キット、いつかは笑い者。

昼休み、同僚からもらった一口サイズのチョコの包み紙に、

タイトルの言葉があって、

思わず、え~っ?!、と声をあげてしまった。

が、持ってる右手の親指をずらしてみたら、

キット、いつかは笑い話、なんですね、これが。

 

他人を笑い者にするのはご法度、自分を笑い者にして生きよ。

が僕の信条だから、こういう錯覚も起きるわけでして。

 

……酷い結果に終わった群馬戦だったけれど、

やってるチーム、特に、プレイヤーを責める気はほとんどない。

どうだろうか、個々では、対戦相手に劣らない、いや、むしろそれを上回る技量の持ち主たちと思っているから、

これだけのタレントを擁しているのに、

まるで春季キャンプのトレーニングマッチみたいな、チームとして噛み合っていないゲームをしてしまうことに、残念、寂寥、哀しみさえ覚える。

いくらペナルティエリア周りでせわしくパス交換していても、〈シュートへ持っていく公式〉が確立されておらず、相手の守備は一向に動じない(崩せない)。

歯止めのかからない、相手フォワードと一緒に走るだけの守備……。

俺を使わないから、ああいうゲームになるのよ、とココロに思う選手があっても、一向に構わない。

おカネをもらってサッカーをやっている以上、付和雷同することなく、そのくらいの野心がなくちゃあ。

と、同時に。

指導者は、フォロワーに好かれなくとも、かまわない。

大切なのは、リーダーの示す方向と内容は間違っていない、という確信をフォロワーが持てること。

チーム内のそこらの事情は、まったく関知し得ない身だけれど、

どうだったんでしょうね?、今季は。

僕たちは、ゲームから観てとる事実をネタに語るしかないが、

個やチームとして、表現したかったが、出来なかった内容とその原因

そこを誤魔化さずに、キッチリと棚卸(= 総括) して来季に向かってもらいたいなぁ。

もちろん、僕らに開示する必要などありませんよ。

当方は、これからも、スタジアムに行って観て、勝手に応援するのだから。

では。

センターフォワードの出来で決まる (群馬戦プレビュウ❷)

センターフォワード、といっても、

ザスパとしては、

このところ、3 – 5 – 2 を採るので、そのツートップの出来。

3 – 5 – 2 は、そもそも僕が、山雅にこそ採用してもらいたい初期布陣であって、

こうすれば、

ツートップを並べて、ダブルボランチで中盤を締められるし、

トップ下で、#10は自由に動けるし、と思う。

冒頭からそれで飛ばして、ゲーム状況を診つつ、適宜、

ワントップにして、ツーシャドウへ移行し、滝、村越、前田らを投入すれば、常にフレッシュな運動量を保てるのに……。

でも、まぁ、それは、先制でもされなければ、決してないだろうから、

いかにして、多彩なタレントを擁す群馬の最前線に仕事をさせないかに尽きる。

となれば、そこへのボール投入を、中盤の奪取と、サイドへの追いやりで阻止する。

でないと、宮崎戦のように、被弾するだろう。

相手はリーグ1位のボール保持、つまり、パスワークがこっちより数枚上手というのが前提。

だけれど、

倦まずに追いかければ、パスカット、ミスも誘発できるだろう(楽観視過ぎるが)から、そこから反転をかけるだね。

FC大阪戦の後半のように、なにか、一本芯の通った〈作戦〉を反復し続け、

かつ、フォワードでは、

田中 想来が、

ワントップとして、ロングフィードをモノにする覚悟とプレイ、

それを、このゲームで魅せることができるのか?、そこが見どころ。

こっちが得点できて、ドローに持ち込めれば上々で。

万が一、勝ててしまったら、大相撲でいう〈大金星〉でありましょう。

リアリズムの眼で見通せば、そういうこと。

では。

どうする? 山雅(ガ)―ルよ。 (群馬戦プレビュウ❶)

或る日の公開練習で。

すこしの雑談を交わした女性は(長野在らしい)、

石山 青空を追うようにして、いまや山雅ファンになってしまった、のだそうな。

彼のレンタルが満了になったら、どうします?、と訊くと、

― さぁ、どうしましょうかね?……のご返事だった。

僕の持論は、

青空はボランチではなく、もっと高い位置で活かせ。

滝 裕太とポジションチェンジをしながらの侵攻を観たいなぁ。

その女性によれば、アルビレックスでは、同期がボランチばかり。

青空の、チーム内序列(の低さ) を言いたかったのだろう、きっと。

 

