足すのか,削ぐのか (長野戦レビュウ❷おしまい)

失点については。
2次攻撃へのライン前進(上げること)と、カード覚悟のカウンター対策を、能書き的に言っておく。

が、少なくとも後半の50分間、あれだけ(相手陣内で)ハーフコートなサッカーやりながら、無得点であったことにフォーカスすべき。
そういうゲームが続いているから、重症という。

課題❷ 攻めにおける整理を。

不足だから、では、何かを加える必要があるか?

ではなく、ひょっとしたら、それは、逆に、削ぐ作業なのかも知れない。

従来。

山雅は、3 – 3 – 2 – 2を採った、つまり、アンカーをひとり配す方式。

が、長野戦は、ダブルボランチ(金子光汰、松村)を置く、3 – 4 – 2 – 1へ。

これは、中盤でのボール奪取および回収ポイントを増やす案として、以前から

萬年推奨の策だから、腑に落ちる。(金子を、ボランチで使う是非はまた別)

実際、ゲームでは、セカンド回収にだいぶ優位性を発揮した。

で、そこから先の話です。

陣形全体を高く押し上げて、相手陣内で、円弧上にボールを左右に周回させて、

さて、そこからどうやって、ゴール到達へ持って行くのか?

両サイドへの(センターバックを含めた連携による)展開、

サイドより幾分か狭いスペースに、縦にボールを投入すること、

後方から、3人目がせり上がってくる厚み、

そういったものには、練習による作り込みを感じさせる。

ゆえに、山雅に約束事がない、とするのは間違いであるし、

それは、おそらく、ゴールに結実しない結果に誘発された、誤った観方。

ここには、ひとつの逆説があって、

相手を自陣に押し込むほどに、かえって、その守備網を密にし、ゴール前スペースを窮屈にするということ。

僕からすると、批判を受けるべきは、クロスの精度ではなくて、

最後の詰めで、山雅プレイヤーが、互いに近距離で錯綜し、しかも、相手守備ラインと並んでしまうこと。

せっかく、ダブルボランチにしたのだから、前線に入れたボールを、

一旦グランドの、ゴール幅のエリアに、マイナスに落としておいて、後方から入ってくるシャドウなりボランチが、余裕あるモーションで、撃ってみたらどうか?

かつて、セルジ―ニョとパウリ―ニョのセットでよくやっていたこと。

クロスが、そのままアシスト弾、とみなされていると、結局、それをアタマで入れる、というイーヴンなボールになってしまう。

……と、ここまで書いてたら、何々?、

あのウエリントンが完全で加入だって?! (山雅からメールで配信する手厚さ)

ならば、アーリイクロスにヘッド、が有りうるね。

ブラジルでパウリ―ニョが動いてくれたのかどうか?、

2024年4月のルヴァン杯(@アルウィン)、その時は敵同士だったけど、今度はチームメイト。

期待します。

では。

広島戦のようにはいかない (長野戦プレビュウ❶)

……今は昔の、先のおおいくさの末期、
スメラミコトの御居を、信濃の国は、松代の、皆神山の地中深くへと遷さんとせしが、
信州とは、神州にも通ずるゆえに、必ずや神風も起こらん、との願ひも虚しゅう終わんぬ。
幾星霜を経て、皆神山を眺める平には、競技場なるもの建立せられ、民の愉しみのため蹴球に興ずる時代ありて、そを詠める。

みすゞかる

信濃の秋に

皆神の

空舞ふ球(たま)の

白線に落つ    by 萬年亭ルカ。

 

