
ひとつ。
ゲーム後、スタジアム一周の挨拶を待つ、北ゴール裏で。
たまたま隣に立つご婦人に、
―どうでした、今晩のは?
と、ゲーム感想を訊いてみると、
― 田口次第かしらね……。
この返しには、感心してしまった。
それが、僕にとっては、〈解答〉レヴェルの重みだったから。
ハーフタイムに、チノ氏との雑談中、彼が、
― 田口は、センターフォワードとして、中央にドンと構えていてもいいねえ。
ご婦人のゲーム評は、チノ氏の発言と、まるで符合するではないか。
#17 田口には、布陣的に、カナショーとのツートップが割当てられているためなのか、
はたまた、それがミッションとして与えられているのか、
サイドに流れて、プレイヤーと連携したり、クロスをあげたり、ずいぶん広いスペースを、田口は駆ける。
ただし。
たとえば、田口が外にまわった際、では、誰が中でボールを受けて、シュートで終わらせるのか?
このゲームでは、その候補は、カネショー、安永、澤崎であったろうが、
互いにサイドを侵したいサッカーの競合というベースがあったから、
カネショーは北爪と、澤崎は高野、あるいは宮部との連携に追われる様相があって、中に入ってくるのが、どうしても遅れる。
外から、中へパスを通せるとしても、だ。
田口には、相手センターバックが、2枚で挟み込んで自由を奪う守備をしていたこともあるけれど、
彼独特の、ペナルティエリアにおける軟体的なプレイは、
やはり、それなりの時間的な準備を要するから、
#17には、ロングボールの収めはするにせよ、
できるだけペナルティエリア内でのボールタッチを望みます。
ふたつめ。
宮部の変貌、野田の投入によって、ここへ来て、俄然と顕著になったのが、
センターバックの高い位置への進出と、後方からのクロスボール投入。
金子 光汰のフィードも、かなり精度を増して高野を狙えるように進化中。
ならば。
これらのプレイを活かして、ウイングバックと絡ませることで、
サイド侵攻作業における、シャドウの負担を減らし、
たとえば、澤崎、安永には、
より中盤を締める格好で、力安と、トライアングルを形成して、後方と最前線をリンクしてもらいたいんですよね。
大阪戦では、サイド攻防と、サイドからの寄せはあったが、
ゴールマウス幅内からシュートを狙うシーン、がほとんど見られず、
それが、ゴール臭がしない要因でもあった。
みっつめ。
ゲームでは、攻撃の大事なところで、
出し手と受け手の意思が合致せず、マイボールをムダにするシーンがけっこう目立ち、それが、
多く投入されたクロスが、受け手となかなか合わないことと関係しているのならば、懸念は残ります。
では。

