変容は よりたしかに (札幌戦レビュウ❷)

ボールが落ち着かない、ゲーム導入部は別として、

札幌が、イニシアティブを握っていたのは、

風上にまわった、後半開始 10分くらい。

残り80分近くは、山雅が、ほぼゲームの主人公だった、と思う。

あきらかに、ボール運用のクオリティがこっちに高く、

かりに、このカードを、

8月からの2部リーグ戦の内でやったとしても、見映えは十分にあるだろう。

……とは言うものの、2つの失点。

ひとつ。ゾーンの外側の、相手プレイヤー動静の見落とし (by 松村)、
ふたつ。ペナルティエリア侵入者への寄せのまづさ (by 樋口)、

単なる事故、で終わらせないための修正は、きっちりと願いたい。

……違う表現をすれば。

山雅は、あくまで自己のデフォルトをやっていて、

山雅のオーセンティックさが際立ったのは、

札幌のほうが、勝てば官軍的な対応サッカーをしていたゆえ、と言えようか。

❶前半は特に、キーパーから、ロングフィードを使用。
(ロングフィードの競合勝率は山雅が高い、というより、札幌は競わずにセカンドボール狙い)

❷ツートップ+小田の右サイドに対し、センターバックふたりと、サイドバックひとりの、3人(=同数) の基底ラインを手当て。

❸コーナーキックは、マンツーマンで、山雅の#2と、#9は、執拗にマーク。

❹後半は、風上を意識して、(リードを背景に) 蹴り出しボールでいなすことで、山雅陣内に押し込みをかける。

……特に、上記❹の趨勢に対し、山雅は、早めの 58分にフォワード2枚を投入。

この交代が効いて、山雅の、人とボールの動きが増強し。

それと並行して、守りに入った札幌の、陣形ライン間のスペースが空いて、

そこへ、うちのボランチが、わりと自由に入りこめるようになる。

このゲームの、萬年的MIPが、#30 澤﨑  凌大なのは、

この時間帯を含め、攻守面におけるボールの動かしによって、攻撃のリズムを創出したことによる。

井上アレンの同点弾には、澤﨑による、絶妙なボール供給があった。
(今節に至り、90分フルタイムの出場が実現)

チーム全体としては、無責任なプレイがなく、

サイコウなチームへの変容は、着々と進んでいる、との実感です。

指揮官としては、

小川を準備していた矢先のペナルティキック被弾だったことが、惜しまれるかも知れませんが。

では。

一蹴入魂あるのみ (札幌戦プレビュウ❷)

……といっても、精神論ではありません。

要は、山雅は。

いま取り組むサッカーを、ひたすら実行せよ、ということ。

だんだんデータがたまってくると、

我がチームは、ロングカウンターにリーグ随一の特長を持つチームとなった。

たとえば、前期札幌戦における藤枝のゴール。

ちなみに、2022季は、ロングカウンター重視でも、横山 歩夢の俊足をアテにしていた。

いまは、カウンターにかける枚数が多く、それだけに迫力が出ている。

また。

長短のカウンターを狙うから、大宮戦でも、手数少なく、ゴールを決めた。

カウンターの旨味は、相手の守備が整うまえに、こっちの攻撃をやってしまうことにあるので、シンプルさは不可欠。

他方、札幌。

ボール高保持をベースに、パスで相手の守備を崩したい。

攻撃の時は、(どんな攻撃であろうと) ボールを持っているのだし、

自分らがボールを持っていれば、それだけこっちのペースでゲームを進められる。

たしかに、地力に絶望的な隔たりがあれば、それは〈真〉だろうし、

プレイヤーからすれば、ボールを握れる = 高い技量の発揮、の納得感があるのだろうか。(素人の僕にはわかりませんが)

ただし。

決定的な技量差がなければ、相手の出方、自陣への籠り方にもよって、

ボール保持が、必ずしも優位性のあかしにならないのが、現実にみる世界。

今回は、

ボールを持つことにおいて、まったく毛色の違う両者が対戦するから、

(札幌 ☞ リーグ第5位、山雅 ☞ リーグ最下位)

見方によっては、

攻守の様相が、かなりピッタリと篏合してしまうのではないか。

つまり、攻守の立場が、わかりやすいゲーム。

ありがたくも、この状況は、山雅にとってフラストレーションが少ない。

ましてや、次のデータが重要でありまして、

フィールドプレイヤーについては、

【札幌】 ゲーム出場 10回 が 3人、出場 9回 が 2人。

【山雅】 ゲーム出場 10回 は 8人、出場 9回 が 9人。

これが、チームの台所事情なのかどうか不明なるも、

すくなくとも、コンサドーレ指揮官は、

今次リーグでは、より多くのタレントを試したい意思をお持ちの様子。

かように、

山雅とは、相当にへだたった起用思想であり、土俵への上がり方が違う。

でも、でも。

たとえ、相手がどうやって来ようとも、

魂込めて、前後にボールを追いかけ、ゴールを陥れることに専心、ですかね。

今回は、DAZNから、共闘します。

では。

なんという幸運。(札幌戦プレビュウ❶)

