ひとは可能なことのみを妄想する (天皇杯県予選ファイナル)

妄想、と言おうか、

ウオッチャーとしての単なる希望です。

リーグ戦からのほとんどフルなターンオーヴァー

それと、交代要員 7名を前提にすると、

下図のとおり。

このゲーム、脳震盪対応の交代ルールが適用になれば、

さらに、山本 龍平と村松 厳のふたりを、控えとして追加するのですが。

ここで、ひとつ思い切って。

4 – 4 – 2でもいいか?、とも 思います。

その時は、バルガスと滝のツートップにして、佐相を右アウトサイドハーフに回し、

本間ジャスティンを、右サイドバックに転用する。

左は。

樋口をアウトサイドハーフへ上げて、杉田 隼をサイドバックとする布陣へ。

これなんか、めちゃくちゃ攻撃的で、ワクワクしません?

さて。

この決勝戦、一体、どちらのホームゲーム扱いなんだろう?、といまさら

訊きもできずにいるんですが、

両者が、ホーム用ユニフォームでピッチに登場すること、は想像に難くないんですけれど、

僕なんか、昨年の優勝チームに敬意を表する意味で、

山雅は、あえてアウェイユニフォームを身にまとったら?、と真剣に思いますね。

そうすれば。

普段、なかなかアウェイの地に赴けないファン&サポーターにとっては、目の保養、新鮮な印象になるではありませんか!!

……かようにして、平均年齢で、23前後のチームが勝利をめざしてファイトする。

なんとも勝手な、物語です。

では、アルウィンで。

平然、粛々と帰還せよ (2025.5.7 FC大阪戦レビュウ)

0 – 1 の敗戦。

相手がグラウンダーのパスを通してきたのは、ペナルティエリア内でのごちゃごちゃシーンの他には、

中央を割られた失点時ぐらいのもので、

あとは、FC大阪、ロングボール蹴り出しサッカーに徹底して特化。

終始上空を向いて、それにつきあわされるのは、けっこう大変だったと思います。

サッカーは、どんな手段を駆使してでも、相手のゴールマウスにボールを入れればいいので、それも立派な戦法ですから、とやかく言うことでもない。

失点時のセンターバックの対応は、ルヴァン杯新潟戦のデジャヴであって、

相手を捕捉できずに走り抜けるような、軽い守備はいただけませんが、

二ノ宮らは、そういう未熟を承知の上で使われているのですから、

ここで払った授業料は、どこかで取り戻してもらいましょう。

4 – 4 – 2 にしてみたり、サイドに大きく展開するなど、だんだんと対するサッカーに順応すると、チャンスも創れていた。

ただ、最後の仕上げが、あと一歩だった。

相手がどう出て来ようとも、自分流でゴールまで到達する、

それには、まだ不足する部分が在る、そういうことでしょう。

複数得点しないとなかなか勝利に手が届かない、その現実を、しっかり見つめながら。

敗戦する度に、

まるで、プレイヤーの意思を忖度するような、

勝手な因果(関係)のストーリイをつくって批評してしまう議論が起こりますが、

僕からしたら、

相手ゴールキーパーの冴えもあって、たまたまゴールを獲れなかった、

それくらいのこととしか思えない、今回の負けは。

いまやっているサッカーを貶めたりする必要はまったくなく、

このサッカーの中で、もっと上手く、巧くなる、それしかありますまい。

せいぜいが、

時間の経過につれて、攻めに焦りが生じてしまうのかどうか?、

むしろ醒めて力みを消してもらいたいと感じますが、それだって、観る側の感情移入に過ぎないかも、です。

負けて褒められはしないけれど、

幸いにして、重い怪我もなかった(ようだ)し、平然と帰還すればいいのです、チームは。

登録メンツとピッチ投入の面々からは、

長野との2連戦へのプレイヤー投入の準備は、おおよそ了解できましたし、

とにかく、5月を、山雅の5月にするチャンスは、まだまだ残っているのですから。

では。

同調と非同調と。(FC大阪戦プレビュウ)


