憤怒で,降格の河を渡る日 (2021.11.28相模原戦レビュウ)

1 – 1 のドロー。

嬉しくはないけれど、降格そのものに、怒っているわけではない。

ラスト5試合、できて1勝だろう、と言っていたくらいなので。
(まだ、3分1敗です)

リーグを落としたら、また、やり直せばいいだけの話。
雷鳥は、いつも頂を目指すんだから。

なにが、腹立たしいのか、って?

リーグ戦のドンづまりで、こんなゲームをやってしまうことに対して。

せっかく前節、内容において一歩進んだと思ったら、昨日は、五歩ぐらい退化したテイタラクを見せられる。

できないのか、やらないのか(外部からは)わからんが、あれが精一杯の仕事、とは、誰も思いませんよ、山雅ウオッチャーならば、決して。

勤め人として、あたしゃあ、こういうのがいちばん嫌でしてねぇ (コロンボ調で)。

返金してもらいたいわ、と思う。

が、チケット代は相模原さんに払ったんで、そうも言えず。

まぁ、不幸中の幸いは、こんなゲームを、8,000人のアルウインでやらなくて良かったこと、でありましょうか。

その分、相模原に参集した、降格を、悲劇と考えるファン&サポーターにとってみれば、
そのカタルシスさえ味わえないような、未練たっぷり、燃焼不足の顛末となったわけです。

ゴール裏芝生席の面々のほとんどは、これからも共闘の同志でありましょう。

けれど、だからこそ、ゲームを作れない不出来に憤懣を憶えるのであって、もしも、これが第三者ならば、ただただ眠たくなるようなゲーム、に違いなかった。

❶ボールが行ったり来たりのゲームで、殺す(切る)べきボールと、活かすボールの読み分けもできずに、ただ一辺倒に球際に向かっていく守備。
次の展開を織り込んでプレイしていないから、簡単に相手ボールにしてしまう。

❷縦にボールを供給することを禁じられてんのか?、と思ってしまうくらい、相手の守備網に対し、ほとんど横、横、にボールが動くような組立て。
たった一回、安東 輝が果敢にボールを持って駆け上がった記憶しかない。

最終ラインから縦パスを入れたくとも、中盤より前のプレイヤーは何故か、相手の陰に入ってしまう。
あれじゃあ、ボールを引き出せないでしょうが。

❸どっかから、ルカオギャンブル失敗、って声が挙がっていたけれど、確かに、ルカオと伊藤を並べる、って手はないわ。
ルカオにボールを当てるならば、その衛星として動けるようなプレイヤーを手当てしないと。
セルジ―ニョは、組立ての起点で手一杯になるはずなんで、あそこには、河合、あるいは榎本あたりを持ってくるべき。

要は、3 – 4 – 1 – 2 ではなく、3 – 3 – 2 -2 でしょう、やっぱり。

ゲーム後、盛り上がりも盛り下がりもないようなゴール裏、お隣のお方とは、

― おそらく、この引分け、山雅と相模原にとっては、そろって討ち死の結果が濃厚でしょうね、

などと、お別れしたのでした。

では。

正直さに驚く 今季。

山雅、ここまでの勝ちを、対戦相手で並べてみると、
秋田      2
群馬      1
北Q       2
相模原   1
東京V    1    の、計七つ。

現時点の順位、東京Vは12位、秋田 13位、群馬 16位、相模原 18位、北九州 20位。

だから、上位チームからは、まったく勝利できないで、ここまでやって来た。

まだ終わってはいないものの、強敵に〈間違って〉勝ってしまった、というゲームが皆無の、なんとも正直なシーズンだったわけだ。

望外の勝利がひとつもなくて、順当に負けるべくして負ける、或いは、どうやったって、引き分けがせいぜいだった。

北ゴール裏同士チノ氏に言わせると、上位に抜きんでたチームとは、サッカーの突き詰め方において、まったく引き離された結果が、こうして数字に残る。

まぁ、観ていて感じることは、
守備に戻る、または、攻撃に競って出て行く、前後に行ったり来たりの俊敏性、力強さ、執着性、要するに、迫力。

そういうものが、おおいに欠乏していたなぁ。

いざ攻める、となった時の手薄さ、遅さ、ノッキング。

失点ゼロの、いわゆるクリーンシートを記録できたゲームは、これも、たったの七つ。
背走して追いつけない場面ばかりを観ていたような気がする。

映画『七人の侍』(1954年)の中のセリフで、

―戦(いくさ)ほど走るものはないぞ。攻むる時も、退く時も走る。
戦に出て走れなくなった時は、死ぬ時だ。

それが、つくづくと思い出されるわい。

シーズン前にキチンと作り込めなかったツケを、最後にきて少しは払えるようになったのか、どうか?