……コンパクト、かつ、整然と陣形が組まれ、

次々とボールを転送しては、くりかえし攻撃をしかける山雅戦士ら。

ルヴァン杯で魅せたあの姿を、切望はすれども、

今節は、同じようにはいくまい、と思う。

なぜなら。

長野は、

こっちの陣形を乱し、プレイヤー間を引き離すために、

ボールホルダーには、素早い突っかけをおこない、

山雅最終ラインの裏を、常にロングボールで侵そうとするサッカーを仕掛ける公算が大きいから。

しかも、ボールへの接近は、前もって仕組んだ側のほうが早く到達するのが容易なので、厄介。

要は。

相手の嫌がるスペースへとボールを入れ続けるサッカーに、どう対抗するかを考えないとならず、

その場合、今一度、自分の強みを整理して、発動するとしても、

かき乱されるリスクの低減をも計算に入れないとなりません。

……プレビュウ❷に続く。

では。

神州ダービーに サヨナラ。

以前のお約束は、それを果たさないといけません。

ここへ来て、長野さんが、公式サイトのニュースでそれを宣するまでして、

その呼び名を変更した、という件。 

ダービーマッチとは、ひとくくりにできる近隣を本拠とするチーム同士の対戦を、母国イングランドを真似て呼ぶもの。

ゆえに、両者が同一呼称のもと、仲良く喧嘩して盛り上げるのがフツー。

息子曰く、

― あちらは、松本山雅の存在を、対立軸として擬さないと、自己アイデンティティ(同一性) を主張できないのよ。

ま、これは、パルセイロの中の人に直接聴いてみないとなんとも言えないけれど、
従来どおりでもかまわないのに変更するからには、やはり、理由があるに違いない。

で、(北信出身のひとり)萬年が、それを推定してみると……、

2022年  13,244
2023年  12,458
2024年  11,965
2025年  10,677
2026特別  9,792

上記は、長野の、対山雅戦ホームゲームの入場者数の推移。
(ただし、ホーム/アウェイのチケット販売比率は不明)

これをみると、年を追うごとの、減少傾向がハッキリと出ている。

長野からすれば、山雅戦の入場者は、ホーム平均入場数を、おそらく、500人近く押し上げる効果があり、

かつ、このゲームチケットは、割高であるから、収入的に見逃すことができないはず。

つまり、年々、集客が下落するゲームにおいて、

ここいらでひとつ、世の耳目を集めるような話題つくりを行おう。

これが、経営的な視点からすれば、

名称変更までおこなう、ほとんど唯一の、マトモな動機ではあるまいか。

次に。

この新名称が、成立してしまう事情とは。

一見、信濃の、今日的な行政単位から採ると、〈長野県ダービー〉とすべきを、一文字欠落して、簡潔化したようにみえる。

が、実は、違っていて、本拠地である街(タウン)の名を訴求したいようだ。

これがすんなり決まる裏付けとは、長野市が、右を向けというと、他の市町村が右を向く、北信地域の事情(権力構造)なんですね。

もともとが、

― おっしゃん、おれとこのサッカークラブのホームタウンになるじゃんかい?

といったノリで、北信の全エリアが、ホームタウンと認定されたけれど、

他市町村の真情とは、反対すると角もたつしなぁ、という右顧左眄的態度と、

基本、サッカーに関心の薄い、どうでもいいや、という事なかれ主義だろう。

山雅には、そういった発想が皆無であろうし、

万が一、我がクラブが、同じことをやるとなれば、

中信(松本平)以外に在住の人々が、松本ダービーで一本化するはずもなかろう。

……まぁ、萬年のような、最も近距離のアウェイぐらいの意識しか持たない者に、記事をひとつ書かせるのだから、

パルセイロの仕掛けは、無意味でもない、と言えようか。

では。

無念という果実 (2026.10.14ルヴァン杯1st3回戦広島戦レビュウ)

