泣くな下川 勝って泣け (2021.9.04 磐田戦レビュウ)

勝てる要素が見当たらない、そんな予感が的中してしまった夜。

0 – 4 の敗戦……。

これで、3連敗の、計9失点かぁ。

― 270分間ゴール無しだって、じゃん?

今日、会社でワーゲン氏に言われたんだが、お決まりの4失点の衝撃よりはむしろ、ゴールが遠い現実のほうが、相当に重い課題でありまして。

〈怒りのセルジ―ニョ〉
そりゃ、たしかに、昨夜の3と4失点目は、ディフェンス陣が視野から消えた相手を、まったく捕まえられないテイタラク。

カウンター攻撃を受けても、せいぜいボールホルダーに並走するくらいが関の山の緩さ。

けれど、スリーバックのメンツは固定化されてフル出場が続き、疲労もかなり色濃い。
しかも、前がかりの態勢では、最終ラインばかりを責めてもいられない。

実際、あのゲーム、(チノ氏の表現を借りれば)愛媛戦のデジャブだった、大津のカウンターミドルが決まって 0 – 2 になった時点で、ゲームの帰趨はほぼ決まったのではないか?

アルウィンに満ち満ちた落胆と寂寥に、それが顕著だったように思います。

要は、複数得点の匂いを放てない攻撃陣のテイタラクも、同じように言及されるべき、といいたいわけです。

前半、絶妙なスルーパスにうまく反応した伊藤 翔でしたが、GKと一対一になったあげくループ気味なやつをセーブされてしまったシーン。

あれは、左方をフリーランしていた鈴木 国友に横パスすれば、おそらく先制点になった。

案の定、スルーパスを供給したセルジ―ニョは直後、伊藤に対し、手振りを交え
―なぜ、鈴木を使わないんだ!、との剣幕で怒りをあらわにする。

得点機会をモノにするためには、プレイヤー同士が互いに強く求めるくらいな責任感を持つべき、を魅せつけられました。

攻撃面にあって残る課題は、セルジ―ニョと、山口 一真の併存をどう考えるか?、ここの整理。

昨夜は、セルジ―ニョに代えて山口、という投入でありましたが、互いに背番号10の働きを担う、という良く似たプレイスタイルの使い方は、指揮官にとっての、今後の手腕の見せ所。

同時に、躍起になって広い範囲を動き回るこのふたりを、チームとしてどう活かすのか?

ジュビロは、遠藤 保仁が在る、ということで、その遠藤を使わない選択肢でもって相手を翻弄できる強みがあります。

そこまで、とは言わないけれど、セルジ―ニョと山口のシャカリキがすべて、みたいなことでも困る。

連携の深まりが、しかも、早急に必要です。

70分過ぎになってファーストシュートを打った大宮戦に比べれば、磐田戦でシュート数では相手を上まわった。

いまだ結果の出ない前進、と考えたいところ。

〈驚きの5,000人〉
オーロラビジョンで入場者数の発表があった時、戦績の思わしくない状況、しかも悪天候の中、これだけの熱心がチームを後押ししようとしているのか、と胸に強く来るものがありました。

バックスタンド、僕の後方からは、
― このままクリーンシートで終われるんだろうか?
、といったつぶやきが聞こえました。

さらに、メインスタンドアウェイ側には、普段はあまりみかけない白いポンチョ姿がかなり目についたので、ざっと100人弱程度の、ジュビロファン&サポーターの、お忍び観戦をたまわったことは確実です。

この情勢下、決死の覚悟で山雅にお金を落としてくださるご厚情に感謝しつつ、
彼等を差っ引いたとしても、アルウィンの〈静かなる〉多量の熱量が、チームとともに歩こうとしている。

