そもそもが指揮官の気質から、とは言え、
相模原ベンチが、あれだけ強烈なクレームをつけたことも、もっともなこと。
3点目(勝ち越し決勝点)のセレブレーション、たしかに、山雅がやり過ぎました。
わざわざ、ゴールのベンチから遠い側へ、控えプレイヤーとスタッフまでもが飛び出していって、わいわいやったのですから。
おかげで。
1分くらいアディショナルタイムが伸びたのですが、
今季最大の3失点もあわせ、アウェイの洗礼と悲哀だった、ということで、相模原さんには我慢してもらいましょう。
さて。
このゲームの山雅のファールは、全部で 6こ。
山雅のゲーム当り平均は 12ですから、かなり少なかった。
そのいちばんの要因は、相模原の活発なパスワークを捕まえ切れない、つまり、ファールを繰り出すこともできなかったことにあった、と思います。
その背景には、山雅のサイドバックとウィングが高い位置を採るため、センターバックがカヴァーしきれないスペースを狙って、相手がパスコースを選択してくることがある。
ボランチなりを介して、山雅サイドバックの後方スペースを侵す、という感じ。
だから、相手に渡ったボールが、サイドから一気に持ち込まれてシュートをゆるすシーンが、毎試合めだつ。
ここらは、おそらく、左右サイドの上がり下がりのバランスを調整するしかないと僕は診ますが、
下手にやってしまうと、現状の攻撃性がかなり薄れるかも知れない。
まぁ、それだけ相模原が、特に縦パスを駆使して前進することに洗練していた。
基本的には、シュートを相手をできる限り翻弄して打とうとする姿勢を含め、
相模原は、〈巧く交わしていく〉サッカーを追求してますね。
そこに加え、
たとえば、#55田代、#47岩上の、相手の攻撃圧が強まると、大げさに痛んでみせて、レフェリーを丸め込んでゲームを中断してしまう、そういった狡猾さを使う。
それでゲームを手玉に取れれば、上位争いに絡むチームだと思いますけれど、
3部リーグとは、こういったチームも参戦なんで、なんとも、やっかい。
さて、そんな中。
カードを貰って、ついに、出場停止にリーチ(累積3枚)となった、
#46 安永 玲央が、萬年式MIP(もっとも印象に残ったプレイヤ)です。
1点目、左から入れたクロスのための位置取り。(そこへボールを供給した宮部の判断もグッド)
3点目、ボールを回収するとすぐに菊井に渡し、みづからも長い距離をカウンター攻撃要員のひとりとして走った仕事。
これだけでも、その資格はあると思います。
移籍後まる一年(昨季夏季に加入)が経過し、山雅の攻撃性を体現しているボランチとして収まった。
ここで附言しておきますと、
僕が、なぜチームに昇格を望むのか?、といえば、
ステータスやクラブ規模がどうこうよりも、山雅で闘ってくれるプレイヤーには、より高次のリーグとピッチで選手人生を過してもらいたい、それだけ。
では。