戻っておいで 俺のもとへ。

職場の某課長が、

帰省した折に持って来た、といって、

『SUPER BEST MARI AMACHI』のタイトルがついたCDを、貸して下さった。

天地真理のベスト版で、16曲が収まっております。

― 9曲目まではわかるんだけれど、それから後の曲はピンとこないよなぁ、と課長。

貸していただければ、とにかく幸い。
だから、僕は、選曲に文句をつけるはずもない。

先頭のやつは『水色の恋』……。

高校生の頃だった。

友人のKと、ポップアート調に人間の死を暗示させる立体作品を一緒にこさえて、それに『水色の恋』と題して出品したのを想い出す。

まったく、暢気で無邪気な時代、でした。

当時、僕はむしろ、8時だよ全員集合で、
たとえ不得意であっても、仲本 工事に文句を言われながらも、器械体操に取り組んでいるキャンディーズのほうに、よっぽどプロフェッショナル精神を感じていて、彼らを好んでましたがね。

さて。

日々が、とめどなく過去に繰り込まれている世界に生きているのだから、

かつての或る時代に向かって、僕は、

戻っておいで、俺のもとへ (☞ Bring it On Home to Me、サムクック作、1962年発表)、とかは、到底言わないし、言いたくもない。

ところが、今の世、浜松あたりには、殊勝なお方もいらしゃって、カヴァーでもオリジナルでも、

’60 を、ガッチリ、カッキリと見事に醸した音楽道をまっしぐら、の仕事をしている。

これはこれで、吹っ切れていて、称賛に値します。

今回は、上に書いた、サムクックのカヴァーを、アカペラで挑戦。

二重唱を、わざとずらしているとこなんかは、憎い憎い。

こういうのが、’60 のソウルフルテイスト。

して、相当に巧いイングリッシュの発音は、つくづくと脱帽もの。

なお、原曲で、

戻ってこいよ、と呼びかけている相手は、かつて自分を棄てて出ていった恋人のことです。

では。

無念。けれど,ありがとう。

ブラインドサッカー男子 日本代表は、

世界選手権(@イングランド) の、準々決勝で、シナ代表と対戦、

残念ながら、0 – 1で敗戦、

ベスト8 進出、という結果で大会を終えた。

これで、2024パリパラリンピック(初採用種目) への出場はなくなった(と思う)。

無念。

予選リーグの3戦すべてでゴールを決めた 平林 太一 (松本山雅BFC) であったが、

このゲームではゴールはならず。

でも、君の若さからすれば、今後、世界を獲れるチャンスは多い、に違いない。

僕にしてみると、平林が山雅に在籍してくれたおかげで、

ブラインドサッカー(5人制)というものを、はじめて我が事のように応援したわけだ。

そして、ブラインドサッカーについては、いろいろと知った。
(要するに、いままでは、ほとんど知らなかった!!)

たとえば……、

個のプレイヤーには、ボールが足につくようなドリブルのクオリティ(スピードも)、それに、コンパクトな振りで撃つショット技術が、求められること。

組織としてパスワークが優れていれば、絶対的に有利であること(シナ代表がお手本)。

ゴールマウスは狭く、かつ、ゴールキーパーは目が見えるので、

ゴールから6m離れて蹴るペナルティキックは、ゴールすることがむしろ〈稀〉であること、等々。

つまりは……、

ブラインドサッカーにいくらか親しくなった2023 晩夏よ、太一よ、ありがとう。

では。

なんたって,中盤。(鹿児島戦レビュウ❷)

今回は、ゲームにおける注目点、を少々。

☞もちろん、これ以降、(たとえ相手の出方があるにせよ) 継続を望んでいること。

❶システムは、4 – 4 – 2 を採用。
小松と菊井のツートップ。

2列目は、中央に、ふたりのボランチ(米原、安永)、左に小松、右に野澤。

で、終始一貫して、ツートップが、鹿児島のセンターバックに迫り続けた。

特筆すべきは、ふたりに追従するがごとく、2列目の4人が連動して、せり上がっていたこと。

時には、ボランチのひとりがフォワードを追い越してまでして。

これを、メンバー交代にかかわらず、90分間やりつづけたことが、ゲームの主導権を握れた最大要因、と診ます。

80分過ぎても、4 – 4 – 2 のラインは、統率されていた。

これにより、鹿児島は、その中盤をほぼ使えなくなって、左右サイドへと活路を求めることとなり、クロス一本槍の単調に陥る。

中央に鋭いパスを通そうとチャレンジしたのは、たしか記憶では、たった一回。

意地わるく言うと、鹿児島は、ボランチが本来的な仕事をしなかった。

中盤が攻撃起点とならないと、サッカーは創れない、手詰まりになる、といった悪見本だった、と思います。

(敢えて中間省略サッカーをやる、というなら、それは別のお話)

