午後3時の開眼。

― 午後の3時、なにかを終えるには早く、なにかを始めるには遅い時間。

おぼつかない記憶だが、サルトルの小説の中にあった一節のような気がする。

本日、対FC大阪戦は、そんな頃に、キックオフ。

晴れていれば、陽光の位置が、コーナーキックの攻守に、(文字通り)影を落とすかも知れないな。

ところで、今日の観戦は少々大所帯の予定で、その中には、サッカー初観戦の 少年(7歳) もいて、

その子が、昨夜、

― 僕ね、5分で飽きちゃったんだよ。

なんのことかと思ったら、彼、最近、プロ野球のゲームを観戦したらしく、その時の感想。

サッカーもそんなかな、どうなんだろう? と思案している。

45分を2回やって、その中間に 15分の休憩がはさまるから、だいたい2時間くらいはかかる、と教えると、

90分間なのね、と足し算している。

野球は攻撃と守ることがハッキリ分かれているけれど、サッカーは攻守の入れ替わりが激しいから、時間の流れが全然違うよ、とはこたえておいたけれど、

さて、あと数時間後の午後3時。

この子が、サッカーの面白さ、アルウィンの美しさに、開眼できるんだろうか、否か?

本日、格別のお楽しみ。

では。

原点に戻れ (FC大阪戦プレビュウ)

おいしいのは、やっぱり老舗山屋さんの飴だから(あやみどりに文句は言っていない)。

そのハイライト映像を、いくつか拾って観てみたけれど、

FC大阪に関して、正直、キチンとした像が、僕のアタマの中に結ばれない。

情報が少なすぎるのと、それを増す努力がおっくうで、といった、怠惰なお話しに過ぎないんです、実は。

たしか、中村 亮太や浜崎 拓磨が、かつて在籍してたよなぁ、

JFLで 8年かけてクラブとチームの基盤をこしらえて、今季Jリーグへ昇格かぁ、きっと取り巻く人々は、新鮮な空気に囲まれているんだろう、とか。

それくらいなんでありますから、わかった風を装って、プレビュウを書くのも不遜な気分。

となれば、連休中のアルウィンという格別の舞台装置のことは、ひとまづ置いて、

山雅よ、そのめざすサッカーを強く求め、ピッチで熱く躍動しておくれ、が言いたいことのほとんど。

❶フツーにやれば、ボール保持のシーソーは、こっちにかなり傾くだろう。

でも、ボールを握っていること、イコール、当方の優位性、という式が成立しないのも、サッカー(の皮肉)でありまして、

なんのためにボールをこちらが動かすのか?、の原点に戻って、シンプルにやりましょう。

いっそ、4 – 3 – 3 のボランチひとり態勢にしてしまい、その分、前線と2列目が活発に上下動するほうが、相手は嫌だと思いますがね。

❷要心すべきは、一旦ボールが止まって、プレイが、相手によって再スタートする時の対処。
セットプレイ、すなわち、フリーキックやコーナーキックの対応に手を抜くな。

……、言いたいことは、これくらい。

観たくないのは、焦点の定まらない(=何をやりたいかが不明瞭な)サッカー。

それだけは、御免蒙ります。

明日は、仕事を切り上げてから参戦。

では、では、アルウィンで。

未来から見たら,不足は? (富山戦レビュウ❷)

最初に、第12節で、リーグ戦初勝利の徳島ヴォルティスにおめでとう、と申し上げます(4/29 3 – 2 でジュビロ磐田を下す)

さて、山雅。

ヴィクトリーを求めてやってるんだから、勝負事の評価基準は、その結果こそ、には違いない。

けれど、同時に。

仕上げたい仕事(サッカーの完成形) の、その先の方から見てゲームを評価しないと、明日以降の、残り30試合に向かっていけない。

無得点、かつ、シュート数も伸びなければ、最低、最悪と切り捨てられるのもわかる。

けれど、それでもやはり、こうやる手はないのか?、と考えてみたくなるわけです。

〈失点について〉
1点目、3点目はともに超美技なんで、あれは相手を褒めるしかない。

2点リードしてからの富山は、ツートップが山雅センターバックを追い詰めることで、ひたすらカウンター攻撃に専念していたから、ああいう被弾になる。

強いて言うと、GK村山の立ち位置の中途半端さが気になるところ。

2点目のPKは、それまでサイドで削りあっていた下川と柳下の確執が伏線にあった。
たとえ接触があったとしても、あれだけハデにひっくり返って、ジャッジ(イエローカード) を引き出した柳下の名演技にやられた、というしかない。

☞ ということで、ゲームの進め方にあっては、富山がしたたかさにおいて優っていた。

ただし、追求するサッカースタイルからして、そういった老獪さを、今の山雅に求めるのが至当かどうか?、は疑問符です。

〈守備だけを修正するな〉
直近3試合で失点が計9点と積まれれば、やれ守備が、守備が、とはなりそうだが、根本は、持ち込まれたボールをクリアして、かつ、前へ向かうボール繫ぎの、ズレやミスにつけ込まれているので、〈攻守一体〉に不足している部分を是正しなければならないはずだ。

