いやぁ、参った (2025.7.19長野戦レビュウ 速報値)

スコア 0 – 1 の敗戦。

時間の制約があって、心ならずも、 85分でスタジアムを後にせざるを得なかった萬年ですが、

ゲーム後は、おそらくは揉めたんでしょうか?、ゴール裏で。

長野戦が、特別なゲームとも思っていない身からすると、

このゲームは、負けたこと自体は、とやかく言うつもりもなく、

着目すべきは、

なすすべのないような失点が無残だったのと、

これだけ、ロジカルに攻撃が組みたたらないのには、観ていて、参ってしまった。

やってる相手がどうのこうのではなくて、ゴールを奪うための、根本的な作り込み、思想(戦略)といったものが、この程度の出来では……。

先制されると勝てない症候群も、うなずける。

あらためて。

奈良戦が、たまたま勝てた、との評価となってしまうし、

これから、どうするのか?、が重い。

次節の岐阜戦に、指揮官の進退がかかっていることだけは、確かかなぁ。

では。

個人的に いざ 長野。

さぁ、本日のナイトゲーム。

長野駅と、篠ノ井駅とから、無料シャトルバスが出るとは、ありがたい。

明日は、午前の6時前に出勤。

なので、体力の消耗をなるべく少なくすべく、

ずいぶんと久しぶりに、JRの普通列車を使って、参戦往復することにした。

夏休みの初日にふさわしいようなワクワク感で、車窓を眺めていようかな……。

帰りの電車は、終着駅が、甲府。

寝込んだりして、乗り越してしまわないように、

22時に携帯に着信があるように、保険をかけておこう。

では。

我が道を行け (長野戦プレビュウ❷)

パルセイロの、直近2ゲームは、

FC大阪、グンマとやって、つづけて、スコアレスドローだった。

山雅が一敗地にまみれたふたつとの対戦を、無失点で切り抜けているのだから、

そこだけにフォーカスすれば、そのサッカーの優秀性を認めるべきだろう。

ただ。

このスコアレス、ってやつが曲者であって、

長野は、我らとの対戦後、8ゲームを消化して、

得点 3、失点 5 (無得点と、無失点の試合が、ともに5つ)。

つまり、被弾をそこそこ抑止してはいるが、得点不足に悩む、ってのが、現状。

極論だと、パルセイロの喫緊の課題は、とにかくゴールを獲ること、それ以外にはないはず。

長野のゲームをほとんど捕捉していない僕だけれど、そのやりたいところは、おそらく、

〈ボールを保持しゴールに直結する速い攻撃〉〈相手陣内で主体的にボールを奪いに行く守備〉、と診る。

近年では、ボール保持を、もっとも高めているといったデータもあって、

その攻守を、3バックでやる。

……なんだよ、それだと、山雅と、大して変わり映えしない、とも言えて、

しかも、相当に攻撃的な意気込みでやってくるだろうことは、目に見えている。

……そうであれば。

乱暴な話、勝敗は、ほとんど、彼我の、個々の技量差で決まってくる

(その事情は、まさに、サッカーの原理かも知れませんがね)

目の前の相手を、出し抜き、はがし、(正当なチャージで)フッとばしてでも前進せよ。

山雅の戦士よ。

自分たちが開発し、磨き、たくわえてきた自流が表現されて、

そこに、責任有するプレイが継続すること、を願います。

なお。上記〈〉で示してサッカースタイルは、

2週間前、石丸 清隆氏を新監督に迎えた際の公式リリースで、FC岐阜の現場筆頭責任者がステートメントしたものの抜粋。
次節のホーム岐阜戦には、それを標榜するチームがご来松、という次第です。

では。

〈強さ〉について考えている (長野戦プレビュウ❶)

今節は。

もっとも近くに本拠をかまえるJチームとの、2か月ぶりの再戦。

近距離だからプライドが刺激される心情が、いまひとつ、僕にピンと来ないのは、

どうやら、〈土着性〉を嫌う性向に由来するものだろう。
(☞註:土着性とは、田舎気質のことでなく、都会に住んでいても発生する習性)

