アルウィンの寛容の中で (FC琉球戦プレビュウ)

3連勝だの、PO圏死守だの、

周りがやたらとざわめき、湧き立とうとも、

そしてこの時季、プレイヤー個々には、感慨もいろいろあろうとも、

チームはひたすら、シーズン通して深めてきたサッカーを着々と行えば、それでいい。

90分プラスα、自分流を信頼することにおいて、ブレないサッカーを披歴せよ 。

このメンツが競演できる、レギュラーシーズン最後のホームゲームでもあるんですから。

技量差のすくないリーグで戦うからこそ、

山雅に必要なのは、

上手くやることに加え、〈巧く〉(=巧妙、狡猾)にゲームを揺さぶること。
(☜前から言ってますが)

起点となる、ボールを持つ、持たせるのさじ加減も、こっちが主人公となって立ちまわれ。

能動的、ってのはそういうことだと考えます。

琉球は、ボールを持ちたいサッカーをしたいだろうから、

相手に立ち合いの変化がなければ、比較的組しやすいはずで、勝機はそこらへん。

 

……ところで、ひそかに。

どれくらいの入場数になるかには、ちとご注目。

天候や、個々人公私の都合はさておいて、

勝っているようだからやって来る者をも受け入れる寛容なアルウィンだけれど

勝ち馬に乗りたい、都合の良い時だけここにいたい、といった変数要因も見ておきたい。

では、初冬のアルウィンで。

大きいことは,いいことか?

こういった、詐欺めいた質問は、

もちろん、耳目を集めるために提出しているわけですが、

思うに、この問いへの正当な解答は、ひとつしかない。

すべて場合場合による……、がそれ。

舌切り雀の婆さんが、もし善良な者であったならば、

たとえ、お土産に大きなほうのつづらを所望したとしても、

中身は、金銀の宝物であったはず。

神ならば、それを人々と分かち合うであろう、と予見することはたやすい。

近年であれば。

大きくなって、下品になったものは、

自動車メーカー多くの、フロントグリルに置かれる社名エンブレム、

あるいは、ラ〇フローレンの、胸のワンポイントに違いない。

ベ〇ツなど、グリルばかりか、その上のエンジンフードにもエンブレムを配してあって、もはや救いようもない。

さて。

メジャーリーグベースボール(MLB)にあって、2024季、

シカゴ ホワイトソックスは、

年間162ゲームをやって、41勝、121敗。

勝率0.253の戦績を残した、いや、残してしまった!!

最低勝率は、(2リーグ制になってからだと) 1916年のアスレティックスの、

0.235 (2割3分5厘)なので、からくも、そこは回避したものの、

不名誉で、惨憺たるシーズンだった。
(121敗は、20世紀以降の、最多敗戦記録)

これほど極端な記録を打ち立ててしまう裏には、経営的な戦略が働いているに違いなく、

おそらくは、ドラフト指名の優先順位を活用しつつ、まったく刷新されたチーム編成へ移行したいのではないか。

降格や消滅があり得ない老舗なので、きっと息を吹き返すことは間違いない。

で。

あえて屈辱の道を選び、率先して変化しようとするホワイトソックスの姿勢に胸を打たれた僕は、

今しかないタイミングで(記念に)、公式ベースボールキャップを購うことに決めた。

もちろん。

品格と奥ゆかしさを重んずる僕であるから、

S,O,Xを組み合わせた球団エンブレムを、ごく小さくあしらった、それも、クラシカルなシルエットを選んだのでありました。

では。

青と白。

昼休憩の食堂で。

モモ氏が、

青いサンゴ礁……、と切り出したので、

―あぁ。 たしか、そういう題名の映画があったよね、と言うと、

〈青いサンゴ礁〉は、松田 聖子の持ち歌に決まってるでしょう、と反駁されてしまった。

隣にいたジャガー氏が、あれは、ヒット以上の曲と、日本人なら皆知ってるみたいな言いよう

思うに、80年代の初頭から10年間近く、

僕は、TV画面でTV番組を観ることが一切無いような生活だったから、
(N〇Kの受信料など、どこの世界の話か、という)

