梅雨の晴れ間の。

― もう、梅雨入りの時季なんだけどなぁ?、とか言っていると、

― 昨日、関東甲信越は、梅雨に入りましたよ。

今、麦は秋……。

いつまで経っても、70年代を忘れられないから、この曲(1972年発表) が想い出されたりする。

https://youtu.be/Z1lYCJFnxUE

では。

脱皮 or 変身 ? (リーグ11節消化)

〈現時点での皮算用〉
リーグ戦も、ほぼ3分の1 を終えた。

現在、第3位 (順位)、勝ち点 22。

上手くスタートして、手堅くここまでやって来られたのではないか?、と安堵しきり。

指揮官が、鳥取戦を、今季最低最悪の出来、と評しているらしいが、そういう言葉が、11回目にようやく出てくる、ってのは、救いのある闘いをして来ている、ということだろう。

このペースでいけば、どこかが突出して独走しない限りは、昇格を射程に入れて進める。
(ゲーム平均勝ち点2 が昇格ライン、と診てます)

さて、前半戦の、残る対戦は、6つ。

その中には、勝ち点3 以内で競っている、いわき、藤枝、福島、富山とのゲームがあり、かつまた、地力有する 石丸愛媛もかぁ……。

(いつのまにやら、6/11に戦う藤枝が、すぐ下4位、勝ち点2 差まで詰めてきた)

推奨勝ち点ペースからいうと、6ゲームで、せいぜい落とせる(敗戦)のは、ひとつ……か。

これ、けっこう厳しい。

だから、これからの梅雨期6月は、ひとつの正念場、と思って暮らしましょう。

〈なんとか 格好はついて来た〉
昨季の憂愁、迷いからまったく抜け出た、とまでは言わないが、

ルーキー、準新卒、ユース育ちなどの若年層を戦力化することにおいては結果を出せている、と評価しよう。

こうなるには地道な10年近い育成と我慢があったわけで、鳥取戦では、ホームグロウンのプレイヤーが、ようやく4人、ピッチに立てた。

特に、ディフェンス陣については、ここ2年、過渡期(世代出し入れ) の苦悩にあったけれど、なんとか最下辺からは 脱却かな?

そこへもって来て、中堅(25~28歳)が、きっちりと率先力を発揮、プラス、30歳超えの習熟と経験を、場面場面で注入していく……、そういうチーム像が浮かび上がった。

なんとかして、これが結実したところを観たい。

現監督の就任満一年の節目、これを、チームの脱皮と呼ぼうが、変身と言おうがかまわないが、明確なひとつの成果だ。

プレイヤーには苛酷なんだろうけれど、より厳しいポジション獲りが展開されることを望む。

そういった競争や環境を、遠慮せずにチームに課せる指導者であること、これが、現監督の、際立つ存在感を醸している。

それゆえに、名波氏は相当に孤独だろう、とは察するけれど。

では。

シンプルと淡泊 沈着と緩慢 (2022.6.5 鳥取戦レビュウ)

今日6日は、絵文字遊びのとおりで、雨の日で……。

0 – 0 スコアレスドロー。
勝てた試合だったよなぁ……、とゲーム後感も湿りがち。

だから、梅雨のはしりが余計堪えるのかも知れない。

〈単純に、先に向かって切り替える〉
今節みたいなゲームは、決定的シーンを 3度まで外したのが、引き分けに終わった原因のすべて、と考えてしまおう。

仏の顔も三度まで (撫でたら、そりゃあ腹を立てる)、と言うではないか。

比較的イージーなシュートミスを何度も犯せば、勝機にも逃げられますわ。

ただただ、ゴールを逸したプレイヤーに反省してもらえば、それで良し。

〈ゲームを支配するために〉
❶コイントスに勝って、わざわざ風下を獲り、かつ、ゲームの入りとしては悪くなかったんだから、前半に畳みかけたかったですな。

中盤までのボールの運び方はまぁいいとして、ゴール30m以内に侵入して、さぁ!、という、シュートのひとつ手前の仕事が、なんとも淡泊、というか。

そこのところは、もっと自信を持って自分流を貫いて、時に応じて時間と〈遊び〉をかまして、相手を崩せば?、と思いました。
(もちろん、ミドルシュートの意識は持ち続ける)

