MVPは決まってる (FC岐阜戦レビュウ❷)

(敗戦の)富山戦における取組があったからこそ、

岐阜戦の勝利が、もたらされた (が、前回投稿の要旨)。

再三のチャレンジが、樋口のヘディングシュートによって決勝点に実った。

(もう少し弾道が短ければ、浅川 隼人が頭で合わせていたはず)

……ゆえに、岐阜戦の MVPは、先制点アシストの常田 克人ということになる。

得点後、チームメイトらが、誰を中心にして祝福しあっていたのかをみれば、それがうなづけるし、

チームとして仕込んであったプレイだったことも伺える。

次節の対戦相手大宮さんが、この方式までをスカウティングして、これに備えてくるのかに興味が湧くけれど、楽しみとしてとっておこう。

MVPについては、ご本人に伝えた時に、若干意外な面持ちであったけれど、

これは、判断基準の違いだろう、きっと。

とにかく厚く御礼を申し上げ、その際、

今節、1回チャレンジがあった、右サイド中村 仁郎へのサイドチェンジ。

あれを、次は、3回はやっていただけないか?、とお願いしてあります。

あと。

ボール入手、奪取への傾注が、このゲームにおいて、特段に高まったわけでもなく、山雅にとって平常運転だったと思いますが、

おそらく、岐阜さんがこの点で、より不徹底だった、と診るべき。

相対的に、こっちが優秀にみえた、ということ。

ただし。

ダブルボランチ(安永、米原)のふたりは、やりやすかったにせよ、

ボール回収と、前線への供給を精力的におこなっていたから、

ゲームMIPは、このふたり。

時節もダブルボランチでいくなら、安永の出場停止をどう乗り越えるのか?

國分が、第1候補でしょうが、

思い切って、ここに村越を配したら?

あまりなギャンブルですかね。

では。

富山の課題を,岐阜で書く夜 (2024.8.31 FC岐阜戦レビュウ)

台風蹴来のなか、調整をほどこし、開催にこぎ着けたゲームは、

1 – 0 の勝利。

アウェイ遠征の労苦がムダにならず、幸いでした。

僕は早々に自宅観戦を決め込んだ派ですが、現地参戦の皆様、お疲れさまです。

さて、勝因について、ざっくりやると……、

❶前節の富山戦の後半を、そのまま長良川で始めたこと。
得失点だけをとりあげて、あの富山戦を完敗と診るのは本質を見逃した議論でありまして、

(逆に、昨夜の岐阜戦を、〈辛勝〉、岐阜からすると〈惜敗〉ととらえるのも間違い)

けっこう面白い仕込みが、あそこには在った。

たとえば。

工夫されたセットプレイ(含ロングスロー)。

中村 仁郎というタレントを獲ての前線の連携と活性化。

ダブルボランチを採用することと、菊井 悠介の最前列配置の同時化。

それが、前節、富山の巧さもあって、得点には結実しなかったんですが、

ロングスローから常正 克人が飛び出してきて、ボールを頭で後方へ送って、それをシュート!!、ていう策が、先制点(=決勝点) を生みだした。

狙いどおり。

中村は先発し、左サイドからの切り込みで、幾度も魅せました。

菊井へのアシスト、タッチラインを駆け上がる樋口への優しいパス、このふたつは、ともにシュートを導いた。

残念ながらゴールとはならず。

けれど、おそらく、次節大宮戦では得点を結ぶでありましょう。

中村がに張っていると、野々村 鷹人が、そこへ少々粗いボールを蹴っても、それを収めて前へ持ち出してくれる点、

これ、けっこうな安心感があります。

❷FC岐阜さんの、スカウティング不足と、不徹底な?サッカーのおかげ。

常田を標的にデザインしたセットプレイは、上記のように富山戦で何度かチャレンジ。

今節もそれを使うのは自明であるのに、
野々村のところも含め、岐阜の守備に、それへの対処が無かったのは、やはりスカウティング不足でしょう。(追加☞または、選手に具体的な対処の指示不足)

山雅の、主に右サイドや、センターバックと競るロングボールをけっこう入れてくるものの、こっちには上背もあるので、あまり効果的でなかったか。

中盤では、#10 庄司がボールを拾い、配球に動くも、

山雅の中盤(安永、米原)の活発さが優秀で、セカンドボール入手は、こっちが優った。

岐阜さんはクロスがいちばんの得点源、と読んだ山雅の守備も、そこらは手厚かったし。

この点で、村越 凱光は、攻守に効いていた。

まぁ、全般的に、岐阜のプレイヤーから、特に後半、俊敏な動きが消えたのには助けられました。

疲れからでしょうか、足がツッていたのは、むしろ山雅のほうだったですが。

山雅のほうが、運動量が多かったということか。

そこへ持ってきてですよ、

あの押し迫った時間帯に、安藤、滝を投入できるってのは、なんと贅沢なことか。藤谷はまったく温存ですから。

こんなのを 3部リーグでやってていいの?

……以上、観てくれば、

今節のMVPは、

布陣の採用、プレイヤー選択、交代カード、それを統括した監督以下の首脳陣、と申せましょう。

では。

Who’ll Stop the Rain ?

― そりゃあ、岐阜にしてみたら、前節あれだけ大勝してますからね。
その勢いに水を差したくもないだろうから、ゲームは予定どおり催行したいでしょうね、とソネさん。

対し、山雅は、むしろ間を置きたいんでしょうか?

