他人の進路は 勝手に占う。

―大然、戻ってきますかねぇ?
―そうねぇ、J1のチームから誘われなければね……。

前田 大然のCSマリティモ(ポルトガル1部)退団が決定的、と現地メディアが伝えたのが、先月25日。

2019/20シーズンここまで、24ゲームに出場して、4得点。
その前田をゲーム登録から外すとは、ただ事でない。
怪我や体調不良の情報はなし、さては契約更新(7/1~の)について前田がどうも渋っているようだとなって、退団のニュースが流れたらしい。

もしも、マリティモとのレンタル移籍契約が満了になれば、保有権を持つ山雅へ、いったんは帰属する手続き。

で、その先、他の欧州チームから声がかかるか、Jトップリーグのチームが誘うのか、あるいは山雅に戻って共にJ1を目指すのか?

その決め手は、前田の個人的目標が、日本代表(五輪世代)入りであること。

これを射程に入れるには、さて、どこでプレイするのが有利か?、これだろう。

COVID-19による経営困難の中、Jのチームがどんだけ移籍金を投ずることができるのか、山雅として違約金(=移籍金)をどれくらいに設定するのか、といった切実な話はさておき、見逃せないトピック。

では。

〈コメント〉
☞つーさん より (7/8 6:37)
朝と夜の間は妄想の時間。
地震の揺れで目が覚めた。大粒の雨が屋根を叩いている。
今私達は、自然の猛威とウィルスの脅威に晒されている。これまで築いてきた災害に対する、ウィルスに対する対策が何と浅薄なものか痛感させられる。
数ヶ月前の穏やかな日々が一気に崩れ去った様な気さえする。
こんな時代、文化、芸術、スポーツから遠退いて生きるのは、仕方のないことだろう。
ましてや、被災者にとってはそんなもの、何の役にもたたないと言うのが正直なところだろう。
涼風吹く真っ青な空の下、数万の観客が寄り集い開かれるオリンピックの開会式、数日間、私達はそのスポーツの祭典に酔いしれる。そんな日が来る事を切に願うが今や風前の灯か。
今、緊急放送で明科の方は避難するよう呼び掛けている。
さて、そろそろ目を覚まして現実と向き合いますか。
では、また。

1点に泣いたヴァンフォーレ (2020.7.04甲府戦レビュウ)

ゲーム最終の土壇場で、1点を献上して泣いた。
―というよりも、開始2分早々に棚ボタで1点獲っちゃったことが不幸のはじまり、赤鬼の甲府。という解題―。

手堅くリードを守り切ってリーグ初勝利を目指したあまりに、攻撃が委縮、術なく押し込まれ続けたあげくのオウンゴールでは、泣いても泣ききれないだろうなぁ、と他人事ながらの忖度。


今回は、1 – 1のドローで面目を保った青鬼、いや緑鬼、を演じた山雅でした。
(萬年は、2013年アウェイガンバ戦の飯尾オウンゴールを思い出しておった)

〈堅実にクオリティを上げていくための課題〉
❶フィールドプレイヤー5人まで交代可。(今季限り)
これの活用はやっぱり、かなりゲームを左右します。
なにせ顔ぶれの半分が途中で入れ替わる。
フォーメーション運用の準備、戦術と役割の理解、マークへの対処、ここらはかなりの指揮手腕と頭脳が求められるなぁ。

❷3 -4 -2 -1でゲームに入り、その後交代カードを切りながら、3 -1 -5 -1へ、更には3 -1 -4 -2 へと攻撃圧を高める陣形の形勢は、なかなか魅せた。

❸給水ボトル の共有禁止による飲水タイムの設置。
これによって、アディショナルタイムは前後半各5分がミニマムとなる様相。
フル出場の者は、すくなくとも100分走るわけで、その負担を戦術に織り込む要あり。

今節、❶~❸は破綻せずに巧くこなしたと思います。

失点?
あんなものは競ったヘディングが後方へ流れた不運と割り切り、シュート数13まで持っていけるようになった力量を注目すべきでありましょう。

次節以降は、これに加え、週2回のゲーム到来がほぼ常態化する。

観ている側は、個性豊かなプレイヤーの登場と出し入れを楽しめば良いが、怪我人発生を抑えつつの夏場乗り切りが、いちばんの課題と考えます。

では。

 

