広報まつもと,の話。

ルノワール氏が、

― 広報12月号のおかげで、知人から、SNSでたよりがずいぶん入ってね、

と、まんざらでもなさそうに言うので、

ははーん、松本マラソンのワンショットにでもお目見えか?、と思ったら、そのとおり。

出張所でもらって来て開いてみると、

隣にご婦人、ふたりで並んで、カメラに笑ってらっしゃっる。

聞けば、彼女は同い年。

年齢別(女性)のディビジョンでは、4位入賞の実力者。

― そうなの?、一見、娘さんと一緒で、と思ったよ。

と、あやうく口から出るのを、グッと押し込んだ次第。

平和なことでメディアに載ったのだから、まことにご慶賀の至り。

そこで。

ルノ氏お気に入りの、オフコースのベスト(萬年によれば)、

『眠れぬ夜』(by 山本 潤子 カヴァー)をプレゼントしよう。

原曲を、思いっきりスロウテンポに歌っていて、これも面白い。

では。

不変は,普遍。

ウディ ウー(Woody – Woo)

『今はもうだれも』(1969年7月発表、英題 Let Me Alone) の、

(レコード)ジャケット写真をみるにつけ、

男の服飾は、時代を経ても、そうそう変わっていないよなぁ、とつくづく思う。

まぁ、僕が見聞きするのは、ここ100年足らずの変遷に過ぎないんですがね。

このトリオ、

立命館大、同志社大の学生が結成した。

ゆえに、アイビーリーグ界隈のアメリカントラディショナルを着込むのは、

時代の流行りの中では、アタリ前だったんでしょうが、

いまだ、古風なアメリカのファッションが生き延びているのは、僕にはありがたいことです。

なぜなら。

装うことにおいて、そこには基本ルールが在るから、組み合わせに悩まずに済む、といったきわめて、消極的な理由。

では。

凍てついた10番街 〈Tenth Avenue Freeze-Out 〉

〈五番街のマリイ〉という、男の身勝手を描いた流行り歌があったけれど、

今回は、毎度のブルースス プリングスティーンの、1976年発表の歌です。

Teardrops on the city ……、で始まる歌詞は、なんとも、ブルースらしい抒情性でありますね。

freeze-out とは、俺には冷たい、という意味を含んでいるから、冬季専門の歌でもないのですが、

こういうノリの好い歌を流せば、アルウィンはもっと吹っ切れる、そんな気がしますが、いかが?

ああだこうだ言わないで、ただ楽しく聴いていたい、そんな曲。

(スプリングスティーンの中では、気分良く聴けるぶんだけ、すこし異端な楽曲にも思えます)

では。

ジョー氏、旅立つ。

一昨々日、ジョー氏はひとり、旅立った。

かなり長い休暇を取って、生まれ故郷の、北九州(小倉)へと。

少々気ままな、自動車での行き帰り、と聞いた。

ご亡母の墓参、という名目らしいけれど、

きっと。

小倉の街角を経巡っては、いまはもう廃れ、消失してしまった光景を懐かしんでいるのではなかろうか。

資さんうどんからは消えたメニュー。

もとは、だだっぴろい駐車場であった場所に立つ、ミクスタの容姿、

仕舞ったお好み屋の跡地、そんなものばかりを……。

空ではつながっているのに、長く思いを馳せながらも、なかなか辿りつけない場所は、誰にでもあるものだ。

では。

岳都よ。

ある筋から……、

上高地は、老舗山小屋の、嘉門次小屋。

ここで、いままで所有していた、嘉門次が愛用した猟銃一丁、ウエストンから贈られたピッケル等を、

新装なった松本市博物館に、その寄贈を申し出た。

が、しかし、お断りされたので、

大町市山岳博物館に贈った……との話を聞いた。

僕らは、昨年小屋に立ち寄った折に、手に取らせていただいた。

ただ、それだけのこと。

でも、ただそれだけのこととして、書き留めておきたい。

あぁ、そして、しみじみと。

Autumn In New York を聴こう。

あぁ、チェット ベイカー。

では。