もうひとつの責任 (姉妹たちよ)。

女性のほうの、お話。

❶今季結成されて、即、北信越女子サッカーリーグに参戦した、〈松本山雅レディース〉

U-15 でやってた彼らが、長じて、やがて松本へ戻った時に、サッカーを続けたいという意思の〈受け皿〉となった。

出来立てだから、けっこう大量失点のゲーム報告も目にしたけれど、

終わってみれば、8チームでのリーグ戦をこなし、6位。

戦績は、2勝4分8敗の、勝ち点 10。

得点 28は、上から 数えて3番目というのが、いいねぇ。(ただし、トップ2との差は大きい)

小林 陽介監督、なかなかやるじゃないか。今度お目にかかったら、深く御礼するのだ。

❷U – 15 レディース(中学生年代)、2023リーグ。

結成されて 5年が経過。

いまや、北信越 U-15レディースリーグにあっては、

アルビレックス新潟レディースU-15と、双璧をなす存在となった。

2023季の最終成績は、

14戦して、12勝0分2敗で、勝ち点 36の、2位。

得点 64、失点 9 はともにリーグトップ。☜ 特に強調!!

(1位は、アルビレックス新潟で、12勝1分1敗の勝ち点37。得点55、失点10)

中学時代を、山雅で鍛えられ、やがてリターンしてレディースで活躍する、そんな流れが確立されれば、良い。(男性だって、まったく同じ)

……となれば。

競技である以上は、より上の世界を望みたくなるのが人情でして。

女子サッカーのトップリーグは、(いちおう)WEリーグ(12チーム参戦)。

たとえば、AC長野パルセイロレディースの場合、

収入(売上) 1億7,300万円、支出 1億1,900万円、

東京V 日テレベレーザだと、

収入(売上) 3億7,400万円、支出 2億4,500万円。(ともに、2022季決算より)

クラブ決算のなか、どこかにマジックがあるやも知れないが、これを見る限りは、

トップチーム(男子)と二股は不安定、とった危惧の議論は、あまり適切でもない。

かように、やがては、トップリーグの世界へ、とは思いますが、

まづは、アカデミー関連収入(いわゆる月謝)を、早くなくすことが先決。

スクールを無料化すれば、家庭の経済的な負担を、すこしでも軽減できる。

山雅の場合、2022季で、

アカデミー関連収入が、2,300万円。
対し、アカデミー運営経費は、1億400万円。

もともとが、この分野は、ヤングジェネレーションの育成と地域への還元だから、黒字化は目的でない。

この際、授業料 0円 (ただし家族の負担はそれ以外に多い) として、

かつ、財布の現状をもっと公開することで、RAZUSO 基金への募りを加速しよう。

では。

攻撃的 3バックを推す(奈良クラブ戦プレビュウ)

その理由……、

❶奈良は 4 – 1 – 2 – 3の布陣を採るから、プレイヤー対峙にチグハグを生じさせることで、サイドを侵したい。

❷両サイドの連携、そこからの切り込みは、山雅好不調のおおきな要因であるから、そこに対し、よりインテンシティ(強度)を増すため。

❸ゲーム中の、4バック☞3バック変換は、プレイヤ交代とセットになっていて、それなりにリフレッシュは注入できているが、

ゲーム状況(リード、ビハインド)を、磐石へと、あるいは、ひっくり返すほどのインパクトに欠ける。

ならば、ボール保持であろうと、ロングボール多用であろうと、〈攻撃的〉という条件で、冒頭から運用すべき。

で、萬年式で、提案すると、

補足 ❶ロングスロウを使うなら、榎本。
(追記、左サイド、下川はほぼ諦めているために)
❷山口は、直近90分プレイ可だが、限界がくれば、そこへ国友。
追記、小松のバックアップは、渡邉 千真。

❸左サイドの切り込みには、今季はほとんどやらない常田のオーバーラップが必要。

❹安永は、2列目でも活きると思うから、滝と互換性あり。
その場合、ボランチには、パウロ。

❹村越は、滝のバックアップで。

(追記、図から落としてしまいましたが、GKはビクトルで)

奈良クラブは、反則数、カード数、ともにリーグトップを走る。

ひとつには、フィジカルを補うため、

あと、自陣で奪取して、攻撃をドリブルで仕掛けるスタイルのため。

ゆえに、ボールコンタクトで競り負けずに、

要らぬファールをもらわないため、持ったボールは、ワンタッチを混ぜて速く手放すことです。

当日、オフでないため、キックオフに間に合うかどうか?

