『力不足』は怠慢にあらず (2025.6.28 栃木SC戦レビュウ 速報値)

1 – 3 の 逆転負け。

今季の山雅は、

18ゲームを消化して 先制できたのが、11回。

で、注目すべきは、

その勝率が、54 % であること。

これは、Jリーグの平均値 65~ 70 % からみると、かなり低く、

積もったデータは、結局、

ワンプレイ、ワンシェーケンスの繰り返しから形成されているんだろうけれど、

今季、山雅のゲーム創りにおける、ひとつひとつを読み解いて、そこに手当すべきな大きい問題点には違いない。

ならば。

当面、観ている側に必須な態度とは、

先制しないと勝てないが、けれども、先制しても決して安心できない、の覚悟。
……と言える。

さて、昨夜のゲーム。

諸般の事情から、グレードアップして、

ゴール裏からバックスタンドへと席を移しての観戦となった萬年でしたが、

ゲーム終了後、チーム(プレイヤーと指揮陣)挨拶時の、

(バックスタンドからみた限り) ゴール裏観客による不興な出迎えと、それに続くところの、両者間の不穏な様子。

具体的に何が起こったかは承知していないが、

僕からすると、BOOを投下するのが理に適ったゲーム、ではなかった。

ただただ、

対戦相手の栃木SCに比して、

みづからの力量が不足したための敗戦であって、

いまチャレンジしている内容が、リーグ戦の終了までに、

戦績として、帯を巻けるのか?、間に合うのか?、といった不安視はするものの、

やりたいことが表現できなかった恨みこそあれ、

そこには、決して、怠慢、不作為などは見当たらなかった、と思う。

昨夜のビジターゴール裏には、はじめから、ある種の殺気が漂っていたけれど、

おいおい、ひょっとしたら、栃木の地における、あの対応とは……、

2025季はこれから、勝たないゲームでは、すべて、

BOOの洗礼が、ゴール裏(または、アウェイ親衛隊)から発せられることの前兆?

まさか。

個とチームにおいて不足していることを、

不甲斐なくて受容できない、と直情的に断じて責めるところに、

果たして、〈共闘〉が、あるんだろうか?

気が滅入ることですなぁ。

では。

廃れてもらいたいもの,ふたつ。

ずっと昔から。

アパートを借りる時の〈礼金〉などは、

もはや、

大家が、店子(入居人)の世話をみてくれる(みるべき)江戸時代でもあるまいし、無意味な、悪しき慣習だろう、と思ってきた。

最近の、賃貸物件の過剰を反映してだろうか、その名を目にしなくなった。

同じように。

サッカー観戦にあって、もうやめようよ、と強く言いたいならわしが、ふたつあって、

ひとつ。

レフェリーが、ファールを犯したプレイヤーに対し、

ファールを受けたプレイヤーのところへいって、詫びを入れさせる、あれ。

どういう基準で、それが奨励されているのか知らないが、

もしも、遺恨を残させないという趣旨?、はわからなくもないけれど、

それを義務化するのは、互いに削りあっている闘争に水を差すようなもんで、しかも、時間のムダ。

ふたつ。

失点した時、ディフェンダーが、無念さを表すためなのか、ゴール前で寝転がっちゃう、あれ。

これこそ、時間のムダであって、

一刻でも早く挽回するために、

サバサバと、チーム内の意思統一だったり、リスタートに向かうべきだろう。

その表裏として、

サッカーの、なかなか点が入らない競技という性格上、

ゴールゲット時のセレブレーションに浸りたい気持ちもわかるけれど、

あれも、程度が過ぎると食傷だ。

最近のことはわからないが、

メジャーリーグでは、

ホールラン時などの、あまりに露骨なガッツポーズは、相手(投手)への侮蔑、挑発行為とみなされて、

次のバッターボックスでは、死球をお見舞いされる、という。

それが、たとえ報復であっても、僕には、そういうならわしさえ好ましく思える。

とにかく。

うれしさのあまりであれ、リスペクトを欠く言動は、ダンディズムに反します。

僕の場合、これは、自分自身への戒めなので。

では。

〈活きの良さ!!〉で克て (栃木SC戦プレビュウ)

2部からの降格チームとの対戦、いよいよ第2弾
(第1弾は、及第点でした)

さて。

最後に、栃木SCとやったのは、

2021季(山雅2部在籍最後の年)で、そのシーズンは 2連敗。

……それから、歌の文句じゃぁないけれど、思えば、遠くに来たもんだ。

それは、おそらくは、栃木SCにとっても、同様ではなかろうか。

Jクラブにとって、4年の歳月は、チームをまったく別物にしてしまう。

特に、栃木は、

降格を機に、今季 18人があらたに加入したが、

うち6名が大卒ルーキー、残る 12人のうち、10人を〈期限付き〉、つまり、レンタルで迎えて、チームを編成しているのが面白い。

ここらは、小林監督の手腕に任せた、ということでしょう。

ならば、両者の〈今〉はどうなのか?