あらためて、ゲーム日程をながめると、

我らが山雅は、

黄金連休のあたりで、ホームで 3連戦、なんですね。

これこそは、

昨季終盤のジプシー暮しによる入場料収入減を、ここで挽回させてやろうとの、

Jリーグの尊い思し召しに違いない。

深く感謝し、喜んでおりますが、

こうなったら、いよいよ、

ファン&サポーターは、〈一万弱〉の汚名を返上しなければなりませんな。

……さて。

ホーム3連戦の直前となる、アウェイ札幌戦。

札ドでもなく、ミスドでもなく、会場は、厚別区の陸上競技場……とか。

この地が、コンサドーレ界隈の人々にとって、どういう意味合いがあるのかを、萬年、これっぽっちも承知していませんが、

ドームの持つ、無機質で人工的な空間よりも、

初夏に近い、北の大地を感じながらプレイし、観戦できるのは、これも一興。

 

……前節の対甲府戦、

コンサドーレは、、相手よりシュートも多く放って、ゲームを、押し気味におこなっていた。

ただ、結果は、逆転されての敗戦。

ここらへんは、ヴァンフォーレ先輩の、いぶし銀の渋とさでありまして、

内容には執着せず、

とにかく、勝ちを獲り、それを至上として喜ぶ、これこそが、甲斐人気質。(☜ 次回対戦のヒントです)

新監督を迎えてのサッカーも、だいぶんとサマになってきた札幌さんなんでしょうが、

シュートをたんと浴びせつつ、ゲームを獲れなかったのは、

どこかに、〈坊ちゃん〉風な容貌を持つ、ということか。(それ自体は、べつにチームの瑕疵ではない)

ま、山雅がつけいるとすれば、そのへんでありましょう。

執拗果敢に前線から押し込んでいく我等と、

パスを多用し、ボールを持つこと=攻撃に迫力を増す、という信念の札幌。

そういった対抗の構図にあっては、なおさら。

では。

失点の価値。(大宮戦レビュウ❷)

ふたたび、繰り返すんですが、

大宮戦の出来(=ゲーム内容と得点)を、真に受けてしまうと、今後のタメにならないのでは?、といまだ思う萬年。

いやいや、そうではなくて……

ボール奪取の指数において、大宮と松本は、リーグ40チームの、1位と2位を争う。

その大宮に対し、特に、ゲーム前半、

我らがキャプテン 深澤のボールを奪う仕事が、いつもと比べて、執拗にやってる感に乏しかった。

仕事はしていたが、いわば、存在感で希薄だった。

その理由は、おそらくふたつあって、

ひとつは、あいてボランチと対峙するよりかも、

相手の2列目、たとえば#11、とのマッチアップが多かったこと(つまり、山雅がチームとして、敵陣の高い位置まで押し上げていた)。

ふたつめは、単純に〈奪取〉において、山雅のほうがはるかに、迫力と熱心とエナジーで豊富だった。

……こう考えれば、大宮が、特段に不調だったわけではなくて、

我等が、ただただ自己サッカーの追求で優っていた、でいいではないか。

大宮の監督さんは、〈ゲーゲンプレス〉という用語を使っているらしいけれど、

ゲームでは、そんな言葉を持ち出さずとも、山雅がそれを、90分間体現していた、と。

☞ この推断は、次節の札幌戦での、見極めとなるだろう。

さて。

今節、宮部にMVPがいったことが象徴的だったとおり、

ゲームを獲った根底には、

あいかわらず、センターバックの良き仕事があったことは間違いない。

たとえば。

同点弾を浴びた、コーナーキックのシーン。

あれは、オリオラ サンデーこの日いちばんの貢献で、彼に身体を寄せられために、

高麗の体幹が崩れて、ジャンプをマトモにできなった要素があった。

ただ、失点の瞬間。

山雅のセンターバックふたりが、体ごとゴールマウスに突っ込んだ。

あの執着心には、ひとつなりとも失点を許すまじ、といった

守備の規律と覚悟を感じます。

軽い失点を減らし、失点を重視する気風、これは常に大切。

ここのところ、(位置によっては)セットプレイのキッカーとなり、

あるいは、スロウインをしたりと、

なにかと受け持ちが増すセンターバック。

いまの レギュラー3人のポジションを脅かすプレイヤーの抬頭が、大いに、求められます。

では。

『圧巻』に関する自問自答 (対大宮戦★印象論)

4 – 1 の勝利。

このスコアは、まさしく、〈圧巻〉の部類だから、

2か月前、無念の敗北(1 – 2) を喫した相手に、これだけやり返せたのなら、素直に喜べばいいものを。

他方、こころのどこかに、

大宮さんねぇ、

少なくとも、1 – 3 とされた後半はじめ、

杉本 健勇を投入はしたものの、あの程度の変化を、〈修正〉とは言わんのですよ、

それとも、あくまで自己流貫徹でやって、形勢逆転できる、と踏んだのか。

大宮の戦術的カードがこれきり、とは思いたくないが、

相手が、マジメに対処しなかったがゆえの、ぬか喜びではあるまいか?

……などと、一抹の不安が湧いて来てしまう。

万が一、3部リーグ相手、と考えているのならば、

当方としては、これが、昨季2部のプレイオフまで進んだチームなのかい?、と愚痴でも吐いてみたくなる。

その大宮では、#45、#11が、目立った程度か。

このふたりで創ったシュートシーンでは、

宮部の(身体で弾き返した)ファインセーブがなければ、

ゲームの成り行きは決定的に変わっていたかも知れない。

ゆえに、宮部のMVPには、まったく異論はありません。

けれど。

このゲームの、萬年的MIPは、1ゴール2アシスト(3、4点目のラストパス)の

村越 凱光、としておきます。

では。