行ってみる価値は,あるかも。 

海外クラブへの移籍が、

鳴り物入りで語られる時代も、もう終わりだろうに、と思う。

行ってはみたが、鳴かず飛ばず、そして、国内リーグへ。

そういったケースは、いままでゴマンとあった。

それが、行くことだけを見つめた果ての結果だったり、

あるいは。

語学力の無さ(コミュニケーション能力)を軽く考えていたこと、がうかがわれるので、

もしも、海外へ出たかったなら、かなりの計画的な仕込みは、必要だと思う。

本人の能力よりかは、巧く売り込んでくれる代理人(交渉者)を見つけることからはじまって、語学習得の姿勢までも。

ところで。

8月10日、サガン鳥栖が、公式サイトで、

横山 歩夢(21歳)の、バーミンガムシティFCへの完全移籍を発表した。

バーギンガムは現在、イングランド3部のクラブ。

3部といっても、今季、2部より陥落したてホヤホヤのチームだから、

そういう気概はあるだろうし、なにせ、昨季は、ルーニー氏から始まって、4人の監督の指揮下で闘う、といったグチャグチャな状態。

心機一転でやるしかなくて、それなりの戦力(三好 康児も在籍)だろうから、

都落ち、という雰囲気でもないかも。

だいたい、遊びを嫌うイングランド流には、横山のプレイスタイルは合致するかも知れない、ボールを回してもらえるようになれば。

遠目からでも、ボールの芯を上手くとらえるシュートを、沢山繰りだすだね。

しかし、まぁ。

僕が気にするのは、

2019シーズンの夏。

トップリーグ残留をめざすべき山雅が、

大きな得点源であった前田 大然のポルトガル移籍を容認した狂気の沙汰とおんなじように、

現在 19位の鳥栖が、いま、横山を放出していいんかいな?、そこです。

では。

やはり隔世の感でしょ (山雅 @日本ユースU15)

2013年か、2014年だった(定かでないが)、

岸野さん率いる 松本山雅U-18が、相模川の河川敷コートで、

ベルマーレ U-18と対戦していた。

まるで、大人とやっている中学生、みたいな山雅のユースたちの戦いぶり。

そこには、まるで、旧約聖書のペリシテの巨人ゴリアテと対峙する、少年ダビデのような雰囲気さえあった。

……それから、10余年。

小松 蓮、樋口 大輝といったタレントを輩出しつつ、

ユース年代の育成と強化には、それなりの労力と時間が要るもんだ、としみじみ思う。

山雅は、確かな足どりでその道を歩んでいて、

相模川の頃とは、同じ岸野さんが統率しているとは言え、隔世の感でありましょう。

さて。

今季の山雅 U-15(中学生年代)。

高円宮杯北信越リーグでは、ここまで(7/28時点)、11戦して、10勝1敗。
(もちろん、首位キープ)

ツエ―ゲンに、1 – 3 で敗れたのみ。

注目すべきは、得点72、失点10で、得失点差62。

ゲームあたり、6点獲っている勘定になる攻撃的な破壊力

この前、樋口 大輝に、

― (彼と同姓なので) U-15に、弟さんが居るの?、と訊いたら、

― あぁ、そうです、との答え。

そのU-15が、現在、クラブ日本一を決する全国大会に出場中。

グループステージは、1勝1分1敗。

惜しくも ベスト16進出はならなかったものの、アントラーズとやった第1戦では、

0 – 2 から追い上げて、同点に持ち込んだ。

こういうゲームができることが素晴らしい。

5分程度のハイライト動画を観ると、前半、相手のスピードとボール運びに苦労していて、おそらくはワンサイドなゲーム。

ところが、後半は、盛り返して魅せた。

ベガルタに敗戦(1 – 3)した公式フォトをみると、イレブンには悔し涙もみえて、あぁ、これは、フツーに勝利する気でやっていたな、と。

今日からは、ラウンド32での戦いが待っているらしいけれど、

引き続き、柿本監督の指揮下、初秋の奮戦を祈ろうではないか。

僕らのビジョンとは、

ごく近い将来、トップチームのゲームには、ユース出身者がつねに、4~5人は登録されていることですから。

では。

獲ったら,使え。


(註☞ 筆者のアタマは、旧エンブレムのまま時間が停止、レンタル元には深く謝罪します)

ま、釈迦に説法みたいなもんなんですけどね。

使うつもりで、交渉の末に獲得した才能ばかり、なんだろうから。
(追加☞で、実際、山雅の場合、そこそこゲーム登録しているし)

