0 – 0 のスコアレスドロー。
ボール支配は相手に渡しておくこと(70:30)によって、こちらはゲームを支配しようという戦略、は予想どおり。
ま、放っておいても、そのくらいなボール保持率になったんでしょうが、チーム新潟を窮屈さとフラストレーションへ誘導したことが、なにより大切。
そこで、最終ラインからボールを引き出そうとする相手ボランチにはかならず一枚をつけておいて、後方に押し戻すか、あるいはサイドに追いやっておいてから、そこで引っ掛けるなどしてボールを回収、というやり方も、ほぼ想定内。
今の新潟相手では、こうするのがマッチベター、というのは、素人眼にも自明ではありました。
新潟止めたけりゃあ、こうやれば良い、という見本にはなりましたかね。
さて、山雅は、防波堤として、最終ラインにスピードと屈強を配しておく。
そして、新潟のサイドへの展開には、2列目、ある時は最前線の阪野までを動員して、数的同数を確保してフタをした。
ゆえに、大きなほころびもなく、準備した策が奏功した、という評価は間違いではない。
佐藤 和弘も復帰し、前貴之とのダブルボランチはほぼ磐石、各自ファーストディフェンスも手を抜かずに、なかなか上手くパスコースを殺していたことでもあるし……。
ただひとつ、難癖を申し上げると、残り20分(後半の飲水後)を切ったゲームの読みと、先手の発動について、だ。
フィールドプレイヤ全員が不足なくやっている。
とすれば、安易に交代カードを切って、みづから下手を打ちたくない……、というのは痛いくらいにわかります。
しかし、ディフェンスにあれほどに駆けずり回っていれば、先発プレイヤーの疲弊は不可避。
案の定、ゲームのシーソーは、徐々に新潟側に傾きつつある。
もしも、なんとしても勝ちを獲たいのであれば、例えば、4バックにしてさえも、田中 パウロと表原 玄太の、引っ掻きまわすタレントを投入すべきであったと思います。
ゲーム落としどころの判断もあったんだろうから、責める気持ちは毛頭ないけれど、疲弊はおそらく相手もそれ以上だったはずなんで、勝負を賭ける姿を観たかった、というのがDAZN観戦者の、勝手な言い分なんではあります。
無難と慎重より、そこは、あえて果敢を!
ただし、これだけは断っておきますが、チームスタイル構築の方向性、およびタレントの運用(大野 佑哉のアウトサイドハーフ起用等々も含め) は、決して間違いなかろう、と思っています。
ゆえに次節、上からいつのまにかすぐ真上の順位に落ちていらっしゃったツエ―ゲン様との対決が、いよいよ重要になってきました。
では。