僕は、山雅と栃木は、案外、似た者同士なサッカーをやっていて

守りについては、危うさもあれ、そこそこ整えているものの、

攻撃のところは、もうひとつ突破口をみつけあぐねている……そんな診方をしている。

我がチームについては、前節において、

ダイナミックにピッチを使いながら、思い切りよく前方向に、手早く攻撃を完遂する、そんな光明が見えてきているから、

この路線が、もっとあきらかになることを期待するのみ。

ゲームにあっては、今節も、セットプレイがポイントになろう。

それと。

山雅のほうからすると、ボール保持を、どれくらい相手に譲った上で闘うのか?、ということ。

おそらく、高い位置からのショートカウンターで、ゲームを握りたいだろうから、

栃木にボールを持たせたところから始めたいだろうが、

その際は、栃木の右サイド、つまりは、山雅の左サイドから侵入されることを手当てしながら、

あくまで中盤を締めて、前傾しましょうか。

今回は、初のカンセキスタジアムで。

では。

ごくごくたまにはマジメです。

昨日は、友人ふたりと静岡駅で落ち合って、

パウル クレー展 (@静岡市美術館)を観た。

こういう機会をつかって、旧い友誼に浸るのだ。
ふたりは、それぞれ東京都人、埼玉県人なので、こだま(新幹線) でやって来た次第。

さて、そのクレー。

実物をみてはじめて、思ったより小品が多い作家であることを知る。

1940年に、60歳とちょっとで亡くなっているので、(立派な現代人だが)

著作権が消滅していることもあり、作品の多くが、撮影可。

なので、気になるやつを、40枚ほどデジカメで撮った。

クレーの画に向かうと、いろいろと思うことがある。

本人がどう望んでいたのかは知らないが、今日では、

リズム感ある、色調が豊かな、かたわらに置いて、生活を楽しくさせる、そんな絵画として愛でられているのでは、あるまいか。

絵画が生活調度でしかなかった、近世の伝統にいまだ縛られる日本人の感性からすると、

クレーは、もっとも人気の高い、現代作家のひとりに違いない。

クレーに限らず、自分が好むか好まないか、それを評価基準として押しとおして、芸術作品を楽しむ。

その作品についての、専門的な、来歴や意義を聴いたところで、

結局は、自分の嗜好性(=趣味) に受け入れられるのかどうか?、でいいではないか、と思う自分が在る。

が、反面。

いやいや。

絵画が、注文に応じた肖像画や、風景の再現といった〈実用性〉から解放されて、すでに久しい時間が経つのだから、そこには、

個人的な志向性とは、キッパリと区別された、なんらかの、いわば普遍的な評価基準があるべき、との思いも湧く。

クレーは、そんなことを、格別に考えさせられる作家だよなぁ、と思った昨日。

ただ、それだけのことです。

なお。

画像は、(おそらく)若い頃に描かれた、具象的な人物画。(横向きの女性)

もともと作家が有しているタッチ(筆致)がわかって、僕には、ずいぶん価値がある。

では。

勝ちを逃した? 論。(鹿児島戦レビュウ❸おしまい)

レビュウ❶、❷のおさらいから、栃木SC戦への橋渡し。

ゲームの翌々日。

職場のスーさんから、

― 勝ち点3 を逃がしましたかね?、との問いがあったので、

― うーん?、どちらかといえば、勝ち点1 を拾った、でしょうね、とお返しした。

先制点は、山雅にとっての勝利への〈必要条件〉ではあっても、〈十分条件〉でもないし、

現状の力量差からすれば、警戒すべきセットプレイからの失点が残念だった、とは言え、劣勢の中で守り切った、というのが実情。

で、ゲームの中に、

山雅にとって、なにやら新鮮で、爽快な〈風〉を見い出すことができた。

腰が引けた印象が消えて、シンプルで、思い切りの良いプレイが連続したことに、光明を感じたファン&サポーターが多かった、に違いない。

……あとは、いただけなかった、つまりは、カイゼン点。

放ったシュートは、山雅 11本、鹿児島 17本。

山雅は、ゲーム冒頭に固め打ち、

鹿児島は、攻撃圧を強めた後半のラスト15分で、6本を増産。

けれど、けれど、両者ともに、ゴールマウス(枠内)に撃ち込めたのは、

たったの 1本づつ、とは……。

これは、リーグた最多得点の鹿児島にとっては惨状的、ともいえて、

後半の防戦を無失点でしのぎつつ、〈守り〉について学べた山雅にとっては、儲けものだった。

☞ ここから、次節の、栃木SC戦の課題がみえてくる。

今度は。

リーグ最少の得点、失点のほうは、リーグ4番目に少ないチーム。

そことやるについては、相当強固と思われる守備網を敷く相手に対し、

チャンスをかならずモノにする、それが、大命題。

栃木SC戦のタイトルは、

〈新しい風に乗って、ゴールマウスに撃ち込め〉で決まり。

では。