この点、別に誇るわけでもないが、クラブには、稀有なこととして感じ取ってもらいたい。

だから、下川 陽太よ、勝ちに泣いて挨拶にまわる日を、君の活躍で引き寄せよう。

〈今が底、と思いたいが……〉
スタジアムから駐車場に向かう途中、山雅の中のお方と、スーパーマーケット以来のご挨拶。

― 元気だしましょう。火曜日も来ますから。

そしたら、
― 今が底です、きっと。

ま、そうは願いたいけれど、チームの練り上げがトントン拍子でいくと思うほどの楽天家でない僕からすれば、残留云々の話は、リーグ戦残り10ゲームを切ってからのこと。

今は、苦しみ抜いて答えを求める日々を暮らす、ってことでしょう。

ただし、苦悩しながら退化することだけは避けたいもの、特に、ファン&サポーターとして。

では。

【予告】ジュビロ磐田戦レビュウの。


誠に申し訳ありません。

本日、レビュウの投稿は、16:00以降になってしまいます。

それまで、どうかお待ち下さい。

なお、タイトルと小見出しは、次のようになる予定(気持ちが変わらなければ)。

❶ここが底、と思いたい

❷怒りのセルジ―ニョ

❸驚きの5,000人、と内訳

では。

嘆きの ルノワール氏。

先日、大名町のあたりを車で通ったら、
紺地に金色でその名をあしらった旗を見かけたこともあって、サイトウキネンが中止になったことをまったく知らなかった。

ジャガー氏は、なのでチケットの払い戻しが受けられる、という。

ところが、松本マラソンもなくなったそうで、ルノワール氏によるとこちらは、エントリー料金がまるまる返ってくるのか不透明、とのこと。

両者で明暗を分けたこの秋、ということらしい。

たとへ松本に暮らしていても、興味が薄い方面については、事のなりゆきがまったく耳に入って来ないんだから、
山雅の苦境にしたところで、大方の市民にとっては、生活の苦渋にまではなっていまい。

むしろ、そのくらいがよろしいんであって、街全体があまりにも山雅にのめり込んでしまったら、松本平が、ギスギスと窒息死してしまいます。

流行り病のご時世、どんな制限があってもゲームが開催されていることをありがたく思わないとな。

……とは言いながら、今日のジュビロ戦、勝つイメージがまったく湧いてこないのに悩んでおります。

しかも、天候は芳しくない、ときている。

こうなったら、ランディ ニューマン『I Think It’s Going To Rain』(1971年) でも聴いてココロを温めよう。

それと、ルノワール氏に全額お金が戻ってきますように。

では、雨のアルウィンで。

【コメント】
☞ルノワール氏より (2021.9.04 17:44)
松本マラソン
萬年様
有り難う御座います。
松本マラソンは日本陸連公認の42.195㎞

日本陸連の規約には
審判長は天災により走路に損傷が生じた場合はレースを中止する事が出来る。
今回の中止は先の豪雨で今村橋が通行不能になった為だそうです。
エントリーランナーには
(一部返金)を検討中

規約どうりの中止は正しいが、冷たい対応だ
大会事務局はコロナ感染には全く触れていなかった

禁欲と沈黙の中で 観たいもの(ジュビロ戦プレビュウ)

会社にやってくる配送のドライヴァーが、指を2本立てると、

― ことしは、ここ (=J2) に残れるか?、だよね。

おおかたの山雅シンパの関心は、既にその辺りに移っている。

クラブの体制や指導者がどうのこうのギスギスと議論している連中に比べれば、これは、はるかに健全な思考ではあるな。

さて、今節。

県下、COVID-19感染の高まりもあって、いままで以上に制限ある、スタジアム観戦を強いられるらしい。

現状の沈黙(拍手のみ)に加え、場内では、ソフトドリンクを除く飲食はご法度。

酒はやらず、せいぜいワンハンドのお握りを頬張るくらいの僕からすれば、どうってこともなくて、プレイヤー同様、観客もプレイひとつひとつに集中できて、それもまた新鮮でいいんじゃないか?