〈指摘したい2点について〉
つまり、どれだけ前へ迫力のある連携ができているか?、という観点から。

❶不活性なサイド
後半に入ると改善された、とは言え、左サイドの山本 龍平のところで、攻撃が停滞してしまう。

ゆえに、同サイドの村越 凱光に活きたボールが渡らず、不活性だった。

これは、右サイドの、下川 陽太と榎本 樹の連動性がチャンスを多く創り出していたのとは対照的。

なので、下川を下げて(後半冒頭から)、単に同じポジションに藤谷 壮を投入するのではなくて、山本(左)のところに下川を回し、藤谷を右に入れるべきだった、と思う。

❷ボランチのチョイス
住田 将を下げ(58分)、鈴木 国友を入れ、より攻撃的にするのは良しとするが、その際、ダブルボランチを続けるために、菊井 悠介をボランチに、つまり、より低い位置に配したのが大いに疑問。

ここは、アンカーひとりの態勢で持ち堪えて、前線を厚くすべき。

パウリ―ニョの体力に不安があるのなら、喜山 康平に代え、榎本 樹は、その好調さから、90分間フル稼働でいい。

センターバックとボランチ、センターバックとサイドバックのボールのやり取りから、相手をはがして攻撃スイッチを入れるやり方を貫くならば、習熟した同士の連携に水を差すようなメンツ変更が適切かどうか?

また、前線で自由度を与えて菊井を活かすポリシーは、これを貫徹すべきではありませんか?

……で、サイドから崩す、の本質は、

そこから、いかに中央にボールを入れるか、あるいは運んでくるかであって、対富山戦のフラストレーションは、活きたボールが、ゴール正面へと到達しなかったこと。

富山が、あれだけ人数を割いてボールホルダーを追っているんだから、

もっと広い視野に立って、サイドチェンジをかませば、スペースは取り放題だった、とは思いますが、そこら辺も未熟でした……。

では。

ここが踏ん張りどころ (2023.4.29 富山戦レビュウ❶)

0 – 3。

まぁ、なんと言ったところで、完敗なんでしょうね。

ジャッジも含め、富山にはいいようにやられた、とは思いますが、

失点のすべてが、前後半の、ドンジリの時間帯、というのが、

チームとして、まだまだ老獪さが足りないな。

スタジアムでの参戦だったんですが、

負け甲斐のない敗戦、という印象が強すぎたり、

はたまた、肝心の情報が少なかったりなもので、

それを仕込んでから、レビュウ❷を、あらためて本論として書きます。

では。

 

謙虚に 唯我独尊で。 (富山戦プレビュウ❷)

季節の憶え、アヤメ開花。画像は、カタクリ。

唯我独尊 = 自分だけがすぐれている、という姿勢。

こういうのは、時に、疎ましくなります。

― 俺っちのやってることは正当で、悪いのは皆、レフェリーが、環境が。

パルセイロの指揮官が、新奇な外来種にカブレてしまう内陸のサポーターを巧くあおり、あしらうのは、多分に計算した演出だろうから、
それは、第10節のお楽しみに取っておくとして、

相手があるゲームとなれば、それなりの対処を採ることはあれども、

今はとにかく、新・山雅スタイルの、強度と練達を上げることに傾注すべきで、

なるべき自分ありきが最優先、で良い。

ボール保持についても、だ。

そういう意味で、リーグ戦の空いた週末、テストマッチを連日組んで、(おそらくは)チーム総動員でプレイヤーを試す、そういった勤勉は、大いに評価します。

あとは、強いメッセージを交代に込めつつ、リフレッシュしてゲームの締めへと加速する。
逆に言えば、交代枠を残す選択肢だって、あるはず。

さて、富山(対策)。

データからすると、ガチガチな守備を誇ってはいないが、要所を抑える、って感じか。
セットプレイからの失点が、総失点の 46%を占めるのが目立つ。
よって、山雅はきっと、コーナーキックをデザインしてくると、予想。

攻撃面では、ゲーム平均の得点は 2で、山雅と同点で 1位。

ところが、ペナルティエリア、敵陣深く(ゴール前30m)への侵入回数は、リーグ最下位レベル。

つまり、数少ない攻撃チャンスをモノにするやり方に長けているのです。

特に、こっちが反転攻撃に曝された場合、つかず離れず並走するような、中途半端なマークは、くれぐれも禁物。

相手の決定機は、キチンと目を摘め。

思うに、富山は、沼津戦の苦戦(山雅の)をヒントにして、

我らがセンターバックを、高い位置から追い込んでくるだろうから、それを想定したうえで、中盤のところで交わして前へ。

では。