雨が降らないと、日照りだ、不作だ、と不満を言い、

降れば降ったで、冠水が心配だと、騒ぐ……。

ひとの身勝手さには、ウンザリもする。

ところで。

アサガオが、いま盛んに花をつけていて、

はて?  8月も終わろうとしているこの時季に、いちばん美しく咲く花だったっけ。

では。

相性は良いはず (FC岐阜戦プレビュウ)

時間が過ぎるにつれ、蹴来が先のばされているものの、

台風 10号は、列島縦断の予想。

よって、31日のゲーム(@岐阜市)は、かなり高い確率で催行不能、と考えている。
岐阜さんの公式サイトでは、開催がスタジアム環境の確保次第、みたいなもの言いだけれど、

スタジアムの安全とアクセスだけの話ではなく、地域で大変なことになっているのに、たった数千人が楽しむための興行が世に受け入れられるのかどうか?、がポイントのはず。

だから、プレビュウにも、その分、身が入らないのがホンネ(この投稿、29日15:00に書いてます)。

❶FC岐阜を、覚え書き。

ソネさん曰く、

― 前節の 対ys横浜戦で、5得点。岐阜さん、息を吹きかえしちゃいました。

たしか、それまで 3連敗していた。

ただし。

5ゴールは素晴らしいが、

サッカーのクオリティが格段に上昇したわけでもない(だろう☞ゲームを観てない)から、やっと一息が、ホンネではないか。

いつか(ここ数箇月以内) 岐阜さんのサッカーを観たことがあって、

4 – 4 – 2 で、パスを多用するオーソドックスなサッカーをやり続けているのはわかったが、切れ味に乏しく、山雅とやった時より、そのサッカーが深まっているとも思えなかった。

ただ、この夏.

チーム内得点王は流出したが、

ボランチ、サイドバック(左)に、上位リーグからタレントを獲っていて、強化の手は打っている。

……となれば。

カウンターに特化することなく、中盤でボールを保持し、それをサイドへ転送すると、クロスに飛び込んで決め切る。

そういう方式を、より研磨しようとしているのだ。

❷きちんと胸は合う。

互いに、そこそこ自分流で立ち会えるだろう、いづれかが変に対処的サッカーに走らない限りは。

飛び道具の豊富では、セットプレイ(含スロウイング)への執着からみて、山雅に分がある。

いちばんの課題は、岐阜さんのやり方にかんがみて、

中盤と、左右サイドの制圧を、いかに引き寄せるのか?

何べんも繰り返しますが、これは、

ひとつ。センターバックから、どれほどサイドバックへと、時間的、体勢的に余裕あるパスが供給できるか。

ふたつ。センターバックと連係するボランチ、あるいはウィングの活発さ。
彼らが、相手ディフェンスを引き出すことで、サイドバックが奥へと侵入する。

……にかかっている。

できれば。

ここへ、2022季には観られた、センターバックが、外からタッチライン沿いに駆け込んでくるような分厚さが在っていいんですけどね。

宮部にとっては、本来的タスクではないか。

さて。

よしんば、開催されるにせよ、

ピッチが洪水状となって、すべての施策が台無しなるようなゲームでありませんように。

では。

中村 仁郎は,ココをめざす?

相模原戦時、北ゴール裏での談話。(with チノ氏)

― 中村、来季は完全移籍へ移行。
なんて、あるわけないか、だいたいガンバが手放さないわね。

― レンタルの延長だったらあり、かも。
ところで、彼、プレイスタイルが、久保 建英(くぼ たけふさ)に似てるという評判らしい。

その名が出て来るについては、本人も、ひとつの目標にしているのかも知れません。

ところで、僕が驚いたのは、

彼、フォレストグリーンのユニフォームが、実にしっくり似合っていること。

いままでずっと、それをまとってプレイしてきたかのように……。
(もちろん、山雅ファンとしての贔屓目と溺愛)

山雅サッカーのなか、上手く活き、活かされれば、なにより。

こういうタレントを獲ってくること自体に、

山雅がテクニカルなクオリティを標榜していることが、明々白々なんですが、

たまたま、その久保 建英(現在、レアル ソシエダ所属)の、

直近のゴールシーンを、ここでご紹介。

リーガエスパニョーラ(スペイン1部)の第2節、対エスパニョーラ戦。
0 – 0 の膠着したゲームでの、決勝点です。

ディフェンダーふたりを一気に切り裂くのも大したもんだが、

あの位置からだと、どういう弾道で蹴り込めばゴールできる、ということが心身に刷り込まれているんですな。
ゴールマウスなど視ずに打ってますから。

突破を図ってシュートまでいこうとは、決意の結果であるから、

たしかに、そこには〈精神、気持ち〉は作用しているんでしょう。

俺は、(皆と違って)チンタラやるもんか!!、といった風情のゴールパフォーマンスからも、相当な気合いが感じられる。

ただし。

それ以前のこととして。

自分の技量(=個人技)への自信と信頼がなけりゃあ、すべては始まらない話。

きっと!!、中村も、このゴールは観ているに違いない。

ならば。

ゲームに出たなら、エゴを発揮してでも、こんなをめざしてもらいたい、今の山雅で。

では。