ですが、初めから飛ばしててください。

では。

義は我にあらずとも『The Deer Hunter』

映画ディアハンター (1978年公開、米) については、

過去、当ブログ、何回か取り上げた。

今回、その曲で締めようとしている、サウンドトラック『カヴァティーナ』の美しさ。

将来、スターダムに登りつめた役者たちの、若き日の競演。

出演した作品すべてが、アカデミー賞にノミネートの、 ジョン カザール(42歳没) の遺作。

デ ニーロが着用している、シェラデザイン社のマウンテンパーカに惚れた、……等々。

で、ダメ押しで、以下を追加します。

❶180分を越える上映時間の中、戦闘シーンが、10分程度。

そんな凝ったシナリオでは、鹿狩り(deer hunt)は、2度おこなわれる。

主人公の出征直前と、ヴェトナムから(名誉の) 帰還の直後と。

先の狩りでは、見事に  (ワンショットで) 仕留め、後のほうでは、照準を定めながら、大物を敢えて撃たない(撃てない)。

おそらく、その違いに、無垢な青春が、ヴェトナムを通過したらひどく損傷したことを描きたかったんだろうが、

僕の意見では、

先の狩りでは、主人公に撃たせないでおいて、後の狩りでワンショットで仕留めさせれば、作品の言いたい、戦争の残虐は、もっと描き出せたはずだ。

❷戦争の悲惨……。

フランスがやっていた戦さを引き取る格好で、他国に押し寄せ、銃火を浴びせまくり、雨のように爆弾を投下した側であるアメリカが、

自国の青春の悲惨とか、恥ずかしげもなく、よく言うよ。

良心の呵責からだろう、劇中、南ヴェトナム農民を殺害するのは、北ヴェトナム軍の設定。

米軍だって、同様な行為はゴマンとしていたのだから、

つまりは、描いたもん勝ち、という世界がここに在る。

これって、太平洋戦争を描く日本映画にも言えるんで、お互い様。

あとは、どうやって巧く人生や人間を、観る側に、その立場に応じて〈納得させて〉描けるのか?、だけが残る。

その手際は、けっこう上等です。

身勝手な戦争に従軍することの、虚無が、ハッキリと描かれているシーン。

入隊前の主人公(デ ニーロ)が、壮行会が行なわれている酒場で、

帰還した(と思われる)グリーンベレーの軍人と遭う場面が、それで、

早く戦場へ行きたい、と話しかけてくる無知な青年に向かい、軍人は、ただ、

― つまらん!! (原文は、下品な4文字)、と応えるだけ。

グリーンベレーを演じているのは、ポール ダマト (Paul D’Amato, 1948~ )で、前年公開の『スラップショット』にも出てた。

作品の主題からすれば、この迫真の演技は、もっと評価されていい。

では。

尊重。

月曜日の夜遅く、山雅公式サイトをのぞいたら、

社長メッセージが公開されている。

……今季、特定のサッカースタイルを築きながら、同時に、結果(=昇格)を求めて闘ってきたが、ラスト1節を残して、その可能性が潰えたことについては深謝します。
しかし、ホーム最終戦、今季取り組みを最大限発揮すべく闘う所存であるから、ファンサポーターの共闘をお願いしたい……。

