階段をふたつは上がる (2020.11.1 山口戦レビュウ)

2 – 1 の 勝利。

開始早々からフルスロットル。

圧力をかけ続ける中で、セットプレイから1点、さらに向こうの守備陣を背走させて競いながらの、しぶといシュートで1点。

全体的には、佐藤 和弘をアンカーに置いた、3 – 5 – 2 が今後定番化するだろうな、と思わせる出来だったと思います。

チームの容貌が、勝利を伴って、カッキリと手応えを持って現れてきた。

階段をふたつぐらいは、確実に上がったと言えましょう。


これほどの眺望ではないにせよ、残りのリーグ戦、これだけのメンツを抱えて勝てないでいた不思議を、ぜひ紐解いて魅せてもらいたい。

このチームには。

陣形として、山口の 3トップに対し、3バックが、同数で巧く機能したのも良かった。

ただし、相手のゴールは、ディフェンス2人できちんと対応すれば、阻止できたもの。
空振りと無為が重なった、つまらん失点でした。

ただ、この失点によって1点差となったことで、ゲームそれからの60分間を、緊張感を持って、あれだけ、足と頭が停止せずに戦えたのも、また事実。

サッカーの妙味、ということ。

で、(昇格と降格とは縁のない今) みづからを鼓舞するためには、至近の目標をどこにおこうか、ということになる。

萬年的には、この5連戦が終えたあたりで、直接対決のある、町田、千葉の尻尾をとらえることができれば、と思っています。

15位への浮上、まづは、これでいきましょうか。

註: 画像は、大菩薩嶺より富士を望むの図 (版権帰属  オフィスウエストウッド 2020.10.31撮影)

では。

きっと クリスマスの頃、

持ち出す話題ですが、ここで少し。

柴田監督以下の体制で、今季終了までを戦うらしい。

報道記事を直接読んではいないけれど、新監督招聘が難航した、がその理由でしょう。
意中のお方に断られた、とか。
イレギュラーづくめのシーズンの、しかもその途中では、それこそ困難な事案だったに違いない。

加えて、チーム成績も、〈悪くはなっていない〉ので、このまま最後までいってしまえ、ということでしょう。

自らが率先して集めたプレイヤーをピッチで直接使う、ってのもまた一興でしょうし。

悪くはなっていない、と表現したが、正直いって、主な明るい材料は ……、

❶第14節(8/23)~第21節(9/23)の間を欠場していた橋内 優也が、それ以降復帰したこと。(8ゲームやって、1勝4分3敗)

❷レンタル加入の、前 貴之と佐藤 和弘がチームにフィットしたこと。

……、ぐらいではあるまいか。

ほかにも、高橋 諒や塚川 孝輝の稼働率が気になる。
ということは、受傷による離脱にかなり苦しんだシーズンですね。

(チーム内の意識変化は、全くわかりません)

で、上の❶❷によって、相手の攻撃を遅延させ、分断してしまう力強さが増大した、と言えば良い。

そして、いちばんの改善ポイントは、分断したらそのまま攻撃へ移ることに意を集中したことだろう。

陣形を縦方向に詰めておくことで、いざとなったら、一気に人数をかけて攻め切る、これに賭けているように思われます。

飲水タイムの設定によって、ゲームが4分割されるが、その3分の4までの時間帯(70分まで)になんとかリードしてしまえば、理想なんでしょうね。

というのも、ボール保持率が当方に低いから、体力をより消耗する不利を読み込まなければならないからだ。

柴田体制になってからは、こんな容貌が目につくけれど、残りは、13ゲーム。

できるだけ内容を上積みできれば、それに越したことはない。

これから勝率で、5割近くいけば、大したもんです。

保有する戦力の流出を抑制することで、チームの解体度合を低めて来季を迎えるためにも。

では。

まづは止めないゲーム を (山口戦プレビュウ)

〈レノファの面影程度を〉
要は、山口について、あまり熱心に予習をしていない。(お赦し下さい)

最近の 5試合で、4失点したのが 3ゲームあったはずで、失点の合計が 15。

守備がズサン、というよりも、より攻撃にフォーカスしたチームの作り方なんだと思う。

山口としては今節、守備の要、ヘニキが出場停止なのが痛いでしょうね。

得点の機序は、第1位がクロスから、つぎに、セットプレイから、が続く。
とにかく、クロスを多用、それも左右両方から抛り込んでくるというデータ。

〈流れで獲るか、プレイスキックをモノにするか〉
2箇月前の対戦は、2 – 2 のドロー、それも、4つのゴールすべてがセットプレイからだった。

ゲームが一旦止まってプレイスキックから始まった得点(失点)だったのだが、両者が取り組んでいるサッカーからすると、やはり、連携した攻撃の流れの中で得点することをまづは目指したいだろう。

山雅からすれば、過去2戦で手ごたえがあった、3 – 4 – 3 (プラス可変)システムを、よりグレードアップするのが直近テーマのはずで、これを深化/強化したいところ。

ボール保持にはこだわらず、奪取後の反転(カウンター)攻撃を繰り返す。

こうすることで相手のファールも誘えるから、フリーキックのチャンスもおのずと生じる、と考えるべきだ。

守備面では、クロス大好きレノファ、がわかりきっていることなんで、サイドの攻防で、狩ることに傾注し、先手を取って侵入したい。

前節の北九州戦の残像そのままの対等以上の人数をかけた寄せる守備、これでしょう。

〈相手の強みを、弱みに変えてしまう〉
クロスによる得点を身上とする相手に対しては、それを上回って、サイドをえぐってクロスを投入する、そういったイヤらしさを押し出しても良いかな、と思います。

そして、奥深い場所で相手がクリアしたのならば、榎本 樹のロングスロウで畳みかける、こういう圧力をかけたいもの。

息をも継がせないないような波状的圧迫を織り込む。

せっかくのアルウィンなので、やってみましょうよ?

