4位のシッポがみえてきた(2024.10.13金沢戦レビュウ❶)

常田 克人のヘディングで先制するも、セットプレイから同点弾を浴びて、

1 – 1 のドロー 決着。

(しっ!!と言いながら)
ここだけの話。

金沢クラスとやると、良くも悪くも、相手とこっちの〈真価〉が暴かれてしまうようなゲームになりました。

つまり、2部リーグ中下位との力量と、(今の山雅が)そことどこまでやれるのか?が、うすうす腑に落ちた感じ。

で。

シーズンで 2敗を喰らったのが、いまだひとつ(八戸)だけ、というのは、

僕からすると、山雅は確実にしぶとくなっている、と評価したい。

今節、すぐ上の3つが負けたので、順位の 8 は変わらないが、

4位とは、勝ち点 3 差まで詰めてきた。

だから、現実的なゴールの〈シッポ〉だけでも、まづは射程圏に入った、と考えます。

もちろん、サッカーの勝ち点は減らないので、上に居るのが圧倒的に優位ではあるけれど、

最終節の沼津だけですからね、山雅がこれから、(今現在の)上位と当たるのは。

これがある意味〈鍵〉かも知れん。

それもあって、したがって。

これから 6ゲームを過すのに、決してやっちゃあいけないのは、

相手よりもゴールをひとつでも多く獲るというサッカー流儀を曲げてしまうこと。

なぜならば、そういうサッカーを貫くために編成した指揮陣とプレイヤーでずっと闘ってきているわけであって、

この期に及んで守備面だけをあげつらって、そこをことさらいじっても

決して改良にはならない。

要は、角を矯めて牛を殺すようなことはするなかれ。

では。

【朗報】雷鳥は 羽数を増やせ。

萩原 正太郎君の、来季トップチーム昇格が、公式サイトに掲載された。

現在。

彼は、松本山雅U -18 で、背番号#10を負って、北信越プリンスリーグ(2部)でプレイ。

来季1部リーグ昇格の立役者、というふれ込み、でいいだろう。

これで、来季加入内定の報は、2人目。

村松 厳君(5月発表、現専修大4年主将)も、山雅U – 18 の出身。

これによって、僕の見積りによれば、現時点で、

2025季は、ホームグロウン選手の登録が、6人 (今季は4人)でスタート。

(☞今季の4人は、稲福、神田、田中、樋口)

註☞ ホームグロウン選手とは、12~21歳の間、3シーズン以上、そのクラブに在籍(登録)していた者。

これで、ようやく、ヴァンフォーレ先輩(2024季)と同数、肩を並べられるクラブになれました。

次は。

その上、たとえば、清水 11人、大宮 13人、このレベルをめざしましょう。

(業界トップは、サンフレッチェ広島さんの、15人)

トップチームの3分の 1の者が、長年共に切磋琢磨してきたといった緊密な連帯が存在し、それが、当地へやって来てくれたタレントたちと融合すること……。

そういう地点が、J加入を決意して、20余年、J加入後12年でようやく見えてきた。

ややもすると(今は)J2&J1リーグ至上主義のムードに、おおかたが翻弄されているかも知れないが、

クラブとチームの根底は、着実に進化しているのは嬉しいこと。

そうせざるを得ない時季があるとしても、いつまでたっても、付け焼き刃では深みが出ません。

で。

ふと、魯迅『故郷』の末尾を想い出すのが、萬年式のいいところ。

希望は本来有というものでもなく、無というものでもない。これこそ地上の道のように、初めから道があるのではないが、歩く人が多くなると初めて道が出来る。(井上 紅梅訳)

では。

持たすところから始めよう(金沢戦プレビュウ❷)

