアのたちの悪いところ。

たとえば、2020年の今頃、

3年もすれば、この新型インフルエンザ流行騒ぎも沈静化するはず、と僕は書いた。

これは、スペイン風邪パンデミック(1918~1920)の推移をみれば、素人でもおおよそ予想のつくところであって、

問題は、日本のリーダーたちが、終息への長期的な予想を立てて、この新しい感染症に立ち向って来たか?、に尽きる。

街頭の群衆を映して、マスクの着用がどうのこうの言っているようなマスメディアのくだらなさを見せられると、救われない気持ちになります。

さて。

2部リーグでは、4節までが終了。

ここでは、清水エスパルスが、4戦4引分けでいまだ勝利を獲られず、と騒がれているらしい。

勝てていないのは切ないが、もともと地力に勝っているチーム。
しかも、負けてもいない。
かならず優勝戦線の軸になることは、ほぼ間違いがないのだから、浮き足立つこともないだろうに。

僕がこれはいける、と(秘かに)思うチームは、徳島ヴォルティス。

現在、2分2敗とずっと下のほうにあるが、チラっとみたら、本場スペインを凌ぐような攻撃的なサッカーをやっていて、こういうチームには惹かれる。

で、豊富にブラジル選手をそろえた Vファーレン長崎はどうか?

ところが、対藤枝戦(2/25 0-2の敗戦)ハイライトを観たら、なんと長崎の攻撃シーンがひとつも出てこないのに、唖然。

こっちのほうは、少々症状が重いのだろうか。

では。

つぎの満月を 待つ。

俗名 佐藤 義清 (さとう のりきよ 1118~1190年)。

職業は、大徳寺家に仕える武士。(たまたま、生年は、平清盛と同じ)

22歳のころ、出家して、西行 と号す。

その西行が、桜の花の下で死んでいきたい、と願った、

きさらぎ(旧暦2月) の もちづき(望月) の頃とは、

先日の 7日(満月) 近辺、と思っていた。

一晩中、そして、明け方も西の空に満月が、静かに浮かんでいた数日間。

ところが、調べてみたら、

正しくは、次の月満ちる、4月6日こそが、西行の没した、旧暦の2月16日にあたっている。

なるほど、その頃にはきっと、櫻花も在るだろうから、

あの花の下の光景に、立ち会える。

では。