では。

山雅らしさ、その幻視と正視。

勝ち試合の後で、ほぼ毎度繰り返されるのが、山雅らしさ、を讃える論評。

ようやく、らしさが戻ったね、とか、やはり山雅はこうでないと、とか。

でも、たまねぎの皮をく剥くように、その〈らしさ〉を追求してしてみても、果たしてそんなものが在るのかいな?、と思う。

これがファジアーノやロアッソならば、髪の毛を染めていない、ピアスをしていない、とかになるんだろうが、

推察するに、Jリーグ参入したての数年、他との技量差をなんとか埋めてリーグに伍していくために発動された、身体を張ったプレイなんかを指しているのか?

危機の瞬間には身体を投げ出す、最後まで投げない、強度の高いプレイ。

これらは一流のプレイヤーやチームに共通した姿勢であって、なにも我がチームの専用精神でもあるまい。

バルセロナやマンチャスターCだって、フツーにやっていますよ。

J参入10年近くになり、そこそこなクラブに育った今こそ、~らしさの内容を、捉え直すべき時季かも知れない。

では、萬年の考える山雅らしさ、とは何か?

それは、元日本代表のスターDFを誘うとか、元五輪監督や、高校サッカーレジェンド監督を招聘するような、突拍子の無さにほぼ尽きてしまう。

今後も、唐突なことをやらかしてくれることを内心で期待しているのです。

チームのプレイスタイルが、個々の高いテクニックを基礎に据えた戦法となることは、もはや必至な流れでしょう。

先日、家人が娘息子たちに、ビッグニュースがある、といって発信したら、
まさか、イニエスタが来るの?、と返信した子があったらしいけれど、そういうノリこそが、山雅なんだ。

ところで、この記事が冗談と思われては心外なので、~らしさ、について、最後にすこしマジメな話をしておく。

それは、J2では屈指のクラブ力、けれどトップリーグ未満の財政規模、といった中途半端な立ち位置を、しっかりと胸に刻む、ということ。

山雅とのつき合い方や、週末の過ごし方をより楽しむには、かなり重要なことと思いますがね。

具体的には、
そのプレイスタイルはともかくも、レアンドロ ぺレイラやイズマを活かせないチーム戦略が、もっと議論されてもいいだろうし、
大野 佑哉に続く、生え抜きのレギュラー定着が渇望される。

榎本 樹や山本 龍平らを、決してあきらめてはダメ、ということ。

では。

狩った、克った、勝った (2020.10.25 北九州戦レビュウ)

ミクスタのバックスタンドの向こう、湾を隔てたちょうどあのあたりに、ジョー氏の生家があるんだ。

コイントスに勝ったセルジ―ニョは、逆光を嫌ってエンドを変えたね、と思いながら、DAZNの、あまり調子よくない画面を眺めておりました。

さて、ゲーム。
前半の終り際に、塚川が叩き込んだゴールを守りきって、1 – 0 の勝利。

〈ひたすら狩りまくることが奏功〉
予想どおり、前節の先発メンバーをひとり入れ替え、(塚川先発で)より攻撃的な特性を強めて、ゲームに臨んだ山雅。

前節大宮に勝ち切れなかった宿題を、次節まで一週間が空く日程(余裕)を考えて、どうしても同じメンバーで書き上げてしまうんだ。
―やっぱりこうでなくちゃあ、いけませんよ。
今節の柴田山雅であれば。

小林ギラバンツの特長は、ボール離れを速くして、小気味よくゴールに迫る潔癖さであって、そこには相対的に弱い各個の力を、連携でカヴァーしようという計算が潜む。

対し、山雅は、2列目(中盤)に、狩人(佐藤、前、塚川)を配す。
しかも、このうちのひとりが前線に飛び出していって、北九州の基底(最終ライン)にボールがある時点で、圧力をかけ続ける策に打って出た。
相手のセンターバック2人に対し、3トップ気味にして数的優位をつくり出しながら。

前半、北九州のディフェンスラインは喰いついてくる山雅最前線の強烈な追いかけまわしにいっぱいいっぱいとなって、有機的なパスを供給できない。

この策が上手く機能し、ギラバンツの守から攻への切り替えを高い位置でことごとく遅らせ、なおかつ、中盤でのボール奪取に成功する。

塚川の得点も、たしか、前が相手からボールを奪ったところが起点だった。

〈後半のガス欠も想定内〉
とにかく、はじめから攻撃的に飛ばす、が至上命題だったはず。

ゆえに、足が止まり始めた70分過ぎになって、5 – 4 – 1 の陣形を組んでガチガチに守る局面へと舵を切ったのも、やむなしだろう。

正直に自身の現在地を認めて、いちばんほしい〈勝ち〉を獲りに行くことが大事だったのだから。

それぞれのポジションにあって、連携において各プレイヤーが自分のチャレンジに打ち克った、そこが収穫。
それによって、個の技量が、すなおに表現されるようになりますしね。

繰り返しますが、こういう作戦が巧くいくのには、やはり最終ラインの強化と安定があればこその話。
(自陣空中戦勝率100%を、特筆します)
そこを忘れちゃあいけません。


〈ベンチマークの深化〉

前と佐藤を補強、活用することで見出し得た、このスタイル。
次節からは、ここに何を上手く加えていって、畳みかける得点力をまとうのか?、これがテーマでありましょう。

では。