来るべきシーズン。

2024年は、

11月の 19日になって。

モルゲンロート(日の出光線が、山肌を赤く染めること) が、北アルプス連峰に。
(もちろん、冠雪していないと、ピンクは映えない)

同日。

高ボッチには、樹氷が観られた、

と、憶えに記しておきましょう。

やっと、本来の季節の足どりが戻りつつある、って?

……すると、周囲の風景も、色彩がシンプルに落ち着いてきて、

葉を落とした樹々の庭は、いやに明るく。

これこそ、冬のお楽しみ。

まるで。

たった3つの楽器だけで、これほどに芳醇な音を紡ぐ、ボブ ジェイムス トリオのように……。

では。

青と白。

昼休憩の食堂で。

モモ氏が、

青いサンゴ礁……、と切り出したので、

―あぁ。 たしか、そういう題名の映画があったよね、と言うと、

〈青いサンゴ礁〉は、松田 聖子の持ち歌に決まってるでしょう、と反駁されてしまった。

隣にいたジャガー氏が、あれは、ヒット以上の曲と、日本人なら皆知ってるみたいな言いよう

思うに、80年代の初頭から10年間近く、

僕は、TV画面でTV番組を観ることが一切無いような生活だったから、
(N〇Kの受信料など、どこの世界の話か、という)

当時の、流行り歌(邦楽)には、同時代的な共感がまったく湧かない。

唯一の例外は、柳ジョージくらいか。

それで困ることもないから、どうでもいいけれど、

しかし、

― じゃぁ、同じサンゴ礁でも、〈白いサンゴ礁〉はどう?、とモモ氏に尋ねると、

これを、ご存じない。

なんたることであろうか、阿久 悠氏による歌詞ベストスリーのひとつなのに。

ズーニーヴ―の名も知らん、とのこと。

もともとは。

〈亜麻色の髪の乙女〉(ドビュッシーの曲ではない)は、なんていうグループが歌ったんだっけ?、とモモ氏が思い出せないことから始まった話題なのに……。

すべては今は昔、の話題です。

では。

いまさらポストモダンでもない,が。

それがなんでもかまわないが、ひとつの思想に世の全体が貫かれるような時代、

または。

ひとつの理論で世界を解釈できる時代は、

1990年近辺で終ってしまった、というのが僕の感想。

日本にあって、決定的だったのはおそらく、

中学生がやるような政権樹立ごっこを、やがては、社会を揺り動かしかねない毒ガステロ(1995年)にまで持っていけることが、リアルになってしまったこと。

それは同時に、マルクス主義の終わりも意味していて、

いまやその思想的展開など、地球上のどこにもなく、~主義と自己主張する国家が在るだけ。

日本共産党にしても、看板だけが〈共産〉であるに過ぎない。

そんなのは、綱領をさらりと読んだだけでわかる。

〈反戦〉〈平和〉、こんなのも形骸化して、もうじき死語だ。

……と威勢よくはじめてしまったけれど、

僕たちの日常生活だと、

ほとんどは、メディアとSNSから、

こっちの本当らしいものをチョコチョコ、

次に、あっちの快適らしいものをチョコチョコ拾い集めてきては、

それを周囲に配しては過ごしている。

小学3年生の口癖を借りると、〈都市伝説〉の収集とでもいおうか。

ただ。

他人を屈服させるような支配的な思想的見地を、誰れも持ち得ない世の中、というのは、僕には歓迎すべきこと。

乱暴にいえば、

ポストモダン(超近代)は、いつの間にか終わってしまい、早30年なのだ。

音楽にしたって、

当時は、過去への抵抗と反発だったはずのクラシカルな70年、80年代の曲を、

今、どう料理して(変奏して) 演ってみたところで、

〈今日の音楽〉そのものであって、僕の世代感からだと、

一種、幻聴みたいに耳にやって来る。

もちろん、それを楽しんではいますがね。

では。

雨の日と月曜日は (宮崎戦レビュウ❷)

一夜明けたら、すがすがしい好天の秋日。

朝、会社で会うなりヴァン氏が、

― 5位に上がって浮かれてるね。

― もちろん、狙ってた流れですけどね。
ただ、勝ち点のつまり具合(=混戦)からして、1ゲーム毎、何が起こるかヒリヒリです、と返答しといた。

現況、唯一の安堵は、勝ち点が減らないことくらい。

上位にいたところで、戦いに望む姿勢が変わるわけでもなし。

さて。

くどくなるが、あのゲームの価値と、次につながる成果は、

精緻なゲーム戦術などが役に立たなくなる状況下、

武器は〈飛び道具〉

つまり。

ハイなロングボールか、プレイスキックが、得点の糸口だろう、が両者わかった中で、

山雅のほうが、自分の武器の使い方と相手の封じ込めにおいて、より明確な意思統一がなされたこと。

総体の上背は、宮崎に分があったが、空中戦がほぼ、#11FWの単発勝利だったので、そこのセカンドボール狙いで対応。

さらに、相手#20、#44の突貫的侵入に対しては、佐相、山本の両サイドを中心に、危ないシーンもあったが、なんとかマッチアップできた。

次節。

最下位が決まり (おそらくはJFL降格の)いわて、となれば、むづかしいゲームになることは必至で、

ピッチの11人とベンチには、戦い方における、強固なる一致が在ること、を願います。

『Rainy Days And Mondays 』は、ポール ウイリアムズとロジャー 二コルズが作った曲。

1971年カーペンターズが歌って世に出て、その歌唱が有名。

このブログでは以前に採りあげましたが、

再度、ポール自身のカヴァーを聴きたくなる、平穏な秋……。

……おまえ老けたよな、と自分に言ってみる
時々 やめてしまいたくなって
すべてがしっくりこなかったり
なんだか宙ぶらりんで
しかめっ面ばかりして過ごす
雨の日と月曜日はたいてい心が沈んでしまうんだ

でも、愛してくれる人がいることは良いこと
走っていって、愛する人を見つけようか
なにかおかしくなるが、それがやるべきことかも……

では。

No Rain ……。

……と願ったところで、

自然が、雨に飽かない限り、空から雨滴は降り注ぐだろう。

『Who’ll Stop the Rain』は、

ジョン フォガティが、CCR(バンド名)時代に作った曲で、1970年に発表された。

これを、ジョン自身が、アルバム『Wrote a Song For Everyone』(2013年リリース)で採り上げ、

ボブ シーガーをゲストに迎えて、演ってるバージョン。

曲のテンポ、編曲ともになかなかの出来。

聴いている僕の体調にぴったり適っている、ということなんですが、

ピアノの入れ方とか、その音色とか、ボブならでは、です。

こういうのを、かつてはウエストコーストサウンドといっていたような気がするけれど、今や、おそらく死語ではないか。

……雨の庭を楽しみながら、部屋のソファーに寝転がっていたい気分の日。

ですが、それでも、出かけるアルウィンでございます。

では。