決心ひとつ。

ついに!!、

家人が、この春、庭に、ルピナスを導入したのである。

ことあるごとに、あの花房が、

爬虫類の皮膚のよう(蛇腹) だと、忌み嫌っていたのだったが、

どんな心境変化なのか。

思うに、イングリッシュガーデン風にするには不可欠な花、と思い直したんだろうか?

ところで、ルピナスは、仏蘭西語だと、Lupin。(発音は ☞ ルパン)

引退した怪盗アルセーヌ ルパン(初代)は、彼の庭園に、ルピナスを植えていた、と物語にある。

では。

我が失点の法則 (讃岐戦レビュウ❷)

ルヴァン杯の、対アビスパ戦。

あれだけ、強圧的に押し込まれたら、これはもう、

堅く守り、機をみて攻撃を仕掛けるほうへと、我が体勢を傾けざるを得なくなる。

人の本性からして、果たして?、強いられてやったことが、そうでない別の状況で、同じように表出できるのか。

が、萬年の診立てでありますから、

アビスパ戦を通過したら、山雅守備のクオリティが増した、と考えるのは、楽観的過ぎる。

だから、そのやり方を、リーグ戦へそのまま持ち越せるとは考えないと、ルヴァンのレビュウには書いた。

……案の定、讃岐戦では、従来型の失点をしているから、それ見たことか、とは思うが、

チノ氏(北ゴール裏同志)は、

必然的に失点につながる山雅守備の〈落し穴〉を発見したので、紹介します。

氏によれば、この弱点は、既にもう、対戦チームがスカウティング済みであるはずだから、ここで開示したところで、どうってことは、ない。

いわく……、

対戦相手は、山雅側の、ペナルティーエリア横のスペース(左右とも) にボールを持ち込むことを狙う。

ここに入ると、山雅は、(主にサイドの)プレイヤーが複数で、ボールの出どころを押さえ込まんと、寄ってくる。

さらには、(守備のために)帰陣した他のプレイヤーも、ボールのほうへ引き寄せられるように集まってくる。

こうなると、守備陣形の全体が、ボールが在る側に寄るので、

反対側には、広い、無人のスペースができるから、

そこへと、山雅の裏を取るように相手プレイヤーは、ほぼフリーで、波状的に侵入できる……。

要は、そこにバールを出されてしまえば、反対サイドから入って来た者を、数的にカヴァーしきれなくなって、撃たれるわけ。

現象としては、楽々と(安易に)、フリーなプレイヤーを作ってしまう。

守備を強調し、ボールホルダーを挟み込もうとするのはいい。

が、同時に、ボールの無いスペースへの配慮と、人の配置を手当しなければ、

今後も、同様な失点は続きそう。

つまり、これこそ、悩ましくも、喫緊で克服すべき、我らが〈失点の法則〉

ヒント。

山雅だって、攻撃に回れば、同様な状況をサイドで作り出したいと思ってるはずだから、ハイクオリティな、攻略法と防御法とを同時に案出する、そういうことです。

攻撃と守備を、別々のことと考える発想は、それこそ、陳腐で非効率。

では。

橋内 優也の名誉のために (讃岐戦レビュウ❶)

ゴールキックのボールが、そのまま、相手のゴールキーパーまで飛んでしまう(35分)なんてのは、たるんだゲームの最たる象徴であって、

当日、アルウィンには、山雅ユースの諸君が多く着席していたが、前半などは、身の入らないゲーム観戦の様子、

それが、後半、山雅の攻撃が活性化すると、釘付けになっての応援だった(by チノ氏)。

こういった雰囲気は、スタジアムでのみ共有できる情報で、DAZN画面からは決して獲られない。

讃岐のダブルボランチ(#10川西、#13前川)は、リーグトップクラスの中盤だと思う。

(ゆえに、カマタマーレは、最前線がもっと良い仕事をすれば、かならず順位を上げてくるはず、または、ふたりをトップで使えるようになれば)

前半の15分から、約20数分間、

もともとが前線でプレイできるふたりのタレントに自由にやらせた結果、山雅は、中盤で劣勢に立たされた。

それを挽回しようと、ボール奪取を試みると、これがファールとなって、セットプレイをゆるす、悪い流れ。(セットプレイのキッカーは前川)