こういった社長声明を発することについては、クラブとして必要と考えるならば、そのようにすればいい、と僕は、思う。

そうしたい意思は、尊重する。

ただし。

ファンサポーターのほうから、このタイミングで公式になんか言えよ、というのには賛成しない。

どんな時でも、(心身共に)そこに居るんだ、と宣するのなら、

クラブが言おうが言うまいが、ただ、(心身共に)参戦すればいいのだ。

やろうとしているサッカーについてだって、

サッカー論議として楽しむのはどんどんやるにせよ、

ファンサポーターからすれば、

どんなサッカーであろうと、究極の話、勝って喜べればそれでいいわけなんで、

チームが追求するサッカーの、完成度をいろいろと批評するのはかまわないが、

特定のサッカースタイルの、選択そのものの是非を言ってどうするの?

失点する以上に、得点する、それ以外にあるのかね。

せいぜい、俺は、カウンター攻撃時の、アドレナリン一気噴出の快感に酔いたいくらい、がホンネでは?

(戦っている、いない、というのは、スタイルとは別の、完成度の問題に属す)

最終節を残して可能性が途絶えた、とはいうものの、これは、昨季と(実質的に)同様なので、

これだけサッカー流儀を変容させた中で、そこそこやったよ、と僕は評価しますけどね。

こんなところにいる我らではない、ってのは、胸の中で思っているうちはまだ可愛いが、口に出すとは、それこそ、自分の足許も見ず、3部リーグをナメている。

卑屈になることなく、謙虚にいきましょう。

戦績からすれば、歴然と、3部相当の出来なんですから。

では。

続投を支持する (讃岐戦レビュウとして)

月曜日、退勤する際。

ソネさん(南ゴール裏の定住者)と会ったら、

― 霜田さん続投らしいです、信毎が報じてます、とのこと。

結果責任を負わない気楽な僕からすれば、続投でいい、と思っている。

なにより、山雅が、アントラーズみたく、指揮官に呼べば、その受け手に困らないようなビッグクラブでもあるまいに。

この際、腰を落ち着けたチーム創り、サッカースタイル追求を、なにより求む。

帰宅して、讃岐戦後の監督インタビュウを読んだら、

今季取り組んできたこと、チーム(と個)の技量についての評価が、僕には、たいへんわかりやすく述べられていた。

もちろん、ブリーフィングに過ぎないから、部外者にはうかがい知れないデリケートな事情などは省かれていようし、

そういう返答を導き出すような質問をしているのだろう。

ただ、そこには、ハッタリも、大風呂敷もなく、いまやシーズン総括に着手しつつあるな、という感じがする。

今季を踏まえ、より引き絞った視点でチームを編成して、そのまま来季へ雪崩れ込みたい、そんな雰囲気。

― レンタル組が残ってくれれば、いいんですが、とソネさん。

たしかに。

山雅としては彼らを重用しているから、それなりの留保はしたいだろうが、

滝などは、派遣元エスパルスの昇格に関する動向次第、かも知れない。

2年前まで指揮していたチーム(アルディージャ)の本拠地に乗り込む、なんてのは、霜田さんにしたって、モチベーションの高まりだろうし、話題性もあるし。

その前日の日曜日。

別件で、息子に会ったら、

― 2018~2019頃、振り返れば、セルジ―ニョは居たし、杉本 太郎が控えだったんだから。

要は、それほど豪華なメンツを擁していたのに、今は、と言いたいんだろう。

その後で、家人に、
― でもさぁ、そのセルジ―ニョが一緒に戦っていて、最下位(降格)だったんだよね、と言ったら、

― 私は何も言っていないじゃん、こっちに議論を吹っ掛けるのはやめてよ!!

おかんむり、なんであります。

やってるサッカーのよしあし議論は、ともかく、

こうなった財政事情の要因も、ともかく、

2018年のチーム人件費は 11億円、2022年のそれは 5億円。

財布の中身では、すでに舵は切られているんだけれど、

現在のチームを擁護する者は、どうしても孤独になってしまうんです。

どうしてなんでしょうか?

では。