
事情もよく知らずして、他人のおこないを責めている自分を、よくよく戒めなくちゃあいけない、と思う。
特に、こんなお話しを観ると。
では。

事情もよく知らずして、他人のおこないを責めている自分を、よくよく戒めなくちゃあいけない、と思う。
特に、こんなお話しを観ると。
では。
無理にでも事を強調して耳目を集めようとするのが、マスメディアのたちの悪いところ。

たとえば、2020年の今頃、
3年もすれば、この新型インフルエンザ流行騒ぎも沈静化するはず、と僕は書いた。
これは、スペイン風邪パンデミック(1918~1920)の推移をみれば、素人でもおおよそ予想のつくところであって、
問題は、日本のリーダーたちが、終息への長期的な予想を立てて、この新しい感染症に立ち向って来たか?、に尽きる。
街頭の群衆を映して、マスクの着用がどうのこうの言っているようなマスメディアのくだらなさを見せられると、救われない気持ちになります。
さて。
2部リーグでは、4節までが終了。
ここでは、清水エスパルスが、4戦4引分けでいまだ勝利を獲られず、と騒がれているらしい。
勝てていないのは切ないが、もともと地力に勝っているチーム。
しかも、負けてもいない。
かならず優勝戦線の軸になることは、ほぼ間違いがないのだから、浮き足立つこともないだろうに。
僕がこれはいける、と(秘かに)思うチームは、徳島ヴォルティス。
現在、2分2敗とずっと下のほうにあるが、チラっとみたら、本場スペインを凌ぐような攻撃的なサッカーをやっていて、こういうチームには惹かれる。
で、豊富にブラジル選手をそろえた Vファーレン長崎はどうか?
ところが、対藤枝戦(2/25 0-2の敗戦)ハイライトを観たら、なんと長崎の攻撃シーンがひとつも出てこないのに、唖然。
こっちのほうは、少々症状が重いのだろうか。
では。

俗名 佐藤 義清 (さとう のりきよ 1118~1190年)。
職業は、大徳寺家に仕える武士。(たまたま、生年は、平清盛と同じ)
22歳のころ、出家して、西行 と号す。
その西行が、桜の花の下で死んでいきたい、と願った、
きさらぎ(旧暦2月) の もちづき(望月) の頃とは、
先日の 7日(満月) 近辺、と思っていた。
一晩中、そして、明け方も西の空に満月が、静かに浮かんでいた数日間。
ところが、調べてみたら、
正しくは、次の月満ちる、4月6日こそが、西行の没した、旧暦の2月16日にあたっている。
なるほど、その頃にはきっと、櫻花も在るだろうから、
あの花の下の光景に、立ち会える。
では。

二葉亭 四迷 (ふたばてい しめい 1864~1909)という作家がいた。
僕からすると、四迷こそ、日本の、近代〈小説〉のドアを開けた先駆者であって、
彼の目指した方向へとそのまま小説手法が進んでいたらおそらく、日本文学は、もっと豊饒な産物を持ち得たのではないか、と考えている。
作品を世に出すにあたり、まったくの無名であったがために、師と仰ぐ坪内 逍遥(つぼうち しょうよう 1859~1935)の名を借りてまでして、稿料を得る。
そんな奴は、くたばってしまえ、と自分を卑下したことから、その筆名を考えたなんてのは、人を喰っていて、すがすがしい。
8歳からおぼえた喫煙の習慣を、亡くなる前年(45歳) になってやめた、といったエピソードも好きだなぁ。
(最後は、朝日新聞露西亜特派員として、ロシアに渡航、その地で肺結核が悪化、帰途、ベンガル湾洋上にて客死した)
さて、四迷の『予が半生の懺悔』(1908年発表) の中に、こうある。
(前略) 其の結果、将来日本の深憂大患となるのはロシアに極まってる。こいつ今のうちにどうにか禦(ふせ)いで置かなきゃいかんわい ― それにはロシア語が一番必要だ。と、まあ、こんな考からして外国語学校(註:東京外国語大学の前身) の露語科に入学することになった。
元来自分が持っていた維新の志士的な心情が、〈樺太千島交換事件〉を契機に盛り上がったロシア排撃論に刺激される格好で愛国心が湧いた、と四迷は記しているが、
始まりは、煽られたナショナリズムだったとは言え、
すぐにロシア語の習得へと人生を転回するところに、リアリスト四迷の面目があった。
敵を叩くには、まづ、敵をよく知れ、という当たり前のスタート。
でも、こういった、研究心旺盛な姿勢は、それから半世紀もすると、日本のエリートからは消滅してしまった。
米国が、徹底的に日本を、その文化に至るまで調べ上げ、軍事作戦を遂行したのとは反対に、日本では、相手国の文化を一切禁制にするという愚劣さ。
そして現在は、果たしてどうなんだろう?
ひたすら露国を、快不快、好悪のレベルで見下したところで、リアリスティックな対処はできるはずもない。
では。

ウクライナ戦争に関する報道をみていると、
ロシア軍のオペレーションが稚拙で、やたらウクライナにやられまくっていて、被害甚大、とにかく、息も絶え絶え。
そんな論調が目立つけれど、
果たして本当なのか?、僕は、これを、100%信じる気には到底なれない。
祖国防衛の強固な意思統一がなされているとは言え、ウクライナ軍にしたって同様な損耗に苦しんでいるに違いない。
国連の常任理事国であることが、一体どれほどのことか?
とは思うけれど、ともかくも、そういう国際的地位にありながら、これほど露骨に、他国を侵略するロシアとは!!、というのが、よほどの露国シンパでもない限りの、感想ではあるまいか。
要は、おおかたが、ウクライナの勝利と、ロシアの退散を望んでいるものと思う。
ただ、僕が思うに、戦争の終結は、ロシアの側に、もうウクライナを我が思うままにしたい、という意欲が無くならない限りは、成立しない。
今回の特別軍事作戦(Special Military Operation) が失敗に終わったところで、今のロシアである限りは、けっして、侵略の意思は放棄しないだろう。
実際、クリミア侵攻以来、ここ10年近く、虎視眈々とウクライナを我が支配下に置こうと狙ってきての、現在なのだ。
故に、このままで停戦を求めることは、ただロシアを利することであって、ウクライナにとって、国家の存立は、徹底抗戦のその先にか、あり得ない。
ベトナム戦争時、和平を求めて(全世界で)日本でも、反戦運動が行なわれた過去を思い出すが、ベトナム統一は、彼の国民が、アメリカをその地から追い出しからこそ、実現したのだ。
つまり、停戦など眼中になく闘い切ったベトナム民族があったからこそ、国家統一が実現できた。
では、いつ、ロシアが、ウクライナを諦めるのだろうか?
これも、歴史に訊ねるのが良く、
日露戦争後、その敗戦の影響もあって、ロシア帝政が傾き国内情勢が混沌となり、やがては、ボルシェビキ革命によって社会主義化した。
それくらいの、断裂的な政権交代がロシアに起こり、ウクライナどころではなくなる、そんな日が到来した時。
そうなると、これから、10年単位くらい先の話になるだろうから、日本は、自国の存立を、もっとマジメに考えたほうがいい。
ロシアのやり方があまりにヒドイとはいえ、ウクライナによる堅い抗戦の決意があったからこそ、世界の多くが支援する気になっているのだから。
では。