自分の力量をどうとらえるか? (甲府戦プレビュウ)


❶ゲーム観が、勝負を決める

このゲーム、自分に課した強みの表出において、より長けた側に勝利は微笑むだろう。

すくなくともヴァンフォーレにとって、戦略の入り口はそこしかない、と思われるし、勝って当然、とアルウィンに乗り込んで来るはずだ。

となれば、山雅の出方も実に明快。
同格の立場と思想で闘えば良い。
(2018シーズン、甲府には2戦2勝だったが、そんな過去はもちろんご破算で)

前節の金沢戦、ツエ―ゲンは連敗記録を止め、あわよくば一矢を報わんと向かって来た。
ペナルティエリア内を、人数をテンコ盛りで揃えて固める。
そして一発必殺のカウンターに賭ける、そんな方策だった。

対し、甲府は前から敢然とプレッシャーをかけ、攻撃に軸足をおいてくるはず。
とにかく先手を取ってリズムを作り出すサッカー。
このチームの売りは、FW登録メンバーが8人という豪華さだが、それを最大限活かそうとカードを切ってこよう。

❷ボランチの出来で、ゲームを決めろ
多分、互いに、4 – 2 – 3 – 1 の布陣を採る。

この布陣の最大ポイントは、2列目の3人がどれだけ自由度を保てるかという点。

2列目の活性化は、実は、その後方のボランチふたりを経由するボールの量と質に大きく左右される。
ボランチの押し上げ(高いディフェンスと位置取り)と自在な配球、ここで相手を上まわろう。

山雅の藤田、塚川のセットは、甲府の山田、野澤のそれに比してまったく見劣りしないばかりか、むしろ熟度が高いので、十分に先手/優位を獲り得る。

そして、ゲーム展開にもよるが、ヴァンフォーレの力まかせの侵攻、これを強く、かつ、巧くいなしてくじくこと。
特に隼磨の右サイドでは、それを仕掛けられる。


これくらいの技量はもちろん、昨季の遺産として山雅には在る、と萬年はみています。

では。

 

 

 

 

 

いい加減に〈信甲ダービー〉で。


4日(18:00~)は、いよいよホーム開幕、第3節 ヴァンフォーレ戦の週末だ。

県境をまたぐ対戦をダービーマッチとするのは無理なこじつけ、と萬年は考えるが、百歩譲って、メディアがどうしてもゲームに冠をかぶせたいのであれば、

してそれが、信州メディアであるならば、〈信甲ダービー〉とすべきだろう。

この件は、既に数年前から提唱しているが、甲信ダービーは一向に死語にならない。


ヴァンフォーレは優良な先達ではあるけれど、同一リーグでやるからには、もはや対等以上の気構えがなくてどうする。

では。

クオリティの残像を越えて (2020.6.27ツエ―ゲン戦レビュウ)


対金沢戦は、0 – 0 のスコアレスドロー。

#11杉浦 恭平が先発でないのが意外でしたが、今年の金沢はこじんまり、といった印象。
強烈なタレントも無い中、そこそこにチームを仕上げてきたのは、やはり柳下 正明監督の手腕でありましょう。

その金沢とは個の力量にかなり差があるとは言え、ボールの動かし方の部分で磨き上げてきたな、という印象の山雅。

身体を上手く入れながらのボール奪取なんかは、やはり昨季トップリーグで戦った遺産を感じました。
おおかたのメンツにそういった動きが共有されているチームになったのが素晴らしい。

狭いエリアをワンツーで抜いていく、それがオートマティカリーにできること。

これを見せつけられたのが昨年の残像ですが、今季は、こちらが見せつける側にいないといけない。
しかも、クオリティを高めながらやり遂げること。
でないと、トップリーグに戻り、かつそこに留まれない。
セルジ―ニョをひとつの核とした攻撃には、それが期待できそうです。

久保田 和音、のプレイスタイルを初めて見ましたが、攻撃に変化を加え得る逸材だ。

服部 康平のフォワード起用、これも支持します。

90分やって、打てた枠内シュートが13本くらいか。

これを当たり前とした攻撃をやり続ければ、勝ち点80点台は見えてくる、そんなゲームでありました。

では。