後半に逆転して、2 – 1 の勝利。
勝利の街と、日曜日よりの使者を聴くのが、久しぶり過ぎてぎこちなく感じられたアルウィンでありました。
― (萬年が)来る前にも絶好機が何回かあったが、やはり、さっきみたいに決め切れなかったんですよ。
― ボールにかかわるプレイヤーはたしかに動いてるけど、それ以外が、棒立ち、って感じ。判断が遅すぎます、これ、北Qにも言えることですが。
― 常田が左サイドをサイドバックを追い越す動きを何回かしたけれど、そこにボールが出ないんですよね。
チーム内の信頼感が、あれじゃあ、生まれないわ。
― 後半開始から、榎本と村越を入れてきたのをみて、あぁ、名波さん、たとえ降格しても、指揮を執り続ける覚悟を決めたな、と思いましたね。
今日、結果が出なければ、次節、横山 歩夢の投入もあったんでは?
―榎本、よかったです、高崎を感じさせます。
……、以上すべては、北ゴール裏の同志 チノ氏の感想を時系列に並べたもの。
まったく同感です。

勝ち、がなによりの特効薬。
美しい夕陽を、心地よく楽しむこともできました。
とは言え、それですべてをオーライにするわけにもいきません、明日のためには。
前半は、右サイドでのボールロストが目立ち、逡巡と、諦めの後ろヘ逃げるボールが多かった。
仕事の都合で、ゲーム開始から15分くらいしてスタジアムに着いたんですが、入った途端に、アルウイン全体に、なんだか盛り上がりのない、寂寥感を感じる。
あぁ、そうか、こういうのを、寒いゲーム!っていうんだった。
山口からはフラストレーションが発散され、さらに、セルジ―ニョはみづから交代を訴えるほどに痛んでしまうし。
ところが、ここから、指揮官による手当てが、上手くゲームを立て直したと思います。
ハーフタイム、全員にハッパがかかったであろうことは想像に難くないが、特に、ふたりの若手が前方への志向と負けず嫌いをプレイで表現し続けたことによって、チームに躍動感が戻ったのでした。
2つのゴールはいづれも、セットプレイからによるもの。
特に、2点目。
この時間帯(50分そこそこ)から、自陣深い位置からでも、村山がロングボールを蹴り込むんだ、とチト驚きました。
こういうやり方を、後で指揮官は、〈力づく〉(強引)と表現しているところをみると、これを最後の切り札にはするけれど、やはり、やりたい本質は、ボールを活発に動かしながら、ペナルティエリアに侵入するサッカーだよ、と言っているんでしょうね。
北Qが、ゲーム進行の中で、やり方をほとんど変えてこなかったことに大いに助けられたこともあって、後半はボールがよく回るようになりましたから、流れの中から、あと1点は獲りたかった。
後半開始早々の、佐藤の放ったミドルシュート。
競り上がったボランチが中央から打つ、ああいうシーンをこそ観たいのです。
伊藤 翔による逆転ゴールは、榎本が頭でパスする格好になりましたが、今度は、縦パスを蹴り込んでいく、それを期待します。
最後に、これからも残留争いのライバルとなるであろう北Qですが、#10高橋 大悟が、なぜあれほど後方に沈んでいて存在感がなかったのか。
こちらとしては助かりましたがね。
#13前川 大河が孤軍奮闘、かつ痛んで倒れ込むばかりでは、文字どおり〈痛い〉ゲームになってしまいました。
では。