この度、育成型レンタルでガンバ大阪から松本山雅にやって来た、タレントとは、

中村 仁郎。

2003年生れで、あと10日もしたら(8/22)、21歳。

メディア記事のリードを見る限りは、各年代別代表に選出されてもいるから、

かなり卓越したプレイヤーらしい。

正直、僕はまったく知らなかった才能なので、

トップリーグで、2020~2020年の3年間、

出場ゲームが 11、総出場時間 452分。

トップ、あるいは、トップ下で起用されたようだが、

ゴールなし(シュート 9本)、といった数字だけからすると、まことに乏しいキャリア評価。

それを、ここアルウィンで、

ファン&サポーターの眼を驚かすような躍動によって、くつがえしてもらいたいと願うのみ。

要は、こっちの醒めた眼を、裏切るような活躍を望む、妙な心境ではあるわけ。

振り返ってみると、

平川 怜(2021年)、野澤 零温(2023年)、ジョップセリンサリウ(今年)……か。

育成型レンタルとは、ある意味、時間との戦い。

促成栽培の困難さが、どうしたって垣間見えてしまう。

せめて、せめて、若い才能にとって。

チームへのフィットと頭角を現すチャンスのために、2シーズンは、ほしいよなぁ。

横山 歩夢が、そうだったように。

では。

宮部 大己おめでとう。

7月の、ファン&サポーターが推す月間MVPを受賞、との報。

おそらくは、浅川、安藤、大内との競り合いだったとは推察するが、

宮部に票を入れた皆さま、ゲームを良く観ていらっしゃる、と思う。

あとは、センターバックからのボールが、サイドバックへ回るに際し、

より相手のファーストディフェンスを寄せておいて、

サイドバックが余裕をもって切り返しに入れる(追加☞そして前進できる)ような工夫を望む。

たとえば、福島のセンターバックがやっていたように。

あるいは、最前線あるいは2列目へ、意表を衝くような、俊足な縦パスをチャレンジ。

よろしく、お願いします。

では。

ふたつの懸念 (提訴云々の件)

僕自身が、

時折は、#3田中のユニフォームを身につけて参戦することがあるけれど、

田中 隼磨氏が、松本山雅前社長および松本山雅を提訴した、というニュースに接し、

提訴した側、された側の、いづれかの肩を持つほどには単純な心持ちにはなれないでいる。

田中氏の落としどころは(おそらく)、

アンバサダー上級アドヴァイザー(訂正)辞任の契機となった、クラブとの齟齬については、自分の主張が事実である(つまり、クラブはウソをついている)ことを、訴訟に持ち込んででも認めさせたい、ということだろう。

訴えられれば、㈱松本山雅としても、それなりの対応をするだろうから、

当事者が法廷でやりとりして、それなりの決着をすればいいこと。

しかし。

気にかかること、やっかいなことが、ふたつ。

ひとつ。
田中氏が、自分の行動が〈松本山雅を良くする〉、としている点。

さらに、故松田 直樹氏の生誕日や命日の都度に、SNS上で声明を発しているのは、(= 松田氏の遺志を持ち出してくるのは)、田中氏の信念ゆえに、どうこう言えないけれど、

嫌な感じがするのは、あくまで第3者であるファン&サポーターの心情に訴える意図が見え隠れすることであって、

なんでもSNSを使うこととあわせ、こういうやりかたは、好きになれない。

(ただ、松田氏だったら、こういう事案が起こったら、もっと直接的、現場的に行動したような気はする)

組織運営(企業経営も)においては、不一致が生じた場合、いづれかが〈正義〉といった姿勢では凌いでいけない。

だから、自分の主張が認められることは、山雅の良化につながる、と言われてもなぁ、というのが正直なところ。

ふたつめの懸念。
したがって、
単純なアタマには、田中氏の提訴 = 松本山雅の浄化、健全化、といった等式がかんたんに入りこんでしまうこと。

J参入前後の上げ潮ブームが忘れがたき向きには、

参戦リーグが下位になったことが、かなりダメジのご様子で、なにかとクラブ現況の全否定に走っている昨今、

渡に船の、事案には違いない。

そういう方々には、(2020年以降の)クラブ首脳がすべての元凶なんだろうが、

批判を続けるみづからが、クラブを弱めている、とはすこしも思わないらしい。

クラブが戦績、売上的にひとつの壁に直面しているについて、経営手腕、現場運営力の改善には、もちろん期待するけれど、
統治権/人事権は、ファン&サポーターがどうこう言うことでない領域。

むしろ、外から観ていて、クラブはファン&サポーターに、悪い意味で配慮し過ぎ、というのが僕の考え。

たとえば、ない袖は振れぬを徹底して、(いまでもかなりそういった状況にはあるが)チーム人件費を大胆に緊縮、すべて大卒そこそこのチームに刷新したら、

そこにも、激烈な反論、批判は湧き起こるに違いなく、

J40番目にやっとこさ滑り込んだ〈初心〉を忘れているのは、果たして誰なのか、深慮すべきでは?

では。