さて。

チームにとって、重い苦悩の時季その❶は、7月のリーグ折り返し前後だった。

その❷は、第30節福島戦からの3ゲーム。
#10の不在に伴い、彼頼みだった部分が攻撃の不鮮明、閉塞となって表れた。

で。

最近 4ゲームでは、かなりの立て直しを魅せている、と思う。

ここぞの脆弱と淡泊をいまだ引きずるが、これは、解決できない。

先制しなければ勝てない、先制されたら勝ちがない、逆転負けはいくつもあるが、逆転勝利は皆無。

そのわけは。

90分間を、ひたすら我がサッカーをやっていて、

どうやって勝つんだ、といった思想性に乏しいからで、現状は、期待できない部分。

なんらかの理念による〈仕掛け〉を 思想性と呼ぶとして。

結局は。

ラスト 2試合とも、

どれだけ攻撃的スタッツを相手よりか多く積めるのか?、です。

群馬戦では、ボール保持がかならず相手側に傾くはずだから、

それを受け入れて、持たせるところから始めて、さて、どうやってひっくり返すか?

そこに集中。

では。

MOMは誰だったのか? (FC大阪戦レビュウ❷おしまい)

Jリーグ残留を決めた高知戦後の、ラスト3ゲームを、〈消化試合〉と呼べるのか。

その思考回路は、おそらく、38節西が丘を〈有終の美〉で締めよう、とか言い出す。

古びた常套句で、わかったような気分にならないほうがいい。

今季の雷鳥は、鳴かず飛ばずの低空飛行を続け、消化ゲームを淡々とこなしてきたようなもので、

つまり、最高のファンサーヴィス(=勝利) では、落第点だろう。

それが、現実。

 

我がチームにとっては既に、来シーズンが始まっているはずだから、

しかも、早く手を着けられるこのチャンスを逃す手はない(☜ もちろんクラブの仕事だが)。

……となれば、

FC大阪戦の終了時、

ピッチ(とベンチ)に立っていた、あのメンツをベースにスタートするのか否か?、そういった算段を、

眼前のゲームの中に求める楽しみが待っている。

おおくは#20~40番の背番号を背負うプレイヤーの、成長と今後(去就)、そこですよ。

ゲームの MOM(最も印象に残る選手)は、

山雅では、オウンゴールをアシストした村越 凱光であろうし、

FC大阪では、#10 (先制点を挙げたキャプテン)だった。

特に、#10の彼は、右サイドで攻守にわたる運動量が無尽、という印象。

こういうタレントにこそ、(返答はどうであっても) 山雅は、オファーを出すべきだろう。

山雅の現#10や、#41との契約更新が、かなり困難視される状況であるからには。

では。

窮屈な前半/奏功の後半 (2025.11.16 FC大阪戦レビュウ)

〈窮屈な前半〉
ロングボールの蹴り上げ。

放り込み、間髪いれずに駆け込むのがセットになったサッカー。

こういった相手の流儀に圧迫されると、

無闇な(その場しのぎの)蹴り返し、

あるいは、前につなごうとしてのパスミス。

ゲーム開始20分までは、こういうことで難儀した。

失点はその中で生れ、こっちがボールウォッチャーとなった失態。

でも、まぁ、

30分前後になると、自分たちを取り戻しつつ前へ進めるようになったけれども、

ああいった、対処に追われる時間帯を、いかに極小化できるか?

そこをカイゼンできないと、来季も、リーグ上位には位置できない。

〈奏功の後半〉
その要因は、いくつかあって、
いちばんは、サイドからサイドへの展開をやり通したこと。

4バックとやるには有効な手であって、それも、相手を寄せておいて反対へ振る。

#46安永を介したりして、左タッチライン沿いに展開する #40樋口を徹底的に使った。

あとは、#42想来の、相手ディフェンダーに勝った跳躍力。

競り勝ったボールの落下点へと衛星的にそ走り込んだボランチ、あるいは、#41村越の位置取り。

それと、サイドバックの外側からオーバーラップを試みた、#36松村(右)、#20陸王(左) の推進力。

このゲームだと、〈サイドを活かせ〉で統一され、徹底された意思統一を、

僕はすべてのゲームで観たかったのよ。

残念ながら、今季はこれが際立つのが遅かったが、来季はここから始めないとね。

では。