(☞住田 将は、いまだ出場機会がないようなので、少々心配してます)

 

夜からの雨が、やまずに降り続ける (5/6 13:00時点)。

今は五月なので、〈五月雨〉(さみだれ)と呼びそうになって、

いや、まだ梅雨入り前だから、そうも呼べないか。

日本語とは、やっかいだ。

……などと、窓外の緑にボゥとして過ごしたい。

でも、連戦の今は、プレビュウを書かなくちゃ。

さて。

対戦相手のFC大阪。

昇格2年目の昨季は、ふるいにかける格好で、プレイヤー20数人を更新してチームを、Jリーグ仕様へと変換し。

今季は、既存プレイヤーの成長があって、 そこへ、攻撃的カードを注入するヴァージョンアップをほどこした。

それが奏功したか、得点は、リーグトップクラス。

戦績も順当に積んで、現在、第2位。

……こういう状況であれば、

山雅にすると、チャレンジャーとして、素直に腰をすえてやれるので好都合。

(萬年式胸算用では、引き分けでもよく、シッ!!です)

反則数で、リーグ四天王のひとつとやるのだから、

とにかく、チームには、怪我もなく帰還してもらいたい。

5/11天皇杯は、フルターンオーヴァーと、勝手に!!決め込んでいるので、

今日は、直近リーグ戦メンツを投入するもの、と思っています。

再度強調すると、FC大阪は、あくまで〈攻撃特化〉流。

ゆえに、サイド主流に前傾姿勢でやってくる相手と考えて、

やはり、その裏狙いで、遅効から速攻への〈シフトチェンジ〉多用、でいきましょうか。

ポイントは。

ひとつ。
攻撃する側に回りたい時、まわった時、パスワークに連携を深める、つまり、もっと高いレヴェルで、プレイヤーが〈同調〉をする。

ふたつ。
相手の攻撃にさらされる時、たとえば、コーナーキックを含むプレイスキックを入れられる際は、

全員が同じ方向を注視し同じ行動を採るのでなくて、マークすべき対象者には対応する者が必ずいること。

つまり、〈非同調〉の行動を採る者が、そこには在ること。

山雅は被コーナーキック時は、ゾーンで守るため、ある意味、限界もあろうが、

ゾーンの外縁でフリーなった相手にも、間髪入れずに詰めてもらいたい(金沢戦の修正です)。

さらに、欲を申せば。

ペナルティエリア内での身体を張ったシュートストップを、〈堅守〉と称揚されるよりも、

むしろ、その手前の、ボール起点で難なく阻止したいね、ファールを冒すこともなく。

それでこそ、堅守でありましょう。

では。

光あるところに陰は生ず (金沢戦レビュウ 本論おしまい)

❶スタッツにだまされるな。
ゲームスタッツをみると、

シュートは、山雅 5 (枠内4)、金沢 15 (同2)。

クロスは山雅 7本、金沢 25本と、アウェイチームが圧倒していて、

これは、金沢が一敗地にまみれた八戸戦における、金沢vs八戸との数値と、真逆で相似。

けれど、今節、勝ちは、スタッツだと、いたって貧相な山雅のほうに転がった。

……さて、すると、ですよ。

この対戦は、山雅の辛勝、金沢の〈内容は悲観するには及ばない〉ゲームであったのか?

確かに。

ラスト 40分間にわたる金沢の波状的な攻撃をみている限りは。

でもね。

一見、内容と結果が乖離しているようにみえるけれど、

勝敗を導いたそれなりの〈仕込み〉が、山雅の側にはあった、と思います。

簡単に言ってしまえば、パトリックという強力フォワードを押し立てるツエ―ゲンサッカーの光と陰を、我がチームがうまく利用した。

金沢は、サイドアタッカーに、西谷 和希、石原(大谷)という俊敏なドリブラーを要するので、彼らの突貫によってサイドに侵入し、そこから、中央に構えるパトリックにボールを(クロスで) 供給したい。

