人がらで聴く歌 (Mr.Bojangles)

なにかにつけて、

お気に入りのものに囲まれて暮らせ、とまるで強制するような風潮を、いたるところに感じている。

趣味性も、それにあまりにこだわると、窒息してしまわないか?

いい意味で、物心に執着せず、いつでも死ねる、それが最高かなぁ。

でも、たまには、そこでゆっくりできる曲でも聴きたい、とも思う。

『ミスタ ボージャングルス』(Mr. Bojangles、1968年発表)は、

ジェリー ジェフ ウオーカー(1942~2020,米) の作詞作曲による。

……僕(ジェリー)は、公然酩酊罪で、ニューオーリンズの刑務所に収監された。

まいってた時期、1965年の頃。

この時、本名は伏せ、ボージャングルス(往年の名タップダンサー) と名乗る白人の大道芸人を知った。

監房の囚人たちの、人生なんかの会話が続いて、

ボージャングルスが、20年前昔に、15年間一緒に旅した愛犬を亡くしたことを語ると、空気が暗くなった。

すると、誰かが、場を明るくしようとして、言ったんだ、

ボージャングルス、踊れよ!

ボージャングルス、踊れ。

白髪、ボロのようなシャツ、だぶついたズボン、そして、擦り切れたシューズ。

それをまとって、ボージャングルスは、それは高く跳んで、タップを踏んだんだ……。

ざっと、こういった歌詞。

これを、飾り気もなく、衒いもなく、ギターひとつ抱え、作者自身が歌う。

哀切なワルツ……。

もう、これ以上、言葉は要らないや。

では。

信仰心を破壊する者。

炎の見やすくなる、午後の4時頃を見はからい、

強風、それも、煙が隣家に迷惑にならない南風の日を選んで、

菜園の真ん中に積んだ枯れ枝を、焚いていた。

不審火と思ったのだろう、道の上のほうから、制服の消防団が、ひとり歩いて来た。

一緒に焚火を囲んでいた小学一年の、

それはそれは、快活な、こんにちわ!! に気後れしたのか、

― いまね、うえのほうの畑(僕の家からは見えない)で、三九郎をやってまして、この地区は、全町会が今日やってます、などと世間話から入る。

しばらくたたずんで、最後に、

― 気をつけて、と小声でいうと、来た方に戻って行った。

だから、いわないこっちゃあない、と、後から、家人にはお小言をくらったけれど、

萬年、それなりに用心してるんだから、私有地の焚火ひとつで、文句を言われる筋はない。

それよりも、それよりも。

労力を惜しむといった、PTA役員の都合で、

松の内も過ぎないうち(6日)に、どんど焼きをやってしまう伝統への挑戦的な態度には驚いた。

正月の注連(しめ)飾りは、年に一度ご帰還になる神の宿り給う場所の象徴。

であるから、神様を、まるで追い立てるように、子らに各戸から回収させるとは、宗教心のないのはともかく、

信仰心まで棄ててしまう暴挙ではあるまいか。

夕方の、まだ明るい内の点火については、譲れるとして、

こうなると、そのうち、冬休みの早い時期にとかいって、4日あたりにやりだしかねない。

そういう者が、ご利益を求めて社中で手を合わせて、神が、果たしてそれを聞き給うだろうかね。

それが証拠に、登山ガイド ジャガー氏の故郷、伊勢市においては、

(伊勢)神宮のお膝元には、年中神がいらっしゃるゆえに、

注連飾りは、年末に更新すると、一年そのままに掲げておくのです。

では。

多士済々(たしせいせい) がすべき ゲーム。

多士済々 ☞ すぐれた才能が多くあること。

山雅について、僕は毎シーズンそう思っているから、今さらなんだけれど。

続々の加入の報に接し、勘違いが生まれてもいけないので

とにかく有能を集めれば、それでいいわけでもなくて、

一定の条件(コンディション)が満たされないとアカン、と自戒しています。

で。

前回、挙げたのは、チームがチームとして機能する条件。

すなわち、(定位置爭いに)競争原理が常に働くこと、加入タレントの再生、既存戦力との融合

次に、これだけの才能が結集したら、ゲームコントロールのクオリティが増大しなければ、面白くもなんともない。

2023季の最終節(奈良クラブに敗戦)、駐車場に向かう人々の中に、

― (リーグ優勝の) 愛媛は、やってみて、それほど強い、とは感じなかったのに。

という女性サポーターの声を聞いた。

そうなのです、その感想は、正直、かつ、間違ってはいない。

ただし、愛媛に在って、山雅にはかなり欠けていたもの、

それは、どんな状況下でも、なんとかゲームの流れを自分のほうに持ってくる、そして、負けを引き分けに、ドローを追加点で突き放す、そういった〈勝負強さ〉だった、と僕は診る。