ここまでの戦績……、

ジュビロ磐田 ➡ 2位 勝ち点56 17勝5分5敗。最近5試合で、2勝2分1敗。

松本山雅 ➡ 18位 勝ち点25 6勝7分13敗。最近5試合は、1勝4敗。

これからすれば、いままでどおりの戦い方をトコトン追求すべきが、ジュビロ。

手段はどうあれ、しゃにむに現状突破を図ってみせるのが、山雅。

つまりは、ゲーム指針として、動じないジュビロ vs 動くしかない山雅

明日は、そういった構図しかあり得ないゲームである、というのがひとつ。

ふたつめは、ファーストディフェンスを含め、攻撃タレントたちの奮起、そこに勝機がかかっているぞ、山雅、ということでしょうか。

この2点を徹底してやってみたら、さて、その向こうに明かりが兆して来た!
……を願ってアルウィンに向かおう。

前節の相模原戦、ジュビロは、遠藤 保仁が90分間フル出場していて、一体どういうサッカーだったのか、チト気になるものの、ハイライト映像しか観る気にもなれないものだから、よくはわからず。

けれど、明日アルウィンのピッチに遠藤がいるのかいないのか?、いるとしたら、どれだけプレイするのか?、磐田に関しては、そのくらいしか興味が湧かない。

過去8戦して、たったの1勝しか挙げていない、せっかくのジュビロ戦というのに、まったく困ったもんです。

では。

シエラカップは 買いである。


(八ケ岳にて 2019.7.21撮影。版権帰属先:オフィスウエストウッド)

9/4 ジュビロ磐田戦において新発売になるグッズ。

その中では、シエラカップが、断然イチ推しのアイテムだ。

カップの底の、Yamaga Camp と銘打ったデザインは、かなり秀逸。

かつ、1,300円(税込み) という価格設定は、良心的。

旧々世代のバックパッカーである萬年からすると、商品開発の対象としてシエラカップを選んだことに、趣味の良さを感じます。

そもそも、アウトドアは、何を持って行かないのか?、と装具を厳しく切り捨てることから始まる。

その精神からすれば、シエラカップこそ、食器、コップ、そしてヒシャクとして、持ち物に加えるべき必須のアイテム。

自然環境にダメージを与えない配慮をするならば、これに、折りたためる小型のバーナー(五徳)と、カートリッジガスをセットにして山野に入っていくのが、バックパッカーの礼節であろう。

材質はステンレス鋼。
飾り気のないカップが、使い込まれて、そこここに凹みや傷が生じてくるにつれて、アウトドアの愉しみが深まってくる。

近年は、軽量化という名の下、チタニウム製のモノが出回っているようだが、価格がはって、しかも、熱伝導がステンレスに劣るモノを敢えて持つ必要もないだろうに、というのが僕の考え。

そこで、シエラカップについてのご見解を、登山ガイドのジャガー氏に訊いてみると、

― そりゃ、チタンでしょう!  あの軽量感は爽快ですよ。
ただし、空焚きをしてしまうとアウトです。、とのご発言。

― そういうもんなんですかね、最近のトレンドは。

と、〈できるだけお金を惜しんで楽しむ派〉の僕は、少々浮かぬ気分なのだ。

いや、なに、フトコロがさみしい自称バックパッカーのひがみに過ぎないんですけれどネ。

ちなみに、このシエラカップは、〈シエラ クラブ〉の会員証の代わりとして支給されたので、この名がついた。

ザックにぶら下げて歩くことが、隠されたプライドだった、とも言えようか。

シエラクラブは、1892年創設の自然保護団体で、サンフランシスコに本部がある。☞ クラブ公式ホームページはこちらから。

そして、クラブの名称は、米国カリフォルニア州東部を縦に走るシエラ・ネヴァダ山脈に由来する(はず)。

山脈の全長が650km、最高峰のホイットニー山は、標高4,418mというから、にいると、ちょっと想像がつかない規模ですな。

カップひとつにも、けっこう深い歴史がある、というお話。

クラブが資金集めのため一般発売したカップを持っているけれど、どこかに仕舞い忘れて困っております。

では。