落ち着いてやれば、3部リーグではそれなりの技量を、皆持っているんだから。

また、クロスがけっこう雑で、打った先には誰あれもいなかったり、真正面過ぎたり。
要は、中で受けるべきプレイヤーと意思が合致していなかったのは、残念。

こっちは練習を観ていないので、こういう連携の拙さは、果たして出し手と受け手のどちらの過失、不足か? は判断できませぬ。

攻撃面では、シンプルと 淡泊(工夫しない)、沈着とゆっくり(緩慢)、これが違うことを、次節以降はプレイに表現してもらいたいものです。

❷無失点は、グッジョブ。
センターバックの並べ方は、個ごとのアジリティの有無、対人強度を上手く組み合わせていたのではないか。

ただ、例えば、前 貴之をサイドへ配置すると、インサイドでボールを回収する能力が弱くなるので、特に、ラスト20分の攻守反転をこちらに優位に進めるのに手こずった。

布陣的には、住田 将を欠いたのも響いているけれど、パウリ―ニョの復帰まで策もなく我慢し続けることもできず。

今節の場合だと、佐藤 和弘がより中央に入ってくるのか?
あるいは、
山本 龍平が、もっと横方向を縫うようなプレイに徹底するか?

❸ツートップはいい。
けれど、小松 蓮と榎本 樹が互いに、どういう立ち位置と責務を背負うべきなんでしょうか?

どっちが競るのか?、どっちが衛星的に動くのか?、もっと明確かつ補完的なアサイメント(割当て)が、必要に思います。
ルカオとの組み合わせの場合も含めて。

前線で動くもうひとり、菊井 悠介の自由度を殺さないでおきながら、最前線の3人がもっと巧く絡まないと、攻撃がどうしても単発で、か細い。

……、と、萬年的な今節のテーマ、強く、速く、聡くのうち、聡く、つまり、狡智(工夫)の部分が不足したのかな?、を総括といたします。

で、MIP(もっとも印象に残ったプレイヤー)は、宮部 大己、ということで。

では。

『Searching For June』

デヴィッド べノア (1953~ ) のことは、現在は広島市に住んでいる友人W君が、紹介してくれた。

かれこれ、30年くらい前のことだった、と思う。

このピアニストの手による楽曲の中では、日本人の奥さんに捧げられた『Kei’s Song』を推したいが、今回は、この時候ゆえに(敢えて裏切って)、記事タイトルの曲のほうを選んだ。

June、というのは、6月(水無月)のことなのか、はたまた、女性の名前なのか?

前者、としたほうが日本人的な情感にはハマるし、そもそも、曲の起こりについて、余計な詮索をしないで済む。

僕なんかだと、調布から八王子あたりの、ライトに浮かび上がった、夜の中央高速を走っている、そんな親しみを感じてしまう。

いつかふたたび、味の素スタジアムへでも出向くことがあれば、その帰途、アルバムを準備しておいて、車中に流すんだ……。

では。

強く、速く、聡く (鳥取戦プレビュウ)

どうしてそのゲームを選んだのかは忘れたけれど、2018年、南長野へ、ガイナーレを観に行った。

当時、得点王を獲ったレオナルド(→新潟→浦和) や、フェルナンジーニョが居て、なかなか剛毅な容貌のチームだった記憶がある。

このふたりも去って、それから、チームもずいぶんと様変わりしているに違いないけれど、

かつて、河合 秀人はプロキャリアをここで始めている、橋内 優也や鈴木 国友を在籍させた、なんてこともあるから、ガイナーレのサッカーは、攻撃志向のスタイルに違いない 、と独り決めしているのだ。

ならば、前節の、FC今治に対してと同じような処方箋を用いる、ということか。

前節対いわき戦のハイライト動画を観たけれど、いわき流ボールを落ち着かせない式跳躍サッカーに、ガイナーレが手こずっている様子がうかがえる。

変にはぐらかされれば、誰だって調子が出ないけれど、今節の山雅、

ひとことで言うと、ゲームの流れをひっくり返ってしまおう、それがテーマ。

前後から厳しく追い込んで、ボールを奪ったら、即、反転攻撃。

あるいは、攻撃に出てくる相手Dフェンスラインの裏を狙って、ロングボール、あるいは、スルーパスを通して、仕上げまで持ち込む。

今治戦における得点シーンのデジャヴ、みたいな感じです。

あとは、前節はなかなか活用できなかったセットプレイを巧く使いたい。

そのためには、こちらが先手先手でボールを動かしてファールを誘う、または、相手陣内深く侵入することで、コーナーキックを沢山いただく。

― 強く、速く、聡く。 (強度、スピード、狡智)

切望的なスローガン、ではありますが。

予報だと、天気は下り坂らしい。

願わくば、準備した戦法が無に帰するほどの悪天候にだけはなりませんように。

では。