それを確認する、今日も入れて、ラストふたつ。

今のうちに総括しながら、来季につながる見どころをば、探しましょうかね。

寒さの中でも、せめて心は……。

では。

ワノブゼムでいいよ (SC相模原戦プレビュウ)

― 太陽と死とは、じっと見つめることができない。(by ロシュフコー)

口あたりは良い言葉だが、それって本当かよ、と思いながらシャッターを切ったりしている。

9戦勝ち無しの戦績で来てしまった。
ただし、その間、ゲームスタイルをおおきく変える方向転換で対応しているわけでもないから、今節もやはり、One of them のゲームと考えて戦うのが良い。

取り組んできた内容を極める、それに集中すべき。

語気を強めて切迫感を演出することに効果がある、とはとても思えない。

願わくば、淡々、とは進めてもらいたくないが、さて、できるかどうか?

虎視眈々。

じっとスキをうかがってゴールを狙う、っていうのは、考えてみれば、強者としてのあり方なんで、今の山雅には似つかわしくもないから、
せいぜい、ゲームの流れをこちらに引き寄せる様な、発想、工夫、チーム内の意思疎通ができれば。

例えば、クリアをするならば、チョッとは考えてやってくれ、っていうことです。

セルジ―ニョ、フリーキックはもっと力を抜いて。

まぁ、それができないから、いまの成績があるわけで、過度な期待も禁物か。

ギオンスタジアム相模原は、初見参。
4週前もこの近辺に来たよなぁ、と思いながら向かいますよ。

では。

ユースの 出来栄えに感謝

トップチームによるゲーム結果のあとに、ユース年代の戦果をリリースする公式サイト、毎度のならわし。

まづは、先週。

北信越プリンスリーグ参戦2季目の、山雅U – 18 。
変則的評価(平均勝ち点比較)ではあるが、堂々の 3位を確保。

卒業していく諸君からすれば、来年もここでプレイできる環境を後輩に残してくれたわけだ。
これは大した仕事です。

ちなみに、1位は帝京長岡、2位にツエ―ゲン U – 18 。
このふたつは、トップリーグであるプレミアイーストへの参入戦に回る。

10チームで戦うこのリーグ、うち、Jクラブユースが 4つで、残り6つが強豪高校サッカー部だった今季。

で、金沢 2位、山雅 3位、富山 4位と、ユースクラブが上位に名を連ねるまでになってきた。(新潟は、8位)

こういう潮流は今後も続くのか、否か。

次に、今週。

U – 15 レディースが、北信越リーグで、アルビレックスレディースとやって、
2 – 0 で勝利している。
記憶からだと、新潟からは、初の勝ち星だと思う。
まさに日々進歩、って感じではないか。

迂闊にも日曜日、この勝利を知らずにいたため、北ゴール裏で観戦していたレディースのプレイヤー達にも、はたまた、入場口に立っていらっしゃるコーチ(小林 陽介氏)にも、おめでとうの言葉をかけられない萬年でありました。

さらに、小学生年代も力をつけてきていて、中では、U – 12

北信越選手権大会(2021 フジパンCUP、2日間) では、準決勝で ツエ―ゲン、決勝で アルビレックスを破っての優勝。

この年代は、見逃せないくらいに強く、楽しみも多い。

すべての年代を通して、支援に回っていらっしゃるご家族や指導者にも、心より感謝しなくてはならぬ。

感謝……ね。

米国では、サンクス ギビングデイの小休暇(5日連続)のシーズン。
などと、こじつけながら、この曲をじっと聴く。

モンタナの風景に住めば、こういう曲が湧くんだろうか?

松本だって、同じような田舎じゃんね。

では。

三つの Good Jobs (レノファ戦レビュウ ❷)

このゲームにおける感動/感謝、それが、三つほど、ありまして。

ひとつ。

我がチーム、そこそこ良いゲームをやった。
デジャヴな失点ではありましたが、レノファサッカーの単調さもあって、負ける気はしなかった。
ボランチ(安東 輝)が奥深く侵入、クロスを入れるってのが、長らく待望の件でしたし。

勝利以外は無意味、といった論調もあるんでしょう、おそらくは。

なにを今更、って思います。
お尻に火がついて騒ぎ出す者のサガの悲しさ……。

ふたつ。

モモ氏(同僚) がご夫妻で、初のアルウィン観戦。

― アッという間の失点でしたね、と残念な様子でしたが、サッカーの雰囲気は感じられたんではないか。

約8,000人の熱量も在り、すこしづつ応援が戻ってきてもいたので。

みっつ。

今季限りで現役引退を表明した、主審 家本 政明氏が、南ゴール裏まで駆けていって挨拶。

どなたのシカケかは存じませんが、こういうアルウィンこそが、誇らしい。

出来る限りゲームを止めない意思の笛ぶり、ジャッジにもフラストレーションがない。

長年のお仕事、お疲れ様、そして、ありがとうございました。

では。