〈善戦〉で 終わる我らの 現在地     

〈善戦〉と 書き立てられて 敗退す      by 萬年亭ルカ。

もともとが、

勝利、というサイコロの目は、そうは出ないだろう、と思って観戦しているから、翻弄されまくって、まったく歯も立たなけりゃあ別として、

そこそこにやれたんだから善戦、つまり、けっこう良い出来だった、となる。

これが、実力どっこいどっこいのところとの対戦ならば、そう簡単にゆるしてくれるものか。

結局。

敗退したのはこっちだったわけで、

その無念さが、チームと周囲に、どれだけ深くあるのか?の問い。

ルヴァン3回戦の価値のひとつは、それでしょう。

で、その善戦も、条件つきであったことをわすれるな。

❶広島には、山雅対策が皆無で、ひたすら、自分の保持型サッカーをした。
こちらにしたところで、

スタメン発表で、あれま?、前田 直輝って、いま広島なんだと思うくらいだから、向こうからしたら、もっと情報など取らないはず。

❷事情は知らぬが、メンツを相当に落としてアルウィンに蹴来した。
それも、かなり、と思われる。

対し、山雅のターンオーヴァー方式は、
前節薩摩戦の登録メンバー20人を、ほとんどそのまま踏襲し、その中で、先発とサブを入れ替える。
新たなメンツは、小林(GK)と、特別指定の、吉澤(FW)、渡辺(WB)の 3人。

この10月、連戦の凌ぎ方ですな。

❸広島は、個々の技量が高いだけに、連携が洗練され、整理されているので、

その分、簡単に交わされもするが、ボールの獲り処がハッキリしていた。

つまり、守備に際して、迷いと、ムダな動きが減じる。

❹20分で先制したから、その後は、ゲームにおける疲弊を極小化すべく戦った広島。
スタッツだけみると、山雅が圧倒しているが、そんなのはお構いなしに。

……以上。

ワクワクするサッカーで魅せて、何度もゴールシーンを演出し、ファン&サポーターをにぎわした山雅(ありがとう!!) ではあったけれど、

この先、攻守をかなりレベルアップしなければ、

粗削りで、粗暴、しかも、美しさもない対策型サッカーが多い3部リーグでは、あの躍動感が、そのまま活かせるとも思いません。

が、しかし。

この敗退の無念と、スタメン獲りの焦燥、それを糧にするのが、我らの行く道。

では。

薩摩から,ルヴァン(対広島),そして長野へ。

リーグ順位におけるトップランナーは、敬意を払われてしかるべき。

ただ、3部ということもあって、
対戦して、チームと個のどうにもかなわない感は、鹿児島サッカーにはなかった。
(☞ 広島にはきっと、その風格があるに違いない。ないと困る)

手数をかけない(=パス数最小限の)、サイドからの前方蹴り出しと、
シンプルなパス&ゴーを繰り返し、ツートップに収めると、そこからゴールを狙うサッカー。

パスを出したプレイヤーは、横方向へ進む。
パスを受けたプレイヤー(ボールホルダー)には、すると相手が喰いつくので、
今度は、横にスライドした選手へボールが渡されて、相手の守備をかわす。

実に単純。
だが、山雅のディフェンスは、けっこうはぐらかされ、置いていかれた。

これに対し、
山雅流ロングフィードと、特に、右サイドのスペースを活かすサッカーで対抗した我がチーム。

思うに、そこには登録メンツの選択を含めて、眼前の鹿児島のもっと向こうに、違う相手を想定していた。

❶サンフレッチェ広島
広島とやるに際し、どの程度、鹿児島戦からメンバーをシフトするかの検証。

金子光汰のアンカー起用は、力安の負傷離脱もあるけれど、広島戦における川上航立起用が濃厚のため。
さらに、全体的に、普段よりも交代時間が遅かったのは、鹿児島戦ベンチメンバーのかなりを、こんどは、先発で起用したいのか。

リアルにみて、ルヴァン杯の勝利確率は、甘くみて、15%

10回やって、1度勝てるかどうかの相手。

だけれど、その1度が、さっそく、明晩に来るかも知れない。

そう、それだけ可能性があるならば、やってやろう。

トップリーグのチームが、はるばるアルウィンに蹴来してくれる幸福を逃がす手はないし、
我が方で、名乗りを挙げるプレイヤーを観たいし。

❷として、対長野の検証の件、これは別の記事にて。

では。