贅沢をすこし 秋に。

(画像版権所属先: オフィスウエストウッド)

アウェイ沼津のスタジアムで、〈のっぽパン〉を売っていた。

おそらく、静岡県人なら、その姿と味は誰もが知っているパン。

なぜか手は出なかったんだが、単身赴任で富士市に住んでいたから、懐かしさを憶えた。

さて、身近の。

小〇パンの〈牛乳パン〉は、

いまや、予約しておかないと購えないといった、オカシナことになった。

たかがパンなのに!!……、と義憤さえ覚える僕であった。

が、さいわいに家人が、

市中某所で、それにまったくひけをとらない、そう、むせるくらいに濃いホイップクリームを挟んだ品物を発見。

もちろん、牛乳パン、と銘打ってある。

で、いまは、それを週一くらいで楽しんでいる。

くわえて、今週は、スチューベン(葡萄)二房を、久方ぶりに食せたから、

もう、これで、この秋に思い残すことはなくなった。

満ち足りた愚者であるよりは、満たされないソクラテスであれ、という格言を信奉している僕ゆえに、

特に、食物については、わづかの関心で生きていきたい、と思う。

では。

騒音と雑音の本質。

J.スチュアート ミル(1806~1873) の言葉が、たまたま目に入った。

― 今の時代をどうこう言ったところで、あるいは、言わせてみたところで、我々はそこから抜け出すことはできぬ。

(☞ Whatever we may think or affect to think of the present age,
we cannot get out of it.  を筆者が訳した)

〈時代〉を、山雅に、

〈そこ〉を、山雅愛、または、山雅への関心へと、それぞれ置き換えてみると、

いろいろと、わかりやすくなる。

もちろん。

山雅憎しの、浅はかな頭脳が、勝手放題を言っているようなのは、論外。

では。

あぶない男が三人。

リーグ戦は、残り5戦。

今季の仕上げでもあるから、できれば、もっとも良い準備とメンツで戦いたい。

― 小松 蓮は間違いなく、20点台には乗せるよね、と来季の去就も含めて家人と会話。

― 移籍してきたシーズンの米原 秀亮のことは、よく憶えているのよ。

― あぁ、熊本ユース出身、期待の星だった。

プレイからためらいや遠慮も消えて、このまま突っ走ったらいいね。

 

ここに、菊井 悠介を加えた三人には、対戦相手にとってつねに危険な存在でいてもらいたい。

けれど。

違った意味で、彼らは、あぶない三人でもありまして、

カード累積が 3枚になっていて、出場停止にリーチがかかっているんです。

特に、菊井の場合は、2回目の停止となるから、2試合の出場ができない。

これからの対戦相手は、北Q、福島、ys横浜、讃岐、奈良……。

このうち、反則(カードも)がリーグいちばんに多い奈良とは最終戦で当るのは救い、としても、

ys横浜とやる場合は、サッカースタイルからして、それなりの強度となるだろうから、ここらへんが鬼門か。

とは言え、山雅とやる際は、どこも闘志むき出しで来るだろうし、

アルウィンは、プレイヤーを燃やす処だし。

せいぜい、ムダに熱くなるな、と願うしかありせんかね。

では。

冴えたセンターラインよ (相模原戦レビュウおしまい)

アウェイ観戦になると、周りには、ふだんとは違った方々が席を占め、

そのつぶやき、交わされる会話が、それとなく耳に入ってくる。

今節、バックスタンドのホーム(つまりアウェイ)側では、いろんな〈声〉が聞かれ、山雅を観馴れていれば、やはり、そうなるでしょうね、というのが多かった。

〇久しぶりのヴィクトルの、安定感と、落ち着いたプレイ。

たとえば、21分。

フリーキックから岩上 祐三が入れたハイボール。
村山ならば、おそらくはパンチングを試みたろうが、しっかりとキャッチできるプレイには安堵。
身長で 5㎝ 優る、ということはリーチを加えれば、10㎝ は高所に手が届くわけだから、ずいぶんと違う、などなど。

〇小松 蓮の、成長ぶりへの称賛。

後方で観戦の女性(中年)が、
レンタルから復帰後、体幹、フィジカルが強くなったことを強調していた。

たしかに。

J参入後、19得点は、船山 貴之、高崎 寛之以来か、と思うが、

ユース生え抜きフォワードがブレイクしつつあるのを観られるのは、山雅も、歴史を更新しつつあるということ。

それに加え……、

〇インサイドハーフ(ボランチ)米原 秀亮の、充実。

たしか、熊本から移籍してきた当時は、20歳だった彼。

相棒が安永 玲央であることも刺激になっていると思うが、ボール捌きの技量がずいぶんと向上。

鹿児島戦で魅せた、右サイド藤谷へのロングボール供給(先制のアシスト)は、視野の広さと素早い判断力の証明。

プレイから遠慮や逡巡がなくなった分、より攻撃的なボランチに変容。

上背があるのも魅力。

まぁ、あとはシュートに磨きをかけて、と思う。

……、こうみてくると、チームのセンターラインがしっかりしていると、安定、強固なゲームができるということか。

もちろん、センターバックの出来も上等で、常田のロングフィードは、攻撃の重要なスイッチになっている。

あとは、野々村の鋭い縦パスが、もっと観られることを願います。

では。

セットプレイを究めよう (相模原戦レビュウ❷)

勝ったら勝ったで、

あれだけ後半も果敢に押し込んでいたので、3 – 0 で終わらないと……。

とか、ファンの欲は、なかなか尽きることがない。

けれど、63分。

小松 蓮のヘディングシュートがネットを揺らしたんだから、良しとしよう。(つまり、実質 3 – 0 )

これがオフサイドでノーゴール、とジャッジされたのは、
僕の推定だと、小松と並んで飛び込んだ野々村の位置がオフサイドで、

野々村は、ボールには関与しなかったけれど、相手ディフェンダー(#2?)の動きを抑え込むことによって、プレイに関与した(小松のプレイを利した)、とみなされたのではないか?

レフェリーは、山雅プレイヤーに、オフサイドであった理由を説明すべきであって、

オフサイド判定を下した副審に歩み寄っただけで、責めるため詰めよった,

としてイエローカードは、無体な話ではありませんかねぇ?

菊井は、キャプテンマークを巻いている。

ならば、説明を求めることができる立場ではないか。

さて。

これを含め、この日のゴールはすべて、セットプレイが、はじまりだった。

後半に入ると、セットプレイを獲るたんび、ずいぶんと時間を使っては、選手間で談合がおこなわれた (オマケで、安永は遅延のイエローをもらう)。

相手に流れが行くのを絶ち、かつ、自分たちへ時間を引っ張ってくる、ということでは、効く。

リーグにあって、山雅の次にファールが少ない(第4位)相模原が、このゲームでは、22個ものファールを犯した事情をこっちに有利に使った、とみなせば、チームはなかなかクレヴァ―になった、と評価しよう。

ボールを握る、というのは被ファールのチャンスを生む、という局面があるわけですな。

ちょっとした技量差、チーム完成度の差、これらによって、山雅がファールで削られる傾向にあるのなら、フリーキックを工夫し、高めましょう。

これは、ロングスロウや、コーナーキックにも同じことが言えて、

要は、自分たちが時間をリセットすることで、ゲームの主人公になれればよい。

では。