その中、讃岐が右から入れた、決定的な鋭いクロスを、シャットアウトでクリア(20分)、

コーナーキックからのこぼれ球を、川西が放ったボレーシュートを、頭でクリア(34分)、

相手ゴールキーパーのロングフィードの癖、とその不正確を見抜くと、
タッチライン沿いで競るかのようにみせて、直接ラインアウトさせて、マイボールにするクレバーさ。

橋内の奮闘は、堪えてゲームの流れをこっちに持ってくるグッジョブとして、かなり貢献した。

観ていて、ゲーム勘が戻ったかのように、野々村らとのボール交換にも、リズムが出て来たこともあって、

こういったプレイの積み重ねがあったのだから、

当ゲームのMVP受賞は(橋内本人は、これを疑問視したが)、なんら、不思議なことでなかった。

……このことは、特別に強調しておきます。

さらに、前半の終盤から流れを取り戻せたこと、さらに、その勢いをそっくりと、ほぼ後半を通じて出せたことは、チームとして獲た、成長のひとつだった。

そのための工夫として目立ったのは、

たとえば、滝(左サイド)から、村越(右サイド)への、(大胆な)サイドチャンジ。

70分、山口と前田を投入して、リフレッシュすると、特に、左サイドでのボールの動かしが活性化したこと。

これは、後半の後半になって、讃岐ディフェンダーの足が止まったことにも助けられたけれど、

サイドで攻撃をつくる際は、常に、相手を反対サイドへ振り回すことを狙っておくことが必要。

安永の、オウンゴール誘発のえぐりにしたって、あれ、単発で繰り出したわけではなく、前段で、波状的に押し込んでいたことを忘れるな。

あと、欲を言えば、

サイドから折り返して、どうやって最適な体勢で、中央付近から決めるのか、ここが課題でしょう、攻撃の。

守備については、レビュウ❷で少々。

では。

寝てた前半,目覚めた後半 (2024.4.20讃岐戦レビュウ 序論)

2 – 1 で、何試合ぶりかの勝ち点3 。

けれど、手放しで喜んでもいられない勝利、だと思う。

前半。

まるでこの僕のように、連日の黄砂に喉をやられ、ボーっとしているアタマでやっているかのように、動きが不活発で、連携とサイド攻撃に乏しいチームだった。

― それぞれに不調をかこつチームの戦いにふさわしいような、出来の悪いゲームだね、

とは、北ゴール裏同志チノ氏の、ハーフタイムにおける感想。

こんなショボいゲームしかできないのなら、アルウィンに参戦して応援する価値が問われるくらいに、考えないといけません、チーム山雅は。

後半に入ると、さすがに、動きがよみがえり、

特に、サイドに広くスペースを使えるようになり、攻撃が活性化、ようやく観られるサッカーになった。

カマタマーレ讃岐の守備が、中央へシュリンクしがちなので、クロスをフリーに挙げられたのが奏功したか。

こういうのを、ゲーム冒頭からできないと。

で、MVP賞は、橋内 優也。

彼の、受賞の言葉を、

……少数の人で決めた賞にはそれほど関心はない、ほしいのは、アルウィンの喝采。

そんなふうに聞いていました。

では。

ルヴァンから リーグへ(福岡戦レビュウ❷兼 讃岐戦プレビュウ)

悪くない、とレビュウ❶で表現したのは、

そこそこ勝機もつかめていたし、とにかくゲームになっていたことを、前向きにとらえたかったため。

ホンネのところは、

かなり駒を落として、単調で雑なプレイをみせたアビスパ相手に、延長戦までやって消耗するようなゲームではなかった、というところか。

それぞれが、20近いファールをしていたら、

それだけでもう、こっちのゲームじゃなかったわけで、そういう戦い方は、これでサッパリ忘れたほうがいい、と思う。

春の一夜、のこととして。

で、明日の讃岐戦に向かおう。

リーグ戦、いまだ勝ちがないまま、アルウィンに乗り込んでくる相手、ってのも、これまた厄介……。

そのサッカーをほとんど承知していないから、安易に書けないけれど、

手強い相手、という気がしていて、

山雅は、細心、精巧、執着を込めて、自分流を貫かないとなりません。

僕が期待するのは、

結局は、攻撃の、最後の詰めの雑さ、粗さ、それを克服してもらって、〈得点の匂い〉満載なサッカー、これです。

では。