霜田氏が言う、もっと強くなる、とは、

より高められた技量で圧倒して勝ち切る、と聞こえる。

たしかに、それは必要。

だから、個とチームには精進してもらいたい。

これをやれば得点できる、といった、相当に定番的、絶対的な攻撃パターンはどうしたって必要。

終盤戦になって、〈ボールは持てるが、攻めあぐね〉。

つまり、保持していても攻撃が停滞してしまうシーンが顕著でありましたから。

でも。

それに加え、テクニックや連携を、攻撃という形でできるだけ持続させるために、

機に感じて、ゲームの流れを持って来る、相手から引きはがす、そういった時間の使い方ができないのが、2023季だった。

つまり、一生懸命の一本調子、といった単調と平板。

結論。

ゲームで勝ち切る、または、不利であっても勝ち点1を拾うためには、

ゲームの中で、考え、修正のできる〈賢さ〉を、僕は求めます。

この賢明の中には、もちろん、狙いがハッキリと表出された交代カードの切り方も含みますよ。

最後に。

正式リリースされた馬渡 和彰。

(下川満了の答えが、これだったのか?)

プロとして、さまざまなクラブで稼働してますが、僕は、どうしても徳島ヴォルティスのユニフォームをまとった印象が深い。

ですから、

ここでは、2017季開幕戦のハイライト映像をご紹介して、

左サイドから馬渡がアシスト、杉本 太郎が蹴り込んだゴールなどを見入ってしまいましょうよ。

では、では。

どこまで強欲なのか?

おいおい、資金の裏付けがあるの?、と心配になるほど、

実績豊富なプレイヤーを多く補強している、このオフ。

その最後は、

浦和から、両サイドをこなせる(サイドバック、サイドウイング) 馬渡 和彰が完全移籍、だとか。(現時点は、メディアによるリーク)

続々と加入の彼らについて、

ポイントは、ここ1~2シーズン、出場機会をかなり減らしていること。

これにはさまざまの事情があろうが、山雅、それも、3部リーグに新天地を求めたからには、それなりの覚悟を持って、松本の街にやってくる。

今回の補強には、指揮官の強い意向がうかがわれる(かつても指揮経験有り)ので、

僕は、2024季の布陣については、それなりの算段が立っている、と想像はするけれど、

それを、約ひと月に及ぶ春季キャンプで、どこまで厳しくデッサンできるのか?、

……、日程の発表もあり、いよいよ、始動ですね。

新加入の彼らとっては、プレイヤーとしてふたたび輝く〈再生〉

チーム全体にとっては、昨季までのレギュラークラスとの〈融合〉

そこに、若手の成長による〈競争〉。

再生、融合、競争があって、その先、開幕時に、どんな山雅が現れるのか?

ひょっとしたら、外国籍プレイヤー不在のチームで始まるのかわかりませんが、

あれだけの外国籍を保有していて、

しかも、全42ゲーム中、最多の先発が、 29ゲームの3人(セルジ―ニョ、鈴木 雄斗、阪野  豊史)だけだった、2020季。

実は、あのシーズンが、僕の頭の中を去来している。

つまり。

3部にあって、バブリーな戦力を、どう選択、整頓してゲームを創っていくのか?

今季のみどころは、端的に言えば、そこでしょう。

では。

〈攻撃サッカー〉の進化版こそ。

降格救済金の恩恵もなくなり、

DAZN視聴による奨励?金も、期待できない。

つまり、クラブ予算はけっこう厳しいだろうに、と推察するんですが、

2日連続で、(それほど値切れないはずの)そこそこな年俸プレイヤーが、更にふたり、完全移籍で加入ですか。

高橋 祥平(DF)、高井 和馬(MF)、ともに、トップリーグ経験者。

ただし、

2023季は満足な出場機会に恵まれなかった、という部分につけ込んで契約成就に持っていったとしたら、山雅もなかなかの交渉手腕、と称賛すべきでありましょう。

結果だけしか見ない筋は、その結果だけを追うんだろうが、

僕からすれば、プロセスをまっとうすることが、(悩みながらでも) まづは先決。

つまり、〈ボールを握る攻撃サッカー〉の進化版が、どこまで描かれていての編成なのか?

そこですよ、そこ。

すくなくとも、センターラインは、より剛健、充実した感があります。(重要!!)

高橋はセンターバック一筋、磐田で一緒にやっていた名波氏の推奨かも知らん。
ボランチ山本との意思疎通も、問題なし。

高井は、センターフォワードと、左サイドの両方をこなせるんですね。
登録が、ミッドフィルダーとは、そういうこと?

志村は、JFL(2023季は2位) の浦安へと、レンタル。
大卒は、2年は面倒みるのが山雅なんで、2024季は正念場。
都並監督に鍛えてもらえ。

さて。

これで、残る去就不明は、ふたり(野澤 and ルーカスヒアン)。

うち、ひとりが、退団ならば、出入りが同数になるんですが、いづれにせよ、今日明日の判明ですよね。

では。