山雅からすれば、相手の攻撃をサイドへ追いやった、と言えるでしょうか。

愛媛戦しかり、相手がサイドにとことん執着してくれたほうが、じりじりと後退する守備の厄介さが無いぶん、よっぽど、リスクが少ない。

❷軽いプレイがないわけじゃあ無い。

けれど、安永の位置取りとボール配球はかなり効いていて、攻撃のテンポを生みだしている。

90分間で、何度でも相手を追いかける運動量は、爽快ではありませんか?

つまりは、攻撃の緩急の部分。

ボールを繋ぐ中で、突如、縦パスを入れてトップスピードへともっていく、そんなチャレンジが目についた。

今節、得点には結実しなかったけれど、今後の可能性は大。

中央を崩すことができてこそ、より一層、サイド攻撃や、カットインシュートが活きてくる。

そこには、質の高いドリブラーが要るんでしょうが、滝、菊井、鈴木、安永、そして野澤、他にも、メンツは多い今です。

❸飲水タイムは設定されていたが、ゲームが止まると、スキをみて給水する山雅プレイヤーの姿が、画面に映し出される。
たとえ、レフェリーにプレイを促されても。

90分走り負けなかったのは、こういう智恵にも負っているように思われ、ゲームを制するための手練手管が、もっと身に着くことを願います。

……、しかし、プレイヤーが存在感を示すほどに、他方で、来季の在籍がひどく心配になってくる。

なんとも、切ないことです。

では。

補強をほどこし,新境地 (鹿児島戦レビュウ❶)

霜田さんの、〈内容も結果も獲りたい〉とは、

ゲームを優勢に運びつつ勝ち点3をあげたい、という意思の表明。

そんなサッカーをやりたい、という。

3部リーグにおいては、今の山雅ならば、いままでも、ほとんどそれは可能であったし、今夏の補強を経て、その可能性は一段と高まった。

…… 相手の出来不出来にかかわらず、それが証明できたのが、鹿児島戦であったと思います。

大げさな言い方をすれば、ひとつの新境地、地平に達した、とでも言えましょうか。

そういう意味で、藤谷 壮の カットインシュートと同様に、

#32 米原 秀亮が、ここへ来て、レフティの大型ボランチとして、グンと成長した風貌を印象づけた。

藤谷の先制点は、米原からの大胆なロングボールが決め手でした。
(あれ、2分くらいで2回やっていて、2度目が得点に結びついた)

ひょっとしたら、そこには、安永 玲央と、ボランチセットでやることの幸福が介在しているのかも知れません。

……、ということで、今節のMVPは、米原 秀亮で決まり。

では。

素直に喜べ (2023.8.19鹿児島戦レビュウ 序)

2 – 0 の、勝利。

ゲーム後、挨拶に来るプレイヤーを迎える山雅ゴール裏。

それを、DAZNの画面で観ながら、

家人は(祝福の)メールを打っていた。

今回は現地参戦だった古参サポーターの京子さんに向けて……。

スタメンに、加入早々の野澤の名があることを教えたら、

― もう、ヤケになっているのか知らん?、と言っていたのに。

先制点を叩き出した藤谷 壮の働きが象徴的だったけれど、

いままでやってきたことが報われた、そんなことを多く感じさせるゲームではありました。

ただ、ココロのどこかで、いや、ひょっとすると、

相手の鹿児島さんがあまりに精彩を欠いたサッカーをやっていたゆえに、

こっちの出来がよく見えたに過ぎない?、といった疑心もあるのがホンネで、

時節に向かい、とても気は抜けないな、そんな一週間になりそうです。

取り急ぎで、では。