当時の、流行り歌(邦楽)には、同時代的な共感がまったく湧かない。

唯一の例外は、柳ジョージくらいか。

それで困ることもないから、どうでもいいけれど、

しかし、

― じゃぁ、同じサンゴ礁でも、〈白いサンゴ礁〉はどう?、とモモ氏に尋ねると、

これを、ご存じない。

なんたることであろうか、阿久 悠氏による歌詞ベストスリーのひとつなのに。

ズーニーヴ―の名も知らん、とのこと。

もともとは。

〈亜麻色の髪の乙女〉(ドビュッシーの曲ではない)は、なんていうグループが歌ったんだっけ?、とモモ氏が思い出せないことから始まった話題なのに……。

すべては今は昔、の話題です。

では。

連勝止まる (ただしバルサ)。

リーガエスパニョーラ(スペイン1部)の今季にあって、

バルセロナFCは、開幕から7連勝。

その後1敗した後、また 4連勝中だったのが、

第13節、対レアルソシエダ戦(アウェイ)では、0 – 1 で敗戦。

けれども、ここまでたったの 2敗、トップの座をひた走る。

職場のクレ君曰く、

― 止まらない連勝はありませんからねぇ……。(口惜しそうに)

僕の印象では、バルサのサッカーもずいぶん変容して、

まるで、プレミアリーグ(イングランド1部)のように、フィジカルでぐんぐんと前へ進攻するようになった。

さて、バルサに土をつけたレアルソシエダの中心プレイヤーのひとりが、

久保 健英(23歳)

もはや、国籍や人種の形容詞が要らぬサッカープレイヤーの仲間入り、でしょう。

このゲームでも、ずいぶん魅せるから、ここにハイライト動画をご紹介。(やがて削除されそう)

僕が、プレイ同様に感心したのは、ゲーム後インタビュウの応え(スペイン語)。

その中で……、

(大切なのは)この街の人々が明日、ゲームの勝利について話すこと、みたいなことを言っていて、

サッカーチームが街に存在する至福を知っているプレイヤー、こういうのいいですなぁ。

今からすこし前。

2019年4月28日、山雅は(トップリーグで)、FC東京と闘って、0 – 2 で敗戦。

このゲームでは、

アシストと、被ファールによるPK獲得にと躍動した久保には、やられ放題だった。

ま、かように我が山雅が、久保君の成長に一役買っていることは、確か。

では。

いまさら変節もせず,できず (いわて戦レビュウ❷)

6 – 1 という結果は、大歓迎。

ただし、このスコアにしたって、

シーズンをとおし、試行錯誤(おそらく)しながら作ってきたチームとサッカースタイルが表現された、そのひとつ、でありましょう。

そこが、いちばんの成果でした。

つまり、リーグもここまで来れば、自分の流儀を棄てることもできないわけで、

それは、グルージャ盛岡だって同じ。

観ていて、

#10オタボー ケネスを、右サイドに限局的に配置するのはなんとも惜しいのではないか?、

ペナルティエリアが視野に入っても、クロス投入を禁じ手とするチーム規律があるのかいな?、

ロングボールは、苦し紛れと、左サイドを走らせるときの限定使用なんだ、

……そんなことばかり考えてました、大きなお世話ですけどね。

パスを畳みかけて、洗練にゴールを獲りたい、そういうことでしょう。

他方、山雅は。

いわてのサッカーに比べると、

なんでもあり、を厭わず、前方向を常に意識した無骨さが前面に出た。

特に、美点は、

相手を前向きでプレイさせない出足とボールへの寄せ、でしょうか。

中盤で、これが良く機能してましたから、今節の MIPは絶対、

山本 康裕と、安永 玲央のボランチコンビでありましょう。

このプレイの集積を、〈守備〉と考えるのは間違いで、

これを、〈攻撃〉の起点とできるようになったことが、現在のチーム好調の要因のひとつ、と診ます。

あと、ひとつ。

僕は、現時点のシステムを、3 – 4 – 3、と見なしますが、

最前列 3 が、自在に左右を入れ替えていることが、相手からするとマークしにくくなって、スペースを巧く使えている。

先制点の村越の位置がそれで、

ゴールに向かい右に出て、右足で獲ったゴールは、彼の中でひとつ進歩があり、村越をキーパーソンに推した僕にとってはご満悦。

残り2ゲーム (できれば 4ゲーム)、この流儀を継続です!!

では。