知らないものは,わからない? (宮崎戦プレビュウ❶)

明日はいよいよ、アウェイ宮崎戦、なんである。

残りゲーム数が少なくなるにつれ、ますます、力を込めなければならない。

が、どうにも、あまり奮い立たなくて困っとります、がホンネ。

テゲバなんとか、とかいった、きょう日、時代錯誤に過ぎるチーム名は、まぁ、いいとしても、

どんなサッカーをしたっけ ?

アルウィンでも観ているはずなんだが、ほとんど記憶にもなく、かといって、いまさら詳しく識るのもおっくうで。

これじゃあ、プレビュウを掲げる資格がないよね、と思いながら、無理してなんとかこねくれば……、

❶今季、3得点をあげたゲームは、みっつ。
対鹿児島でふたつ、琉球戦でひとつ。
大人びていて、比較的ゆっくり、じっくり派のチームを、上得意としているのか?

❷他方、鳥取と、讃岐には、4戦して4敗。
鋭く速い攻撃をウリにするチームには、どうも苦戦のようだ。

❸最近 4ゲームで、無得点。

☞ となればきっと、少ないチャンスをモノにするつもりでやってくるだろうし、

松田さんのサッカーは、ある意味、オーソドックスで、マジメ。

それと、案外、偏重した駒の使い方をする印象あり。(=個性を、律儀に重視する)

ならば、たとえこっちが、ゲームの大勢を制せたとしても、みづからのスキには要注意、

で、相手のミスをこそ衝かないといけない。

となると、互いの攻守の綻び、これの狙いあいになりそう。

では。

今を 楽しむために。(いざ,宮崎へ)

内容と結果、といった、不毛な議論に立ち入ろうとも思わないが、

このところ、

(鹿児島戦をのぞけば) スタッツでは相手を圧倒しまくっているけれど、勝ちをモノにできないゲームが、けっこうあった。

後で振り返った時、琉球戦がポイントのひとつになるとすれば、

あのゲームでは、ひとつの割り切りに徹したことが、大きい。

実はこの傾向、FC大阪戦でもあって、要は、できるだけ手数をかけずに、相手ゴールへ向かう、という決め事の徹底。

この辺は、相手の出て来かたにも左右される事象とは思いますが、

冒頭に戻れば、

ようやく、取り組み内容を結果へと持っていけるようになった、が正確な言い方なのかも知れない。

その意味では、霜田さんは、けっこう正直な人で、

やってる内容を継続して、もっと強いチームになる(決意)、がだんだんと姿を現しつつあるのだろうか。

(チームが強くなる、その根底は、各個の技量があがってきていることに尽きる)

今季ずっと言ってきたけれど、

なけなしの得点力を、守備の破綻を防ぐことでやりくりする数年来のサッカーには、もう飽いているから、

たとえ失点しても、その倍のゴールを獲って勝つ、これでいい。

だから、次節宮崎戦も、そんなサッカーをしよう。

で、自分流に、どこかに微調整を加えて、対宮崎初勝利を。

では。

メドが立った,と決めつける (琉球戦レビュウ❷)

ゲーム開始の1時間前ぐらいだったか?、息子から家人へと電話が入る。

― ひょっとしたら、スタジアムに来てる?

ご本人は、会社の同僚と現地観戦のご様子らしいが、こっちはとにかく、

病み上がりでもあるから、今夜は大人しくDAZN観戦だよ、と返したけれど、

とにかく、あの場で勝利の街を唄えたんだろうから、なによりであった。

ところで。

一昨夜の勝ちを、まさか? 〈泥臭い〉勝利、とか言い出す輩が出現するのかいな?

だいたい、その言葉の裏には、

お前の技量はせいぜいそこまでなんだから、あとは、なりふり構わぬ気持ちで不足を埋めろ、みたいな見下した視点が貼りついている。

そもそも、サッカーとは、使える武器はなんでも使うのが〈王道〉でもあるし、

おのれの技量に関して、限定的な見方をしていたら、成功は勝ち獲れるはずもない。

ということで、萬年式にいうと、

あの勝利は、タフネスとスマートネスに、裏打ちされたもの。

たとえば、パススピードが上がっているから、山雅プレイヤーのトラップ姿勢が、緊張感を余儀なくされ、おおよそ似たようなスタイルになっているのにお気づきか?

そういうのが、スマートネス。(巧く見せることにあらず)

あとは、フワッとプレイに入ってしまうとか、漫然と流れを相手に渡してしまいそうになった際に、首脳陣からの、あるいはプレイヤー同士で、

強烈なアラート(警告と教唆)を、入れ続けること。

……、まぁ、ヴァンフォーレとの練習試合(9/10)では、琉球戦の控え、選外クラスが鬱憤を晴らしているようでもあるし、

そこへ、パウロと安東 輝、このふたりの合流を画しながら、なんとか追撃のメドが立つのか……、となかば強引な結論、ということで。

それにしてもですよ、

あれだけドイツを粉砕してしまうナショナルチーム of JAPAN。

そのコーチであること、ってのはやはり、

名波氏の、指導者優秀性の、なによりの証明ということ?