まぁ、そんなことはどうでもよく、

ゲームの注目度を上げるためのキャッチコピーなら、どんどん使いまわせばよろしい。

収入増のためには手段を尽くすのが、まっとうな企業のやることだから。

さて。

ガラでもない復習をすると……、

前回のホームでの対戦では、

山雅にとって、今季ベストスリーに入る攻撃的サッカーができた。

シュート 22本は、今季20ゲーム中でトップ。(うち、13本を 61分以降で打った)

ただし。

2得点のひとつは、長野のオウンゴールだから、決定率 4%少々は、いただけない。(ここらへんは、敗戦の福島戦とよく似る)

おそらくは、逆転して気分がノったことがある。

または、長野戦ということで、気持ちが昂ぶったのかも知れない。

ただ。

シュート本数(の多さ) を手放しで喜んでいるのは考えもので、

ゲームによって、(相手の出来もあるが) シュート本数が乱高下するのは、やはり、

チームとして、真の強さ、強靭さをいまだ身にまとっていないからだと思いたい。

それが証拠に、一方では、

180㎝越えの上背とはいえ、その相手ボランチが、ゾーンディフェンスの外から、ージャンプで打ったヘディングシュートを、完璧に無競合なかっこうで決められる、ひ弱さ。

 

……調子に乗った時のイケイケの高揚と、なすすべのない失点の同居。

今節は、

こういった不安定が、ここ2か月を経て、

どれほど克服できているのかを、アウェイの地で観させてもらおう、と思っています。

すこしでも高いカイゼン度を望むのは、もちろんで。

では。

もうふたりのMIPについて (奈良戦レビュウ❸おしまい)

奈良クラブが、後半冒頭から、たたみかけてきた戦術的な変更。

前記事ではこれを、変節と、かなり非礼な言い方をしたんですが、

メンツを入れ替えながらも、

ゲーム当初からの、特に、中盤におけるインテンシティを保持しつづけようとした山雅とは、好対照の、

観ていて、面白い、味わいに満ちておりました

山雅戦では、勝ちとして実らなかったものの、

こういった修正力が、現在、彼らが、我らより上位に在る理由でもありましょう。

3点獲れば完勝で、3失点すれば完敗、とはやし立てる向きには、

ここらへんの綾などは、目に入らないんでしょうが。

けれど、それって、

走れ!走れ!を連呼して止まず、走らなければ山雅にあらず、といった単細胞な見方と同根ですわ。

さて。

奈良クラブ、

初期配置の 4 – 2 – 3 – 1が、

後半からは、

極端にいうと、2 – 3 – 5 くらいになって、前線に4 ~ 5人が一線に並ぶと、

後方から供給されるボールに、すぐにでも反応できる態勢。

そのために、

中島 賢星は後方に落ちて、ボール捌きに、ミドルレンジのシュートに、と専念。

他には。

ボランチの一角が、サイドに出て突貫するとか、あるいは、

右サイドハーフの #7田村から、60°の斜め後方より、山なりのクロスが再三前線に入って、それをヘッドで狙うとか。

……見応えのあるアイデアが、満載。

ひょっとしたら、このチームと再戦があり得る、と覚悟すべきかも。

で。

出場時間は20数分だった、

とはいえ、杉田に替り、左センターバックに入った宮部 大己

鋭いスルーパスに反応して突進してきた田村に先回りで寄せると、

ゴールラインかつかつで、その身体にボールを蹴り当てて、ゴールキックを獲る。

この沈着なプレイなどで、

ゲーム終盤、相手の攻撃の芽を摘んだことによって、萬年式MIP なんです。

ご本人に訊いたら、左サイドバックは、大学時代にやっていたので苦にならず。

となれば、杉田から宮部への変換は、かなり合理的、かつ効果的。

大学時代の恩師(監督)が、現在のコーチでいらっしゃることでもあるからにはチャンス到来。

#16を背負うことを機に、山雅の魂を、より体現してもらいたいなぁ。

さらに。

それに近いプレイヤーは、

怪我から復帰して、3ゲーム目の 馬渡 和彰

アウェイ栃木SC戦で、彼がピッチに投入されると、

隣で観ていた家人が、その独特な存在感に打たれたのか?、

― (指さして) #7って誰だっけ?、とおっしゃった。

スロウインひとつとっても、投入の目当てが、実に攻撃的であって、

周囲の受け手の側が、つねに臨戦態勢を採っていないと、きちんと処理できない。

緊張感をチームにみなぎらせるプレイは、ホント貴重です。

では。