前稿の要旨……
それなりのタレントは抱えるものの、現在の順位(11位)に見合うように、
特段、強烈な特長を感じさせないサッカーをやってるツエ―ゲン。

ま、山雅と一脈通ずるところもありますが……。

そこで、こことやる三箇条。

❶おそらくは、ボールを持ってパスで切り込みたいサッカーと診るから、

それならば、相手の容貌、出方をハッキリさせるためにも、

初動として、〈持たせる〉局面から始める。

金沢は、山雅ほどクロス(数)を入れてくるサッカーではないが、攻撃の選択としてはサイドを起点にするだろうから、

こちの左右サイドでは、競り負けない、連動性で後手を踏まない。

要は、ボールポゼッションに囚われることなく、臨機応変でボールの長短、パスワークの有無を使い分けよ。

❷手数と狡猾で上まわれ。
クロス、リスタート(=セットプレイ)、スローインなどにおいて、攻撃の多彩さを押し出す。

相手の予想を動揺させ、意表を衝くことを小まめに行うことで、

スキを狙い続けること、これはかなり実行するようになった山雅であるゆえ、

金沢のように、割と生一本なサッカーにはおあつらえ向き、と思います。

❸新手はあまり要らない。
この期に及んで、取ってつけたようなことがらに走ることは愚。

いままで追い込んで来た技量の最大値を発揮、これでいきましょう。

プレイヤー各個の好不調は、公式リリース以外は知る由もありませんけれど、

けっこうな才能の集団なのですから、登録メンバーの選定と、その絡みでのシステム採用は、気になるところ。

萬年的には、攻撃的に行くべきと思うので、

4 – 2 – 3 – 1 推し。

その場合、浅川ワントップはすんなり収まるとして、

はて?、2列目の形成は工夫満載でしょうね。

左から、安藤、高井、佐相という先発も観てみたいし、村越もキレているし……。

せいぜい、スタメン発表を楽しみにして、

では、アルウィンで。

つかまえどころのないサッカー (金沢戦プレビュウ❶)

山雅としては。

残り7戦もあることだから、(=紆余曲折は今後も多いから)

ひたすら自己の絶対的なヴァージョンアップを考えよう。

過日、ヴァンフォーレ甲府との練習試合では、高井 和馬がゴールを挙げたようだし、

いよいよ、ですかね。

こうなれば、皮肉にも、菊井のポジションにそのまま加入、とかなりそう。

浅川 隼人も復帰したから、

4 – 2 – 3 – 1 か、4 – 3 – 3 か、どちらを採るか?

さて。

ツエ―ゲンさんについては、いつの間にやら、こっちの下に居るのか。

みづから順位を落としていらっしゃる印象。

宮崎戦の後半を、チラ見すると、

0  – 1の中、パワーを加えた攻撃に特化、という切迫感はわかるが、

なんの工夫もないクロスを単純に投入とか、わかっているのに、ひたすらサイドを突進とか、案外、芸に乏しく、大味。

そこにはきっと、工夫しなくてもボールをゴール前に入れればなんとかなる、

といった、個人技への自信があるのだろう。

先の対戦では、そのアーリイクロスで失点してるんでした、山雅。

総体としてクオリティが高いからこそ、〈尖がっていない〉、つかみどころのなさが目立ってしまうんでしょうか?

そこをテコ入れするために、左サイドの突貫要員に、西谷 和希を、

中盤の狩人として、熊谷アンドリューを、今夏加入させたと診ますが、

なんだか、そのあたりから、かえってチームのバランス不全とか。

……ま、必要以上に他人様の心配はせず、自己に集中するとして

じゃあ、どうやって立ち向かうのか?、その考察はプレビュウ❷です。

では。

これからも長野とやるなら【レビュウ終了】

単騎、

山雅ゴール裏に挨拶にやってきた長野#7の 大野 佑哉。

これに対し、

観たところ、おおかた(すべてではない) は拍手で迎えていたから、

山雅のゴール裏、その見下した態度が鼻につくものの、

いまだ〈侠気〉が在る、ようにも思われた。

しかし。

長野市長は、何が言いたくて挨拶に出て来たんだろうか?

取ってつけたような空疎な儀礼への拒絶として、アウェイゴール裏がおこなった盛んなBOO。

これについては、洒落を感じ、徹底的に支持します。

さて。

一般的な地元市民の感想レヴェルでは、

つまりは、あらあらの素描だと、

ゲーム総体は、

突き放せない山雅 vs 同点以上にできない長野、の構図だった。

このような両者の力学関係は、この6月以来、ほとんど変化なし、と言える。

メインスタンド観戦の〈眼〉からだと、

長野のプレイヤーには、相当な気持ちの入れ込みを感じたけれど、

気分で押し通せるほど、サッカーは単純でもないから、

そこらへんのバランスを、こういうゲームをとおして、たとえば、村越 凱光が身につけていけば、レベルアップは間違いない。

僕からすると、長野とやるメリットは、どう考えてみても、それくらいしか思い浮かばない。

(ただし、長野駅発無料シャトルバスは助かりました!!)

ところで、N〇Kによるゲーム中継ですが、

その画面、DAZNのもの(信越放送による委託制作)をそのまま流用しているのでは?

画像配信における権利関係は、まったく承知しておりませんけれど、

他人の画に、ただ実況と解説をかぶせるとは、ずいぶんと安直な手法ですこと。

では。