ただし、ドイツのは、なんだかフワッとしていて、大味なサッカーでしたけど。

では。

〈幻〉と戦う愚かさ (FC琉球戦レビュウ❶)

同点とされるも、突き放して、2 – 1 の勝利。

内容、結果ともにグッジョブ、と評価したいゲーム。

準備してきたものを淡々と、しかも、手を抜かずに、チームは闘っていた、と思います。

村越 凱光のロングスロウひとつとってみても、〈実直に〉やってました。

そう、すくなくとも、チームは。

……というのは、いま、山雅界隈で煩わしいのは、

〈昔日の幻影〉に目がくらんで、チームの今をよく観ていない、山雅ウオッチャーであって、

実際は、リアリズムの眼でウオッチしていないからこそ、トンマな言説に走るんでありますが、

例えば、FC琉球について、あたかも、山雅キラーのごとくにジンクスっぽく言うなんてこと。

過去、4戦全敗したことは、事実。

けれど、今季前半戦における両者の出来を観たら、こういう言い方には、決してならないはず。

正確には、

どっちが勝ってもおかしくはないが、自己サッカーの追求という進化面では、山雅にかなり分がある、といった観測にならないとおかしい。

それが、もしもマジメなサッカー評であるならば。

考えても御覧なさい。

数箇月前ならば、このカード、

昇格筆頭候補による決戦、好カード、とはやし立てる向きもありました。

だが、今や、そうは表現されないところに、昨夜のゲームの重い基調があった。

つまり。

琉球には、2年前の凄みはもはやなく、

主に、前線プレイヤーの経験と個人技に依存するような、変に大人びた迫力の無さがめだつ。

数年間の2部リーグ暮らしが、かえって、チームの牙を削ぐ?、まさか。

主審の笛が適切でない部分も多々あったが、ファールまがいのインサイドワークは、時として、琉球みづからのリズムを崩していましたしね。

他方、山雅にすれぼ、まだひ弱さは残るにせよ、ここ4ゲームで仕上げて来た到達形を大切にしながら、サイドおよび中央を活かして前への傾斜力を強める、そんなチャレンジがあった。

結論からすると、

山雅による、自分のゴールからは、より遠いスペースでバトルを挑む、という〈割り切り〉、それが奏功したと診る。

ロングボールの思い切った蹴り出し、それによって相手を奥の方に押し込んでおいて、こっちは前を向いてセカンドボールを狙う、そんなやり方です。

それに付き合う格好で、琉球は、基底からの組み立てを棄てざるを得なくなって、その攻撃からは、リズム感が失せましたから。

では。

33% の生きかた (本日は琉球戦)

リーグ戦、残すは 13ゲームで、

ちょうど3分の1 となった、今。

怪我などによる離脱をやりくりしながらも、

ひとつ。

直近の4ゲームでは、先発メンバーが、まったく固定化して、4 – 2 – 1 – 3の初期布陣で戦ってきた。
(それによる戦績は、この際言い出すとキリも無いから、まぁ、どうでもいい)

ふたつ。

FC大阪戦では、山口 一真が途中投入され、夏の補強メンツがすべて使われるといった律儀さ。

今節も、これをベースにするんだろうけれど、注文したいことがみっつ、ありまして、

その、ひとつ。

ふたりのボランチと、スリートップ下のひとりで形成する、トライアングル。
ここの組み合わせ。

思い切って、菊井 悠介を1列下げて、安永 玲央と並べてしまう。

で、いままで菊井がいたポジション(トップ下)に、山口を据える。

こうすれば、おのずからボランチが高い位置へと競り上がるだろうから、より攻撃的なサッカーができる。

山口、菊井、安永。

彼ら3人は、いづれも、

背番号#10を背負えるほどのタレントであって、

3部リーグで、これほど贅沢な共存をモノにしているチームは、他にない。

ふたつめ。

息子に言わせれば、現在の山雅で、〈ドリブラー〉と呼びうるのは、菊井ぐらい。

彼の場合、ボールを収める一瞬にして、ボールと身体を絶妙な位置に置き、そこからドリブルに入る速度が、秀逸。

どこかでワンタッチのプレイを挿し込んでいく、そこへ更に、ドリブルで切り裂く、

そうやって緩急つけないと、なかなか局面を刷新できないし、そもそもワクワク感が生まれない。

どうでしょう?

ここは、来季を見据えてでも、田中パウロを復帰させる手(準備として)もあると思いますがね。

最後、みっつめ。

陣形のセンターラインの、基底部、つまり、ゴールキーパーの件。

ファーはなす術なく見切り、ニアは破られまくりの村山 智彦を、いつまで引っ張るのだろう。

後方から、あれだけ文句言われ続ければ、ディフェンス陣なら、

そこまで言うなら、ちゃんと止めろよ、くらいに思っているはず。

薄井 覇斗(流経大卒 2年目)をチキンと育てられずに、どうするの、山雅?

では。