そして。

サイドへは、ロングなボールが、(3バックの)センターバックから蹴り込まれることが多い。

今節、サイド攻防は金沢に優位であって、それがクロスの量産となった。

……ここまでは良し。

として、すると、金沢ダブルボランチは、

前方(サイドの)へのフィードを担うセンターバックへ、その前段としてボールを供給する〈お膳立て役〉、または、相手の陣形をいなすバランサー、みたいな役割を多く果たす傾向となる。

#8大山のプレイに象徴的でしたが、直接に攻撃参加の印象に薄く、比較的おとなしい感じ (プレイスキッカーとしてのタレントはともかく)。

で。

こんな金沢サッカーに報いるために、山雅がやったのは、

ひとつ。後ろ向きにボールを処理しがちな金沢ボランチを、その瞬間に後方からチャージすることで押し下げ、中盤にスペースを生みだすこと。

ふたつ。
できるだけ前からボールを供給したいがために、高い位置まで上がる、金沢センターバックの後方を狙うこと……だった。

田中 想来の1点目は、そういう狙いが、巧く実現した。

サイドは渡すが、中盤はもらう、ってことで。

❷山雅ボランチの縦横無尽よ。
前記事で、山本 康浩を、準MVPとしたのがそれで、
山本は、このゲームにおいて、攻撃局面でもキーパーソンだった。

1点目の際、アシストのスルーパスを入れた菊井に、ボールを供給したのが、山本☜ 訂正、小川でした、失礼。

2点目のクロス投入は、山本(アシスト)自身。

2点目については、それまで、山本、小川、佐相が巧く絡んで左サイド右サイドから侵入を試みていて、その流れがあってこそのゴールだった。
これにしたって、高い位置を採る金沢センターバックの裏を侵す狙い。

さらにさらに。

75分、村越のシュート(惜しくも枠外)を生んだクロスは、今度は、に回った山本が入れている。

(つまり、ほとんどのシュートに多く、山本が絡んでいるわけだ)☜訂正

好位置を保ち、ボール配球と繋ぎに、渋い仕事を魅せる大橋とともに、

山雅のボランチの攻守全般へのかかわりは、ツエ―ゲンを遙かに上回っていて、

ここの部分で、ゲームのシーソーがこっちに大きく傾いたことは間違いない。

❸チノ氏のココロをとらえたのは、

#36松村 厳、なんですよね。

執拗な守りは、当たり前。

加えて、ボールを持ち出し駆け上がって、クロスを入れる果敢さ(たしか 35分あたり)。

樋口にも、魅力的な軌道でボールを送るシーンもあった。

その全身から発散される、鼓舞する雰囲気、いわば、キャプテンシィとでも言おうか。

将来、山雅で、キャプテンマークを巻くんじゃあないのか?

二ノ宮、松村、彼らの抬頭には、根底に、熾烈なポジション争いがあるわけで、すべてのポジションにおいてその中に在って、うかうかできない集団であること

テクニカルなスキルの向上とともに、今の山雅の、最大の強みのように思われます。

では。

中盤の山雅,サイドの金沢(2025.5.3ツエ―ゲン戦レビュウ序章)

後半、金沢の攻撃圧によく耐えて、

2 – 1 の勝利。

かつての山雅とやっていることはまるで違うのに、

〈山雅らしさ〉が戻ったなどという論調が湧く理由は、

実に、かんたんであって、

つまりは、12,000人の観衆がいて、その中、我がチームの勝ちを喜ぶ体験の踏襲、それに過ぎないって、こと。

まぁ、しかし。

ゲーム終了後、#42と、#36が抱き合って喜ぶ光景は、

山雅の新時代の到来をおもわせて、かなり嬉しくなりますね。

標題の、

こっちの中盤、金沢のサイドの内容については、レビュウ本論で書きますが、

要は、金沢サッカーに、山雅が中盤の多彩さをもって巧くゲームを創った、ということであります。

ゆえに、萬年式準MVPは、山本 康裕ということで、決まり。

では。